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【国際美容外科学会2025シンガポール大会】に参加しました。

【国際美容外科学会2025シンガポール大会】に参加しました。

公開日: 2025年07月21日 (月)
最終更新日: 2025年08月03日 (日)
【国際美容外科学会2025シンガポール大会】に参加しました。

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執筆者プロフィール

水野 博司

順天堂大学形成外科教授
日本美容外科学会(JSAPS)国際委員長
東洋美容外科学会(OSAPS)National Secretary

水野 博司教授の詳しい紹介はこちら

ISAPS Olympiad World Congress 2025参加報告

今回私は2025年6月18日から21日まで、シンガポールで開催された国際美容外科学会(International Society of Aesthetic Plastic Surgery, ISAPS)Olympiad World Congressに参加して参りました。私にとってISAPSはこれが2回目の参加となりますが、最初に参加したのは2016年に京都で開催された際のことでした。この学会は、開催地域が北米、南米、ヨーロッパなど、どちらかと言えば西洋人の住む国での開催が多いのですが、今回シンガポールというアジアでの開催となったことも参加した理由の一つです。
 

 

学会の規模と国際的な参加状況

参加者数と会場について

今回はおよそ90カ国から総勢1,400人程度の参加者が集い、そのうち600名を超える国際的に著名な美容外科医による講演、120強の教育セッションが開催されるなど、極めて充実したプログラム内容でした。日本からもおよそ10数名の参加者がいらっしゃっていたと思います。会場はMarina Bay Sandsの隣にあるコンベンションセンターで開催され、非常に広いスペースでアクセスも良く、とてもきれいな環境でした。

 

 

国際ネットワーキングの価値と意義

多国籍の美容外科医との交流

初日の夜に開催されたオープニングセレモニーでは、今回の会長を務めたシンガポールのMatthew Yeo先生とも久しぶりの再会となり、また多くの海外から参加された知人や友人と会う機会に恵まれました。海外の学会に参加する意義の一つとして、多くの知人と再会し、さらに知人を増やすということはとても大事です。今回もオーストリア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、アメリカ、中国、台湾、タイ、インドネシア、パキスタン、イギリスから来た友人と再会できたことは、私にとっての貴重な財産です。

 

 

学会で強調された重要テーマ

安全性を最優先とする姿勢

翌日からの3日間のプログラムを通じて感じたのは、どんな手術や施術についても安全性を重視した対応が一番の優先事項(priority)であるべきだという点が強調されていたことでした。また、やはりアジアでの開催ということもあって、アジア人に対する美容外科のセッションが多いように感じました。

アジア人向け美容外科への注目

特に顔面フェイスリフト、眼瞼形成、鼻形成、顔面の輪郭形成などの手術や、スレッドリフト、脂肪移植、フィラー、ボトックス等の低侵襲治療あたりが日本人にとっては受け入れやすい分野だと感じたので、ほぼその発表の聴講に終始していたように思います。

ISAPSの教育クオリティの高さ

開業医とアカデミアの高い専門性

ISAPSの会員のうち、約8割が開業医で、アカデミアは2割にしか過ぎませんが、開業医でも非常に多くの論文をPRS(Plastic and Reconstructive Surgery)などの一流雑誌に発表し、それをもとに非常に丁寧に説明をしてくれたり、教えてくれるのでとてもためになりました。同時に、やはりISAPSのクオリティーは高いものであると感心した次第です。

実践的な技術指導の具体例

マイクロボトックス注射の詳細な技術指導

例えばマイクロボトックスに関しても、どの程度の希釈率にして、どこに何cc何カ所打つか、なぜそうするのか理屈も含めて丁寧に解説していただきました。

下眼瞼形成術における解剖学的アプローチ

また下眼瞼形成術においては、解剖学的にどの部分を剥離したら、この場所にorbicularis retaining ligamentが出てきて、そのligamentを丁寧に外側からリリースするとか、tear trough ligamentもしっかりリリースするなど、本当にstep by stepで教えてくれるので、明日からの診療に直結できるような講演ばかりでした。

医療安全への徹底した取り組み

ヒアルロン酸による血管閉塞への対応プロトコル

また手技だけでなく医療安全の講演も多く、例えばヒアルロン酸による血管閉塞を疑った際には、ヒアルロニダーゼをどの場所にどの程度の深さでどれくらいの量を何時間ごとに繰り返し注入すべきかなどといった教育講演も本当にためになりました。

