『脂肪吸引クリニック』
共立美容外科医師グループ 著
第4章 美容整形アラカルト
※この本は1991年に書かれたものです。現在の治療内容と若干異なる箇所がございます。
オードブル - 美容整形手術に関心をお持ちのあなたへ
腫れを最小限におさえる技術とは?
二重まぶたの手術には、大きく分けて二つの方法があります。
一つは、まぶたを切って皮膚を縫い合わせる「切開法」、そしてもう一つは、皮膚を切らず、糸を埋め込むことによって二重のラインを作る「埋没法」です。
切開法という以上これは皮膚を切ることになるので、どんな名医が行なっても術後の腫れは避けられません。メスを使用した手術となるとしかたのないことではあるのですが。当然ながら、4,5日は洗顔もメイクも駄目。また、場合によっては傷跡が残る場合もあるのです。
そこで、より術後の経過が短く、傷が残らない方法はないものか、という見解から考案、開発されたのが埋没法だったのです。この埋没法には、数々のメリットがあります。その内容を簡単に説明しますと、
(1)10分程度で済む、実に簡単な手術であること。便宜上、手術という名でとおしているが、実は手術というより処置に近いものである。
(2)切開をしないので、術後の内出血が少なく腫れづらい。従って、術後すぐに外出しでも、人に気付かれる心配がない。
(3)メスを使わないため、傷跡が残らない。
(4)幅やラインが自由自在に選べるため、どこにも無理なくナチュラルなラインに仕上がる。ただし、埋没法の利点を充分に生かしたドクター独自の技術、工夫が加味されてこそ可能。
(5)比較的簡単に戻すことが可能。何らかの理由で元に戻さなければならない、もしくは戻したい事情が発生した際でも、二ヶ月以内なら比較的簡単に戻すことが可能。
ざっとこんなところでしょう。
共立式二重埋没P-PL挙筋法とは
埋没法に、私ども独自の研究結果を盛り込んだものが、共立式二重埋没P-PL挙筋法です。ではここで共立式二重埋没P-PL挙筋法の概要についてご紹介しましょう。
埋没法は「手術というよりむしろ処置に近い」というお話をしましたが、だからといって私たちはカウンセリングを怠ったりはしません。
目は、顔の中でも大切な部分ですから、たっぷりと時間をとるようにしています。二重手術のカウンセリングで行うことは、まず話し合い。二重の幅やラインの形などについて、納得がいくまでお互いの意見を述べ合うのです。
話し合ってだいたいのことが決まったら、今度は実際のラインを仮で作ってみます。プジーというピンをまぶたに当ててご自分の二重を確認してもらうわけです。
ラインの確認が済んだら、あとは手術に移るだけ。プジーによって出るラインを、糸で埋め込んで固定し、手術が完了します。
手術の際の痛みや腫れも、患者さんにとっては深刻な問題ですが、私どもでの手術に関してはその心配もほとんど無用のものとなります。
手術の際にまぶたの細胞組織や毛細血管を傷つけないよう、細い針と極細の糸を使用しますので、腫れはほとんど出てきません。
また、私たちは麻酔の技術に関しては絶対的な自信を持っていますので、ほとんど無痛のうちに手術は終了します。
以上に述べたように、すべてにおいて手抜きすることなく完璧な技術をもって完成したごく自然な二重を、私どもでは共立式二重埋没P-PL挙筋法と呼んでいるのです。
もう一歩の美ヘ近付くために
私たちのクリニックを訪ねてくる患者さんの中で「ほかの美容外科で二重の手術を受けたのですが、いまいちしっくりこないんです。どうしたらいい、でしょうか?」という相談を持ちかけてくる人がいらっしゃいます。
要するに、思ったほどきれいな目になっていないという漠然とした不満を持っているわけです。こういった患者さんを拝見しますと、だいたい次の4つのいずれかが不満の原因となっていることが多いようです。
(1)ラインや幅が、顔のバランスとマッチしていない。
(2)まぶたの脂肪が厚いため、せっかくの二重が重たい感じになってしまう。
(3)モンゴリアン・フォールド(蒙古ヒダ)が、スッキリとした目元を阻んでいる。
(4)上記(1)~(3)のいずれかがミックスしている場合。
では、(1)から順を追って、その解決法をご説明していきましょう。
