目元のエイジングケア
たるみ、しわ、くぼみ、クマ
目元のエイジングケア

目元の皮膚がたるんだり、シワが増えると、疲れた印象になってしまいます。
たるみやシワの主な原因は加齢になります。
ホームケアなどでマッサージやパックをすることで多少改善したとしても根本的な解決にならない場合があります。
そのような場合は、たるみやシワの原因になっている脂肪や筋肉に美容医療で手を加えることで改善に導くことが可能です。
ただ、残念ながら美容医療を行ったとしても老化を食い止めることはできませんし、効果には個人差があります。
たるみを引き上げたり、クマの原因となる脂肪を除去することで、物理的に改善するため、そういった意味では印象を大きく変えることは可能です。
目元のエイジングケアでは美容医療を行うことで、見た目の老化を遅らせたり、老化のために衰えたもの補ったり改善することで、若い時のイメージに近づけます。
メスを使わなくても切らずに注射のみで行うことも可能です。
目の上のたるみ

目の周りの皮膚は、皮膚が薄い事もあり、年を重ねるにつれて変形していきます。
若いころに埋没法を行い、二重のラインを作ったとしても、年齢を重ねるとそのラインがぼけてきたりします。
年を重ねると、体内にあるコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚を支えきれなくなり、重力に負けて、目の上の皮膚がだんだんと下に下がってきてしまいます。
これが目の上のたるみになります。
軽い症状の場合は、埋没法とって瞼の皮膚を糸で片目2点から4点程度止めることでたるんだ皮膚を少し上に上げることができます。

症状が重くなると、目の上の余分な皮膚を切開しないとたるみが解消できません。
切開をするため、傷跡が生じてしまいます。
そのため、目の上のたるみ取りの手術では傷跡が目立たない個所を切開します。
切開をするラインは3つあり、主に行うのが、二重のラインに切開した後が重なるようにする、二重切開(全切開)。
そして眉毛の下のラインを切開する眉下切開になります。
傷跡が目立ってしまうため、あまり行いませんが、眉毛の上のライン上に切開する眉上切開も行うこともあります。
目の上のくぼみ

眼球は頭蓋骨の中にありますが、硬い骨とぶつかって傷がつかないように眼球の周りには、眼窩脂肪(がんかしぼう)というクッションの役割をしている脂肪があります。
眼球の下には眼球を支えるロックウッド靭帯という靭帯がありますが、その靭帯が弱くなると、眼球を支えられなくなり眼球が下に落ちてきます。
眼球が下に落ちてくると、眼窩脂肪に圧がかかり、眼窩脂肪が逃げようとして皮膚が前におしだされます。
これが目の下のふくらみの原因となります。

そして、眼窩脂肪は目の上下でつながっているので、目の下の眼窩脂肪にひっぱられて、目の上の眼窩脂肪が少なくなってしまいます。
少なくなると凹みができるので、それが目の上のくぼみの原因となります。
目の上のくぼみを改善させるためには、この目の上のくぼみに、ヒアルロン酸やマイクロCRFといった良質の脂肪を注入することで、くぼみを平らに近づけて解消する事ができます。
また、目の上のくぼみが瞼の筋肉が弱くなったことが原因の場合は、眼瞼下垂(がんけんかすい)の治療を行うことで改善することが可能です。
目の上のくぼみの原因が目の上の眼窩脂肪の量の減少なのか、眼瞼下垂が原因なのかは、患者様ご自身ではわかりづらいため、悩まれている方は、何が原因か一度医師に診てもらう事が解決方法の糸口です。
目の下のふくらみ・クマ

目の下のふくらみは、先ほども述べたように、眼球を支えているロックウッド靭帯と目の下の眼窩脂肪を支えている眼輪筋や眼窩隔膜が弱くなったことが原因で、眼窩脂肪が前に出てきてしまい、目袋が盛り上がる事が原因でできてしまいます。
そして、このふくらみが影を作り目の下のクマを形成します。

つまり、この原因となる眼窩脂肪を取りだすことで、目の下のふくらみを除去することが可能です。
この方法は経結膜脱脂(けいけつまくだっし)といって表側を切らずに、眼窩脂肪を瞼の裏側から除去するため、傷跡は表から分かることはありません。
また、瞼の裏側は粘膜でできているため、傷の治りも早いです。
一方、目の下のふくらみやクマだけでなく、たるみも併発している場合は、余分な皮膚を切開してたるみ除去する方法を行います。この方法は、「下眼瞼切開法」といいます。
また、目の下の脂肪を取らずに目の下のへこみに移動させ、へこみを埋めて治療するハムラ法も行う場合もあります。
目の下のたるみ

