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公開日:2023年01月18日(水)
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目次
指や足などにぷくっと小さく盛り上がったできものの総称を「イボ」といいます。
一口にイボといっても、イボができる原因はウィルス感染や紫外線のダメージなど、様々な原因が考えられます。
イボに関する治療法も、定番の液体窒素治療に加えて塗り薬やレーザー治療などの様々な選択肢があります。
イボの原因や状態を見極めて、有効な治療を早期に行うことが、イボ改善の近道といえます。
そこで今回は、繰り返すイボの原因と、イボの治療法について詳しく解説してまいります。
イボにお悩みの方や、イボについて詳しく知りたい方はぜひ最後までお読みください。
皮膚が小さく盛り上がっているできものを総称して「イボ」と呼びます。
イボを自然治癒するには時間がかかり、新陳代謝が活発な子どもであっても、半年から3年ほどを要することもあります。
そんなイボができる原因として、以下のような要因が考えられます。
イボができる原因として最も多いのが、ウィルス感染によるものです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスが、小さな傷口などから皮膚や粘膜の基底細胞に侵入することでイボが形成されます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)には150種類以上の型が確認されており、それぞれの型によってイボができやすい場所やイボの形状に違いがあります。
プールの授業や習い事のスイミングで感染しやすい「水イボ」も、ウィルス性のイボの一種です。
他にも性器に感染しやすい尖圭コンジローマや、おでこや口周りを中心に発症しやすい青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)などが、ウィルス性のイボに分類されます。
ウィルス性のイボは、早急に除去する治療を行う必要があります。
自分自身の皮膚にあるイボの数が増えるだけでなく、肌の接触により他人にイボをうつしてしまう可能性があるからです。
自然治癒を待たず、速やかに医師に相談されることを推奨いたします。
加齢に伴って発症しやすいイボもあります。
主に首の周囲や脇の下、足の付け根などにできやすい、いわゆる「首イボ」です。
首イボは医学的に「軟性線維種(なんせいせんいしゅ)」と言います。
軟性線維種は…
などを中心に発症しやすいことが分かっています。
イボ自体に痛みはなく、悪性化(がん化)する可能性もほとんどありません。
しかし、イボが大きく成長することによって衣服と擦れることで傷がついたり、見た目の美しさに影響するというデメリットがあります。
誤った自己処理によってさらに症状が悪化する可能性もありますので、首イボの除去をお考えの際は医師に相談するようになさってください。
主に紫外線のダメージが蓄積することによってできるイボを、「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」といいます。
40代以上の年代を中心にできやすいイボですので、「老人イボ」とも呼ばれます。
紫外線の影響や皮膚の老化が要因となってできる脂漏性角化症は、シミと同じ場所にできることも多々あります。
シミから発展することによって脂漏性角化症を発症するケースもあると考えられています。
また他のイボと比較するとやや隆起したしこりような硬さを持つという特徴があります。
指で触っているとかさぶたのようにとれることもありますが、傷跡の残らないイボ除去を検討されている方は、必ず医師による適切な処置を受けるようご注意ください。
ご自身でのイボ除去は、芯が残ってしまう場合や、傷が残りやすいというデメリットがあります。
イボの除去として有効な方法は、以下の通りです。
共立美容外科では、イボができた原因や現在のイボの状態を確認した上で、適切なイボの除去をご案内しております。
それぞれの治療法で注意しておきたいポイントなどもご紹介いたしますので、詳しくは無料カウンセリングの際にご相談ください。
イボの除去として最も一般的な治療が液体窒素を使った方法です。
綿棒やスプレーを用いて、-196℃の液体窒素をイボとその周辺に当てることで、イボを凍結して除去します。
日本皮膚科学会でも認められた方法ですが、治療には痛みを伴います。
1度の治療でイボの根っこまで凍結することは難しく、1~2週間おきに3回程度の通院が必要です。
