人中短縮ボトックス
最終更新日: 2024年12月14日
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記事:監修医師
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医
久次米 秋人
人中短縮とは
人中とは聞き慣れない言葉ですので、聞いたことがないという人も多いかと思いますが、人中とは、鼻と上の唇の間の部分のことをいいます。
より厳密には、唇と皮膚の「境目」の部分なのですが、ざっくりと「鼻と唇の間」とイメージしておくと分かりやすいでしょう。
近年、美容愛好家や美容に詳しい人達の間で話題となっているのが「人中短縮ボトックス」と呼ばれる美容施術です。
人中短縮ボトックスとは、シワ取りなどに幅広く使用されているボトックスを、人中とよばれる「鼻と唇の間の部分」に使用することで、上唇と鼻の間隔を短くして、「可愛らしい」印象の顔になる事ができるという施術です。
有名な女優さんやモデルさんの顔に注目してみると、唇と鼻の感覚が狭く、下唇と顎の感覚のほうが長いことに気が付きます。
この部分の比が(1:2)程度になっている場合に最も「可愛く見える」ということが分かっているため、鼻と唇の間隔が広い人が人中短縮を行うことで、劇的に顔の印象を変えることも可能です。
人中短縮ボトックスは、その名の通りボトックスを注射するだけで効果が現れるため、施術も10分程度で終わり、腫れや痛みもほとんどありません。
人中短縮ボトックスは、その名の通りボトックスを注射するだけで効果が現れるため、施術も10分程度で終わり、腫れや痛みもほとんどありません。
(注射時の痛みはあります)
メスを使用する整形手術とは異なり、仕上がりも自然で、「言われないと気が付かない」というような変化を作り出すことができます。
「なんとなく可愛くなった」「どことなく幼く可愛らしくなった」という印象を与えたいという人にはとてもオススメな施術になります。
人中短縮ボトックスとは
人中短縮ボトックスとは、その名の通り、「ボトックス注射」によって、「人中」の部分を「短縮する」施術になります。
つまり、「鼻の下の部分を短くする施術」ということです。
鼻の下を短くする施術は長年行われてきましたが、メスを使用した施術を行う必要があったため、傷跡やダウンタイム、手術の負担など様々な問題点がありました。
しかし近年では、人中にボトックスを注射することで、鼻と唇の間隔を狭くすることができるということが発見され、多くの美容愛好家達から注目が集まっています。
上唇の口輪筋にボトックスを注入すると、口輪筋の筋肉が緩むので、その結果上唇がめくれあがり、人中が短く見えます。
鼻の下が短く見えると、小顔効果を得られるだけでなく、鼻下全体を引き上げることで唇が上向きになり、立体的な唇になり、「可愛らしい」、「幼い」、「童顔」、「美人」などの印象を作ることができます。
ボトックスによる施術であるため、効果発現も早く、5日~1週間程度で効果が現れてきます。
効果も3ヶ月から半年程度持続するため、定期的にボトックスを投与していくことで、可愛らしいイメージの顔をキープすることも可能です。
人中短縮ボトックスは、メスを使用せずに鼻の下を短くできるという非常に画期的な施術であると言えます。
人中短縮ボトックスがおすすめの人
人中短縮ボトックスは、鼻の下がコンプレックス、面長がコンプレックス、小顔で童顔なアイドル風の顔になりたい、という方に特におすすめです。
このような方以外でも、鼻や口元の印象を変えるだけでも顔全体のイメージは変わりますので、女性らしい、可愛らしい印象の口元になりたいという人は、人中短縮ボトックスを検討してみるのがおすすめです。
人中短縮ボトックスがおすすめできない人
一方、人中短縮ボトックスがおすすめできない人としては、ガーミースマイルの人などがあげられます。
ガミースマイル(ガミーフェイス)とは、笑ったときに上唇が上がり、歯ぐきが3mm以上見えてしまう状態のことをいいます。
ガミースマイルにコンプレックスを抱えている方の場合、人中短縮ボトックスによって更に唇が上側に持ち上がってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
そして、人中短縮によって「童顔」のような印象になる場合が多いです。
ボトックスとは
人中短縮ボトックスでも使用される「ボトックス」とは、ボツリヌストキシンとよばれる毒素を利用して生成された医薬品のことです。
医薬品ですので、美容医療だけではなく、一般的な病院などで「治療薬」としても使用されています。
ボトックスには「神経や筋肉の働きを抑制する」という効果があるため、使用する部位によって様々な効果が発揮されます。
とくに美容分野での適応範囲は非常に幅広く、シワとりやエラ張りの改善から、脇汗を止める制汗作用を期待して使用されることもあります。
下記にボトックスの効果の一覧を記入しておきますので、多種多様な効果があるということをご理解いただけるかと思います。
- シワの改善
- エラ張りの改善
- 口角を上げる
- 小鼻縮小
- 鼻を高くする
- リフトアップ
- 首を長くする
- 肩コリ・首コリの解消
- 美脚を作る(足の筋肉を緩める)
- 毛穴の引き締め効果