従来、二重の手術というと、ただ目元をパッチリとさせるだけのものが多かったのですが、この方法ではかえって妙な顔になってしまう人がいます。たとえば、小さくて丸い目の人が、幅の広い二重を作った際の顔を想像してみてください。
どうです? 年中驚いているような顔になってしまいませんか? このような人の場合、控えめなラインのほうが、よほどしっくりいくように思えます。つまり一人ひとりの顔のバランスに見合った二重を作ることが大切だということなのです。
(2)の腫れぼったい目の人は、まぶたの脂肪を取ることによって、すっきりとした二重を手に入れることができます。これは、まぶたを少し切開して脂肪を取り除く方法です。ほんの小さな傷で済みますので、傷跡はさほど問題にならないでしょう。
さて、問題は(3)のモンゴリアン・フォールドがある場合です。一般的に蒙古ヒダと呼ばれるこのヒダは、黄色人種特有のもので、西洋人にはありません。西洋人の瞳がクッキリとしているのは、このヒダがないためといえるでしょう。ですから、蒙古ヒダを切り取ることによって2ミリから3ミリほど目の横幅を大きくすることが可能なのです。私たち日本人は、このヒダのためにかなり損をしているともいえますが、そうかかといってだれかれの区別なくヒダを切り取ればいい、というわけでもありません。
確かに蒙古ヒダは、目元の美を含んでいるケースが多いのですが、中には逆に、ヒダによって日本的な美しさを持っている人もいるからなのです。
鼻高が、美男・美女の条件?
昔から、器量の良いことを「目鼻立ちがいい」といいます。どうやら、目と鼻はワン・セッ卜で語られるもののようです。顔の中心部に位置する鼻は、目と同様、顔の作りにとってとても大切な存在。それだけ、この両者のバランスは非常に重要といえるでしょう。
江戸時代の人は、器量の良い男性の顔の条件として「目細鼻高桜色」という言葉を用いていました。簡単に訳せば、目は細く、鼻は高く、血色の良い顔こそが、本当の美男子である、ということでしょうか。女性の場合も「目細鼻高」までは一緒で、その先におちょぼ口という条件が加わった人が、美人とされていたのです。確かに当時の浮世絵を見るにつけ、これらの要素が「美」の条件であったことは納得てきます。
しかし、浮世絵師である歌麿や春信には申し訳ないことですが、彼らの顔つきは、どうも現代人の感覚には合いません。美男・美女というよりむしろ、滑稽な雰囲気さえ感じてしまうほどです。
生活様式の変化とともに、ものの見方や価値観が変わっていったのですから、しかたのないことではありますが・・・。
「でも、鼻が高いという条件は、今も昔も変わらないんじゃない?」
そうです。よくぞお気付きになられました。これだけ美というものの価値観が変わってきたにもかかわらず、「鼻高」が美の条件であることは、まったく変化なく現代まで継承されているのです。
日本人に多いのは隆鼻術の依頼
「ソース顔」などという形容に代表されるほど、日本人にもずいぶんと鼻の高い人が増えてきました。しかしそれでも西洋人の鼻に比べれば、日本人のそれなど、ものの数にも入りません。
数ある鼻の悩みの中、ても、日本人に最も多いのが鼻根部(目と目の間)が低いケース。つまり、鼻筋がとおっていないということです。
よく「ダンゴ鼻が目立つので、何とかしてください」といってくる患者さんがいますが、よく診察してみると決してダンゴ鼻などではなく、鼻筋がとおっていない場合が多いのです。こういった問題は、鼻先をいじらず、鼻筋をとおすだけで簡単に解消する、でしょう。鼻の美容整形の手術は実にさまざまですが、日本人に最も多いのは、「鼻筋をとおしてほしい」「トップをすっきりさせてほしい」やはりこの二つのようです。
鼻の穴からのアプローチだから傷跡も安心
現在、鼻筋をとおす手術、つまり、鼻を高くする手術に用いているのは、インプラント(人工軟骨)です。
一昔前、隆鼻術を受けた患者さんの鼻が変形したり、皮膚の色が変わったりといった事故が相次ぎました。もっとひどいものになると、補填物が皮膚から飛び出した、などというケースもあったほどです。これは、粗悪なプロテーゼを使用した、ドクターの責任といえるでしょう。
しかし、私たちが現在使用しているインプラントは、人工心臓の材料としても使われている、人体に悪影響なく馴染むものですので、補填物に対する懐疑は、なくしてもらっても大丈夫といえます。
ではこのインプラントをどのようにして用いるのでしょうか?
