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出版物紹介フェイスクリニック 第5章 ボディクリニックのための基礎知識

『フェイスクリニック』
共立美容外科クリニック 著

第5章 ボディクリニックのための基礎知識

※この本は1996年に書かれたものです。現在の治療内容と若干異なる箇所がございます。

『フェイスクリニック』共立美容外科クリニック 著

もう二度と太らない脂肪吸引

体に付いた余分な脂肪を吸い取り、美しいボディラインをデザイン

脂肪吸引術とは、皮下脂肪組織にカニューレと呼ばれる吸引棒を挿入し、脂肪を吸引する手術のことです。よく誤解されるのですが、減量法(ウエイトダウン)では決してありません。というのも、脂肪組織というものは、水に浮いてしまうほどとてもかるいものだからです。

では、何のために行うかといいますと、ダイエットやエクササイズでは落とすことの難しい部分の脂肪を落とし、魅力的なプロポーションを作る、ボディメイキングを目的としていると考えて下さい。

実際の手術には、直径1.4〜3.5mm(全53種)の細い吸引棒を部位や状況によって使い分けています。この細いカニューレの開発により、大切な血管や神経を傷つける(太いカニューレの時は起こり得た)ことによって起こる凸凹、出血、神経障害などの心配がほとんどなくなりました。

麻酔は、腹部や下半身など、脂肪層が厚く面積の広い部位には硬膜外麻酔とウェット・メソッドを併用しています。これにより痛みがほとんどない、外来による脂肪吸引が可能になりました。

また、国内外で特許を持つ傷跡保護器具(KBシース)の開発により傷跡がほとんど残らない手術が可能となりました。さらに、へそやビキニライン、ひざの裏といったムリな場所からの危険なアプローチの問題もなくなり、取りたい脂肪をダイレクトに吸引できるようになったため、より美しいラインに仕上がるようになりました。

手術は外来でOK、アフターケアも万全です

まずは、当院で行っている脂肪吸引手術の、腹部の場合を例としてご説明いたします。

①予約
患者さんのプライバシー保護のため、当院では完全予約制を採用。電話でカウンセリングの日時を決定して下さい。長期休みの前後はご予約が多くなるので、なるべく早めのご予約をおすすめします。

②カウンセリング
医師によるしっかりとしたカウンセリングを行います。患者さんが納得した段階で手術の日時を決めます。

③手術
手術には硬膜外麻酔と局所麻酔を併用しますので、痛みはほとんどありません。実際に当院で脂肪吸引を受けた患者さんに感想を聞くと、「術前に想像していたより痛くなかった」とか「マッサージを受けているような感覚」といった答えがほとんどでした。手術時間は1〜2時間程度で、入院の必要はありません。ただし、脂肪の量が極端に多いなど特殊な場合は、全身麻酔を使用する場合もありますので、入院していただくこともあります。

④圧迫
術後1週間は、お腹にスポンジをはさみ、ガードルで固定する圧迫が必要となります。お風呂は出来るだけ控えていただきますが、患部に水が付かない方法でのシャワーならOKです。なお術後3日日に、かぶれ防止のための圧迫突換に来てもらうのがベストです。

⑤圧迫除去
術後約1週間で、圧迫をはずします。この日は、腫れ具合や皮下の様子を調べる上で大切ですので、必ず来院していただきます。

⑥定期検診
1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後に検診を行い、経過が順調かどうかを確認します。12ヶ月目の検診で問題がない場合は、これで完全な仕上がりとなります。

二の腕のたるみが一生すっきり

上腕部、俗に言う「二の腕」というのは、年をとるにつれ、誰でも自然に太りやすくなるところであり、ダイエットなどは簡単に落ちにくいという厄介な場所です。しかしだからこそ脂肪吸引には適した場所であるともいえます。

二の腕の脂肪吸引は、他の部位に比べて比較的短時間で行える手術です。麻酔はウェット・メソッドを採用しますが、二の腕の場合は、これのみでも比較的しっかり効きますので術中の痛みもほとんどないといえます。

