第5章 しわ取り治療|共立美容外科
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その他のしわ取り治療

皺にもタイプがある

一口にしわといっても様々なタイプが存在します。「そんな事を言ってもしわはしわだから分類なんて意味がない」とおっしゃるかもしれませんが、タイプが異なれば治療の方法も変わってまいりますので、ご自分のしわに対してある程度のご認識をお持ちになる事は今後の治療を考える上で非常に重要です。語彙の豊富な日本語においてしわを意味する別の単語を考えてもちょっと思い浮かびませんが、英語だとLine(ライン)、Wrinkle(リンクル)、Fold(ホールド)、Crease(クリーゼ)などいくつも出てきます。
このことで欧米人の方が日本人より美容に関心が高いとはいいませんが、少なくてもしわにはいくつかの異なるタイプが存在するという認識を持たれているのは確かでしょう。そこで単語としてではなく形容詞をしわの頭につけるとしたら、ホールドならタルミジワ、ラインが表情ジワ、リンクルはちりめんジワ、とその辺りが妥当かと思います。タルミジワというのは加齢による皮膚の拡張により、余って行き場を失った皮膚の一部が重力によりカーテンのドレープ状になった折り目を指します。これは大きく深いしわ、あるいは指で押し上げると消失するしわです。
また天井を向いた(重力の影響を除いた)際に軽減するしわという事で判断できると思います。次の表情ジワというのは筋肉の動きに連動して生じるしわです。顔には表情筋という喜怒哀楽の感情を表情に表す数種類の筋肉があり、筋肉が動けばその直上の皮膚にはゆがみが生じて波打つ状態になります。

顔面のしわのイメージ図

額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻の俗に言うカラスの足跡、口笛を吹く表情で増強される上クチビルのこれまた俗に言う梅干ジワなどがそうです。表情筋は元々作業ができるような力強い筋肉ではありません。ただしその分、歳を取ってもあまり衰えません(テレビに出て来る100歳以上の高齢者の方も表情が豊かなのがその証拠です)。皮膚に十分な弾性(コラーゲン繊維)がある若い頃には復元していた一時的な皮膚の波打ちも、加齢とともに衰えた弾性がゆがみを徐々に復元できなくなり、ついにはそのままプリントされてしまうというわけです。このしわは重力とあまり関係ありませんので天上向きになっても消失しません。
見かけ上凹凸の少ない皮膚に生じた鋭いしわです。なおこのしわはプリントされる段階によって表情筋さえ動かさなければ(静的状態)確認できない動的しわと、もはや筋肉の動きと無関係に刻み込まれた静的しわに治療上分けて考える事があります。ちりめんジワというのはその名の通り、ちりめんのように細かいしわを指します。これも重力に影響されて出現したというよりも、皮膚そのものの老化にともなって発生するしわで新陳代謝の衰えによる表皮角質層の堆積や、保湿性の劣化による皮膚表面の乾燥によって、滑らかさに欠けるぎらついた状態から派生すると考えられます。さらに細かく観察すれば、これ以外のしわもあるのでしょうが、とりあえずこの3タイプをご理解ください。また一般にこれらのしわは単独に出現するというよりはタイプの異なるものが混在する場合が多いようです。さてこのようにタイプの違いによるしわには、それぞれの成因に対しての対処が必要になりますので、必然的に治療方法も変わってまいります。
タルミジワに対しては坑重力治療、すなわち牽引(リフト)が必要です。これは効果の出方の差があるにせよいずれも牽引エンジン(パワーソース)が必要な外部からの物理的干渉治療となります。表情ジワに対してはお時間的な余裕がある人ならばサーマクールなどの自己修復機能に基付いた内部治療でも良いでしょうし、静的しわならコラーゲン・ヒアルロン酸の注入治療、動的しわなら部位が限られますがボトックス注射が適します。ちりめんジワはケミカルピーリングやフラクセルを始めとするレーザーリサーフェーシングが適します。

コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックス

着想、開発秘話、化学構造式などの専門性の強い内容の説明は割愛し、ポイントだけをお話しようと思います。まずコラーゲンについてですが、ここでいうコラーゲンは元々皮膚に存在していたコラーゲンが、加齢にともなって崩壊していくその減少分を補うための注入とお考えになるのは大きな間違えであるということからこの話を始めたいと思います。コラーゲン繊維の崩壊は残念ながらくい止める術はありません。ただし紫外線の暴露を避けたりサーマクールを照射するなど、崩壊の進行を遅らせたり部分的な改善を図ることなら不可能ではありません。
中国の医食同源の考え方に基付いてコラーゲンの含有量の多い食品を摂取したり、化粧品にコラーゲン成分を配合したりするのも科学的には皮膚のコラーゲン繊維を増やすことにはつながりません。コラーゲンはタンパク質なので腸内で加水分解され、アミノ酸の状態で身体に吸収されます。またタンパク分子などの巨大分子が皮膚から吸収されるということもあり得ません。要するにコラーゲンという物質のまま体内に取り込まれ同化することなどあり得ないということです。コラーゲンという言葉自体が普及して聞き慣れてしまい、一種のブランドとしてコラーゲン含有=何かありがたい効果が期待できるといったイメージが定着しています。
コラーゲンやヒアルロン酸の注入はあくまで皮膚に生じたゆがみを平らにすることを目的にした作業ですので、陥没した傷跡や勿論、表情ジワの溝を盛り上げる意味なのです。注入で陥没痕や溝を盛り上げるといっても実際はそれほどやさしくありません。例えば生理的食塩水では粘稠や密度が不足で効果が出難いところに加えて数分というレベルでの持続期間でしかありません。これではとても使い物にならないでしょう。またシリコンジェルやパラフィンなどは、しょせん、異物ですので長期にわたった安全性が保証できません。
このように注入材といつでもなかなか適材は見つからないのです。その点ではコラーゲンやヒアルロン酸は元々我々の身体の構成要素かそれに近いものなので安全性は問題ないですし、粘稠や密度も調整ができますので現在はこれらが使われているのです。ただいずれにしても将来的には拡散・分解・吸収される運命ですので定期的に注入しなければ維持できないことと、確率は低いのですがアレルギーの問題がある点はご理解ください。なお動的しわにもあまり効果的でないのはよくお考えになればわかると思います。
その点ではボトックスの注射が有効です。ボトックスは注射した筋肉に対して器質的な損傷やその他の後遺症を起す事なく、一定期間(約6ヶ月)その筋肉の活動を抑えてしまう効果のあるお薬なので、しわを発生させたくない部分の筋肉に使用すればその効果が得られるというものです。この効果は一度お使いになればわかりますが、額のしわなどは数日間で目立たなくなり皮膚は光沢さえ放つようになります。ただし使える部分が限られる(額・眉間・目尻など)ことに加えて、効果が遅発性(3日くらい経たないと効果が現れない)で、至適量に個人差があること、拮抗剤(効果が出すぎてしまった場合や不都合な場合、これを中和して打ち消す薬)がないことなど少々使いにくい面もあります。

ケミカルピーリング、フラクセル

皮膚は常に外部からのストレスに曝されているため、最もダメージを受けやすい組織の一つには違いありませんが、その分新陳代謝も旺盛です。皮膚は幾層もの層状構造を持っており、表皮の基底層と呼ばれる部分で活発に細施分裂し、これが順番に表面に押し上げられて最終的に角質とよばれる最外側の、正に個体としての境界面になるのです。
角質は物理的強度に優れこのバリア機能のおかげで我々は外部と関わりが持てるのですが、組織としての最終形態なので、言うなれば「消耗部品」で、いずれは垢やふけとして脱落する運命です。ところが加齢により落屑(脱落)すべき角質が厚く堆積すると、本来の皮膚の新陳代謝のサイクルが遅延し、同時に垢が溜まった状態は肌のくすみや風合を損ねる原因となります。
だったらこれを掃除したならばよいのではと素人でも思いますよね。それを行なうのがレーザーリサーフェーシングと呼ばれる特殊なレーザーの照射治療や、副作用の少ない弱い酸(カルボン酸系)によるピーリング治療です。たとえばピーリング治療のヒントは日本に古来から続くある職業にも存在します。その職業とはお酒造りの職人(社氏)さんです。
お酒造りの発酵の過程で麹酸という弱い酸が生じますが、杜氏さんは何も知らずにこれを扱ってきたのです。彼らの手が一般の人と比べて圧倒的に締麗なことはずっと昔から知られていましたが、その原理が一般の方のお顔の皮膚に応用されたと考えてみるのも良いでしょう。レーザーに関しては夏の日焼けを想像したならば分かりゃすいと思います。どなたでも若い頃に一度や二度はご経験がおありかと思いますが、海で日焼けした後に数日して表面の薄皮がボロボロ剥がれるのをご存知ありませんか。レーザーリサーフェーシングも原理はそれと同じです。角質は皮膚の重要な一要素ですが、役目を終えて落屑すべき古角質に何時までも居座られてはたまらないのでお掃除しましょうという発想なのです。
しかし、こうした治療も、古角質だけを除去しなければ意味がありません。そこで一般的には患者様の皮膚の状態に配慮して治療法を選択します。フラクセルという治療法は古角質の除去と同時に皮膚のコラーゲン繊維の増加を促す方法として期待されますが、必ずしも万人向けではありません。治療の選択の際は専門医に処置に必要な通院回数(期間)や施術直後の皮膚のコンディション、およびおおよその経過をお聞きになってお決めになるのがよいかと思います。

