まぶたが比較的薄い

まぶたが薄い人は比較的、セルフケアによって二重の癖を付けやすいといえます。

まぶたが薄いか厚いかは、第三者にチェックをしてもらうのがもっとも手軽な方法です。その方法は、まぶたを閉じてから黒目を左右に動かしてみるだけ。この動作を行って、まぶた越しに眼球が動いている様子が第三者から見てはっきりとわかる場合は、比較的薄いまぶたであるといえるでしょう。この方法はスマートフォンなどの動画撮影機能を利用して、自撮りの動画を撮影すれば、セルフチェックも可能です。

また二重のりなどに付属していることが多い、二重のラインを作るためのプッシャーなどの器具で、まぶたの薄さをチェックする方法もあります。外側から二重の形に折り込まれたまぶたの皮膚が、そのままの状態をキープできれば、比較的まぶたが薄いといえるでしょう。具体的な手順としては、まぶたを閉じた状態でプッシャーを二重の折り込み部分にしたい位置へ置き、まぶたを開くと同時に皮膚を奥へ押し込みます。そのままプッシャーを外しても、次に瞬きをするまでまぶたが二重になっている状態が保たれるようであれば、薄いまぶたと判断して良いでしょう。

その他、脂肪が少ないまぶたは脂肪が多いまぶたよりも水分を吸収しにくいため、1日の中でむくみによる変化が少ない場合はまぶたが薄いという考え方もあります。

うっすらと二重ラインがある

まぶたを開いている状態で二重ラインがうっすらと見える場合も、二重の癖が付きやすいかもしれません。二重の構造の要となる「挙筋腱膜」が枝分かれしてまぶたの皮膚についていて、まぶたを開けた際に皮膚を上へ引き込みかけているものの、筋肉の力が十分でないため二重ラインになりきれず、うっすらとした線が現れるのです。そのため「挙筋腱膜」をはじめとした目の周りの筋肉を鍛えれば、二重の癖が定着すると考えられます。

二重になれないまぶたの構造である

二重を作れるまぶたは限られており、人によってはセルフケアで二重にできない場合もあります。具体的には、まぶたを開ける際に使う「上眼瞼挙筋（じょうがんけんきょきん）」という筋肉のうち、まぶたに近い位置の「挙筋腱膜（きょきんけんまく）」という筋肉の端の部分が枝分かれしておらず、まぶたが折り込まれない構造の場合です。このようなまぶたは、先天的な一重まぶたであるため癖を付けること自体が難しく、二重になるのは難しい可能性があります。

なお、詳しいまぶたの種類とメカニズムについてはこちらの記事をご覧ください。

むくみ・脂肪が多いまぶた

まぶたがむくんでいたり、脂肪が多かったりする場合、まぶた自体が重たいため通常の筋肉では持ち上がりにくくなっています。そのため、普段からむくみやすい体質の人や脂肪が蓄積している人は、二重の癖が付きにくいと考えられます。

むくみについては目元のマッサージや温めでケアする習慣を付け、十分な水分を取るなどと体質を改善していく努力が必要です。

脂肪については二重マッサージを継続して行い、まずはすっきりとしたまぶたを目指しましょう。全身のダイエットを行うことも、連動してまぶたの脂肪が落ちる可能性があるため、効果的な場合があります。

二重メイクをする

二重に見えるメイクにはいくつか方法があります。二重のりなどの専用化粧品を使用して物理的に二重の状態を作るものと、錯覚をうまく利用して二重のように見せるものが一般的です。

2つのうち前者ならば、継続するうちにまぶたへ二重の癖が付いて、メイクを外しても二重の状態が続くようになるかもしれません。この方法では、使用する専用化粧品によって仕組みが分かれ、大きく分けて2つのパターンで二重の癖が付く可能性があります。

1つ目のパターンは、まぶたを二重ラインの部分で折り曲げ、触れている部分を貼り付けてしまう専用化粧品を使用した場合です。このパターンでは、化粧をしている時間はずっと、皮膚が二重ラインの部分で折り曲げられたままの状態になっています。曲がったまま固定されることで、皮膚に折り目が付きやすくなるのです。また皮膚が折れ曲がっていることで、折り目部分の脂肪やむくみが減り、二重が癖付く可能性が考えられます。