ここでみなさん、ご自分の鼻を触ってみてください。
鼻根部は硬い骨で、鼻先のほうは柔らかい骨「軟骨」になっているでしょう。この柔らかい部分にまで硬いインプラントを入れるわけにはいきません。
万が一、ここにインプラントを入れてしまったら、仕上がりが不自然になってしまうケースが多いのです。そのようなわけですから共立美容外科は、柔らかい部分には耳介部(耳の裏側) から取った本物の軟骨を使用します。
つまり、鼻根部にはインプラントを、鼻先には軟骨を、という使い分けをしているということです。
「なぜ、鼻根部に軟骨を使用しないのですか?」
なるほど、全ての部位にわたって自分の軟骨を使えばいい、というわけですね。でも、実は軟骨にもいろいろとデメリットがあるのです。
一つは、軟骨増殖、吸収を起こしてしまう可能性があるということ。万が一異常が生じた場合、鼻根部に癒着した軟骨を取るのはほとんど不可能なのです。一方トップの場合は、異常があっても鼻の穴から近い部分なので、取出し手術が可能です。
もう一つ、軟骨はデリケートなデザインが難しいという一面があります。
ですから、鼻のように細部にわたるデザインを必要とする部位には、不適当な材質といえるでしょう。
ところでインプラントにはL字型とI 字型がある、ということをご存じでしたか?
文字からお察しいただけると思いますが、インプラントには、Lの字に曲がっているものと、折れ目がなく、Iの字のように真っすぐになっているものがあるのです。
どちらがより良いのか一概にはいえませんが、私たちはI 字型のものを使用するようにしています。
L字型ですと、鼻先に堅いものが触れたり、色が変わってしまうといった恐れがあるのです。患者さんの「美」と幸せのために、私たちはL字型の使用を極力控えるようにしています。
鼻の美容手術は、まったく合併症がないし、ナチュラルな仕上がりが期待できると申しあげました。が、「自然な仕上がり」といってもどれほどのものか、みなさんにはわかりにくいと思います。
そこで、隆鼻術の仕上がりを、次のようにたとえてみました。
「エステティックサロンのエステテイシャンが触っても、絶対にわかりません」
どうです、これなら、どのくらいナチュラルであるかをご理解いただけるでしょうか。
あなたのためらいが、いくらか解消してくれれば、幸いと思います。
鼻の悩みはほかにもたくさんあります。
たとえば、小鼻が横に大きくあぐらをかいたような形をした「あぐら鼻」の場合は、鼻の穴を縫い縮めることによってスッキリさせますし、骨が太く段のついた「段鼻」は、鼻骨を削ってスマートに変身させます。
また、2~3種類の鼻の手術を組み合わせることによって、納得のいく鼻に仕上がる場合もあるのです。
以上の手術はいずれも、全て鼻の穴の中からアプローチしますので、傷跡が人目に触れる心配は皆無。手術のことを人に知られることも、まずないといえるでしょう
唇とアゴの好バランスで、美しい口元を
「口が大きいせいか、口元が目立って仕方ありません。なんとか小さくしてもらいたいのですが・・・・・・」
先日、私たちのクリニックに、このような患者さんが訪ねてきました。そこでさっそく診察してみたのですが口は決して大きくないのです。
これはいったい、どういったわけなのでしょうか?
ここで、口が大きい人の例をいくつかあげてみましょう。
イングリッド・パーグマン、エリザベス・テーラー、マリリン・モンロー、ダイアン・レインマドンナetc・・・。欧米の美女たちが勢揃いしましたが、彼女たちはみな一様に口が大きいでしょう?
でも、そんな印象は少しも受けないですね。大きな目や鼻がある、という理由もありますが、それ以上に大きな要因となっているのは、実はアゴといえるのです。
西洋人は比較的アゴが出ているため、口の大きさが目立ちません。ですが、日本人はアゴが後退しているため、さほど大きな口でなくても目立ってしまうケースがあるのです。このような場合は、口元をいじらず、アゴを出すことによって問題解決。
人工軟骨を口腔内から埋め込むので傷跡の心配もなく、その日のうちに食事をとることも可能です。先程の女性もこのような手術を行いスッキリとした口元で退院していきました。
ところで、口とアゴのバランスの良し悪しは、どのようにして判断すればいいのでしょうか?
