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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

ニキビを潰すのは良くない?早く治るというのはウソだった?

公開日:2022年03月02日(水)
最終更新日:2022年11月21日(月)

ニキビ
ニキビを潰す女性
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ニキビを潰さない方がいい理由

鼻のニキビを潰す女性

ニキビをご自分で潰す方の中には「ニキビを早く治したいから」と考えている人もいます。

しかし早めにニキビを治したいのであれば、自分で潰さない方が良いのです。

医療機関でなくご自分の判断でニキビを潰してしまうと肌に負担をかける恐れがあり、場合によってはニキビをかえって悪化させてしまうリスクもあります。

それではニキビを潰すのがおすすめできない理由について具体的に解説していきます。

 

 

 

クレーター状のニキビ痕ができるから

ニキビ跡のクレーター

自己流のやり方でニキビを潰すとクレーター状の痕ができる可能性があります。

クレーター状のニキビ痕は1ヶ所できただけでも部位によっては目立ってしまう可能性があります。

また複数個のニキビを潰してそれらがクレーターになってしまうと肌にポツポツと小さな穴が開いているように見え、印象まで左右してしまうこともあり得るのです。

また1度クレーター状のニキビ痕ができてしまうと、その後ご自宅でどれだけスキンケアを重ねても痕が消える可能性はほとんど見込めません。

そのためどうしても痕を目立ちにくくしたいという場合はピーリングなど医療機関での治療が必要となります。

さてニキビを潰した後クレーター状の痕になるリスクがあるのは、肌の内部の組織を損傷する恐れがあるからです。

ニキビをご自分で潰す場合指で潰すという方が多いですが、指で患部やその周辺を強い力でつまんだり押したりすると皮膚の組織を傷付けることがあります。

もしニキビやその周辺の組織がダメージを受けた場合、のちのちニキビが治ったとしてもクレーター状の痕が残る恐れがあるのです。

ちなみにニキビの痕がクレーターになってしまう原因については、ニキビができていた頃に炎症が表皮の下の真皮に達していたという点も挙げられます。

 

 

ニキビの治りが遅くなったり悪化するケースがあるから

悪化したニキビ

初期のニキビについては「潰すことで早く治る」という情報がインターネット上で出回っています。

初期段階にあるニキビとはニキビの原因である毛穴詰まりを起こして間もない白っぽい芯が見える段階の「白ニキビ」、そして毛穴に詰まった芯が空気に触れ酸化し黒っぽくなった「黒ニキビ」が分類されます。

白ニキビや黒ニキビは発生後あまり症状が進行していない傾向にあり、患部の状態によってはこの段階で潰して芯を出すことで早めに治せる可能性が見込めます。

しかし自己流のやり方でニキビを潰すと患部に雑菌が入ったり、ニキビの芯が根こそぎ取れず中途半端な出し方になる可能性があります。

そうなるとかえってニキビの治りが遅くなったり腫れがより大きくなってしまうケースがあるので、自己判断でニキビを潰すのは好ましくありません。

 

 

ニキビを潰すと白いものが出る原因

白いニキビがある女性

多くの段階のニキビは中心に白いものが見えます。

そしてニキビを潰した時にこの白い芯が外に出てくることが多いです。

この白い内容物の正体は皮脂や皮膚の古い角質で、これらはニキビができる過程で毛穴に溜まります。

皮脂や角質が溜まった毛穴がニキビになるので、ニキビを潰した時溜まっていた内容物が白い芯として出てくるのです。

さて皮脂も古い角質も本来であれば肌に留まらず排除されなくてはならないのですが、洗顔が不十分であったり肌のターンオーバーが正常に進んでいなかったりすると毛穴に皮脂や角質蓄積され、ニキビを作り出してしまう場合があります。

日頃から肌を清潔に保ち、保湿などのスキンケアや規則正しい生活を続けていくことで皮脂や角質による毛穴詰まりのリスクが下げられます。

ちなみにニキビだと思っていたできものを潰した時に強い臭いを発するドロドロした内容物が出てくることがあります。

通常のニキビの内容物はほとんど臭いを発しないのですが、もしできものの内容物から食べ物が腐ったような強い臭いが感じられた場合それはニキビでなく粉瘤(ふんりゅう)と呼ばれる腫瘍である可能性が高いです。

粉瘤は皮膚の内部に膿の袋が形成され、そこに皮脂や角質が蓄積されこぶのような状態になる腫瘍です。

粉瘤を脂肪のかたまりと認識する方もおられますが、脂肪が溜まって形成される腫瘍ではありません。

そしてできものの内容物が皮脂や角質であるという点ではニキビと共通していますが、ニキビは毛穴詰まりとアクネ菌の増殖が原因であるのに対し、粉瘤の原因ははっきりしていません。

また粉瘤は小さいうちはニキビと見間違えられるケースが多いですが、ニキビ以上に大きくなることもあり、直径10cmあるいはそれ以上の大きさにまで膨張することもあるのです。

もし粉瘤が疑われる場合は放置したりご自宅でのケアで済ませようとせず、必ず医療機関を受診しましょう。

 

 

