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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

手汗が止まらない。手汗が多くなる原因や治療法について解説

公開日:2022年07月10日(日)
最終更新日:2023年06月14日(水)

わきが・多汗症
汗をかいている手のひら
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さっきハンカチで手をふいたばかりなのにもう湿っている……このような症状が続く場合、手汗の異常発汗を患っている可能性があります。

手汗は緊張したときや、暑さを感じたときなど誰にでも現れるものですが、常に汗が滴り落ちるほどになると医療機関で適切な治療を受ける必要も。

今回は手汗でお悩みの方に向けて、手汗の原因やセルフチェック方法、治療法などについてご紹介します。

 

なぜ手汗が出るの?

掌の汗

汗は皮膚にある「汗腺(かんせん)」と呼ばれる器官から分泌されます。

汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2つがあり、普段かく汗は無色無臭であることが基本です。

汗は暑いときや運動をしたときの体温調節のためだけではなく、興奮や緊張など精神的なものがきっかけとなってかいたり、辛い物を食べたときにかいたりと、発汗するきっかけはさまざまあります。

冒頭で触れたように、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、それぞれ汗の性質や汗を出す仕組みが異なります。

まずエクリン腺は唇や爪などを除いたすべての部位に分布しており、ここから私たちが「汗」と呼んでいるエクリン汗が分泌されるのです。

日本人の場合、エクリン腺は平均で約350万本、1平方センチメートルあたり、約200~300本ほど分布しています。

ここから1日約1.5~2リットル分泌されるエクリン汗は粘り気や匂いがなく、日々の体温調節や皮膚の表面にいる菌の殺菌などの役割を担っているのです。

一方でアポクリン腺は私たちの脇やおへそ、乳首、肛門の周りなどに分布しています。

アポクリン腺から分泌される汗の成分は中性脂肪や脂肪酸といった脂肪、鉄分、アンモニア、尿素などで、粘り気のある乳白色の汗が特徴的。

この2つの汗腺と皮脂腺がそろうと、ワキガの症状の一つである匂いが発生してしまうのです。

それでは一体なぜ手汗が出るのでしょうか。

実は手のひらにも汗腺が大量にあるため、緊張したときや暑さを感じたときなどにある程度の手汗は自然と分泌されるものなのです。

しかし、ある条件を満たしてしまった場合、手汗が異常に多くなってしまいます。次項では、手汗が多くなる原因についてご紹介します。

 

手汗が多くなる原因

汗が大量に分泌される要因として、「温熱性発汗」「味覚性発汗」「精神性発汗」の3つが挙げられます。

まず温熱性発汗は、暑さを感じたときや運動したときに、上昇した体温を下げるための汗です。

特に暑いときに激しい運動を行うと、1時間に約2リットルの汗をかくと言われています。

次に味覚性発汗とは、香辛料が効いた辛い物を食べているときに鼻やおでこにかく汗で、味覚の刺激によって反射的に起こるものであるため、食べ終わると汗が自然に引く特徴があるのです。

最後に精神的発汗とは、人前に出て緊張したときや、何かに驚いたときに出る汗で「手に汗をかく」「冷や汗をかく」といった言葉の由来になったもの。

3つの要因の中で、手汗の分泌量に大きく関係しているものが精神的発汗によるものです。

下記で手汗が多くなる原因について詳しく見ていきましょう。

 

交感神経の活発化

そもそも交感神経とは、自律神経の中で興奮の刺激を全身のさまざまな器官に伝える神経のことで、脊髄と各器官をつないでいます。

交感神経が活発化すると身体活動は次第に高まっていき、心拍数の増加や血管の収縮、瞳孔の拡大、汗の分泌などが生じる一方で、腸の運動や粘液分泌は抑制されていくといった特徴があるのです。

一方で自律神経は内臓や血管などの働きを24時間365日休まずに自動的に調整する役割があります。

交感神経と自律神経の働きがバランスよく働くことで、私たちの体の状態をちょうど良い状態に保つことができるのです。

しかし、強いストレスを一定期間感じ続けていると、交感神経と自律神経のバランスが崩れ、交感神経が活発化してしまうのです。

交感神経が活発化すると手汗が増えるといった症状のほか、

  • 脳血管が収縮する
  • 瞳孔の拡大、涙の分泌を抑制する
  • 心拍数が増える
  • 排便・排尿を抑制する
  • 消化を抑制する

 