2つ目のパターンは、二重ラインの下の皮膚に膜を作って硬度を上げ、二重ラインの部分で皮膚が折れ曲がるようにする仕組みの専用化粧品です。このパターンの場合まぶたの動きは二重の状態とほとんど同じとなり、瞬きの度に二重ラインの部分でまぶたの皮膚が折り曲げられるため、まぶたの皮膚がまっすぐに伸びたり、ライン部分で折れ曲がったりを繰り返します。そのため皮膚に折り目が付き、同じ部分で折れ曲がりやすくなる可能性があるのです。

どちらのパターンの専用化粧品も、町中のドラッグストアなどで売られており、そのほとんどは簡単に入手できます。価格帯も数百円～数千円のものが多く、一般的な化粧品のなかでは比較的リーズナブルな価格帯で購入できるものといえるでしょう。購入する際には、どちらのパターンで二重の癖を作りたいのかを決めておき、パッケージの内容を見ながら確認するのがおすすめです。

夜用の二重のりを使う

夜の間だけ二重のりでまぶたを貼り付け、二重ラインの癖を付けるという方法もあります。貼り付けるタイプの二重のりを塗って眠ることで、眠っている間にまぶたの癖を付け、日中は外した状態でも癖がついている状態を目指すというものです。

睡眠中はまぶたがむくみやすいため、二重のりで癖を付けながら眠って折れ曲がった部分のむくみを防ぐことで、日中の二重メイクがしやすくなる場合もあります。夜間専用の二重のりとして、比較的接着力が強いものや、長時間肌に塗ることを考慮した美容成分が配合されているものも多いです。

マッサージでコツコツと二重を目指す

セルフケアで二重の癖を付けたい場合、マッサージによって変化を起こせる可能性があります。費用もほとんどかからず、手軽に始められる方法です。まぶたや目の周りをマッサージすることで、むくみや脂肪を減らし、本来の二重ラインがくっきり出るようにしていきます。目の周りにある「眼輪筋（がんりんきん）」を鍛え、目を開きやすくすることも効果的です。

具体的なマッサージの方法については、こちらの記事をご覧ください。

二重マッサージでパッチリ二重は作れる？
 
これらのマッサージを毎日繰り返すことで、いずれ自然な二重のラインを手に入れることができるかもしれません。しかしながら、すぐに効果が表れる可能性は低いことを理解した上で、継続的に行う必要があります。また実際にマッサージを行う際は、まぶたの肌を傷付けないよう、やさしく適切な強さで触れるように注意しましょう。

癖を付ける二重の幅を減らす

癖を付ける二重の幅を減らすと、二重が定着しやすくなる場合があります。

もしも癖を付けようと思っている二重ラインが、実際にある「挙筋腱膜」の枝分かれした部分よりも大幅に広い場合は、なかなか二重の癖が付かないかもしれません。その場合は幅を減らし、よりまぶたの淵に近い部分で癖を付けてみると、簡単に二重になる可能性があります。またまぶたの脂肪は眉に近い部分の方が多いため、二重ラインの幅を減らすと引っ張り上げなければいけない脂肪や水分の量が減ることも、癖が付きやすくなる要因の一つです。

目指す二重の形を変える

二重ラインのデザインは、一般的に並行型と末広型の2種類に分けられます。日本人は末広型の二重の人の方が約8割です。これらは、まぶたを開いた時に目頭部分を覆い隠す皮膚である蒙古ひだの有り無し、もしくは大きさの違いに左右されます。

平行型の二重ラインは、目頭側から折り込まれており、目頭から目尻までほぼ均等な幅の二重です。対して末広型の二重ラインは、目頭側のラインが蒙古ひだの内側から始まり、目頭から目尻に向かって二重の幅が広くなっていきます。蒙古ひだが少ない、または無い場合の二重は並行型になる場合が多く、蒙古ひだが大きい場合の二重は、末広型になる場合が多いです。

自身の蒙古ひだの大きさや形に合わせて、癖を付ける二重ラインを調整してみると、セルフケアの効果が出やすくなるのではないでしょうか。

ダイエットをする

体全体の脂肪が落ちると、目の周りの脂肪も減るはずです。まぶたの脂肪が少なくなれば、まぶた自体が薄くなり二重の癖を付けやすくなります。また全身の血行が良くなることで、まぶたのむくみが減る効果も期待できるでしょう。

まぶたのマッサージにとどまらず、全身のマッサージやエクササイズで脂肪を減らすことができれば、二重の癖付けとダイエットの一石二鳥となるはずです。

埋没法の二重整形

「埋没法」は、医療用の縫合糸をまぶたの内側に留めて二重のラインを作る手術です。まぶたを切らずに手術が完了するため、「切開法」よりもまぶたへの負担が少ない方法と言えます。

