～記事監修医師～

久次米 秋人(くじめ あきひと)

■認定医等

日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医

■略歴

1983年　金沢医科大学医学部 卒業
1983年　高知医科大整形外科入局
1989年　東京本院(品川)開院
2002年　本院を新宿に移転
2013年　銀座院院長就任
2018年　第107回日本美容外科学会 学会長就任

■主な加盟団体

日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員

1. ピュアグラフト豊胸術の症例数と実績

まず確認すべきは、ピュアグラフト豊胸術の症例数や実績です。ピュアグラフトは、施術を受ける方の体型や脂肪の付き方、骨格を考慮した脂肪吸引と、現在のバストの状態や理想の仕上がりを考慮した脂肪注入を行う必要がある、高度な技術を要する施術です。
多くの症例を手掛けているクリニックなら、お一人おひとりの体質や希望に合わせた最適な施術プランを提案してくれる可能性が高いです。クリニックのホームページや口コミサイトで症例数を確認しましょう。
 

2. FDA認可の正規ピュアグラフトシステムの使用

ピュアグラフトは米国FDA（食品医薬品局）から認可を受けた医療機器です。正規のピュアグラフトシステムを使用しているクリニックかどうかを必ず確認しましょう。正規品を使用することで、より安全で効果的な施術が期待できます。
 

3. 医師の技術力と経歴

ピュアグラフト豊胸術は、医師の技術力が仕上がりを大きく左右します。医師が技術不足だと、後述する失敗のリスクも高くなってしまうため、症例写真や口コミ、医師の経歴・保有資格などを詳しくチェックして、確かな技術力を持つ医師が在籍しているクリニックを選びましょう。
特に日本美容外科学会認定専門医などの資格を持つ医師が在籍しているかどうかは重要な判断材料になります。
 

4. カウンセリングの丁寧さ

カウンセリングで医師が丁寧に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。施術のメリットだけでなく、デメリットやリスク、ダウンタイムについてもしっかりと説明してくれるクリニックを選びましょう。
また、あなたの希望や不安にしっかりと耳を傾けてくれるかどうかも大切です。カウンセリングを受けた際の印象も、クリニック選びの重要な判断材料になります。
 

5. アフターフォロー体制の充実度

クリニック選びをする際は、アフターフォロー体制の充実度も必ずチェックしておきましょう。脂肪吸引も脂肪注入も行うピュアグラフト豊胸術は、ダウンタイム症状が強く出てしまう可能性があります。
24時間対応の緊急連絡先があるか、定期的な術後検診があるか、万が一トラブルが起きた際の対応方針が明確かなど、アフターフォロー体制が整っているクリニックなら、もしものときもすぐに適切な処置をしてもらえるため安心です。

ピュアグラフトシステムの特徴

ピュアグラフトは、米国FDA認可を取得し、ヨーロッパでもCEマークを取得している信頼性の高い脂肪処理システムです。特殊なフィルターを使用して採取した脂肪から不純物を除去し、質の高い脂肪細胞のみを抽出します。
従来の遠心分離機を使用する方法と比較して、脂肪細胞へのダメージが少なく、より自然で美しい仕上がりが期待できるのが大きな特徴です。
 

コンデンスリッチ豊胸術との違い

同じ脂肪注入豊胸術であるコンデンスリッチ豊胸術は遠心分離機を使用するのに対し、ピュアグラフトは特殊なフィルターシステムを使用します。
どちらも高い定着率が期待できる優れた施術方法ですが、ピュアグラフトは脂肪細胞へのダメージがより少なく、柔らかく自然な仕上がりになりやすいという特徴があります。また、処理時間が短いため、脂肪細胞の鮮度を保ちやすいというメリットもあります。

1. しこりができてしまった

しこりができてしまうのは、ピュアグラフト豊胸術で起こり得る代表的な失敗です。
ピュアグラフト豊胸術は、特殊なフィルターで精製した脂肪をバストに注入します。しかし、一箇所に大量の脂肪を注入してしまうと、定着できなかった脂肪細胞が壊死して、しこりになってしまうことがあります。また、フィルター処理が不十分で不純物が残ったまま注入してしまった場合も、しこりができやすくなります。
経験豊富な医師であれば、適切な量を分散させて注入することでしこりのリスクを最小限に抑えられます。
 

2. 左右非対称になってしまった

左右非対称になるのも、ピュアグラフト豊胸術で起こり得る失敗の一つです。
元々バストには左右差があるものですが、脂肪注入する際にこの左右差を考慮せず、左右同じ量を注入してしまうと、左右差がさらに大きくなり違和感のある仕上がりになってしまうことがあります。
また、ピュアグラフト豊胸術で注入した脂肪は全てが定着するわけではありません。定着率が左右で大きく異なる場合も、左右非対称な仕上がりになってしまう可能性があります。経験豊富な医師であれば、元々の左右差や定着率を考慮して、バランスの良い美しい仕上がりを実現できます。
 