手術は1時間程度。まず入院なしの外来脂肪吸引で、シャワーも胸から下なら、その日のうちから可能という患者さんにとっても負担の少ない手術といえるでしょう。

アプローチは肘のしわからします。ですから傷跡はほとんど目立たなくなります。術後は手術前のぶよぶよとした柔らかい脂肪が、ほぼ無くなった状態になると考えていただければいいと思います。

「取れば絶対にといっていいほど増えない」という脂肪吸引の長所を充分に生かせる部位ですから、年とともに確実に太くなることが予想される二の腕の余分な脂肪は、若いうちに取ってしまうのもいいと思います。

傷跡保護器具(KBシース) の開発でウエストのサイズダウンが可能に

当院では、腹部の場合ですと、傷跡保護器具(KBシース)を使用して、左右2か所のわき腹から脂肪を吸引するパターンが一般的です。

従来の手術では、傷跡の目立ちにくいおへそやビキニラインからのムリなアプローチしかできませんでした。確かにこの方法でも下腹部の脂肪はきれいに取れますが、危険が伴うことがあるため、ウエストの周りの脂肪を取るのは困難でした。

私たちが開発し、国内外で特許を取った傷跡保護器具(KBシース)によってこの問題が解決され、取りたい脂肪にダイレクトにアプローチできるようになったことから、脂肪吸引によってウエストのサイズダウンがはかれるようになったのです。もちろん、この技術は共立美容外科・歯科でしか使用されていません。

いかに長く見せるかが、脚の脂肪服引のポイント

脚というのは、ただ細ければいいというものではありません。いかに脚を長く見せることができるか・・・というのがポイントです。これにはかなりのテクニックと経験が必要で担当ドクターの腕がものをいいます。

太ももについた脂肪は、簡単に落ちるものではありません。もし仮に太ももが細くなるまでダイエットを続けたとしたら、そのほかの部分は、もう見るも無惨なガリガリの状態になってしまうでしょう。そういった状態に陥らないためにも脂肪吸引はあるといえるでしょう。

現在、脚の場合、腰部、大腿外側(太ももの外側)、内股、内ヒザ、ふくらはぎ、大腿前面(ヒザの上から太ももの前)の脂肪を吸引することが可能です。今まで難しいとされていた、大腿部全域に渡る脂肪吸引も、細いカニューレ(吸引棒)と傷跡保護器具(KBシース)の使用で可能になったのです。麻酔は硬膜外麻酔とウェット・メソッドを併用しますので、術中の痛みはほとんどありません。脚をマッサージしてもらっているようなリラックスした気分で手術が受けられると思います。

上手に脂肪を残して、ふくらはぎをセクシーに仕上げます

ふくらはぎは、嫌でも人目に触れますし、後ろ姿のシルエットでは一番目立ってしまう所ですから、女性がスカートのファッションの時一番気になるところでしょう。すっきりとしたふくらはぎは、女性の憧れであると同時に、男性の目からも魅力的に感じるいわば女性のアピールポイントとも言えるのではないでしょうか。

ところがこのふくらはぎ、脂肪吸引の希望は多いのですが、ドクターにとっては大変手術の難しい場所なのです。ふくらはぎは、脂肪というより筋肉によってボリュームがあるものがかなり多いのです。

脂肪吸引で美しいラインを希望されても、患者さんのふくらはぎの状態によっては、理想通りにならない場合があるのが現状です。単に皮下脂肪がたまっている、ふくらはぎならば比較的簡単なのですが、骨や筋肉が発達している場合ですと、手術は大変困難です。

私たちは、できる限り患者さんの希望に応えたいと思っていますが、取りたくても、脂肪そのものが少ないふくらはぎから脂肪を吸引することはできません。もし仮に、ムリに脂肪吸引を行えば、筋肉がむき出しのゴツゴツとした脚になってしまい、決して美しいデザインとは言えなくなってしまいます。

ふくらはぎの脂肪吸引で、もっとも重要なことは、いかに脂肪を取るかではなく、いかに効果的に脂肪を残すかということなのです。これにはドクターの美的センスが問われます。