といった症状が全身に現れやすくなります。

交感神経そのものは悪いものではありませんが、交感神経と自律神経のバランスが崩れてしまうと、全身にさまざまな症状をきたしてしまうのです。

 

多汗症

私たちは周りの環境や体の状態に左右されることなく、常に体温を一定に保たなければ生きることができない「恒温動物」です。

しかし、暑い日や体を動かしたとき、食べたものをエネルギーに換えるときなどは体温がぐっと上昇します。

このようなときは、全身の皮膚にあるエクリン腺から汗を分泌し、それが蒸発する際に気化熱を奪って体温を下げるのです。

しかし、さまざまな要因によって必要以上に汗をかき、日常生活に支障が出ることがあり、この状態を多汗症と言います。

多汗症は、全身に大量の汗をかく「全身性多汗症」と、手のひらや足の裏など局所的に大量の汗をかく「局所性多汗症」の2種類があります。

多汗症の主な原因は、更年期障害や糖尿病、肥満症といった疾患が原因になっているもののほか、精神的に緊張状態が続いたことが原因になっているもののいずれかがほとんどです。

このほかに抗うつ剤や抗不安薬、内服薬の非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド剤など薬の副作用によって多汗症が起こるケースもあります。

 

手掌多汗症

手掌多汗症とは、手のひらや足の裏などに大量の汗をかく疾患のことです。

緊張しているときや暑いときに手に汗をかくことは誰にでもあります。

しかし、手掌多汗症になると緊張をしていないときや、涼しいときでも手にたくさん汗をかいてしまうのです。

汗をかく量にも個人差があり、少し湿っている程度になるものから、滴り落ちるほど大量の汗をかく人もいます。

手掌多汗症の原因はよくわかっていませんが、手に分布する交感神経の活発化が関係していると考えられているのです。

交感神経は手の汗腺に作用して、発汗を促す役割があり、通常は緊張したときや暑さを感じたときに大量の汗が出ます。

手掌多汗症は、手の汗腺そのものに問題はないケースが一般的です。手掌多汗症は遺伝的に発症リスクが高い家系もありますが、突然変異的に家族の中で一人だけ発症することもあります。

10歳ごろまでに「他の人よりも手汗が多い」ことを自覚することが多いですが、成人後のストレスがきっかけとなり症状に出ることも。

手掌多汗症の発症リスクは人種差もあり、世界的に見ると黄色人種に比較的多く、日本人の約5%が手掌多汗症に悩んでいると言われています。

手掌多汗症を放置していても健康上の問題になることはありませんが、日常生活を送る上で不自由さを感じている方は意外と多いのです。

日常生活における不自由な点として、

  • パソコン作業中、汗でキーボードが濡れてしまう
  • 人と手をつなぐのが怖い
  • 文字を書くときに紙が濡れてしまうため、手を紙から浮かせて文字を書く
  • 常にハンカチを持っていないと不安

 

といったことが挙げられます。手掌多汗症はまだまだ解明されていないことが多く、病院を受診しても「精神的なものであるため、安定剤を服用して様子を見る」「年齢がまだ若いため、時間が解決する」といったように、適切な治療を受けられないことがあるのです。

 

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手汗のセルフチェック方法

掌の多汗症のセルフチェックしているところ

手汗は自覚症状に合わせて重症度を判定できるセルフチェックが可能です。

ただし、汗に関する感覚には個人差があるため、客観的な症状が軽い場合であっても、不安なことがあれば医療機関で検査を受け、適切な治療を受けることをおすすめします。

手汗を含めた多汗症には症状の進行具合に応じたレベルがあり、以下のように分類されるのです。

レベルが上がるにつれて重症となります。

レベル1
  • 触ると皮膚がしっとりと湿っている、もしくは皮膚が濡れてツヤツヤして見える
  • 触れると汗ばんでいることがわかるが、見た目の変化はほとんどない
レベル2
  • 皮膚の上で汗が水滴を作っているが、流れ落ちるほどではない
レベル3
  • 水滴となった汗が皮膚から流れ落ちる

 