目の下のたるみの原因は、目の下の眼窩脂肪と目の下の皮膚のたるみになります。この2つを同時に解消するためには、目の下を切開して手術を行う必要があります。
この手術方法を下眼瞼切開法(かがんけんせっいほう)といいます。下眼瞼切開法には皮弁法とハムラ法があります。
脂肪を除去するか位置移動させるかで呼び名が変わります。
目の下の眼窩脂肪を除去する方法を「皮弁法」といい、脂肪を目の下のへこんでいる個所に位置移動させる方法をハムラ法といいます。
どちらにするかは患者様のご状態を見ながら医師がご案内します。
いずれの方法も、たるみの原因となる皮膚は切開して除去します。
目の下のシワ

目の下のシワができる原因は加齢だけでなく、乾燥や、刺激、疲労などの生活習慣から来る場合もあります。
原因は複合的なことが多いので、日頃のケアが必要になります。
特に乾燥するとシワの進行スピードが速くなってしまうので、ご自宅で化粧水などで豆に潤いを持たせることが重要になります。
当院でもマッサージピールやハイドラフェイシャルといったピーリング系の施術を行うことで肌に潤いを持たせることが可能です。
また、注入することで治療を行う場合もあります。

注射での注入物は、ボトックス、PRP、ヒアルロン酸になります。
笑うと目の下にシワが集まりますが、年齢が進むとコラーゲンやエラスチンが減少し、元の表情に戻った時にシワがなかなか戻らなくなる場合があります。
このシワが恒常的に目の下に残り気になるシワになってしまいます。
その場合、ボトックスを注入することで筋肉の動きを止め、シワをできづらくさせます。ボトックスの効果は6か月程度になります。
PRP皮膚再生療法はご自身の血液から採取した血小板血漿(けっしょうばんけっしょう)を目の下のシワに注入する方法になります。
血小板は、成長因子を放出する性質があります。
成長因子は、細胞を活性化させ治癒(ちゆ:傷を治すこと)を早める性質があります。
この性質を使用して目の下のシワを目立たなくさせます。
ヒアルロン酸は聞いたことがある方も多いと思いますが、目の下に注入することで、皮膚にハリを出しシワを伸ばす方法です。
プラセンタ注射で治療する場合もあります。
動画で解説
目の下のシワ治療の方法について動画で分かりやすく解説しています。
目が開けづらい

まぶたは眼球を保護する専用のふたです。
眼球は乾燥に弱くゴミやほこりの侵入で表面が傷つきやすいので、就寝中は下がりっぱなしになっています。
日中は、まばたきをして、眼球表面の湿潤環境をつねに維持しています。まぶたを引き上げる筋肉が『挙筋(きょきん)』という筋肉になります。
この挙筋が加齢に伴い弱くなると、目が開けづらい状態になってしまいます。
目が開けづらいと、上瞼が黒目を大きく覆うので目がたるんでいる印象になってしまいます。
また目を大きく開けようとして瞼の筋肉の挙筋ではなく、おでこの筋肉を使って瞼を開けようとしていまうので、おでこのシワの原因にもなってしまいます。
この挙筋がうまく機能せずに、まぶたがしっかり上がらない症状を「眼瞼下垂(がんけんかすい)」と呼びます。
眼瞼下垂の治療では挙筋に手を加えることで、目の開きを良くし、改善へ導きます。
目尻・眉間のシワ

目尻の眉間のシワは大きく分けて動的なシワと静的なシワの2つの種類があります。
動的なシワが進行すると静的なシワになります。
動的なシワは顔の表情を作る時に筋肉が動くとできるシワになります。
笑った時にできる目尻のシワや、目を細めた時にできる眉間のシワなどです。
加齢により体内のコラーゲンやエラスチンが減ると肌にハリがなくなり、動的なシワを元に戻せなくなると、その場所にシワが残り続けてしまいます。これが動かさなくても存在する静的なシワになります。
動的なシワを治療する場合は、筋肉を動かさないようにするために、ボトックス注射を行います。
静的なシワを治療する場合は、シワを作っている溝を上に持ち上げるためにヒアルロン酸注入を行います。
ボトックス注射の効果は6か月程度。
ヒアルロン酸注入の場合は1年から2年程度効果が持続します。
どちらも定期的に受けなければ効果は持続しないのがデメリットになります。
ヒアルロン酸のシワ治療の流れ
ヒアルロン酸のシワ治療の流れを解説を交えて動画でご紹介しています。
目尻・こめかみのたるみ

こめかみのたるみが気にある場合、髪の生え際をを4〜5cm切開して、こめかみや目尻付近のたるみを引き上げる手術を行うことで解消する事ができます。
フェイスリフトより傷が小さく、傷も髪の毛の中にあるため目立つことはありません。
手術時間は60分程度で、終了後はすぐにご帰宅いただけます。
こめかみのくぼみ

