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コラーゲンが太るって本当?専門医が解説

公開日:2022年08月21日(日)
最終更新日:2023年10月20日(金)

エイジングケア
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健康的な肌や体を維持するために、欠かすことのできない成分「コラーゲン」。

コラーゲンは年齢を重ねるごとに失われていくため、食品やサプリメントで補うことが大切です。

しかし、「コラーゲンを食べると太る」「コラーゲンは食べても効果がない」など、コラーゲンに関しては曖昧な情報も多いです。

本記事では、コラーゲンで肌が美しく整うメカニズムと、コラーゲンにまつわる噂を専門医の観点から解説します。

コラーゲンを食べることに意味があるのか、コラーゲンを食べると太るのか、などの疑問についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

コラーゲンは太るのか?

コラーゲンの粉末をスプーンですくっているところ

コラーゲンを構成している物質はアミノ酸です。アミノ酸自体は4kcal/gと、ブドウ糖と同程度のカロリーしかありません。

「コラーゲンを食べると太る」と言われる原因としては、以下の理由が考えられます。

 

脂質の多い食品を摂取している

コラーゲンが豊富に含まれる食品は、動物や魚の皮、牛骨や豚骨を煮込んだスープ、ふかひれ、うなぎなどが挙げられます。

しかし食品に含まれるコラーゲンの量は、コラーゲン量が豊富と言われる食材であっても摂取量の目安と比べると十分な量ではありません。

コラーゲンの効果を実感できる摂取量目安は5g~10gと言われています。10gものコラーゲンを食品で摂取しようとすると、例えば手羽先の場合は約600gの量を食べなければなりません。

さらに、コラーゲンを豊富に含む食品には、脂質が多いという共通点もあります。

必要量のコラーゲンを食品のみから摂取しようとせず、必要に応じてサプリメントやドリンクを併用しましょう。

 

コラーゲンドリンクに、糖分が多く含まれている

手軽にコラーゲンが摂取出来るコラーゲンドリンクですが、飲みやすい味にするために甘味料や砂糖などが大量に配合されている場合があります。

一日に飲む量はわずかでも、甘いドリンクを飲み続けていると肥満の原因になります。

コラーゲンドリンクを選ぶ際には味や効能だけでなく、糖分の量も確認しましょう。

 

コラーゲンを過剰に摂取している

コラーゲンは大量に摂取するほど効果が得られるものではありません。過剰に摂取しても人体では吸収することができず、吸収されなかったコラーゲンはアミノ酸に分解され、ブドウ糖として体内に蓄積していきます。

コラーゲンの過剰摂取を毎日続けていくと、体内に蓄積されるブドウ糖の量も膨大になり、脂肪のもとになってしまいます。

コラーゲンは5g~10g摂取するだけでも十分に効果が期待できるため、適正量を摂取するように心がけましょう。

 

コラーゲンを食べても効果がない?

口から摂取したコラーゲンは、一度アミノ酸の状態に分解されてから体内に吸収されることから、「コラーゲンを食べても、体内のコラーゲンは増えない」という考え方が長らく通説となっていました。

しかし最近の研究では、コラーゲンを口から摂取することによってコラーゲンの生成を促す効果があることが分かってきたのです。

 

コラーゲンを作る材料は「アミノ酸」

繊維芽細胞でコラーゲンを生成する際に使われる栄養素は、アミノ酸、ビタミンC、そして鉄分です。これらの栄養素が不足していると、良質なコラーゲンは生まれません。

先述の通り、口から摂取したコラーゲンは分解されてアミノ酸になり、体内でコラーゲンを生成するための材料となります。

質の良いコラーゲンを食べたり飲んだりすることは、良質なコラーゲンを自分の体内で生成するためには必要不可欠です。

また、より多くのコラーゲンを生成したい場合は、コラーゲンだけでなくビタミンCと鉄分も積極的に摂取するようにしましょう。

 

「コラーゲンペプチド」の働きに期待

コラーゲンが体内でアミノ酸に分解される際には「コラーゲンペプチド」という成分も生成されていることが、近年の研究で明らかになってきました。

コラーゲンをより細かい分子構造にしたコラーゲンペプチドは、繊維芽細胞を活性化させる働きがあると考えられています。

コラーゲンを摂取することで、コラーゲンの材料である「アミノ酸」と、コラーゲンを作る細胞を元気にする「コラーゲンペプチド」が吸収されるため、積極的にコラーゲンを摂取しましょう。

 

コラーゲンは、塗っても効果がないの?

