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公開日:2023年01月18日(水)
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目次
お母さんの胎内で育つ赤ちゃんの肌はとても繊細で、小さなトラブルが起こりやすい状態です。
赤ちゃんの皮膚に出現する代表的なトラブルのひとつが「母斑(ぼはん)」です。
母斑とはアザのようなものであり、出現する原因や手術の必要性、治療方法なども様々です。
そこで今回は、生まれつきの母斑から生後まもなく出現する母斑まで、赤ちゃんによく見られる母斑についてご紹介いたします。
赤ちゃんの母斑に悩んでいる方や、幼少期からの母斑にお悩みの方は、どうぞ最後までお読みください。
胎児の段階で形成される母斑は、細胞分裂の段階で起こる、なんらかのトラブルが要因となっています。
生死に関わるような悪性のものではない場合がほとんどですが、見た目という観点では早期の治療が有効です。
生まれつき出現する赤い母斑には以下のようなものがあります。
生まれつきある、ワインをこぼしたような赤~ピンク色のあざをポートワイン血管腫といいます。
お腹や背中、首の後ろ、顔、足などを中心に出現し、大きさもまちまちです。
胎児が皮膚を形成する際に、真皮層の毛細血管が局所的に拡張しすぎたり増殖しすぎることが原因で形成されます。
ポートワイン血管腫は、成長しても消えることはありません。
場合によっては、体が大きくなるにつれ母斑の面積が広がり、色が濃くなる可能性もあります。
そのため、ポートワイン血管腫が出現している場所が露出しやすい部分(人目につきやすい部分)である場合には、審美的な意味合いから早期の治療を行うこともあります。
ポートワイン血管腫の除去は、レーザー治療によって行います。
人間の皮膚は成長に伴って厚みを増して硬くなりますので、皮膚が薄い幼少期であればレーザーをより効果的に照射することができます。
ポートワイン血管腫と同じような赤あざが、眉間やおでこ、上唇の周囲などにできている場合はサーモンパッチの可能性があります。
サーモンパッチは、1歳半ごろまでに自然に薄くなることがほとんどです。
サーモンパッチは「赤ちゃんが泣いているときや興奮状態の時に色が濃くなる」「ぎゅっとつまんでみると一時的に消失する」などの見分け方がありますが、正確な判断は専門医でないと難しいです。
生まれつきの青い母斑には以下のようなものがあります。
もっとも有名な赤ちゃんの母斑といえば、蒙古斑です。
黄色人種のほぼ100%に出現すると考えられています。
蒙古斑の原因は、メラニン色素を生成する細胞であるメラノサイトが深く関係しています。
通常メラノサイトは肌の表皮層に存在していますが、蒙古斑部分のメラノサイトは肌の真皮層という通常よりも深い位置にあります。
もともと黄色人種はメラノサイトの数が他の人種より多く、真皮層のメラノサイトが光に照らされることによって紫がかって見えるのが、蒙古斑が出現する要因とされています。
赤ちゃんの頃は非常に気になる蒙古斑ですが、小学校に入学する6歳前後になるとほとんど目立たなくなる場合が大半ですので、基本的に積極的な治療は必要ありません。
おしり以外の場所で見られる赤ちゃんの青あざのことを「異所性蒙古斑」と言います。
蒙古斑と同じ仕組みで形成されますので、通常は6歳ごろまでに薄くなり目立ちにくくなります。
しかし、異所性蒙古斑の色味が濃い場合には、成長しても蒙古斑が消えにくいという特徴があります。
顔や腕など目立ちやすい部分に異所性蒙古斑が出来た場合は、医師による正しい診察と治療が必要です。
異所性蒙古斑の治療には、赤い母斑と同様にレーザー治療が有効です。
生まれつきの茶色い母斑には以下のようなものがあります。
肌の真皮層にメラノサイトが集まって形成される青あざと異なり、肌の表皮層にメラノサイトが集中することで出現するのがカフェオレ斑です。
ほくろのように肌から盛り上がることはないので、医学的には扁平母斑(へんぺいぼはん)と表現します。
日本人の約10%に出現するといわれており、身体のどの部分にも形成される可能性があります。
自然に薄くなることはありませんので、露出しやすい部分にカフェオレ斑がある場合は早期にレーザー治療を行う必要があります。
大人になってからのレーザー治療では、再発して元に色の濃さに戻る可能性が高くなりますので、皮膚が薄い幼少期からの治療が有効です。