- 多汗症の改善
- 小顔効果
など
ボトックスのデメリット
ボトックス注射の持続効果は3~6ヶ月程度であるため、効果を持続させるためには、3ヶ月から半年ごとに施術を繰り返していく必要があります。
また、施術後数ヶ月は避妊をする必要があるため、妊娠の予定がある方は必ず医師にお知らせ下さい。
効果について
人中短縮ボトックスは鼻と上唇の間隔を狭くする施術であり、ボトックスを注射するだけで確かな効果の発現が期待できる施術です。
副作用などのデメリットも少なく、施術による傷跡が残る心配もありません。
この動画は人中にボトックスを注入直後の状態です。
このように注入部位の赤みはほとんどわかりません。
人中短縮ボトックスによって人中(鼻と唇の間隔)が短くなると、小顔効果や唇がふっくらとした印象になります。
人中と顎の長さ(唇と顎の下までの間隔)が1:2である場合に、可愛らしい童顔フェイスや若々しい印象になるということが分かっており、人中短縮ボトックスによって人中の間隔を調整することによって、「どこか幼くて可愛いい」ような印象を作ることができます。
また、人中短縮のボトックスは、リップフリップボトックスともよばれており、ふっくらとして女性らしい唇を作る効果も期待できます。
Kpopアイドルや女優さんのような、可愛い印象の顔になりたいという方におすすめです。
可愛く見える理由
人中短縮をすると可愛く見える理由をご説明します。人中短縮による仕上がりのイメージは「童顔」や「可愛い」といった表現になります。
海外セレブのような、いわゆる「整形」というような顔のイメージとは異なります。
「おとなしく」「可愛らしい」印象になりたいという場合にとても効果的です。
一方、堀が深くてハッキリとした顔立ちを希望される場合には、他の施術も選択肢に入れておくほうが良いでしょう。
しかし、人中短縮ボトックスによる人中と顎の長さの調節によって、小顔効果や唇を持ち上げる効果も期待できるので、顔全体のイメージや印象は明るくなります。
デメリット
人中短縮ボトックスは効果が出やすく、自然な仕上がりであり、施術自体も簡便な非常に優れた施術です。
安全性も高く、デメリットという程の大きなデメリットはありません。
あえてデメリットを挙げるとすると、継続的な治療が必要になるということでしょう。
ボトックスの効果は3ヶ月から半年程度で切れてくるため、効果をキープしたいという人は、定期的にボトックスの投与を続けていく必要があります。
3ヶ月程度経過すると、自分自身でも効果が切れてくるのがわかるため、その都度ご来院いただいて投与していくという流れになります。
効果の持続時間には個人差がありますので、半年以上間隔をあけて投与を継続されている方もいらっしゃいます。
まずは自分自身のパターンを見つけ、継続的な施術を行っていくことが効果的です。
施術の流れ
人中短縮ボトックスの施術の流れを動画でご紹介します。
人中短縮ボトックスも施術自体は「ボトックス注射」であるため、施術といえども5分~10分程度で終了します。
施術後5日~1週間程度で効果が現れてくるため、投与当日にすぐに効果がわかるというものではありません。
しかし、施術後でも傷や痛みなどはほとんどなく、すぐにメイクをして普通に過ごしていただくことが可能です。
ボトックスは熱に弱いため、施術後1週間程度は長時間の入浴やサウナ、体温を上げるような運動は避けて頂く必要があります。
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Step 1:医師によるカウンセリング
カウンセラーではなく医師が直接カウンセリングを行います。
ボトックスのメリットデメリットをお伝えさせていただきます。 -
Step 2:麻酔
痛みに不安がある方の場合、オプションで麻酔クリームや麻酔テープを塗布することが可能です。
30分程度麻酔が効くまでお待ちいただきます。
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Step 3:注入
圧痛点やこわばっている部分を触診して注射位置を決め、片側5~10カ所に注射していきます。施術時間は5分から10分程度です。
副作用
注入直後の赤みはこのようにほとんどわかりません。
ただ、人中短縮ボトックスの施術後、まれに以下のような副作用が発生する場合があります。
- 注射部分の腫れ
- 内出血
- 筋力低下
副作用の症状や軽減する方法などをご紹介します。
腫れ・内出血
注射部分が腫れたり内出血したりする場合があります。部分的な症状で、1~2週間ほどで自然に軽快する場合がほとんどです。
気になる方は、目立つところだけ部分的にコンシーラーを塗ることで隠せます。
共立美容外科ではなるべく細い針を使用しているので、施術時の痛みが軽減されるだけでなく腫れや内出血のリスクも抑えています。
筋力低下
ボトックス注射は筋肉の動きを制御するものなので、注射した部分の筋力が低下する場合があります。
とはいっても肩こりの根源となっている筋肉だけが発達しにくくなり、その他の部位への悪影響はないのでご安心ください。
ボトックスと共立美容外科
ボトックスはアラガンジャパン社の製剤名です。共立美容外科はアラガンジャパン社より複数回にわたり表彰を受けています。