ニキビを潰すと血が出る理由

潰したニキビを見る女性

ニキビを潰した時、患部から白い芯と一緒に血が出ることがあります。

出血する理由としてはニキビを潰す時の刺激で患部の毛細血管を傷付けたこと、あるいは患部やその周辺の皮膚を傷付けたことが挙げられます。

そして「意図的にニキビを潰したことで血が出た」というケースのほか「気が付いたらニキビから血が出ていた」というケースもあるのです。

知らないうちに出血してしまった場合「無意識に指や硬い繊維の衣類がニキビに触れてしまっていた」「シャワーのお湯がニキビに当たっていた」など、ご自分の注意の範囲外で起こるアクシデントが原因である可能性があります。

またニキビを潰すと血が出る現象についてある程度はやむを得ないと感じる方もおられますが、出血するニキビは炎症が進行してしまっていた可能性があります。

炎症の進んだニキビへの刺激は危険なので、もしニキビから血が出てもそれ以上むやみに触らないように心がけることをおすすめします。

出血時手当をするのであれば清潔なコットンやガーゼで患部を軽く押さえ、血が止まったら消毒液を塗布しましょう。

くれぐれも手当の最中ゴシゴシ患部をこすったりするのは避けてください。

その後は患部で雑菌が繁殖するのを防ぐために、医療機関を受診して軟膏などを処方してもらうのが理想的です。

 

 

面皰圧出でのニキビ治療とは

面皰圧出と書いて「めんぽうあっしゅつ」と読みます。

皮膚科や美容外科などの医療機関では、ニキビの状態によって芯となっている皮脂や角質、膿のかたまりを押し出す「面皰圧出」という治療が行われる場合があります。

面皰圧出ではまず針やレーザーでニキビに小さな穴を開け、「面皰圧出器」(コメドプッシャー)という専用器具でニキビの芯を押し出します。

メイクをしている場合は落としてからでないと面皰圧出が行えないので、もし可能であれば診察日はメイクをせずに医療機関へ行くのが望ましいです。

さてこの面皰圧出という処置方法は赤く腫れる前の段階であるニキビがある場合に治癒を早める目的、またニキビの再発を防ぐために行われる傾向があり、ニキビを潰す処置が適切かどうかは医師が判断します。

芯を出す器具である面皰圧出器は複数の通販サイトで数千円程度で出回っているため一般の方でも簡単に購入できてしまうのですが、医師でない方の判断で面皰圧出器を使うのは好ましくありません。

また商品によってはニキビの芯を出しやすくするために患部に傷を付けられるようなメスの付いた面皰圧出器もあるので、安全性の観点ではなおさらご家庭での購入や使用はおすすめできないのです。

そして医療機関での面皰圧出でニキビに穴を開ける際は非常に小さな穴を開けるのであり、ご家庭で患部に穴を開けたり傷を付けたりすると不必要に大きな穴や傷を作る恐れがあります。

そうなると仮にニキビの芯がしっかり出せるとしても、かえって痕が残るリスクを高めてしまうだけです。

加えて面皰圧出は本来衛生的な環境が整っている医療機関でこそ安全に行える処置です。

医療機関では診察や治療で用いる器具を日常的に消毒しており、衛生面に細心の注意が払われています。

器具の消毒を徹底することで細菌感染のリスクを避けながらの処置が可能になっているので、一般の方がピンセットや面皰圧出器を用意しご自分でニキビを潰すのは衛生面や安全面という観点で望ましいとはいえません。

そのため「ニキビを潰すための面皰圧出器を使うのだから安全にニキビが潰せる」とは決して考えず、どうしてもニキビが気になるのであれば医療機関での治療を受けることを推奨します。

 

 

ニキビは触らない方がいい?

ニキビを触る女性

ニキビができてしまうとどうしても気になってしまうという方が多いですが、患部をむやみに触らないことをおすすめします。

ニキビが気になること自体はやむを得ないのですが、気にするあまり日常生活で何度も指で触るなどすると、指に付着していた雑菌が患部に入り込んで炎症が進行しやすくなったり、ニキビが治っても痕が残るリスクが生じるからです。

もちろんニキビを潰す行為も控えましょう。

また女性の場合、メイクでニキビを隠そうとする方も多いです。

こうしたニキビ対処も好ましいとはいえず、ファンデーションやコンシーラーをニキビに塗り重ねることでニキビの悪化につながる恐れがあります。

加えてメイクに用いられるパフや化粧筆は使い続けていくうちに徐々に雑菌が繁殖していきます。

そのためパフや化粧筆が繰り返しニキビに触れることも雑菌の付着、加えて患部への刺激につながるという理由から避けなくてはなりません。

なおニキビを触ったり化粧品の重ね塗りを避ける一方、洗顔と保湿は欠かさず行ってください。

肌を清潔に保ち化粧水で保湿を行うことでニキビの大きな原因となる皮脂の分泌量が調節され肌のコンディションが良くなり、ニキビも治りやすくなることが望めます。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、ニキビを潰すことについてご紹介しました。

ニキビで悩んでいる方が1人でも減ることを願っています。

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このページの監修・執筆医師

  • 玉田 洋(たまだ ひろし)

    玉田 洋(たまだ ひろし)

    共立美容グループ 中国四国エリア統括就任
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1990年
        愛媛大学医学部 卒業
        1990年
        愛媛大学付属病院 入局
        2004年
        共立美容外科 高松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 中国四国エリア統括就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員

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