続いて多汗の重症度を判定するための指標は4段階で表され、以下の通りに分かれています。

  • まったく気づかず、日常生活に支障はない
  • 我慢できるが、たまに支障がある
  • なんとか耐えられるが、しばしば支障が生じる
  • 耐えられない。常に支障を感じる

 

上記のうち、3と4は重症の指標となります。

最後にご紹介するセルフチェックは、多汗の有無に関するものです。

日常生活において下記の症状を時々、もしくはいつも感じる場合は、重症の多汗症である可能性があります。

  • 暑くない、もしくは運動したあとでもないのに汗をかくことがある
  • 衣服の脇の下に黄色っぽい汗染みができる
  • 緊張すると手のひらや脇の下に大量の汗をかく
  • 本を読んだり紙に文字を書いたりすると、紙が濡れる
  • 人から汗の匂いを指摘されたことがある

 

何らかの疾患による二次性の多汗症の場合、早急に原因となっている疾患の治療を行う必要があるため、一つでも思い当たる項目があった場合、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

 

自分でできる手汗対策

手汗は症状が軽い段階であればセルフケアで対応できる場合があります。自分でできる手汗対策として、

  • アルミニウム・ローションで汗腺をふさぐ
  • 定期的にストレスを解消する
  • 規則正しい生活を心掛ける

 

3つが挙げられます。どれも簡単に取り組めるため、手汗が気になる方はすぐに試してみましょう。

 

アルミニウム・ローションで汗腺をふさぐ

塩化アルミニウムは市販の制汗剤の主成分としても使われており、汗腺に炎症を起こして閉塞させ、発汗を抑える効果があります。

効果は一過性ですが、使用を続けることで汗の分泌自体を抑えるとも言われており、手汗の分泌を抑えるためには継続的に使用し続ける必要があるのです。

就寝前に汗が気になる箇所にアルミニウム・ローションを塗り、翌朝しっかりと洗い流すことが基本の使い方です。

手汗の量が多い方はただローションを塗るだけではなく、「密封療法」を行うとさらに高い効果が期待できます。

密封療法は以下の方法で行いましょう。

  • 就寝前によく手を洗い、十分に乾かす
  • 手に布手袋をはめ、その上から手のひら側だけにアルミニウム・ローションをまんべんなく染み込ませる
  • アルミニウム・ローションを染み込ませた布手袋の上に、さらにゴム手袋をはめる
  • ゴム手袋の手首付近を輪ゴムで留め、密封効果を上げる

 

4の状態で就寝し、起床後にせっけんを使って手を洗う

密封療法の効果を感じられるまで、2週間程度かかることが一般的です。

密封療法を続けていく中で、手汗が減ってきたと感じたら、それ以降は週1~2回程度の頻度で続けていきましょう。

アルミニウム・ローションは皮膚への刺激が少ないですが、ヒリヒリ感やかゆみ、発疹などが生じたらすぐに使用を中止し、水でしっかりと洗い流してください。

また、アルミニウム・ローションは直射日光に当たると劣化し、効果が落ちてしまいます。

保存するときは遮光瓶を使ったり、日光が当たらない暗い場所で保管したりするようにしましょう。

 

定期的にストレスを解消する

先ほどもご紹介したように、手汗をはじめとする多汗症はストレスを長期間感じることによって交感神経の働きが活発になることで起こるものです。

手汗を解消するためには根本的な原因である、ストレスを定期的に解消することが求められます。

そもそもストレスとは、外的環境の変化やプレッシャーで心に生じるダメージのこと。私たちを取り巻く環境にはさまざまなストレスがありますが、1日の約1/3の時間を費やしている仕事はストレスを引き起こしやすい環境の一つと言えます。

ストレスがたまると、よく眠れない、頭がまわらない、肩こりや頭痛が気になる……といった症状が現れることも。

これは、ストレスが大きくなると脳のエネルギーがストレスに消費され、脳が正常に働かなくなるためです。

このような状況に陥る前に、自分なりのストレス解消法を見つけ、定期的にストレスを解消することが求められます。

ストレスに対処していくためには、まずは自分の感情をアウトプットしてみましょう。

ストレス解消法は「誰かが良いと言っていたから」「みんながやっているから」といった理由で取り組むのではなく、自分に合った方法でないと思うような効果を得られません。

自分はどのようなときにリラックスできるのか、楽しいと思うのかを考えてみることで、自分に合ったストレス解消法が見えてくるでしょう。

 

