テストステロンを高めるには?食べ物は効果ある?
最終更新日: 2022年11月22日 (火)

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こんなサインを見逃すな!テストステロンの低下で起こりやすい症状とは
テストステロンは男性ホルモンの一種で、男性機能の維持を担うという認識をお持ちの方は多いことでしょう。
もちろん、男性ホルモンであるテストステロンが低下すれば、男性機能(性欲や勃起力など)は低下します。
しかし、テストステロンの役割はそれに留まらず、あらゆる健康面に影響を及ぼしているのです。
それではまず、テストステロン低下に伴う身体的症状と精神的症状から見ていきましょう。
身体的症状
テストステロンが低下すると、疲れやすくなる、寝ても疲労が抜けない、体力や筋力の衰え、腹部の皮下脂肪や内臓脂肪の増加、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病、頻尿や残尿感などの症状が現れやすくなります。
また、自律神経の乱れによる、めまいや動悸、息切れ、耳鳴り、発汗、手足の冷えなどの症状も現れやすくなります。
このようなサインを「年齢だから仕方がない」と片付けてしまうと、重大な病気を見逃すことになりかねないため、十分な注意が必要でしょう。
精神的症状
集中力や記憶力の低下、やる気喪失、不安やイライラ、寝付けない、理由がわからない焦りなどが、精神的症状として現れやすくなります。
このような精神的症状は、テストステロンの低下による男性更年期の症状ですので、悪化する前に対策しておく必要があります。
テストステロンを高める食べ物とは
テストステロンは、食生活の改善によってある程度は高めることができるとされています。
こちらでは、毎日のメニューに摂り入れやすい食べ物をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
動物性タンパク質
動物性タンパク質は、骨や筋肉の生成に欠かせない成分で、テストステロンの分泌にも関与しています。
つまり、肉や魚などの動物性タンパク質を積極的に摂る必要があるということですが、豚バラ肉や霜降りステーキなどは脂肪分の含有量が多く、摂りすぎればカロリー過多による肥満のリスクが高まります。
そのような理由から、肉を摂るならなるべく脂肪分が少ない種類を選ぶことが大切です。
なお、肥満になるとテストステロンが低下するといわれていますので、カロリー過多による肥満にはくれぐれも注意しましょう。
また、大豆は植物性タンパク質が含まれているため、こちらもあわせて摂ることが望ましいでしょう。
ただし、植物性タンパク質は動物性タンパク質との同時摂取で吸収が高まるといわれていますので、食べ方にひと工夫を加えてみてください。
たとえば、冷ややっこ+肉野菜炒め、豆腐入りハンバーグなどがその好例ですので、ぜひ参考にしてください。
自然薯・長芋
人体にはDHEAというホルモンが存在し、テストステロン生成を助ける働きがあります。
また、筋力の維持や動脈硬化の予防、脂質異常症の予防などの働きもあるため、健康維持には欠かせないホルモンなのです。
そして、DHEAの体内量を増やす対策として役立つのが、自然薯や山芋を食事に摂り入れるということです。
特に自然薯には、抗酸化作用があるビタミンEが含まれているため、老化予防に役立ちます。なお、自然薯を入手しにくい場合には、長芋でもかまいません。
香味野菜
長ネギ、玉ネギ、ニンニク、ニラなどの香味野菜には、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンやテストステロン生成作用があるため、なるべく食事に摂り入れる工夫を行ってみましょう。
長ネギは薬味として使用できますし、玉ネギやニンニクはハンバーグや野菜炒めなどに使用できるため、比較的簡単に摂れるでしょう。また、ニラを卵とじで食べれば、香味野菜と動物性たんぱく質を一度に摂れることになるため、効率的だといえるでしょう。
アーモンド
アーモンドには抗酸化力を持つビタミンEが多く含まれているため、テストステロン低下による老化予防に役立ちます。
また、ビタミンEはアボカドやモロヘイヤ、カボチャにも含まれていますので、これらの食材を食事に摂り入れる工夫を行ってみましょう。
セリ科の野菜
セリ科の野菜には、人参、パセリ、三つ葉、セロリ、明日葉などがあり、自律神経の乱れによる肩こりや頭痛、めまいなどの予防に役立つとされています。
セリ科の野菜はそれぞれに癖があるため、好き嫌いがはっきりと分かれるでしょう。
しかし、人参はカレーやシチュー、パセリは冷凍後に砕いてしまえば、スープなどに振りかけて使えるため、苦手な方でも比較的摂りやすいはずです。
また、三つ葉はお吸い物、セロリは漬物にすると食べやすくなりますので、自分なりに工夫を加えて調理してみてください。