口から摂取したコラーゲンが、新たなコラーゲンの材料になると説明しましたが、「コラーゲンって、塗っても効果があるの?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。

コラーゲンは分子構造が大きく、肌の角質層には浸透しません。

しかしながら保水力に優れているため、肌のうるおいを逃がさない効果が期待できます。

 

コラーゲンを塗る場合は、「最後」がおすすめ

スキンケアでコラーゲン配合のものを使用するなら、保湿クリームなどスキンケアの最後に使うアイテムに取り入れるのがおすすめです。

化粧水や美容液などの成分を肌に閉じ込め、うるおいをキープしてくれる効果が期待できます。

特に乾燥が気になる部分にも、使用するとよいでしょう。

 

コラーゲンペプチド配合のアイテムも

コラーゲンを小さくした「コラーゲンペプチド」なら、肌の角質に浸透します。コラーゲンの成分をスキンケアからも取り入れたい場合は、コラーゲンペプチド配合の商品を選んでみましょう。

スキンケアから取り入れたコラーゲンペプチドが全て繊維芽細胞の生成を促すかどうかはまだ研究段階ですが、肌の保湿にも効果が認められています。

 

 

コラーゲンの基礎知識

コラーゲンのイメージ

コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなど、美容を謳う成分は多くありますが、これらの美容成分の中でも、コラーゲンは美しい肌を維持する上での「大切な基礎の部分」です。コラーゲンの持つ力について、詳しく解説します。

 

コラーゲンが美肌を作るメカニズム

コラーゲンは、私たちの体内にある繊維状のタンパク質です。

人間の体を構成する成分は、水分が60%、タンパク質が15%程度ですが、そのタンパク質のうち約30%がコラーゲンであると考えられています。

コラーゲンは肌の真皮層にある繊維芽細胞で作られ、内側から肌を支え、肌のハリの元となります。

コラーゲンの隙間を縫うようにして、ヒアルロン酸などゼリー状の物質が肌の水分を満たし、コラーゲンと同じタンパク質のエラスチンが肌に弾力を与えていることによって、健康な肌が保たれます。

コラーゲン量の豊富な真皮層を持つ肌が美しいとされるのは、コラーゲンが肌の表面を支える成分であり、コラーゲンが豊富な肌ではその他の成分も活性化するからなのです。

 

年齢と共に減少するコラーゲン

前述のとおり、コラーゲンは肌の真皮層にある線維芽細胞で生成されます。

動物の体を構成している全ての分裂細胞は、限られた回数しか分裂し、増殖することができません。

繊維芽細胞もある一定の回数まで分裂を繰り返した後は、分裂や増殖が不可能になる「老化細胞」の状態になってしまいます。

繊維芽細胞がこの老化細胞の状態になると、コラーゲンを生成する能力が失われ、体内のコラーゲン量は減少していく一方です。

具体的にはこの繊維芽細胞の老化に伴うコラーゲン量の減少は20歳頃から始まり、60歳代になるころには20歳のおよそ半分しか体内に残っていないと言われています。

また加齢だけでなく、紫外線も線維芽細胞の動きを鈍らせる要因です。

紫外線の中に含まれるUV-A(紫外線A波)が肌の真皮層に届くと、UV-Aのダメージを分解して軽減しようとする活性酵素が生成されます。

この活性酵素は、繊維芽細胞内のタンパク質をも分解し、コラーゲンの生成を抑制してしまうのです。

加齢や紫外線ダメージによって繊維芽細胞が機能しなくなると、コラーゲンの生成量が減少します。

コラーゲン量が少なくなった肌の真皮層は、肌の表皮を支えることが出来なくなるため、結果としてシワやたるみというお悩みの原因になってしまいます。

 

「コラーゲンで太る」は間違い!コラーゲンを取り入れて、美肌を目指そう

コラーゲンが太らない事を説明する女医

コラーゲンが美肌を作るメカニズムと、コラーゲンにまつわる迷信についてご紹介いたしました。

近年の研究により、コラーゲンの摂取は体内でコラーゲンを生成するために必要だということが分かってきています。

「コラーゲンで太る」と言われているのは、コラーゲンそのものが原因ではありません。適切な摂取方法を守ることが大切です。

シワやたるみといった年齢サインが現れてしまった部分には、コラーゲン注入や肌再生医療などで直接アプローチするのもおすすめです。体内に直接コラーゲンを注入するのは医療でなければできません。

肌の状態やお悩みによっては美容医療の力も取り入れながら、食事やサプリメントで積極的にコラーゲンを摂取しましょう。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 遠山 貴之(とおやま たかゆき)

    遠山 貴之(とおやま たかゆき)

    副総括院長

    • 略歴

      • 1997年
        順天堂大学 医学部卒
        1997年
        順天堂大学医学部付属病院 麻酔科入局
        2006年
        共立美容外科・歯科 入局
        2020年
        共立美容外科 上野御徒町院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      麻酔科専門医

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