レーザー治療の特徴

レーザー治療は、特定の色に反応するレーザー光を刺青部分に照射することで、色素を破壊して除去する方法です。皮膚を切開することなく治療できるため、傷跡が残りにくいというメリットがあります。

レーザー治療のメリットとしては、体への負担が少ない（切開不要）、感染症のリスクが比較的低い、ダウンタイムが比較的短い、広範囲の刺青にも対応可能、複雑なデザインの刺青でも治療可能といった点が挙げられます。

一方でデメリットとしては、完全除去まで複数回の照射が必要、各治療の間隔を約2ヶ月空ける必要がある、完全除去まで半年〜2年程度の期間が必要といった点があります。また、刺青の色や深さによっては、十分に薄くならない場合もあります。
 

切除術の特徴

切除術は、刺青が入っている皮膚を外科的に切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる方法です。比較的小さな刺青であれば、一度の手術で除去できるというメリットがあります。

切除術のメリットとしては、一度の手術で除去が可能な場合がある、濃い刺青や深く彫られた刺青にも対応できるといった点が挙げられます。

デメリットとしては、手術による傷跡が残る、大きな刺青の場合は複数回の手術が必要、切開を伴うため感染症のリスクがある、術後の痛みがある、ダウンタイムが長い（数週間〜数ヶ月）といった点があります。
 

どちらの方法を選ぶべきか

レーザー治療と切除術のどちらを選ぶべきかは、刺青の状態と患者さんの希望によって異なります。小さな刺青で、できるだけ早く除去したい場合は切除術が適している場合があります。一方、広範囲の刺青や、傷跡を残したくない場合、仕事や日常生活への影響を最小限にしたい場合は、レーザー治療が選択肢となるでしょう。

共立美容外科仙台院では、患者さん一人ひとりの刺青の状態を詳しく診察し、それぞれの方法のメリット・デメリットを説明した上で、治療方法を提案しています。無料カウンセリングで、あなたの刺青に適した除去方法を医師と一緒に検討することができます。

ピコ秒パルス幅による照射

エンライトンIIIの特徴の一つは、レーザーのパルス幅（照射時間）が従来の「ナノ秒」から「ピコ秒」へと短縮されていることです。

1ピコ秒は1兆分の1秒という極めて短い時間です。この短時間のレーザー照射により、刺青のインク粒子を細かく破壊することを目的としています。従来のナノ秒レーザーでは破壊が難しかった微細な色素粒子にも効果が期待できるとされていますが、効果には個人差があります。

少ない回数で刺青が薄くなったケースも報告されていますが、必要な回数や効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
 

他院での治療経験がある方への対応

「他のクリニックで何度もレーザー治療を受けたのに、まだ刺青が薄く残っている」という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

他院で治療経験のある方についても、現在の刺青の状態を拝見したうえで、当院で実施可能な治療プランをご提案します。ただし、すべての症例で期待通りの結果が得られるとは限らず、改善の程度には個人差があることをご理解ください。
 

複数の色に対応

従来のレーザー治療では、黒や濃い青などの色には効果があっても、赤、緑、黄色などの明るい色の刺青には十分な効果が得られないことがありました。これは、レーザーの波長によって反応する色が限られていたためです。

エンライトンIIIは、1064nm、532nm、670nmという3つの異なる波長のレーザーを照射できます。特に670nmの波長は、従来のレーザーでは対応が難しかった緑色や青色の刺青に対応できるよう設計されています。黒、赤、緑、青など、複数の色に対応できるよう設計されていますが、色やインクの種類によって効果は異なります。

カラフルな刺青を入れている方にとっても、治療の選択肢となる場合があります。ただし、すべての色が同じように薄くなるわけではなく、色によって治療回数が異なることがあります。
 

深い層へのアプローチ

エンライトンIIIが使用するYAGレーザー（1064nm）は、波長が長いため皮膚の深い層まで到達するとされています。深く彫られた刺青に対しても、状態に応じて照射条件を調整しながら治療を行います。
 