ほくろは医学的に母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)といいます。
メラニン色素を生成するメラノサイトが変化した母斑細胞が増殖することにより形成される良性腫瘍です。
ほくろは良性腫瘍であるため、基本的には除去の必要はありません。
しかし、見た目が気になる場合は、ほくろ除去施術を行うことも可能です。
共立美容外科では様々な種類のほくろ除去に対応しております。
まずはお気軽にご相談下さい。
「生まれつきのほくろ」の直径が6cmを超えている場合には、巨大先天性色素性母斑とよばれ、いわゆる黒あざに分類されます。
巨大色素性母斑には将来的に悪性黒色腫(ほくろのがん)に変化する可能性がありますので、医師の判断によって手術を行う場合もあります。
除去が必要と判断された巨大先天性色素性母斑は、以下の方法で除去するケースが大半です。
巨大先天性色素性母斑の大きさや状態によって、複数の治療法を組み合わせる場合もあります。
巨大先天性色素性母斑の治療法はいずれも時間がかかり、根気が必要です。
信頼できる医師のもとで、ゆっくりと改善を目指しましょう。
胎内で作られていた母斑であっても、生後しばらくしてから出現する種類のものもあります。
良性と悪性の判断は、皮膚科医による診察を受ける必要があります。
気になる母斑がある際は自己判断で治療せず、必ず医師に相談しましょう。
皮膚が赤く盛り上がり、いちごの表面のようにツブツブした形状のものが集合してみえる赤い母斑を、いちご状血管腫といいます。
いちご状血管腫は皮膚の下にある毛細血管の異常発達が原因で、生後3ヶ月~1歳あたりにかけて出現します。
7歳ぐらいまでの間に徐々に大きさ自体は小さくなりますが、約半数ほどのいちご状血管腫で色素沈着が起こることが分かっています。
またいちご状血管腫が盛り上がったまま放置していると、シミやシワのような形状で痕が残ります。
目や口、耳、そして喉などにいちご状血管腫が出現した場合は、医師による診断を早急に受ける必要があります。
これらの部分に出現したいちご状血管腫を放置していると、視力障害、聴力障害、開口障害が残るリスクがあり、最悪の場合、呼吸困難が生じる可能性もあります。
赤ちゃんの肌を注意深く観察し、赤い母斑の出現に注意しておきましょう。
いちご状血管腫を発症した場合の治療法は以下の通りです。
いちご状血管腫の治療は、1歳くらいまでに開始する必要があります。
どの治療法が最も適しているかどうかは、赤ちゃんの健康状態といちご状血管腫の状態を判断した上で判断する必要があります。
いちご状血管腫に気づいた際はなるべく早く皮膚科医に相談しましょう。
顔の片側に、青い点状で表れる母斑を太田母斑といいます。
太田母斑は生後まもなく出現する場合もありますが、思春期以降の女性の出現率が最も高くなっています。
頬や唇のあたりに表れるという特徴があり、自然に消えることはありません。
出現後なるべく早期にレーザー治療を行うことで、高い効果が期待できます。
思春期以降に出現する扁平母斑を、遅延性扁平母斑といいます。
生まれつきの扁平母斑と比べて、母斑内に毛が生える確率が高いという特徴があります。
基本的に生まれつきの扁平母斑と同様に良性の母斑ですので、見た目が気になる場合以外は除去に必要はありません。
稀に、指定難病のレックリングハウゼン病である可能性もありますので、母斑が成長を続けているなど気になる様子が見られる場合は皮膚科医に相談しましょう。
生まれつきの母斑や赤ちゃんの母斑は、基本的に良性です。
健康上は問題がないことがほとんどであり、過度に心配する必要はありません。
しかし、気になる母斑がある場合は、なるべく早く医師に相談することをおすすめいたします。
特に、成長後の見た目に影響がでそうな部位に母斑が出現している場合には、皮膚が薄い乳児期からのレーザー治療が高い効果を発揮します。
また、いちご状血管腫や巨大先天性色素性母斑といった、除去手術が必要になる母斑の場合も、早期に医師に相談することでより有効な治療法を選択できます。
母斑だけではなく、アザやほくろなどにお悩みの方は、まずはお気軽に共立美容外科までご相談下さい。
このページの監修・執筆医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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