糸を外せば元の状態に戻るため、やり直しをすることも可能です。日帰りで手術を受けられダウンタイムも比較的少ないので、希望するデザインを作ることが可能な場合は、「切開法」よりも「埋没法」の方が少ないリスクで受けられる手術といえます。

ただし、まぶたの脂肪が多くて分厚い場合などは「埋没法」での二重整形ができないこともあるでしょう。この場合は、もし埋没法で二重にできたとしても、脂肪の重さに縫い付けた糸が耐えきれずゆるんでしまい、二重ラインが取れてしまうこともあるかもしれません。「埋没法」は3回以上繰り返すとまぶたが不自然になってしまう可能性があるため、何度も行うことになるのであれば「切開法」に切り替えるのがおすすめです。

医師とのカウンセリングの際に、まぶたの脂肪が多いタイプと判断された場合は他の方法も併せて検討してみてください。脂肪取りや「切開法」などを視野に入れる、あるいは複数の手術を組み合わせることで二重ラインを長く保つ手段がないか、医師に相談してみるというのも良い方法です。

切開法の二重整形

「切開法」では、二重にしたいラインに沿ってまぶたを切り、余分な脂肪や皮膚を取り除いてから再び縫い合わせます。施術から時間がたっても元に戻る可能性が少なく、デザインの自由度も比較的高い方法のため、理想的な二重ラインを作りたい人におすすめです。「切開法」ならば、例えば自分が本来持っている末広の二重ラインよりも、大幅に広い並行二重のラインを作ることもできます。二重ライン全体までは切る必要が無いケースのための、まぶたの一部だけを切る「部分切開法」を用意している病院も多いです。

なお「切開法」で二重にしたまぶたは元に戻すことが難しいため、理想のラインになるよう事前のシミュレーションをしっかりと行いましょう。また「切開法」は「埋没法」よりも腫れやすく、一定のダウンタイムが必要です。

二重整形の注意点

二重整形を行うと、想定以上に腫れてしまいダウンタイムが長引くことも。

「埋没法」でも「切開法」でも、本来であれば一定の腫れる期間を想定し、ダウンタイムを設けて手術を行います。「埋没法」の場合は腫れが引くのが早いため、ダウンタイムは1、2日ほどです。なかにはほとんど腫れずに当日中にダウンタイムが完了する場合もあります。「切開法」の場合は、一般的に「埋没法」よりも腫れやすく、ダウンタイムが長くなる場合が多いです。例えば共立美容外科の場合、多くのケースでは5日～1週間をかけて切開した部分の腫れが引いていきます。

ダウンタイム期間が長引いてしまうと、その後に予定していた仕事や用事の際に、違和感が残るまま人と会わなければならなくなってしまうでしょう。整形を行ったことが相手に伝わりやすい期間でもあるため、知られたくない場合はダウンタイム期間に余裕を持たせ、人と会う予定を控える必要があります。

ダウンタイムについてさらに詳しく知りたい場合はこちらの記事もチェックしてみてください。

二重切開のダウンタイムはどのくらい？ 最小限にするには？
 

なお、二重整形を行うと内出血を起こすこともありますが、2週間程度の期間で治まることがほとんどです。腫れさえ引いていれば、内出血が起きている期間もファンデーションなどのメイクで隠せるため、通常と変わらない生活が可能です。

また手術の種類によって、かかる金額に差がある点にも注意が必要です。
「埋没法」、「切開法」の手術費用は病院によってさまざまですが、一般的に「切開法」の方が高額になります。体にメスを入れるので、より高度な技術が不可欠となる他、抜糸や術後の処置なども必要なためです。

病院によっては、むくみ防止の薬や経過確認の受診にも費用が必要となる場合があるので、手術を受ける前には、トータルの費用がいくらになるのか確認しておきましょう。特に「埋没法」は、すぐに取れてしまう可能性もある手術方法です。「埋没法」を何度も繰り返すよりは「切開法」を一度行う方が費用を抑えられる場合もあります。

安さ重視の場合でも、手術の内容や術後のケア、万が一の際の保証などを含めて考え、予算に対して受けられるものの内容に納得がいく病院や手術を選ぶべきです。本当の意味でコストパフォーマンスの高い方法を検討してみてください。