規則正しい生活を心掛ける

規則正しい方法と聞くと、「睡眠」「運動」「食事」の3つを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

実際にこの3つのサイクルをしっかりと整えることで、心身の健康度が大幅に向上します。

不規則な生活は、神経伝達物質の一つである「セロトニン」の分泌に支障をきたし、うつ病などになりやすいと言われているのです。

うつ病と交感神経の働きは密接な関係にあるため、規則正しい生活を心掛けて手汗を予防しましょう。

規則正しい生活の送り方について、睡眠・運動・食事の項目別にそれぞれご紹介します。

 

睡眠

睡眠の質は体温調節や体内修復・成長に関連するホルモンの分泌と相関関係があるのです。

睡眠の質を向上させることで、疲労から心身を回復させる効果が期待できます。睡眠の質を向上させる方法として、

  • 就寝3時間前には夕食を済ませる
  • 温かい飲み物で眠気を促す
  • 入浴時はぬるめのお湯にする

 

3つが挙げられます。まず食事後すぐに寝てしまうと、体は消化活動を優先するため、内臓が休息する時間が短くなってしまうのです。

同じ睡眠時間であっても、眠りが浅くなったり疲れが取れにくくなることも。

帰宅から就寝までの時間がどうしても短くなってしまうときは、消化の良いものを少量だけ食べるようにしましょう。

また、温かい飲み物は内臓から体温上昇を促す効果があります。

人間は体温が下がり始めるときに自然な眠気が発生するため、温かい飲み物を飲むことは就寝前のリズム作りに適しています。

安眠効果を高めるために、ノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。

白湯や生姜湯、カモミールティーなどがおすすめです。

最後に入浴について。熱いお湯に長く入ることは体の覚醒を誘ってしまうため、就寝に必要な体温変化を得にくくなってしまいます。

熱いお湯は体へ負担がかかってしまうため、38度程度のぬるめのお湯に10〜15分程度浸かると、体の緊張がほぐれてリラックスできるでしょう。

 

運動

日中に運動を行うと、生活のリズムにメリハリが出るほか、自然な眠気が生じ、質の高い睡眠を取ることができます。

長時間運動を続ける必要はなく、ジョギングやウォーキングといった軽めの運動を30分程度行うだけでも睡眠の質の違いを実感できるでしょう。

時間に余裕のある方は、1週間に150分以上の有酸素運動を行うことで、うつ病の薬物療法と同程度かそれ以上の効果を得られると言われています。

これは運動によって「セロトニン」と呼ばれる物質が活性化したり、ストレスホルモンを減らしたりする効果があるためです。

とはいえ、仕事が忙しいと平日に運動をする時間をなかなか作れないこともあるでしょう。

まずは休日に軽めの運動からスタートしてみましょう。

 

食事

食事は体を作る上で欠かせない要素の一つです。普段甘い物を食べる機会が多い方や、嗜好品を摂りすぎている方は、ビタミンやミネラルが不足している可能性も。

心の健康に関連する栄養素として、「トリプトファン」「ビタミンB1」「葉酸」の3つが挙げられます。

これらの栄養素は、主食・副菜・主菜・乳製品・果物の5グループが整った食事から必要な分を摂取できます。

5グループを満たす食事として代表的なものが和定食。農林水産省が発表している「食事健康ガイド」では誰でも簡単に毎日の食事をチェックすることができるので、健康的な体づくりのために活用してみましょう。(※)

※参考:農林水産省 | 「食事バランスガイド」についてhttps://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html

 

医療機関で行う手汗の検査方法

手汗の検査をしているところ

手汗の症状で医療機関を受診すると、症状に関するヒアリングのほか、

  • ヨード・でんぷん法
  • 重量計測法
  • 換気カプセル法

 

のいずれかの方法で手汗の状態を検査します。それぞれの検査方法について下記で詳しくご紹介します。

 

ヨード・でんぷん法

ヨード・でんぷん法とは、人間の汗に反応するヨード(ヨウ素)でんぷんを吸収させた紙を用いた検査方法です。

紙を手に押し当てると、発汗部分が黒く変色するため、その範囲や変色具合によって重症度を判断できます。

軽症の場合は指の腹や、手の縁などもともと発汗が多い箇所が点状に変色しますが、重症になると手が全体的に黒く変色します。

 