他にも・・・いろいろなボディの悩み

完全予約制でプライバシーを守ります

性器の悩みは以外にも多く、私たちのクリニックにもよく問い合わせがあります。

例を挙げると、小陰唇肥大や、陥没乳頭、乳頭肥大などが主ですが、これらは病気ではないので、気にならないならそのままですみます。ただ、問題となるのは、精神的な面。悩みが深刻で、精神的に不安定な状態になってしまうのなら、美容外科手術で改善するのも一案といえるでしょう。

さて、性器の手術は比較的簡単で、余分な部分を取り除き縮めるという方法を適用しています。例えば、小陰唇肥大の場合は、左右どちらかが、出っ張っているケースが多いので、小さい方に合わせるようにします。手術時間は約30分程度、術後は2〜3日でまずシャワーが可能になります。傷跡も1か月程度でほとんどわからなくなるでしょう。

乳頭の手術の場合も、手術時間、経過とともにほぼ同様と考えてもらっていいと思います。もちろん将来的にも、妊娠・出産に影響が出るということはまずありません。

また、美容外科を訪ねてくる女性のほとんどが、他人の目を気にするようですが、当院の場合完全予約制を実施していますので、誰かと出会うといった心配はほとんどないでしょう。また、来院されるほとんどの患者さんが女性なので安心して通ってもらえると思います。

生食バッグで安全、安心のセクシーバス卜

その昔、豊胸術といえば、シリコンを直接乳房に注入するものでした。しかしこれには、人体に害が出やすいというデメリットがありました。そこで、シリコンをバックしたシリコン・バッグが採用されるようになったのですが、これもやはり、バッグから内容物が漏れたら危険性は同じです。

そこで、現在ではシリコンの代わりに生理食塩水をバックした、生食バッグか、メモリージェルバッグ(ソフトコヒーシブシリコン)の使用が主流になっています。でも実は、共立美容外科では、シリコン・バッグが主だった頃から、その安全性に疑問を持ち、生食バッグによる豊胸術を行っていたのです。

実際の手術は、この生食バッグを胸の筋肉の下に挿入する方法です。アプローチはワキの下からですので、傷跡はほとんど目立ちません。また、バッグの内容物は人間の体液とほぼ同じ濃度の無菌食塩水ですから、万が一体内に漏れても、すぐに吸収されるので害はありません。

メモリージェルバッグ(ソフトコヒーシブシリコン)はアメリカのFDA(米食品医薬局)より正式認可されているバッグで、日本国内では、共立美容外科・歯科が初めて導入しました。メモリージェルバッグは最先端テクノロジーによって開発されたメンター社の「4層構造メモリージェルバッグ」です。世界特許を取得しており、他社のものに比べ表面がなだらかで特殊な形状になっておいるため、体に優しく、バッグの自然な動きを可能にしています。

また、バッグの周囲を取り巻くカプセルがやわらかで薄くなるように特殊構造になっています。2層の「メチルレイヤー」は「ファニルレイヤー」をはさむようにデザインされているので、ジェルの耐久性が飛躍的に強化されています。

この他、吸引した自分の脂肪をコンデンス(濃縮)技術により、濃縮脂肪細胞(CRF)とし、胸に注入するコンデンスリッチ豊胸とヒアルロン酸を胸に注入する豊胸術があります。

目次

共立美容外科

フェイスクリニック、第5章|ボディクリニックのための基礎知識、のページをご覧の皆様へ

このページは2024年3月に最終確認をしています。
このページでは、フェイスクリニック、第5章|ボディクリニックのための基礎知識、についてご確認頂けます。共立美容外科・歯科の美容整形は、一人一人大切にコミュニケーションをとりながら、クオリティの高い、患者さまの立場に立った美容外科手術を行うことを信念としています。脂肪吸引や豊胸、脱毛、歯科など、日本で有数の総合的な美容整形クリニックです。美容外科とはドクターひとりで行うものではありません。私たちとあなたとが信頼関係を築き二人三脚で行うもの。充分にコミュニケーションをとり、美容整形を通してあなたの夢に近づけていきます。