痛みへの配慮

レーザー治療を検討する際、多くの方が心配されるのが「痛み」です。痛みの感じ方には個人差がありますが、照射時の刺激を和らげるために麻酔の併用も可能です。

共立美容外科仙台院では、患者さんの痛みへの不安に配慮し、各種麻酔オプションを用意しています。局所麻酔、座薬、静脈麻酔、笑気麻酔など、治療範囲や患者さんの希望に応じて麻酔方法を選択できます。治療前にリスクや注意点について説明し、できるだけ不安を軽減できるよう努めています。

ピコ秒とナノ秒の違い

レーザーによる刺青除去は、特定の色に反応するレーザー光を照射し、刺青のインク粒子を破壊するという原理に基づいています。この際、レーザーの照射時間（パルス幅）が、どの大きさの粒子を破壊できるかに関わる要素となります。

従来のレーザーのパルス幅は10ナノ秒程度でした。1ナノ秒は10億分の1秒という短い時間ですが、破壊できる色素粒子の大きさには限界がありました。

一方、エンライトンIIIのパルス幅は750ピコ秒です。1ピコ秒は1兆分の1秒であり、ナノ秒の1000分の1という短い時間です。このピコ秒レーザーは、より微細な色素粒子の破壊を目的として設計されています。

従来のナノ秒レーザーとは異なる仕組みを持ち、刺青除去の選択肢の一つとして用いられています。ただし、治療効果には個人差があり、すべての刺青が完全に除去できるわけではありません。
 

2つのパルス幅を使い分ける治療

エンライトンIIIは、ピコ秒（750ps）とナノ秒（2ns）という2つの異なるパルス幅を使い分けることができます。

治療の初期段階では、刺青のインク粒子はまだ比較的大きな状態です。この段階では、2ナノ秒のパルス幅で照射することで、大きな色素粒子を砕くことを目的とします。治療を重ねて色素粒子が小さくなってきた段階で、750ピコ秒のレーザーに切り替えます。

このように、色素粒子の状態に応じてパルス幅を選択することで、治療を進めていきます。
 

3つの波長による複数色への対応

エンライトンIIIは、1064nm、532nm、670nmという3つの波長を使い分けることができます。それぞれの波長が反応する色が異なるため、この3つの波長を組み合わせることで、複数の色の刺青に対応できるよう設計されています。

1064nmの波長は、黒や濃い青などの暗い色に効果的とされています。また、波長が長いため皮膚の深い層まで到達します。532nmの波長は、赤や茶色などの色に反応します。そして、670nmの波長は、緑色や青色に対応できるよう追加されました。

ただし、刺青に使用されているインクの成分や入っている深さによって、効果には差があります。

治療までの流れ

共立美容外科仙台院での刺青除去治療は、以下のような流れで進みます。

まず無料カウンセリングでは、刺青を除去したい理由や希望する治療期間、予算などを詳しくお聞きします。刺青の大きさ、色、彫られている深さなどを医師が診察し、治療方法と予想される治療回数、費用について説明します。どの程度まで薄くできるかは個人差があるため、おおよその回数や期間の目安をご説明しています。疑問や不安な点は何でも質問していただけます。

治療内容に納得いただけたら、治療日を予約します。治療当日は、刺青部位の写真撮影（治療前の状態を記録）、治療範囲に応じた麻酔の実施、エンライトンIIIによるレーザー照射（手のひらサイズで10〜15分程度）、患部の冷却と炎症を抑える軟膏の塗布、保護テープでの患部保護という流れで進みます。治療後の注意事項とアフターケアの説明を受け、次回の予約を行います。
 

治療直後から1週間の経過

レーザー照射直後は、治療部位が赤くなり、軽い腫れが生じることがあります。これは正常な反応であり、通常は数時間から数日で落ち着きます。また、数日後には治療部位にかさぶたができることがありますが、これも正常な治癒過程の一部です。

治療後の注意点として、治療後2週間は茶色の保護テープを貼ったまま過ごし、テープの上から処方された軟膏を1日2回程度塗布します。テープが剥がれたり汚れたりした場合は新しいテープに交換してください。治療翌日からテープを貼ったまま洗顔やシャワーが可能で、入浴は治療4日後から可能です。患部を強くこすらないよう注意してください。
 

かさぶたの形成と自然脱落

治療後数日から1週間程度で、治療部位にかさぶたができることがあります。これは、レーザーによって破壊された色素が体外に排出される過程で形成されるものです。このかさぶたは、決して無理に剥がさないでください。無理に剥がすと、色素沈着や瘢痕の原因となることがあります。