また、アラガンジャパン社が主催するセミナーや勉強会、トレーニングに積極的に参加しています。
使用する製剤
人中短縮のボトックス注射に使用する製剤はいろいろとあります。
そもそもボトックスはアラガンジャパン社の製剤名になります。
そのため、広くボトックスと言われている製剤は、ボツリヌストキシンの製剤の事を指しています。
人中短縮のボトックスに用いる製剤は、大きく6種類あります。
- ボトックスビスタ®
- ディスポート
- リズトックス
- イニボ
- ニューロノックス
- コアトックス
6種の特徴と違いをご紹介します。
当院ではニューロノックス、コアトックスに関しては安全性を重視しているため、取り扱っていません。
製剤 | 発売会社 | 認可 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|
ボトックスビスタ® | 日本(アラガン・ジャパン社) | 厚生労働省・FDA | 安全性を重視する方 |
ディスポート | イギリス(イプセン社) | FDA | 安全性を重視する方 |
リズトックス | 韓国(ヒューオンス・バイオファーマ社) | KFDA | 安価で受けたい方 |
イニボ | 韓国(コバルト社) | KFDA | 安価で受けたい方 |
ニューロノックス | 韓国(メディトックス) | KFDA | 安価で受けたい方 |
コアトックス | 韓国(メディトックス) | KFDA | 安価で受けたい方 |
■ボトックスビスタ®
日本の厚生労働省やアメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)からも製造・販売の認可を得ている製剤です。
日本で唯一厚生労働省から認可を得ています。
世界の施術で多く使われている“世界シェアNO.1”の製剤なので、有効性・安全性を重視する方におすすめです。
■ディスポート
アメリカのFDAから認可を得ている、安全性の高い製剤です。共立美容外科でも10年以上使用していますが、大きなトラブルは報告されていません。
■リズトックス
韓国のヒューオンス・バイオファーマ社が製造販売している製剤です。韓国の厚生労働省にあたるKFDA(韓国食品医療品安全省)の認可も得ています。
■イニボ
韓国のコバルト社が製造販売している製剤です。海外向けに製造されています。
安価で受けられる点が人気の理由です。
■ニューロノックス
韓国のメディトックス社が製造販売している製剤です。韓国の厚生労働省にあたるKFDA(韓国食品医療品安全省)の認可も得ています。安価で受けられるのが特徴です。
■コアトックス
こちらも同じく、韓国のメディトックス社が製造販売している製剤です。韓国の厚生労働省にあたるKFDA(韓国食品医療品安全省)の認可も得ています。
コアトックスはボツリヌストキシンの耐性をつくる「複合タンパク質」を除去するため、繰り返し注入しても効果が落ちにくいといわれています。
ニューロノックス、コアトックスは共立美容外科では安全性を重視しているため、取り扱っていません。
人中短縮ボトックスの概要
手術料金 |
◇イニボ(INIBO) ¥14,300 ◇リズトックス(LIZTOX) ¥18,150 ◇ボトックスビスタ(BOTOX VISTA) ¥22,000 ※痛み軽減オプションセットは別途¥11,000 |
---|---|
当表示価格の対応院 |
【当表示価格の対応院】 新宿本院、銀座院、渋谷院、立川院、横浜院、千葉院、浜松院、名古屋院、京都院、大阪本院(心斎橋院)、梅田院、神戸三宮院、岡山院、広島院、高松院、福岡院、大分院 ※下記院については価格が異なりますので、直接各院にお問い合わせください。 札幌院、仙台院、宇都宮院、大宮院、柏院、熊本院 |
手術時間 | 10分程度 |
通院回数 | 希望に応じて |
回復までの期間 | 針穴、赤みは数時間から1日程度 |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可 |
その他特記事項 | なし |
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
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このページの監修・執筆医師
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医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医-
略歴
-
- 1983年
- 金沢医科大学医学部 卒業
- 1983年
- 高知医科大整形外科入局
- 1989年
- 東京本院(品川)開院
- 2002年
- 本院を新宿に移転
- 2013年
- 銀座院院長就任
- 2018年
- 第107回日本美容外科学会 学会長就任
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-
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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