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妊娠線の治療や予防、原因について

妊娠線の治療 妊娠線の治療

妊娠線の治療

最終更新日 2021年8月21日

  • 記事:監修医師
    日本美容外科医師会理事
    日本美容外科学会認定専門医
    久次米 秋人

  • 監修の久次米理事長

妊娠線とは

妊娠線とは

妊娠線(にんしんせん)とは、皮下の真皮から皮下組織にかけて断裂してしまい、皮膚表面に赤紫色の線ができたり、皮膚が線上にデコボコしてしまう症状のことを言います。

別名「ストレッチマーク」とも呼ばれています。

妊娠線を説明する医者

皮膚が急激に伸びて、皮膚がその伸びに耐えられず裂けてしまうことで出る症状なので、お腹が大きくなって皮膚が急激に伸びてしまう妊娠中だけでなく、急激に太ってしまった場合に、太ももや二の腕、お尻にも出ることがあります。

妊娠線ができやすい方

妊娠線ができやすい方

妊娠中、妊娠線ができやすい方は「急激に体重が増加してしまう方」、「乾燥肌の方」、「経産婦さん」です。

妊娠線ができる原因

皮下の構造

妊娠線の皮膚断面の図解

皮下は何層にも分かれていてます。皮膚表面に近い順から大まかに分けると、角質層、表皮、基底層(きていそう)、真皮、皮下組織に分かれています。

真皮から皮下組織に亀裂が入る

妊娠線の皮膚断面の図解

妊娠や太ったりして、皮膚が急激に伸びてしまい、皮膚がその急激な伸びについていけない場合、真皮から皮下組織にかけて断裂(ひび割れ)してしまい、赤や紫色の線状班が現れます。この線状班が妊娠線です。

真皮のターンオーバーは遅い

真皮のターンオーバーと妊娠線の図解

肌はターンオーバーを繰り返しています。ターンオーバーとは肌の生まれ変わりの事を言います。

表皮に比べて、真皮はターンオーバーが遅いため、真皮にできた妊娠線はなかなか消えずに残ってしまいます。そのため妊娠線の治療では、真皮のターンオーバーを促して、妊娠線を目立たなくさせていきます。

妊娠線の予防

乾燥肌の方や、乾燥する季節は、保湿ケアをして、できる限り妊娠線ができないように予防することも一つの方法です。

妊娠線の治療

妊娠線の治療メニューを患者に説明するスタッフ

妊娠線の治療のメニューをご紹介します。妊娠線の治療は、妊娠線を消すというより、妊娠線をだんだん目立たなくする治療になります。そのため1回ではなく、継続して行うことを推奨しています。

また、1つのメニューのみを行うのではなく、下記に挙げる3つのメニューを同時に行い、相乗効果を期待して治療することも推奨しています。

※ただし効果には個人差があります。

ダーマペン

ダーマペン

ダーマペンとはペン型をしている医療機器です。ペンの先には、いくつもの細い針がついています。

細い針を妊娠線に刺し、妊娠線を傷つけることで、皮膚のターンオーバーを活性化させ、人間が本来持っている自然治癒力により妊娠線を目立たなくしていく治療です。

※ただし、効果には個人差があります。

マッサージピール

マッサージピール「PRX-T33」は、マッサージをしながら行うピーリングで、妊娠線を目立たなくしていく治療方法です。

妊娠線にPRX-T33という製剤を塗り込みながらマッサージをし、皮膚のターンオーバーを促します。PRX-T33にはトリクロロ酢酸(TCA)という成分が含まれています。

トリクロロ酢酸(TCA)は、真皮を刺激し角化細胞や繊維芽細胞の増殖因子を活性化させます。

※ただし、効果には個人差があります。

PRP皮膚再生療法

PRP皮膚再生療法

PRP皮膚再生療法は、自分自身の血液を採取し、血液の中にある血小板の成長因子を妊娠線に注入する事で、妊娠線のある肌を活性化させる再生医療です。

ご自身の血液から採取した血小板の成長因子を妊娠線に注入すると、肌の細胞が活性化され、皮膚にハリが生まれ、妊娠線が目立たなくなっていきます。

人間の体の中には成長因子があり、少なくなった細胞を増やしたり、元気づけたりしています。

※ただし、効果には個人差があります。

妊娠線の治療の料金

ダーマペン

料金 1回 ¥74,800
3回 ¥205,700
6回 ¥374,000

マッサージピール『PRX-T33』

料金 ¥35,200

皮膚再生療法(PRP・セルリバイブジータ)

料金 ダーマペンを使用する場合
1回 ¥220,000
3回 ¥605,000
6回 ¥1,100,000
  • 表示料金は目安の金額となります。
  • 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。

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このページの監修・執筆医師

  • 医師 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    医師

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    日本美容外科医師会理事
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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共立美容外科

妊娠線の治療や予防、原因についてのページをご覧の皆様へ

このページは2024年12月に最終確認をしています。
妊娠線の治療方法や予防、原因について解説しています。妊娠線は、皮膚の急激な伸びに対して皮膚が耐えられず、真皮から皮下組織にかけてできる赤紫色の線上斑の事をいいます。別名ストレッチマークといいます。妊娠線ができる真皮はターンオーバーが遅いので、真皮のターンオーバーを促したり、PRPなどの再生医療で再生することで、治療することができます。ただし、妊娠線はなかなか治りづらいので、妊娠線を消すというよりも、妊娠線を徐々に消していく治療になります。そのため1回の治療ではなく、継続して治療を行い徐々に妊娠線を治療します。