知っておきたい ワキガが起こるメカニズム|口コミで評判の【共立美容外科・歯科】
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第1章知っておきたい ワキガが起こるメカニズム

ワキガとは

ワキガの定義は「脇の下の汗が原因で生じる悪臭」です。ワキガは病気ではありません。体質の一つです。いいかえれば、だからこそ、人に相談することもはばかられ、ひとりうじうじと悩むことになる、やっかいな症状なのです。放置していれば、この独特の臭いが原因で他人に不快感や嫌悪感を与えることになりかねません。また、この臭いを気にし、対人関係(男女のリレーションシップもしかり)にしり込みをしてしまうことも少なくありません。
かつてワキガはフェロモンとして存在したといわれ、今でも人間以外の動物はそれを使用してコミュニケーションをとっているといわれています。発情期には独特の臭いを発することによって異性を惹きつけ、繁殖を繰り返してきたのです。しかし人類は進化し、容姿や服装などで異性を惹きつけるようになりました。そうなればかつてはフェロモンとして重宝したであろう脇の臭いも、今では人間には不必要な、嫌われものの異臭としての価値しかないのが現実です。
ではどうしてワキガは臭うのでしょう? ワキガのメカニズムを説明する前に、ワキガと大きくかかわっている皮膚と汗の説明をしなければなりません。

皮膚の構造

皮膚は大きく分けると表皮、真皮、皮下組織の三つの層からなっています。表皮が一番外側にあり、厚さは0.1〜0.3ミリ程度の非常に薄い皮です。その下に真皮があり、ここは皮膚に酸素や栄養を運ぶ重要な血管が流れています。この部分をマッサージなどして刺激すると、毛細血管が活性化され、皮膚の老化予防になります。真皮の厚さは1,2ミリ程度です。この表皮と真皮の二重構造の下に分厚い皮下組織があります。これがいわゆる皮下脂肪で、厚さは体の部分によって異なります。

汗腺類

エクリン汗腺類

人間には二種類の汗腺があります。一つはエクリン汗腺です。エクリン汗腺からはエクリン汗が分泌されます。これは私達が日ごろ「汗」と呼んでいるものです。エクリン汗腺は唇や耳の外耳道、爪の裏や亀頭をのぞいた人間の体のほぼすべてに分布しています。エクリン汗腺の数は人種によって異なっていて、暑い地域に住んでいる人ほど多く存在します。平均的日本人の場合、約350万本、一平方センチあたり約200〜300本のエクリン汗腺があるといわれています。エクリン汗腺はアポクリン汗腺に比べて小さく、その大きさは60〜80ミクロンほどで、肉眼では当然見えません。
真皮と皮下組織の境目付近にあり、その出口は独立して皮膚に開いています。
分泌されるエクリン汗は1パーセント弱の塩分などのミネラル(汗が乾くと白く粉をふいたようになるのは、汗の中の塩分が皮膚の表面に残るためです)99パーセントの尿素、乳酸などを含んだ水分の成分で構成されています。一日約1.5〜2リットル分泌されていて、体温の調節、皮膚表面の殺菌などの役割を果たしています。
粘り気もなくエクリン汗自体は無臭です。

 

アポクリン汗腺類

アポクリン汗腺からはアポクリン汗が分泌されています。アポクリン汗腺という特殊な汗腺は人間のワキや陰部のようなゴワゴワした毛のつけ根、まれにおへそや乳首、肛門の周辺、耳の穴の中に存在します。アポクリン汗腺は皮下組織に位置し、糸がからみあったような形で、出口は毛穴と合流しています。アポクリン汗腺は日本では「大汗腺」ともいわれています。なぜならその大きさは、エクリン汗腺の10倍ほどあり、たとえていうならばキャビアぐらいの大きさで、肉眼で見ることができるほどだからです。
アポクリン汗の成分は、脂肪(中性脂肪、脂肪酸、コレステロールなど)タンパク質、鉄分、色素、蛍光物質、尿素、アンモニアなどで、汗といっても粘り気のある乳白色がかった液体です。分泌された直後のそれはほぼ無臭でジワジワと一定の周期で分泌されます。

皮膚の分泌腺

皮脂腺

皮脂腺は表皮を保護するために、皮脂と呼ばれる脂肪を分泌しています。正確にいいますと、ぶどうの房のようになって固まった脂肪細胞が、新しい脂肪細胞ができることによって皮膚表面に押し出されます。それが汗と混ざりあって薄い膜を作り、肌を保護する働きをしています。
皮脂腺がなければ皮膚はカサカサ、パサパサになってしまいますが、分泌量が多すぎれば逆に、肌がベタついてしまいます。女性が気にする多くの肌トラブルはこの皮脂腺が関係しています。また、皮脂腺の活動は気温によって左右されます。気温が上がり皮膚表面の温度が上がると皮脂の分泌は活発になり、温度が下がればその活動は低下します。夏の肌のベタベタはこのせいなのです。
皮脂腺は毛の根っこを包み込んでいる毛包に付着しています。独立した出口はなく、アポクリン汗腺の少し上にあって毛穴に通じています。

なぜワキガは臭うのか

三つの汗腺類が連携しあい、ワキガが発生するメカニズムを作りあげています。
ですから三つの要因が揃うことになる、アポクリン汗腺が存在する場所にはどこでもワキガ臭が発生する可能性があるのです。ではどうしてそれ自体はほぼ無臭のアポクリン汗がワキガ臭になるのでしょうか?
それにはさまざまな見解があります。ここでは中でも有力な学説を紹介しておきます。1953年にシエリーという学者が唱えた説なのですが、彼はアポクリン汗腺から分泌された汗に、次のような実験を行いました。

?分泌直後のアポクリン汗を試験管に入れて二時間放置しておいたら、強いワキガ臭を発した。
?試験管をあらかじめ殺菌しておくか、あるいは制菌剤を加えておくと、ワキガ臭は発生しなかった。


このことからアポクリン汗は体外に排出されたあと、細菌と接触することによって、独特のワキガ臭を作り出すことがわかりました。
その後の研究や実験でも細菌が悪臭発生の原因の一つであることが立証されました。
まずアポクリン汗腺から分泌された汗が、エクリン汗腺から分泌された、水分の多い汗によって脇の下全体に広がります。
そして皮膚の表面に住み着いている細菌や雑菌類と出会い、腐敗し、臭いを発生し始めます。(この細菌は常在菌といわれるもので、肌の健康を守るためには欠かせない存在です。肌に付着した異物や有害な雑菌を捕獲して分解してくれるのです)そこへ皮脂腺からの脂肪も加わり、さらに臭いを強めてゆきます。この腐敗臭こそが、ワキガの臭いとなるのです。

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