お手元に鉛筆やボールペンのある人は、それを顔に当てて、鼻のアタマとアゴを結んでみてください。このとき、筆記用具と口唇の間に隙間ができれば理想的といえます。
口元が目立つ人というのは口唇が筆記用具に当たる人、もしくは口唇が邪魔をして鼻とアゴのラインが結べない人、といえるでしょう。
さて、唇に関するたいていの問題はアゴを出すことによって解決すると申しあげましたがもちろんそれだけでは解決しないケースもあります。
口唇が極端に厚く大きい人や、歯の出ている人が、それに当たります。口唇を小さくする手術は、唇の内側にある粘膜を切って縫い縮めるもの。手術自体はさほど難しいものではありませんが、どうやっても1週間から10日間ぐらいは腫れが残ります。
しかしその腫れが引いたときは、理想的な口元に仕上がっていることでしょう。
歯科矯正でチャーミングな口元を演出
輝くような白い歯は、口元を美しく演出するためには、なくてはならない存在です。にっこりと微笑んだときにこぼれる白い歯は、何ともチャーミングでかつセクシーなもの。好きなタイプの女性に「歯並びが締麗な人」という条件をあげる男性も、少なくはありません。
日本には、歯並びの悪い人や虫歯の多い人がたくさんいます。これは、歯の健康や美に対する意識が、他の先進諸国に比べて不足していたためといえるでしょう。最近でこそ、歯の美しい人は増えてきましたが、それでも欧米に比べたらまだまだものの数ではありません。
たとえば、おおらかな民俗性を持つアメリカでさえ、永久歯が生え揃う前の歯科矯正(歯並びが悪い、上出っ歯、下出っ歯などの場合)を常識としているほどですから、歯に関する思い入れの違いを実感していただけるでしょう。
日本でもようやく、子供の歯科矯正を専門に扱うドクターが多くあらわれはじめましたが、それもごく最近の話。将来的には歯並びのよい人が増えていくのでしょうが、現実はまだまだ深刻です。歯並びが悪い(含む下出っ歯、上出っ歯)ということは、単に口元の美しさを減退させるというだけでなく、健康的にもよろしくありません。
歯を矯正したことによって肩こりや頭痛が治ったという例もあるくらいですからこれはもう放ってはおけない問題。だからといって、成人をすぎてからの歯科矯正は、時間ばかり費やして、実に不確実なものです。
共立美容外科は、歯科に美容外科を併設していますので、歯だけでなく顔のトータル的な観点から美しさを意識しながら矯正治療をすることができます。
輪郭を修正して若々しい表情を
面長、丸顔、卵型、角型・・・。顔の輪郭というものは、実に様々です。その昔は、色白で細長い瓜実顔が美人の条件とされていたようですが、現代ではそういった制約が特にあるわけではありませんから、どのような人も自分の輪郭の良さを大切にしてもらいたいと思います。
よく「自分の顔の形が気に入らない」というようなことをおっしゃる人がいますが、それは輪郭が悪いというよりもむしろ、顔の形と各部位とのバランスが問題しているのではないでしょうか。
たとえば、アゴが尖りすぎているか、もしくは逆に後退しすぎているかで、顔全体のバランスが崩れている場合は、どのような輪郭でも、ある程度の修正によってかなり美しい表情になるでしょう。
それよりももっと気になるのは、頬骨が高く、そのわりには、こめかみや頬が貧弱な場合です。このような顔の人は、どうしても年齢より老けて見られがち。暗く寂しい印象を、に与えてしまうのです。
こういうケースも、気になる部分にちょっと手を加えるだけでかなり印象が変わってきます。こめかみにはインプラントを入れ、頬には脂肪を注入。たったそれだけのことなのに、明るくふくよかな表情になれるでしょう。
アザやホク口の悩みはレーザーによる最新医療技術で解決
意外に多くの人を悩ませているのが、醜いアザ。先天性のものと後天性のものがありますが、いずれにしても厄介な代物です。
日本人に特に多いのが「大田母斑(おおたぼはん)」という青むらさき色のアザ。これは先天性のものですが、幼児期にはさほど目立たず、思春期の頃になると目立ってくるなかなか手強いアザといえるでしょう。たいていのアザ、血管腫は、レーザーで焼き取ったり、特殊なグラインダー(研磨機)で削り取ったりします。
しかし、種類によってはこれらの方法で取りきれないものもあり、そういう場合には皮膚移植というケースも出てきます。
一方ホクロやシミは、2,3ミリの大ききであれば、炭酸ガスレーザーによって取ることができます。2,3日は取った跡が赤みを帯びていますが、その日のうちから洗顔、メイクも可能です。
また、もっと大きなホクロになると、メスを使って切除することもあります。この場合は、一週間ほど洗顔やメイクができませんが一ヶ月もたつと手術跡はわからなくなります。
思わぬところにいる皮膚の天敵
皮膚の老化は、手入れ次第ではいくらか遅らせることができますし、逆に不摂生をすればかなり早めてしまうことになります。
では、どのような要因が、皮膚の老化を進めてしまうのでしょうか?
