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公開日:2022年05月26日(木)
最終更新日:2023年07月31日(月)
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目次
5αリダクターゼとは、ヒトが体内に持つ還元酵素の一種です。男性ホルモン(テストステロン)を、DHTと呼ばれる強力な男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に進化させる作用があります。
DHTは、AGAの要因の1つであるため、5αリダクターゼが増えると薄毛になりやすいといわれています。
「薄毛に5αリダクターゼが関係あるらしい」「AGAについて調べると5αリダクターゼが出てくる」などで、5αリダクターゼという言葉を知った方も多いかもしれません。
AGAにお悩みの方の中には、5αリダクターゼは何が原因で多くなるのか、抑制する方法はあるのかなど5αリダクターゼについて気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は「5αリダクターゼが多い人の特徴とは?抑制する食べ物や発生原因も紹介」と題して、5αリダクターゼが過剰発生する原因と抑制する方法をご紹介します。
5αリダクターゼについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
5αリダクターゼとは、ヒトが体内に持つ還元酵素の一種であり、男性ホルモンの働きを高める作用があります。
1型と2型の2種類があり、AGAの要因は2型5αリダクターゼの作用によるものです。
男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されると、髪の毛の正常なサイクルが狂うためAGAが起こりやすくなります。
5αリダクターゼの役割は、主に以下の2つです。
① ジヒドロテストステロン(DHT)の生成
② 男性らしい身体をつくる
ひとつずつ説明します。
5αリダクターゼは男性ホルモン(テストステロン)と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。ジヒドロテストステロン(DHT)は、髪の毛の脱毛因子を作るため髪の成長期を短くしてヘアサイクルを乱してしまう作用があります。
5αリダクターゼには男性生殖器の形成や成長、骨格や筋肉の増強、髭などの体毛を濃くしたりする作用があります。
5αリダクターゼは、AGAの原因になるデメリットだけではなく、男性らしい身体をつくるメリットもあるのです。
5αリダクターゼには1型と2型の2種類があり、種類によって分布部位や特徴が違います。
分布部位:ほとんど全身の皮脂腺
特徴:皮脂の分泌量が多くなる
分布部位:頭皮(主に前頭部・頭頂部)・脇・髭・陰部
特徴:頭部では脱毛促進、頭部以外の部位では発毛促進作用がある
AGAは、2型5αリダクターゼが作用しているといわれています。
5αリダクターゼは薄毛の直接的な原因ではありませんが、5αリダクターゼが活性するほどAGAが発症しやすくなります。
特に2型5αリダクターゼは、前頭部や頭頂部に多く分布されているため、AGAに悩む多くの方は2型5αリダクターゼの活性度が高いといえるでしょう。
また2型5αリダクターゼは脇・髭・陰部などにも分布しており、頭部以外に存在すると発毛を促すため、髪の毛は薄いのに脇毛や髭は濃くなるケースがあります。
5αリダクターゼはどんな方も持っていますが、薄毛になるかは活性度が大きく影響します。
遺伝的に5αリダクターゼの活性度が高くても、AGAを発症するとは限りません。
生活習慣やストレスによってもAGAを招いてしまうのです。
5αリダクターゼの活性度は、遺伝の影響が大きいといわれており、両親が5αリダクターゼの活性度が高いと子供にも受け継がれやすくなります。
また先祖に薄毛の人がいれば、両親が薄毛でなくても世代を超えて受け継ぐケースがあります。
遺伝以外で5αリダクターゼの活性度を高める可能性があるのは喫煙、飲酒、ストレスです。
喫煙や飲酒をすると、5αリダクターゼの作用を抑制する「亜鉛」を大量に消費してしまうため活性度を高めてしまいかねません。
また、ストレスも5αリダクターゼの活性度を高めるとされています。
5αリダクターゼの活性度が高い要因は遺伝の影響が大きいですが、日常の行動がAGAを促進してしまう原因となるのです。