治療後数か月は色素沈着が残りますが、しばらくすると落ち着きます。
・痛みを伴うイボの治療に抵抗がある
・凍結やレーザーで治療できない部分のイボを取りたい
このような場合に用いられるのが、塗り薬です。
サリチル酸が配合された塗り薬には、皮膚を柔らかくしてはがれやすくする効果があります。
そのため、イボとその周辺にサリチル酸配合の塗り薬を塗布することで、イボを取ることができます。
しかし、イボが取れるまでには約2ヶ月間の塗布が必要とされており、イボの根っこまで除去できない可能性もあります。
性器や肛門周辺の尖圭コンジローマに使用する塗り薬が、ベセルナクリームです。
1日おきにベセルナクリームを塗布することで、イボを少しづつ小さくしていく治療です。
使用に際して注意が必要な塗り薬になりますので、必ず医師の指示に従って適切に使用しましょう。
イボが非常に大きい場合や、凍結や塗り薬を用いた治療で効果が見られない場合に有効な方法が、切開法です。
切開法では、局所麻酔を使用したのちに電気メスで切除し、縫合します。
切開法は手術後しばらくは手術跡が目立ってしまうというデメリットがあります。
また術後1週間を目途に抜糸の必要がありますが、イボを根本から治療する効果が期待できます。
イボを確実に取り除きたいときに有効な方法です。
比較的小さなイボに対しては、トラコーマ鑷子(せっし)を用いて摘出する方法も有効です。
イボの部分に麻酔テープを使用した後にトラコーマ鑷子を用いて1つ1つのイボを摘出しますので、液体窒素による凍結治療よりも痛みが少ないというメリットがあります。
デメリットとしては治療の度に時間がかかり、2~3回の通院が必要になる点が挙げられます。
1度に摘出できるイボの数にも制限がありますので、数が多すぎる場合はさらに長期的な通院が必要になります。
炭酸ガスを使ったレーザー治療器をイボに照射することで、イボを削りとる治療法です。
液体窒素よりも1度でイボを取り除く効果が高く、短時間で確実にイボを取り除くことができます。
輪ゴムで弾いたような痛みを感じる方もいらっしゃいますが、ほとんど痛みはありません。
気になる方は麻酔クリームを用いて施術を行うことも可能です。
痛みがほとんどなく、即効性のある治療として、イボの除去ではもっともおすすめの方法です。
また見た目にも傷跡や色素沈着がほとんど残りませんので、見た目の美しさにこだわる方から特に人気のイボ除去法です。
ウィルス性のイボに対して免疫力を高める方法が、漢方です。
ヨクイニンというハトムギの薬を服用することで、肌あれや水いぼに効果があるとされています。
即効性のある治療ではなく、継続した服用が必要というデメリットがあります。
繰り返すイボに悩んでいる方や、肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を整えたいという方におすすめです。
イボは良性の腫瘍ですので、放置していても大きな問題が起こることはほとんどありません。
しかし、イボをご自分で切除しようと試みることは非常に危険な行為です。
ウイルス性のイボの場合は周辺の皮膚にイボが広まってしまう可能性があります。
また傷が残ってしまったり、治りが遅くなる、傷跡から別の細菌に感染するなど、イボの自己処理は非常にリスクの高い行為です。
薬局などで購入した塗り薬やクリームによる治療も、あまり有効ではありません。
市販品に配合されている有効成分は医薬品と比較すると低濃度で、イボに対する効果は限定的です。
イボの原因を自己判断で使用したとしても、全く効果がない場合もあります。
イボの治療を検討する際は必ず医師による診断を受け、原因と状態を正しく理解した上で適切な治療を受けましょう。
イボの原因は、ウィルスや紫外線のダメージ、加齢など、多岐に渡っています。
イボの原因を見極めることなく治療を行っても、イボを改善することは難しいです。
イボの悪化を防ぎ、美しい肌を手に入れるためには、まずは専門医の診察を受けることが重要です。
イボの治療法は、液体窒素や塗り薬以外にも有効な治療法が確率されています。
特に炭酸ガスを用いた治療は、「痛みがほとんどない」、「一度でしっかりとイボを除去できる」、「術後に痕が残りにくい」というメリットがあり、非常に人気のイボ除去法です。
共立美容外科では、イボに関するカウンセリングを無料で行っています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
このページの監修・執筆医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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