まず第一候補にあがるのは、タバコです。日本の女性がタバコを吸うようになったのは比較的最近のことですが、アメリカでは1920年代のローリング・トゥエンティーズといわれた時代に、女性の喫煙者が急増、ヨーロッパの女性にも影響を与えたといわれています。
もともとしわになりやすい人種なのにこのような調子ではまったくどうしようもありません。黄色人種である日本人はアメリカ人に比べてしわになりにくいとはいえやはり油断は禁物。タバコは極力控えたほうが、肌のためにも、そして健康のためにも無難でしょう。
タバコと並んで肌の天敵となるのが、睡眠不足です。肌の老化をおさえたいのでしたら、睡眠不足にだけはご注意ください。「私は大丈夫。夜遊びして深夜すぎまで起きているけど、その分睡眠もたっぷりとっているから」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それでも安心できません。
睡眠時間をまったく同じ分量だけとったとしても、時間帯によって価値が変わってくるのです。つまり、同じ8時間眠ったとしても、夜11時に寝て、朝7時に起きるのと、夜中の3時に寝て、朝11時に起きるのとでは、肌の受ける影響に大きな違いが出てくるということ。
これは、生理学的にも大自然の摂理にかなったことで、夜の帳がおりるとともに寝て、草木が目覚める頃に起きるのが、人間にとってもいちばん最適だということなのです。
夜更かしがすぎたときは、充分な肌の手入れをしたほうがよさそうですね。
さて、ここにもう一つ、肌の老化を早める恐ろしい敵がいます。それは、直射日光に多く含まれている紫外線。一昔前、肌をこんがり焼くことが流行った時代がありましたが、実はそれは、大変に危険な行為だったのです。
最近でこそオゾン層破壊の影響で、日焼けの危険性が問われるようになりましたが、日焼けと皮膚の老化とは密接なつながりがあることを忘れないでください。
このほか、暴飲暴食や極端な減食、激しい好き嫌いなどといったかたよりのある食生活も、肌の大敵。
規則正しい食生活が、お肌の保護には欠かせないものなのです。
小陰唇肥大の悩みも素早く解決
「彼に『小陰唇が大きすぎるんじゃないか』っていわれちゃったんです。どうにかしてくれませんか?」
と深刻な表情をしてクリニックに飛び込んでくる人がいらっしゃいます。
「顔や体型が千差万別であるように、性器もまた人それぞれ、そんなに気にすることはありませんよ。」
そういってしまうのは簡単です。
ですが、性器の悩みというものは他人が想像する以上に、ご本人にとって深刻なものですし、実際、小陰唇の肥大や陰唇の左右不対称といった悩みを持っている人は多いのです。
一口に小陰唇肥大といっても、さまざまな形がありますが、中にはクリトリスの邪魔をするほど大きくなってしまったものもあるほどです。
不感症の原因にもなりかねませんので、こういった恐れのある人は、なるべく早めに産婦人科か美容外科を訪ねてみたほうがいいでしょう。
陰唇の手術は、余分なところを切って形を整えるだけのもの。時間も30分~40分と比較的早く済みますし、傷跡もほとんど残りません。
また、経産婦による依頼が多いのが、膣の縮小手術。出産などによる括約筋(膣を締め付ける筋肉) のゆるみを、筋肉を縫い合わせることによって解消する方法です。
この手術も、およそ30分~40分で済む程度のものです。
性器の悩みに関しては、最近ではフランクな様子で相談にくる患者さんも多いです。
お悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談下さい。
目次
- 序章
- はじめに
- 第1章
- 脂肪吸引の実際にズーム・イン
- 第2章
- 共立式脂肪吸引 - 五つのナルホド
- 第3章
- 脂肪吸引Q&A
- 第4章
- 美容整形アラカルト
- 綴章
- あとがき