明日葉には独特の苦みがありますが、おひたしやゴマ和えにすると食べやすくなりますよ。
牡蠣
牡蠣には、亜鉛、ビタミンB群、ミネラルが豊富に含まれており、テストステロンを高める対策に役立ちます。
また、夏季には疲労回復や動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防、免疫力アップといった効果も期待できるとされています。
牡蠣の栄養素は加熱しても失われることがありませんので、季節に応じて生食または加熱調理で摂ってみると良いでしょう。
テストステロンを高めるサプリは本当に効くのか
現在、テストステロンを高めるためのサプリが数多く登場してきています。
しかし、その中にはテストステロンを高めるとされる成分の配合量が少ない種類もあります。
つまり、サプリを選ぶ際には、テストステロンを高める作用がある成分配合した種類を選ぶ必要があるということなのです。
こちらでは、サプリに配合されていることが望ましい成分をご紹介しておきますので、サプリ選びの際の参考にしてください。
- 亜鉛
- アルギニン
- マカ
なお、サプリは栄養補助食品に分類されているため、医薬品と同様の効果は期待できません。
とはいえ、栄養成分を効率良く摂れるのがサプリですので、テストステロンを高めたい方は、試してみる価値があるでしょう。
また、サプリはゆっくりと作用するという特徴があるため、飲み始めたら最低でも数か月は続けることをおすすめします。
サプリを選ぶ際にはここに注意
サプリの成分をよく確認してみると、ダイズ由来成分やコムギ由来成分などが配合されていることがあります。
そして、これらに対するアレルギーがない方の場合では、普通に摂取しても問題はないでしょう。
一方、これらの成分に対してアレルギー反応を起こした経験がある方の場合では、少量の摂取でも身体が過敏に反応することがありますので、十分に注意しなければなりません。
サプリの配合成分が心配な方は、自己判断で購入する前に、薬剤師に相談することをおすすめします。
テストステロンの値を確認する方法はある?
今回は、テストステロンを高める手段として、おすすめの食べ物やサプリについてご紹介してきました。
そして、ここで気になるのは、「食事やサプリでテストステロンの体内量がどのように変化したのか」という点なのではないでしょうか。
食事やサプリで対策をしたのなら、テストステロンが本当に高まっているのか知りたくなりますよね?
とはいえ、テストステロンは目で見て確認できるものではないため、医療機関で検査を受けにない限り、体内量の変化は確認できません。
また、テストステロンの値を調べる検査では、以下の病気の有無についても調べることができますので、気になる方は、この機会に医療機関に相談してみると良いでしょう。
テストステロン検査でわかること
テストステロン検査では、以下の値を確認できます。
- テストステロン
- 肝機能
- 多血症の有無
- 高脂血症
- 前立腺特異抗原
テストステロン検査は、テストステロンの体内量を高めるテストステロン注射を行う際に用いられる検査ですが、この検査ではテストステロンの値だけでなく、体に起こっている異常の有無についても確認できます。
つまり、一石二鳥の検査だということなのです。
「食事やサプリがテストステロンを高める対策に役立っているのか?」という点が気になる方は、テストステロン注射を受ける、受けないに関わらず、まずは検査を受けてみてはいかがでしょうか。
短期間で結果を出したいなら治療も視野に入れておこう
食事に注意を払ったり、サプリを飲んだりすることは、テストステロンを高める対策として役立つでしょう。
しかし、これらの方法は治療には該当しないため、確実にテストステロンを増やせるのかといえば、そうだとは言い切れないでしょう。
そして、はっきりとした効果を得たいとお考えなら、少々費用が掛かったとしても、テストステロン注射による治療がおすすめできるのです。
テストステロン注射に少しでもご興味をお持ちなら、テストステロン検査時に、医師から治療内容の詳細についての説明を受けてみることをおすすめします。
まとめ
テストステロンの体内量が低下すると、これまでになかった不調が起こって戸惑うことがあります。
そして、その対策として役立つのが、食事の改善やサプリの摂取なのです。
こちらの記事では、おすすめの食べ物についてもご紹介してきましたので、ぜひ、毎日のメニューに摂り入れる工夫を行ってみてください。
なお、短期間でテストステロンの体内量を高めたい場合には、テストステロン注射という方法もありますので、この治療も視野に入れてテストステロンを高める対策を行うことをおすすめします。
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