サーマクール、その他

これまでにも何度か説明させていただいたサーマクールですが、微弱な電流で皮膚に存在するコラーゲン繊維にわざと傷を付け、我々の身体が本来持ち合わせている「自己修復機能」を利用してコラーゲン繊維量を増やす方法ですが、コラーゲン・ヒアルロン酸注入以外(ボトックス注射もある意昧「自己修復機能」を惹起させる面があります。)の治療法は皆「自己修復機能」に由来する治療法です。
こうした方法の最大の特徴は効果が出てくるまでにある程度時間がかかるので、患者様には効果の覿面性をご期待いただくのが難しい点はご理解いただきたいと思います。また進行が著しいタルミに対してはサーマクールのコラーゲン繊維の増幅効果も、期待される状況ではないので、糸リフトやフェイスリフトと比較検討する必要があるかと思います。さて、皮膚からは栄養は吸収できないと述べましたが、いくつかの例外はあります。皮膚(角質)のバリアが破られた場合や、特定低分子の移動、ミセル(界面活性剤)介入の場合の低〜中分子の移動などです(それでもコラーゲンなどのタンパク質は無理でしょう)。

サーマクールCPT

総括

アンチエイジングは裾野の広い医療分野です。これからも先端科学技術の様々なエッセンスを取り込んで発展していく事でしょう。外見の老いに対するアンチエイジング、すなわち美容医療の重要性もお分かりいただけたかと思います。老いの原因や状態に対しては多彩な治療法がありますが、他人から具体的に見える(評価の対象となる)デリケートな事象だけに個人の治療哲学や目的が複雑な事に加え、誤解を招く情報が流布されて、折角の数多い選択肢が逆に仇となって患者様を混迷させている感じが否めません。ご自分がどの治療を選択すべきか、あるいはどんな施設で治療をお受けになるべきか(治療費が安いとか、ドクターがマスコミによく登場するとか安直な理由でクリニック選びを考えていませんでしたか)あなたのご判断の助けになりましたか。治療法の選択のご参考に4点のアドバイスを述べます。

?自分が気になるしわのタイプを見極め、有効な治療法の中から選択すること。
?通常しわは異なるタイプが混在するため単独の方法で治療するよりも、複数の方法を組み合わせる方が効果的で、その効果は相乗的に現れることさえある。ただしこれらを一度に同時の施術ではなく、段階的に施術するのであれば絵画的手法が有効である。すなわち風景画を描く時、遠景からスタートし最後に近景の細かい描写で仕上るように、タルミから改善を図り徐々に細かいしわを解消していくのが理想的である。仮に施術の順番が逆であっても結果は変わらないが、途中で方向を見失いやすいので最後まで継続できないことのないように自制心が必要となる。小さな(ローリスク)方法しか選べないのであれば、それはそれで有効な方法を選択し、すべてのしわの改善までは望まれないこと。
?自分で勝手に思い込まないこと。
?甘い話には乗せられないこと。

です。最後にクリニック選びですが共立美容外科・歯科をご指名くださればそれが一番確実です。ただし地理的な問題や相性の問題で他院に行かれる場合も

?きちんと診察をして、しわのタイプに応じた有効な治療法をアドバイスすること。
?治療に伴うリスクを全て隠さず話すこと。
?カウンセリングにも治療にも、オーダーメード感覚で患者様おひとりのために時間を作ること。
?完成のシミュレーションを(過去の症例写真等を使って)具体的にイメージさせること。
?料金が明瞭で、アフターケアが万全なこと。

の5つのアドバイスはお守りください。そうすれば決して後悔はきれないと思います。

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このページでは、その他のしわ取り治療についてご確認頂けます。共立美容外科・歯科の美容整形は、一人一人大切にコミュニケーションをとりながら、クオリティの高い、患者さまの立場に立った美容外科手術を行うことを信念としています。脂肪吸引や豊胸、脱毛、美容歯科など、日本で有数の総合的な美容整形クリニックです。美容外科とはドクターひとりで行うものではありません。私たちとあなたとが信頼関係を築き二人三脚で行うもの。充分にコミュニケーションをとり、美容整形を通してあなたの夢に近づけていきます。

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