かさぶたは、通常2週間から3週間程度で自然に剥がれ落ちます。かさぶたが剥がれた後の皮膚は、ピンク色をしていることがありますが、これも時間とともに周囲の肌色に近づいていきます。この時期は特に紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めの使用や帽子などによる紫外線対策が重要です。
 

次回治療までの期間

次回の治療は、通常2ヶ月後となります。これは、レーザーによって破壊された色素が体内で分解され、排出されるまでに時間がかかるためです。また、皮膚が十分に回復するまでの期間も必要です。個人差がありますが、医師の指示に従って適切な間隔を空けることが大切です。

完全に刺青を除去するまでの総治療回数は、刺青の色、大きさ、深さによって異なります。刺青の状態にもよりますが、数回〜複数回の通院で経過をみながら治療を進めることが多いです。初回カウンセリングでおおよその回数や期間の目安をご説明していますが、実際の経過を見ながら調整していきます。
 

日常生活への影響

エンライトンIIIによる刺青除去治療は、切開を伴わないため、日常生活への影響は比較的少なく済みます。治療当日から通常の仕事や家事が可能です。ただし、激しい運動や、患部を強くこする行為は避けてください。

また、治療後は患部への直射日光を避けることが重要です。外出時は必ず日焼け止めを使用し、帽子や長袖の衣服で患部を保護してください。紫外線は色素沈着の原因となるため、治療期間中は特に注意が必要です。

エンライトンIIIを導入

共立美容外科では、エンライトンシリーズを早期から導入しているクリニックの一つです。仙台エリアでもエンライトンIIIを導入しているクリニックの一つとして、刺青除去治療を行っています。エンライトンIIIは、従来のエンライトンと比較してピークパワーが向上しており、新たに670nmの波長も追加された機器です。
 

症例実績

共立美容外科では、長年にわたり刺青除去治療を提供してきた実績があります。様々な大きさ、色、深さの刺青に対応してきた経験をもとに、一人ひとりの患者さんに治療プランを提案しています。他院で治療を受けた方の再治療についても、現在の状態を拝見したうえで、当院で実施可能な治療についてご説明しています。
 

丁寧なカウンセリング

刺青除去を検討される方の多くは、様々な不安を抱えています。「どの程度薄くなるのか」「痛みはどの程度か」「費用はどのくらいかかるのか」「職場や家族にバレないか」など、疑問や心配は人それぞれです。

共立美容外科仙台院では、このような不安を一つひとつ解消していただくため、十分な時間をかけてカウンセリングを行います。カウンセリングでは、まず刺青の状態を詳しく診察し、予想される治療回数と費用について説明します。また、治療のメリットだけでなく、起こりうるリスクやデメリット、効果には個人差があることについても正直にお伝えします。患者さんが納得した上で治療を受けていただくことを大切にしています。
 

充実した麻酔オプション

痛みへの不安から治療を躊躇される方も少なくありません。共立美容外科仙台院では、患者さんが治療を受けられるよう、複数の麻酔オプションを用意しています。
これらの麻酔は、治療範囲や患者さんの希望に応じて組み合わせることも可能です。麻酔方法については、カウンセリング時に医師と相談しながら決定します。
 

アフターケア

治療後の適切なケアは、刺青除去において重要です。共立美容外科仙台院では、治療後のアフターケアについて詳しく説明し、必要な薬剤や保護テープを提供しています。また、治療後に不安なことや異常を感じた場合は、相談できる体制を整えています。

定期的な経過観察を行い、治療の効果を確認しながら、次回の治療計画を調整します。患者さん一人ひとりの回復状況や、治療効果の現れ方に応じて、次回の治療を提案します。
 

アクセス便利な仙台駅前の立地

共立美容外科仙台院は、JR仙台駅東口から徒歩1分という立地にあります。駅から近いため、雨の日でも通院しやすい環境です。また、周辺には多くの商業施設があるため、治療の前後に買い物や食事を楽しむこともできます。

東北各県からのアクセスも良好で、新幹線や在来線、高速バスなど、様々な交通手段で通院可能です。遠方からお越しの方で、治療時間が長くなる場合は、近隣のホテルと提携したプランもご案内できますので、ご相談ください。

