『脂肪吸引クリニック』
共立美容外科医師グループ 著
綴章 あとがき
※この本は1991年に書かれたものです。現在の治療内容と若干異なる箇所がございます。

あとがき
以前、私たちの美容外科に50才になる女性が訪ねてきました。
「自分はもう年で、容姿が衰えることはしかたのないことだと思います。でも、少しでも美しくなれるチャンスがあるなら、ぜひともトライしてみたいのです」
そういって、美容整形手術を申し込んできたのです。
彼女は、目が細くワシ鼻で頬がこけ、顔目尻から額にかけて、かなり深いしわが刻まれていました。そのせいか、表情がとても乏しく、暗い印象を受けたというのが、正直なところです。カウンセリングには、かなり長い時間を要しました。
そして、彼女の意見と私たちの見解が一致し、双方とも充分な納得がいったうえで手術に踏みきったのです。
目を自然な二重にし、ワシ鼻を矯正し、頬の脂肪注入しわ取りを行なった結果、1ヶ月後、彼女は見違えるほど若々しい表情になりました。彼女自身も大いに満足し、晴れ晴れとした笑顔で私たちのクリニックをあとにしたのです。
私たちはその女性をとても魅力的に感じました。術後の容姿がどうこうというのではありません。年をかさねても自分の美しさを磨きたいという姿勢に魅力を覚えたのです。女性はいくら年を重ねても女性であることに変わりはありません。そして女性であることを自らが意識することが大切だと、私たちは考えるのです。
「女性であることを忘れないでください」。
これが、私たちからみなさんへ贈りたい言葉です。この言葉を心に刻みつけ「美」を育もうとする限り、おのずと内面的な美しきも醸し出されてくるはずです。
すべての「美」はみなさん女性のためにいつでもすぐそばにあります。
そして「トータルの美」への一課程をお手伝いすることが、私たち美容外科医の役割なのです。
このサイトが、みなさんの「美」の追求に役立つことを、心から願ってやみません。
目次
- 序章
- はじめに
- 第1章
- 脂肪吸引の実際にズーム・イン
- 第2章
- 共立式脂肪吸引 - 五つのナルホド
- 第3章
- 脂肪吸引Q&A
- 第4章
- 美容整形アラカルト
- 綴章
- あとがき