3. 期待したほどの変化がなかった・元に戻ってしまった

ピュアグラフト豊胸術を受けたのに、期待したほどの変化がなかったり、時間が経つと元に戻ってしまったりという失敗のリスクもあります。
ピュアグラフトは高い定着率が期待できる施術ですが、注入した脂肪が全て定着するわけではありません。体質や術後のケア、医師の技術力によって定着率は変わります。定着率が悪いと、術後の変化を十分に感じられない可能性があります。
また、一時的に変化を感じられた場合でも、時間の経過とともに定着しなかった脂肪が体外に排出されると、徐々に元のバストサイズに近づいてしまうこともあります。
 

4. 感染症・炎症が起こってしまった

感染症や炎症が起こるのも、ピュアグラフト豊胸術で起こり得る失敗です。
衛生管理が不十分なクリニックで施術を受けると、脂肪吸引箇所や脂肪注入箇所の傷口から細菌が入り込んで、感染症や炎症が起こってしまう恐れがあります。また、処理した脂肪が空気に触れて細菌が付着した状態で注入した場合も、感染症や炎症が起こる可能性が高くなります。
感染症や炎症が起こると、強い痛みや赤み、熱感、腫れなどが生じます。ダウンタイム中も似たような症状が出ることがありますが、症状が長引く場合や、一度落ち着いたのに再発した場合、日常生活に支障が出るほど症状が強い場合は、速やかに施術を受けたクリニックに相談しましょう。

バストアップの限界について

ピュアグラフト豊胸術は自然な仕上がりが魅力の施術ですが、バッグ式豊胸術のような大幅なバストアップは期待できません。個人差はありますが、一般的には1〜2カップ程度のバストアップが現実的です。
2カップ以上の大幅なバストアップを期待してピュアグラフト豊胸術を受けると、期待する仕上がりにならず失敗と感じてしまうかもしれません。カウンセリングの際に、現実的なバストアップの範囲について医師からしっかり説明を受けることが重要です。
 

効果の持続性について

基本的に、一度定着した脂肪は長期的に効果を発揮します。しかし、過度のダイエットで体重が大きく減少したり、加齢によって全身の脂肪量が減少したりすると、バストサイズが小さくなったり下垂が起きたりする可能性があります。
「半永久的にサイズや形が絶対に変わらない」と誤解していると、体重の変化などでバストサイズに変化が出た際に、「思っていたのと違った」と後悔してしまう可能性があるでしょう。術後の体重管理の重要性についても、事前にしっかり理解しておくことが大切です。

しこりができてしまった場合

ピュアグラフト豊胸術でしこりができてしまった場合、細い針で脂肪を吸引する穿刺（せんし）を行い、しこりを除去する必要があります。しこりの大きさや状態によっては、切開による除去術を行うケースもあります。
しこりを発見したら、自己判断せずにまず施術を受けたクリニックに相談しましょう。早期に適切な処置を受けることで、より良い結果が期待できます。
 

左右差ができた場合・変化が見られなかった場合

左右差ができた場合や期待したほどの変化が見られなかった場合は、再度施術を受けることが可能です。ただし、再施術までにはある程度の期間を空けて組織が安定するのを待つ必要があります。
再施術までの期間はクリニックによって方針が異なるため、カウンセリングで詳しく相談してみてください。状態によっては、他の豊胸術との併用を提案されることもあります。
 

炎症や感染症が起こった場合

炎症や感染症が起こった場合は、抗生剤などによる薬物治療が必要です。症状が軽度であれば内服薬での治療が可能ですが、重症化している場合は点滴治療や、場合によっては注入した脂肪を除去する処置が必要になることもあります。
症状の程度によって対応が異なるので、異常を感じたらすぐにクリニックに連絡して、適切な処置を受けるようにしてください。

必ず医師によるカウンセリング

共立美容外科では、必ず医師がカウンセリングを行い、施術を希望される方のお悩みやご希望を丁寧にお伺いします。バストの状態や体型、脂肪の付き方などを総合的に判断し、お一人おひとりに最適な施術方針をご提案します。
医師からメリットだけでなく、リスクや副作用、ダウンタイムについても丁寧にご説明するため、疑問や不安をクリアにした上で、納得して施術を受けるかどうかをご検討いただけます。
 

FDA認可の正規ピュアグラフトシステムを使用

共立美容外科では、米国FDA認可を受けた正規のピュアグラフトシステムを使用しています。高品質なフィルターシステムにより、不純物を徹底的に除去した質の高い脂肪細胞のみを抽出し、無菌状態で注入します。
これにより、しこりができるリスクや感染症・炎症のリスクを最小限に抑えながら、自然で美しいバストラインを実現します。
 

豊富な症例実績と高い技術力

共立美容外科では、長年にわたり多くのピュアグラフト豊胸術を手掛けてきた実績があります。経験豊富な医師が、お一人おひとりの体型や骨格、バストの状態に合わせて、最適な脂肪吸引箇所と注入箇所、注入量を見極めます。
高い技術力により、左右のバランスが取れた自然で美しい仕上がりを目指します。
 

充実したアフターフォロー体制

共立美容外科では、術後のアフターフォローも充実しています。定期的な検診で経過を確認し、何か気になることがあればいつでも相談できる体制を整えています。
ダウンタイム中の過ごし方や注意点についても丁寧にご説明し、術後も安心して過ごしていただけるようサポートします。