5αリダクターゼを抑制する方法は、主に以下の4つです。
ひとつずつ説明します。
5αリダクターゼを抑制する食べ物は、以下のものがあります。
亜鉛は、5αリダクターゼ抑制はもちろん健康な髪の毛を育てる栄養素の1つです。
亜鉛を多く含む食材にはレバー、牡蠣、するめ、卵、チーズ、切り干し大根、納豆、ブロッコリー、アーモンド、落花生などがあります。
精白米よりも胚芽米がおすすめです。一汁三菜の食事は亜鉛を摂取しやすくなるため取り入れるようにしましょう。
また、亜鉛単体では体に吸収されにくいため、ビタミンCやクエン酸などを一緒に摂取し吸収率を高めましょう。
大豆や納豆、枝豆などに含まれるイソフラボンは、男性ホルモンの働きを整えてテストステロンを減らす作用があります。
直接的に5αリダクターゼを抑制するわけではありませんが、テストステロンの量が減ると結果的にジヒドロテストステロン(DHT)の量も減るため、AGAへの効果が期待されています。
また大豆類は健康で丈夫な髪を育て、5αリダクターゼを抑制する亜鉛も豊富に含まれているため毎日の食事で取り入れましょう。
5αリダクターゼを抑制するサプリメントは、以下のものがあります。
ノコギリヤシは食事で取り入れるのが難しいため、サプリメントで摂取するのがおすすめです。
アメリカやメキシコなどに生息するヤシの一種で、昔から男性の強壮や鎮静に使われていました。
もともと前立腺肥大症や泌尿器系の治療に使われていた成分ですが、近年5αリダクターゼを抑制する効果があると報告されAGA治療で注目されています。
ノコギリヤシ配合の育毛剤やシャンプーなどもあるため、気になる方はチェックしてみてください。
5αリダクターゼの抑制や髪の主成分「ケラチン」を作る働きをします。
5αリダクターゼの抑制をします。
亜鉛やイソフラボンは食事からでも摂取できるため、可能な範囲でメニューに取り入れ、不足する分を補う形でサプリメントを活用しましょう。
5αリダクターゼを抑制する治療薬は、主に2種類あります。
フィナステリドは、2型5αリダクターゼを抑制し薄毛予防に効果が期待されている治療です。
日本皮膚科学会ガイドラインでは、AGA治療において評価されており使用頻度も高いです。
もともと前立腺肥大症治療で服用されていましたが、抜け毛が減ったり髪が生えてきたりといった現象があったためAGA治療薬として使用され始めました。
副作用のリスクが少ないといわれており、安心して服用できます。
デュタステリドは、1型2型両方の5αリダクターゼ抑制効果があります。
フィナステリドと同じく、前立腺肥大症の治療薬として使われていました。
2015年に厚生労働省から認可されたばかりで、薄毛予防はもちろん髪を太く硬く丈夫にする効果が期待されています。
AGAの原因でもあるジヒドロテストステロン(DHT)は、汗や尿で排出される特徴があります。
そのため運動をして新陳代謝を促進しデトックス効果を高めたり、汗を流したりするとジヒドロテストステロン(DHT)の量が減少するのです。
また、運動はAGAの原因となるストレス解消に効果的です。
食生活と運動を見直して、元気な髪を育てましょう!
5αリダクターゼをなくすことはできません。
5αリダクターゼは、ヒトが生きる上で欠かせない酵素であり、体の代謝や多くの役割を担っています。
また、5αリダクターゼが不足すると男性の生殖機能に異常が出ると考えられています。
今回は「5αリダクターゼが多い人の特徴とは?抑制する食べ物や発生原因も紹介」と題して5αリダクターゼが過剰に発生する原因や抑制方法などについて解説しました。
5αリダクターゼは、遺伝による影響が大きいといわれていますが、喫煙・飲酒・ストレスによっても多くなります。
5αリダクターゼを抑制するには、レバーやチーズなどに含まれる亜鉛や納豆や枝豆などの大豆類が有効です。
ノコギリヤシもAGA予防に有効ですのでサプリメントなどで取り入れましょう。
AGAの原因でもある、ジヒドロテストステロン(DHT)は、汗や尿で排出される特徴があるため運動を習慣化するのもおすすめです。
5αリダクターゼは、AGAに大きく関係する酵素です。食生活や運動習慣を見直して、元気な髪を育てましょう。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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