こめかみは、加齢とともに陥没(かんぼつ)、つまり凹んでくる場合があります。
個人差はありますが、30歳を過ぎたころから、骨の吸収と損失が生成を上回る傾向にあります。
その場合は、ボリューマ XCなどの硬いヒアルロン酸や、ご自身の脂肪を採取して不純物を取り出し、濃縮な脂肪を注入するマイクロCRFを注入して凹みを盛り上げる事で改善することができます。
アップヘアをしている方など、こめかみを見せるヘアスタイルを好まれる方に向いている治療方法です。
ヒアルロン酸の注入に比べマイクロCRFは料金が高いです。
状態を維持するためには、ヒアルロン酸は1〜2年程度で注入をしなければなりませんが、マイクロCRFの場合は、脂肪の生着率が高いため、加齢以外での脂肪の吸収はあまりないため、一度注入すれば、よほどこだわりをお持ちになられない限り、再度注入する必要はほとんどありません。
最新の日本美容外科学会 学会長としてのご報告

2019年4月に行われた、第107回日本美容外科学会で共立美容外科・歯科の理事長の久次米秋人が務めました。
2020年は日本美容外科学会が中止となりましたので、2021年時点で最新の美容外科学会になります。
当学会では、2日間にわたり、特別講演やシンポジウムなど30ものプログラムを通して、国内外から参加した登壇者と参加者とが一丸となり、美容医療の発展に寄与しました。
当院としても、移り変わる社会からの美容医療への要求に対して、お応えできるよう日々研鑽(けんさん)を積んでまいります。
また、第109回日本美容外科学会は2021年5月26日、27日を予定しています。
学会の様子についてはこちらをご覧ください。
内閣府認定 日本美容医療協会

日本美容医療協会(JAAM)は、内閣府から認定された美容分野の公益社団法人です。
「すべての人に美しくなってほしい」ことを目的としています。
当院の久次米秋人理事長と、野本俊一医師は日本美容医療協会の理事として、皆さまと専門医をつなぐ架け橋になるよう努めています。
当協会は美容分野で唯一、内閣府より公益社団法人の認定を受けています。
様々な科目の専門医が在籍

当院には、様々な科目の専門医が在籍し、当サイトも執筆、監修しています。
例えば、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医、日本脳神経外科学会が認定する脳神経外科専門医、日本抗加齢医学会が認定する専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本救急医学会が認定する救急専門医、日本旅行医学会が認定する認定医、日本禁煙学会が認定する認定指導医です。
また、日本美容医療協会理事で厚生労働省認定臨床研修指導医でもある日本医科大学付属病院の野本俊一が在籍しています。
様々な科目の専門医や出身者による総合的な医療の上に成り立っているのが、共立美容外科なのです。
定期的な研修や勉強会を開催し、IMCAS(世界皮膚老化会議)などの参加を通じて、医療技術の向上に努めています。学術研究についてはこちらをご覧ください。
医学博士も在籍

当院には、医学博士の新妻 克宜医師が在籍しています。
学会発表などアカデミックな視点からも、美容医療の向上に努めています。そして、全ての医師が解剖学を学んでいます。
救急科専門医と麻酔科専門医が在籍

日本救急医学会が認定する救急科専門医で麻酔科認定医のの児玉肇医師や救急科専門医で麻酔科専門医の岡田大輔医師が在籍しています。感染症予防など「未然に防ぐこと」に対して積極的に取り組んでいます。
さらに、ヒヤリ・ハット事例を、収集、分析し「何かあった時の対応」に対しても取り組んでいます。
その他、各専門医の情報については、こちらをご覧ください。
早稲田大学の経営管理研究科と提携

共立美容外科は早稲田大学の経営管理研究科と2017年から2021年現在まで、提携講座を開設しています。当院のスタッフが、接遇サービスや、おもてなし、どのようなクリニックが選んでいただけるかといった講義を行っております。
また、「真っ当な医療を患者様に丁寧に届ける」という企業理念を崩さないことが大切であるという話もしています。この理念は、クリニックとして開院以来30年間一貫しています。
当院のサービス向上部門には、早稲田大学大学院のMBAや博士課程のスタッフが複数名在籍し、スタッフの人材育成に努めています。早稲田大学との提携講座を通じ、患者様にご満足いただけるような接遇サービスの向上に日々、努めています。
「日本美容外科医師会」認定医療機関

「日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となり、美容医学の推進と美容医療の質向上を目的として結成された特定非営利活動法人です。
所属するには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・院長は医師会の会員であること
・共済会に加入して三年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)をおこしていないこと
さらに、以下の審査項目があり、これらも認定への大切なポイントとなります。
・美容外科110番でのクレーム状況
・美容外科への貢献度
・医師としての倫理感
・手数料、更新料の支払状況
これらの審査基準を満たして日本美容医師会に所属しているということは、クリニック選びの重要な指針となるはずです。
また、当院の久次米秋人理事長は、日本美容外科医師会の理事として美容医療を通じて医学の進歩と社会の福利に貢献するよう努めています。
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このページの監修・執筆医師
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医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 1991年
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 1991年
- 東京厚生年金病院 形成外科入局
- 2006年
- 共立美容外科・歯科 入局
- 2009年
- 共立美容外科・歯科 新宿本院院長就任
- 2009年
- 共立美容グループ 副院長就任
- 2020年
- 共立美容グループ 総括院長就任
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主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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