重量計測法

重量計測法とは、ろ紙が付着したビニール袋を一定時間装着し、たまった汗の量を計測する検査方法です。

ろ紙が黒く変色した範囲が小さい場合は軽症、大きくなった場合は重症と判断されます。

 

換気カプセル法

換気カプセル法とは、特殊な機器内で汗を蒸発させて湿度を測り、多汗症の程度を調べる検査です。

カプセルを手のひらに乗せて空気を送り、皮膚を通過する前後の湿度変化から発汗を計測するというもの。

近年計測データを記録・解析システムを通してパソコンに取り込むことで、モニター上で瞬時にリアルタイムな発汗量を計測することができるものが開発され、総合病院などで積極的に利用されている検査方法です。

 

共立美容外科で行っている手汗治療

共立美容外科で行っている手汗治療として、

  • 内服薬・外用薬治療
  • ボトックス注射

 

の2つが挙げられます。それぞれの治療方法について以下で詳しくご紹介します。

 

内服薬・外用薬治療

代表的な手汗治療として内服薬・外用薬治療が挙げられます。

内服薬の一つである「抗コリン剤内服薬(プロ・バンサイン)」は、手汗が出始める前の起床時に1~2錠内服すると日中の発汗を抑えることが可能に。

副作用として、喉が渇きやすくなることがありますが、水分を補給すると汗が増加する原因になるため、我慢する必要があります。

一方で手汗治療の外用薬としてメジャーなものは、先ほどもご紹介した「アルミニウム・ローション」です。

市販のアルミニウム・ローションは濃度が低く、思うような制汗作用を得られないことも。

医療機関で出しているアルミニウム・ローションは濃度が20%と濃いため、先ほどご紹介した手順を元に使い続けると、ある程度の手汗を抑えることができます。

 

ボトックス注射

脇汗の治療としてボトックスを注射することは一般的にも知られていますが、手のひらの多汗症もボトックス注射での治療が可能です。

ボトックスとは「A型ボツリヌストキシン」と呼ばれる毒素を医療用に応用した製剤のこと。

日本ではアラガン・ジャパン社が販売しています。

ボトックスは細菌が産生する毒素ではありますが、医療用として用いられている製品は安全性に配慮して作られており、副作用がほとんどないといった特長があります。

ボトックスはしわの除去効果、小顔効果、制汗効果などさまざまなシーンで使われているのです。

手のひらにボトックスを注射することで、局所的に薬の効果を発現させることができます。

ボツリヌストキシンの作用によって、汗腺への神経伝達を遮断することで、手汗の発汗量を大幅に減少させることが可能です。

ボトックス注射のダウンタイムはほとんどなく、注射後は普段と変わらない生活になります。

ボトックス注射の効果は永続するものではなく、半年程度に。

時間の経過とともに治療効果が減退していくため、制汗効果を持続させるためには、半年ごとに継続して注射を打ち続ける必要があります。

 

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過度な手汗は医療機関に相談を! 早めの治療で毎日快適に過ごそう

掌の多汗症治療で共立美容外科を勧める女性

今回は手汗が多くなる原因やセルフチェック方法、手汗対策などについてご紹介しました。

手は日常的に使う機会が多い分、手汗が増えるとさまざまな面で不便を感じてしまうもの。

手汗の原因は解明されていないことが多いですが、ストレスによる交感神経の異常発達が有力であると言われています。

手汗を防ぐためには、できるだけストレスをためないようにしたり、規則正しい生活を心掛けたりすることが大切です。

美容外科と手汗治療は一見すると関係ないように思われますが、共立美容外科では多汗症治療も行っています。

過度な手汗にお悩みの方は、下記から共立美容外科のカウンセリング予約を行ってみるのはいかがでしょうか。

 

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▼初めての方でも入りやすい♪カウンセリングの予約をする。

 

このページの監修・執筆医師

  • 遠山 貴之(とおやま たかゆき)

    遠山 貴之(とおやま たかゆき)

    副総括院長

    • 略歴

      • 1997年
        順天堂大学 医学部卒
        1997年
        順天堂大学医学部付属病院 麻酔科入局
        2006年
        共立美容外科・歯科 入局
        2020年
        共立美容外科 上野御徒町院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      麻酔科専門医

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