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公開日:2022年08月21日(日)
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目次
美しい肌や健康的な体を維持するために、欠かすことのできない成分「コラーゲン」。
年齢を重ねるごとに失われるコラーゲンを食品やサプリメントで補うことで、いつまでも美しく健康でありたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「コラーゲンを食べると太る」、「コラーゲンは食べても効果がない」という情報も多く、コラーゲンに関する正しい知識があいまいなことが問題となっています。
そこで今回は、コラーゲンで肌が美しく整うメカニズムと、コラーゲンにまつわる噂を専門医の観点から解説いたします。
コラーゲンを食べることに意味があるのか、コラーゲンを食べると太るのか、などの疑問についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラーゲンを構成している物質はアミノ酸で、アミノ酸自体は4kcal/gと、ブドウ糖と同程度のカロリーしかありません。
「コラーゲンを食べると太る」原因としては、以下の理由が考えられます。
コラーゲンが豊富に含まれる食品は、動物や魚の皮、牛骨や豚骨を煮込んだスープ、ふかひれ、うなぎなどが挙げられます。
しかしながら食品に含まれるコラーゲンの量は、コラーゲン量が豊富と言われる食材であっても限界があります。
コラーゲンの効果を実感できる摂取量目安は5g~10gと言われていますが、10gものコラーゲンを食品で摂取しようとすると、例えば手羽先の場合は約600gの量を食す必要があります。
さらに、コラーゲンを豊富に含む食品には、脂質が多いという共通点もあります。
必要量のコラーゲン量を食品のみから摂取するのではなく、必要に応じてサプリメントやドリンクを併用しましょう
手軽にコラーゲンが摂取出来ると人気のコラーゲンドリンクですが、飲みやすい味にするために甘味料や砂糖などが大量に配合されている場合があります。
一日の摂取量はわずかでも、継続して甘いシロップを飲み続けていると肥満の元です。
コラーゲンドリンクを選ぶ際には味や効能と同時に、糖分の量も確認しましょう。
「美しくなりたい!」の一心でコラーゲンを10g以上摂取したとしても、人体では吸収することができず、吸収されなかったコラーゲンはアミノ酸に分解され、ブドウ糖として体内に蓄積していきます。
コラーゲンの過剰摂取を毎日続けていくと、体内に蓄積されるブドウ糖の量も膨大になり、脂肪のもとになってしまいます。
コラーゲンは5g~10g摂取するだけでも十分に効果が期待できますので、適正量を摂取するように心がけましょう。
口から摂取したコラーゲンは、一度アミノ酸の状態に分解されてから体内に吸収されますので、「コラーゲンを食べても、体内のコラーゲンは増えない」という考え方が、長らく一般的な通説とされていました。
しかしながら最近の研究では、コラーゲンを口から摂取することによって、コラーゲンの生成を促す効果があることが分かってきたのです。。
繊維芽細胞でコラーゲンを生成する際に使われる栄養素は、アミノ酸、ビタミンC、そして鉄分で、これらの栄養素が不足していると、良質なコラーゲンは生まれません。
先述の通り、口から摂取したコラーゲンは分解されてアミノ酸になりますので、体内でコラーゲンを生成するための材料となります。
質の良いコラーゲンを食べたり飲んだりすることは、良質なコラーゲンを自分の体内で生成するためには必要不可欠です。
また、より多くのコラーゲンを生成したいとお考えの場合は、コラーゲンだけでなくビタミンCと鉄分も積極的に摂取するよう心がけましょう。
コラーゲンを摂取し、体内でアミノ酸に分解される際には「コラーゲンペプチド」という成分も生成されていることが、近年の研究で明らかになってきました。
コラーゲンをより細かい分子構造にしたコラーゲンペプチドは、繊維芽細胞を活性化させる働きがあると考えられています。
コラーゲンを摂取することで、コラーゲンの材料である「アミノ酸」と、コラーゲンを作る細胞を元気にする「コラーゲンペプチド」が吸収されますので、積極的にコラーゲンを食べていきましょう。
口から摂取したコラーゲンが、新たなコラーゲンの材料になることをご説明いたしましたが、「コラーゲンって、塗っても効果があるの?」と疑問に思われている方も多いと思います。