Q. 刺青は完全に消えますか？

どの程度まで薄くできるかは個人差があります。刺青の色、深さ、彫られてからの経過年数などによって、治療結果は異なります。多くの場合、刺青を薄くすることは期待できますが、完全に痕跡なく消すことが難しい場合もあります。特に黄色、緑、青、紫などの色は、他の色と比較して治療回数が多くなる傾向があります。カウンセリング時に、刺青の状態を詳しく診察し、現実的な治療目標についてご説明します。
 

Q. 治療は痛いですか？

痛みの感じ方には個人差があります。麻酔なしの場合、輪ゴムで弾かれるような痛みを感じることがあります。共立美容外科仙台院では、複数の麻酔オプションを用意しており、患者さんの希望に応じて痛みを軽減する方法をご提案できます。痛みに対する不安が強い方は、カウンセリング時にご相談ください。
 

Q. 治療回数と期間はどのくらいですか？

刺青の色や大きさ、深さにもよりますが、数回〜複数回の通院で経過をみながら治療を進めることが多いです。各治療の間隔は約2ヶ月空ける必要があるため、治療期間は半年から2年程度かかることがあります。初回のカウンセリング時に、あなたの刺青の状態を診察し、おおよその回数や期間の目安をお伝えします。ただし、実際の経過を見ながら調整していくことになります。
 

Q. 治療後に傷跡は残りますか？

エンライトンIIIによるレーザー治療は、皮膚を切開しないため、基本的に傷跡は残りません。ただし、治療直後は赤みや色素沈着が生じることがあります。これらは通常、数ヶ月から半年程度で自然に改善することが多いですが、個人差があります。適切なアフターケアと紫外線対策により、色素沈着のリスクを軽減することができます。
 

Q. 他のクリニックで治療を受けていますが、満足できていません。共立美容外科で再治療は可能ですか？

他院で治療経験のある方についても、現在の刺青の状態を拝見したうえで、当院で実施可能な治療プランをご提案します。ただし、すべての症例で期待通りの結果が得られるとは限らず、改善の程度には個人差があることをご理解ください。まずは無料カウンセリングで、現在の状態を診察させていただきます。
 

Q. 治療費用はどのくらいですか？

治療費用は、刺青の大きさによって異なります。共立美容外科仙台院での1回あたりの治療費用は、28,600円から286,000円の範囲となっています。具体的な費用は、刺青のサイズを測定した上で、カウンセリング時にお伝えします。複数回の治療が必要となるため、総額については予想される治療回数をもとにご説明しますが、実際の経過により変動する可能性があります。
 

Q. 治療後、すぐに仕事に戻れますか？

はい、治療当日から通常の仕事に戻ることができます。レーザー治療は切開を伴わないため、ダウンタイムは比較的短く済みます。治療部位は保護テープで覆うため、衣服で隠れる場所であれば、周囲に気づかれにくいでしょう。ただし、激しい運動や、患部を強くこする行為は避けてください。
 

Q. 刺青のある部位によって治療の難易度は変わりますか？

はい、部位によって治療の経過に差があります。血流が豊富な部位（顔、首など）は、色素の排出が早く、比較的少ない回数で改善する傾向があるとされています。一方、血流が少ない部位（足首、手首など）は、色素の排出に時間がかかり、治療回数が多くなることがあります。また、皮膚が薄い部位や、骨の近い部位は、治療中に痛みを感じやすい傾向があります。
 

Q. アートメイク（眉、アイライン）も除去できますか？

はい、エンライトンIIIは、眉毛やアイラインに施されたアートメイクの除去にも使用されています。アートメイクの色素は刺青のインクよりも浅い層に入っていることが多いため、比較的少ない回数で対応できることがありますが、個人差があります。ただし、目の周りという繊細な部位のため、特に慎重な治療が必要となります。
 

Q. 金属アレルギーがありますが、治療は受けられますか？

一部の刺青インクには金属（水銀など）が含まれていることがあります。このような刺青にレーザーを照射すると、まれに変色することがあります。金属アレルギーをお持ちの方は、カウンセリング時に必ずお伝えください。必要に応じてパッチテストを行い、安全性を確認した上で治療を進めることができます。