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出版物紹介『次世代わきが多汗症治療』 共立美容外科 医師グループ著

『次世代わきが多汗症治療』
共立美容外科 医師グループ著

第6章 多汗症治療にはボトックス(手術なしで治療)

『次世代わきが多汗症治療』 共立美容外科 医師グループ著

多汗症治療にはボトックス(手術なしで治療ができる)

さてここで、わきがと関係の深い多汗症治療について少し説明しましょう。

共立式超音波+ローラークランプ法の施術を受けますと多汗症による汗は軽減します。しかしエクリン汗腺は皮膚の非常に浅い部分に位置していますし数も非常に多いものですから、すべてを完全に取り除くわけではありません。

そこで多汗症に悩む人にはボトックス治療がお薦めです。長年、多汗症治療にはあまり効果的な方法がありませんでした。しいてあげれば内視鏡手術で交感神経を切断し、まったく汗を出さなくするというような方法がありました。

しかしそれは全身麻酔が必要な大手術であるため危険度も高く、費用もかさみます。かつ、代所性発汗といわれる別の部位への極端な発汗などの副作用もあり、あまりお薦めできるものではありませんでした。

そこで生まれたのがボトックスによる多汗症治療です。これはメスを使わず簡単に多汗症の症状を和らげる画期的な方法で、多汗症治療の救世主と呼ばれています。

手の平や足の裏など(脇の下以外)の多汗症の部位へのボトックス

ボトックスは斜視や眼科の痙攣、片側顔面痙攣などに当初、使われていたものです。またその後、美容外科ではしわができないようにボトックスを注入し、筋肉を収縮させなくするという「美」の分野に使用されてきました。それが近年になり多汗症治療に応用されてきたというわけです。

ですからその歴史は長く、さまざまな部位での安全性が確立されています。脇の下だけでなく、手のひらや、足の裏などどこにでも多汗症が発症している部位にボトックス治療は行うことができます。またその効果も実証されているのです。

ボトックスって何?

「ボトックス」とはボツリヌス毒素Aを薬品化したものです。このボツリヌス毒素Aはもともと、斜視や眼科の痙攣、片側顔面痙攣などに使われていました。ボツリヌス菌の神経毒の作用、つまり神経の末端に結合して、そこから分泌されるアセルチコリンによる伝達を阻むことで、筋肉の不随運動を抑えるというものです。

ではなぜそれが多汗症治療に有効なのでしょう。実は交感神経の末端で発汗をうながしているのはこのアセルチコリンなのです。通常、交感神経の末端から分泌されるのはアドレナリンです。しかし汗腺類に対しては例外的にアセルチコリンが分泌されるのです。そのようなことから、アセルチコリンを抑制するボツリヌス毒素Aを、多汗症の治療に応用できないかと考えられた薬がボトックスなのです。

ボトックスと同様の製品で、安価なものの中にはゼラチンなどの不純物が含まれているという話も聞きます。このような製品を使用すると、腕の倦怠感やしびれなどの症状が出ることがあるようです。また、注射の量や部位によっても効果に差が出ます。

ボトックス注射を受けるときは信用できる、熟練した技術を持ったクリニックを選ぶことが賢明でしょう。

ボトックス注射の方法

脇の下の皮膚真皮下層に注射器でボトックスを注入するという、いたって簡単な治療方法です。1センチぐらいの間隔で碁盤の目状にボトックスを注射してゆきます。施術時間も約10分間程度と驚異的です。

しかし、その効き目は残念ながら永続的ではなく、注入されたボトックスは、通常、4か月~半年程度で交感神経末端からはずれ体外に排泄されてしまいます。ですが繰り返しボトックスを注入することによる危険性はありませんので、定期的に治療を受けることで多汗症の悩みからは完全に解放されます。

また、多汗症は精神的要因が大きいので、ボトックス注射を打つことによって、「また汗をかくのではないか」という不安がなくなると同時に、「注射を打てば汗は抑えられるのだ」という安心感との相乗効果で、ボトックスが体内からなくなる時期になっても多汗は起きず、そのまま治癒した、という報告もあります。多くの人が半年より余計に効果が長持ちしたり、注射のたびに、より少ない量で多汗を抑えられる傾向があるようです。

このように、ボトックスの効果は人によって異なるため、効果と症状をよく観察し、治療毎に機械的にボトックスを注入するのではなく、十分なカウンセリングとともに治療を進めていきましょう。

目次

共立美容外科

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このページは2024年4月に最終確認をしています。
このページでは、多汗症治療にはボトックス(手術なしで治療)|口コミで評判の【共立美容外科】についてご確認頂けます。共立美容外科の美容整形は、一人一人大切にコミュニケーションをとりながら、医師や看護師が一人一人思いやりを持って、患者さまの立場に立った美容外科手術を行うことを信念としています。共立美容外科ではわきが治療・多汗症治療を「特許取得の超音波+ローラークランプ法」や「超音波+ミラドライ」、そして「ボトックス注射」などでおこないます。共立美容外科、開院当初から日々わきが多汗症治療に対し真摯に向き合っている1989年に開院し、約30年に渡り美容医療を提供させていただいてきた、全国に26院ある、美容整形クリニックです。わきが・多汗症治療はドクターひとりで行うものではありません。私たちとあなたとが信頼関係を築き二人三脚で行うもの。充分にコミュニケーションをとり、美容外科治療を行います。