ISAPSの厳格な入会基準

ISAPSは、世界中の形成外科の専門医、もしくは専門医取得前のトレーニング中のレジデントしか入会させないという厳しい条件を設けているため、一定のクオリティーコントロールができているのかもしれません。

 

 

専門分野における最新動向

脂肪移植技術の現状と課題

私がこれまで専門分野としてきた脂肪移植や再生医療についても多くの発表がありました。ただ、脂肪移植に関しては、毎年国内国外の様々なところで情報交換したり、発表を聞いたりしてきたせいもあってか、個人的にはそれほど目新しいものはないのかなと感じました。しかし、美容外科全体のトレンドとしては脂肪注入という技術は一見簡単そうで、技術を要する施術になるので、多くの先生方が熱心に勉強されていたように思います。この脂肪注入に関しては、また改めて別のコラムで紹介したいと思います。

再生医療分野の国際的な課題

また、再生医療に関しても様々な発表がありましたが、この領域についてはそれぞれの国で規制が全く異なることから、発表を聞いて役立ちそうなものを即座に日本で実施するには注意が必要です。最近は再生医療を提供する側やそれを審査する委員会の質の向上が叫ばれていますので、美容外科においてもその内容を十分に理解して実施することが求められます。こちらについても最新の情報を他の機会にご紹介したいと思います。

 

 

WAPSCD-OSAPSプログラムへの貢献

東洋美容外科学会の国際連携

学会2日目から3日目の午前中いっぱいにかけて、約1日半はWAPSCD-OSAPSというプログラムがありました。WAPSCDというのは世界の様々なところで活躍している中国系形成外科医の集団で、OSAPSというのは東洋美容外科学会(Oriental Society of Aesthetic Plastic Surgery)という組織を意味します。

私は現在日本美容外科学会(JSAPS)の国際委員長でもあり、かつOSAPSのNational Secretaryをしている関係で、せっかくシンガポールで開催するISAPSのプログラムの中にOSAPSの関連するセッションを盛り込んでもらおうと交渉を重ねて、このような企画が完成しました。

教育への情熱を感じたセッション

この企画に私は100%聴講したのですが、ベテランの先生から中堅の第一線で活躍している先生のご講演はどれも素晴らしく、まさに目から鱗でした。発表中のスライドは、撮影やビデオ録画が基本的に固く禁じられているのですが、多くの先生は患者さんの写真さえ撮らなければ撮影してもいいよと言ってくれるなどして、一生懸命に聴講者を教育しようという姿勢が現れていまして、とてもありがたいと思いました。

 

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日本の美容医療の特徴と世界的トレンド

日本特有の低侵襲治療への需要

近年のわが国における美容医療のニーズというのは、およそ9割が手術以外の低侵襲治療であるということが他の国と比べて際立った特徴となっています。今回のISAPSはやはり手術に関する発表が大半でしたが、展示企業のブースなどを見てもレーザー、RF、HIFUなど多くの医療機器の展示もありましたので、今後世界のトレンドがどのようになっていくのか、注意して観察したいと思っています。

学会参加を通じて得た重要な気づき

医療提供者の責務と患者教育の重要性

今回の学会参加を通じて強く感じたのは、患者さんにとって安心して美容医療を受けていただくためには、医療を提供する医師やクリニック側が常に積極的に新しい知識と技術と情報を勉強しようという姿勢を持っていること、医師は個々の治療法における方法や効果の説明だけでなく、代替治療案の提示や、合併症が起こった時の対応法について丁寧に説明することが大事であると改めて認識しました。

 

 

シンガポール滞在を振り返って

 

 

学会に没頭した4日間

こうした感じで過ごしたあっという間の4日間でした。シンガポールはこれまでにもプライベートを含めて何度か来ていますが、今回ほどどこにも遊びに行ったりしなかったことはなかったかなと思います。食事についてもチキンライス、バクテーといったシンガポール料理ばかり繰り返し繰り返し食べていました。

今後の社会還元に向けて

今後は今回新たに得た知識や技術を日本の患者さんに提供し、また若い先生たちに教育して広め、社会に還元していきたいと考えています。

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順天堂大学形成外科 水野 博司教授の
眼瞼下垂、二重切開の専門外来 外来日のご案内
2025年8月23日 (土)、9月27日 (土)、10月25日 (土)
 

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このページの監修・執筆医師

  • 日本形成外科学会評議員
  • 日本再生医療学会代議員

水野 博司

(みずの ひろし)

医師の詳細

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