コラーゲンは分子構造が大きく、肌の角質層に浸透していくことはできません。
しかしながら保水力に非常に優れていますので、肌のうるおいを逃がさない効果は期待できます。
スキンケア商品に含まれているコラーゲンの効果を期待するのなら、保湿クリームなどスキンケアの最後に使うアイテムにコラーゲン配合のものを取り入れるのがオススメです。
化粧水や美容液などの成分を肌に閉じ込め、うるおいをキープしてくれる効果が期待できますよ。
特に乾燥が気になる部分にも、コラーゲンで丁寧にうるおいを閉じ込めましょう。
コラーゲンを小さくした「コラーゲンペプチド」なら、肌の角質に浸透することができますので、コラーゲンの成分をスキンケアからも取り入れたい場合は、コラーゲンペプチド配合の商品を選んでみてください。
スキンケアから取り入れたコラーゲンペプチドが全て繊維芽細胞の生成を促すかどうかはまだ研究段階ですが、肌の保湿にも効果が認められています。
コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなど、美容を謳う成分は多くありますが、「結局なにが一番おすすめなのか?」という疑問を持っている方も多いと思います。
これらの美容成分の中でもコラーゲンは、美しい肌を維持する上で、「大切な基礎の部分」であるため、まずはコラーゲンの持つ力について、詳しく学んでいきましょう。
コラーゲンは、私たちの体内にある繊維状のタンパク質です。
人間の体を構成する成分は、水分が60%、タンパク質が15%程度ですが、そのタンパク質のうち約30%がコラーゲンであると考えられています。
コラーゲンは肌の真皮層にある繊維芽細胞で作られ、内側から肌を支え、ハリの元となります。
また、コラーゲンの隙間を縫うようにして、ヒアルロン酸などゼリー状の物質が肌の水分を満たし、コラーゲンと同じタンパク質のエラスチンが肌に弾力を与えていることによって、肌の美しさが保たれています。
コラーゲン量の豊富な真皮層を持つ肌が美しいとされるのは、コラーゲンこそが肌の表面を支える成分であり、コラーゲンが豊富な肌ではその他の成分も活性化するからなのです。
前述のとおり、コラーゲンは肌の真皮層にある線維芽細胞で生成されます。
繊維芽細胞に限らず、動物の体を構成している全ての分裂細胞は、限られた回数しか分裂し、増殖することができません。
繊維芽細胞もある一定の回数まで分裂を繰り返した後は、分裂や増殖が不可能になる「老化細胞」の状態になってしまいます。
繊維芽細胞がこの老化細胞の状態になってしまうと、コラーゲンを生成する能力が失われ、体内のコラーゲン量は減少の一途をたどります。
具体的にはこの繊維芽細胞の老化に伴うコラーゲン量の減少は20歳頃から始まり、60歳代になるころには20歳のおよそ半分しか体内に残っていないと言われています。
また加齢だけでなく、紫外線も線維芽細胞の動きを鈍らせる要因です。
紫外線の中に含まれるUV-A(紫外線A波)が肌の真皮層に届くと、UV-Aのダメージを分解して軽減しようとする活性酵素が生成されます。
この活性酵素は、繊維芽細胞内のタンパク質をも分解してしまい、コラーゲンの生成を抑制してしまうのです。
加齢や紫外線ダメージによって繊維芽細胞が機能しなくなると、コラーゲンの生成量が減少します。
コラーゲン量が少なくなった肌の真皮層は、肌の表皮を支えることが出来なくなりますので、結果としてシワやたるみというお悩みの原因になってしまうのです。
いかがでしたか?
コラーゲンが美肌を作るメカニズムと、コラーゲンにまつわる迷信についてご紹介いたしました。
近年の研究により、コラーゲンの摂取は体内でコラーゲンを生成するために必要だということが分かってきています。
適切な摂取方法を守れば太ることもありませんので、積極的にコラーゲンを摂取し、美肌を目指してください。
また体内に直接コラーゲンを注入したり、繊維芽細胞を確実に増殖できるのは、医療の力だけです。
特にシワやたるみといった年齢サインが現れてしまった部分に直接アプローチし、コラーゲンの力で肌のお悩みを改善するためには、コラーゲン注入や肌再生医療の施術が非常に有効です。
このページの監修・執筆医師
遠山 貴之(とおやま たかゆき)
副総括院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
麻酔科専門医
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