鼻プロテーゼを受ける前に知っておきたいデメリットを美容外科医が解説
最終更新日: 2022年02月27日 (日)
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手術前に知っておこう!鼻プロテーゼのデメリット
鼻プロテーゼは理想の鼻を手に入れられる美容整形手術で、数ある美容整形手術の中でも上位の人気を誇っています。
しかし、そのように人気が高い鼻プロテーゼでも、実はデメリットがあるのです。
それでは早速、鼻プロテーゼのデメリットをご紹介しましょう。
術後の固定が必要
鼻プロテーゼ挿入直後は、まだプロテーゼの位置が定まっていないため、固定しておかないとずれてしまう可能性があります。
固定はギプスや医療用テープを用いて行いますが、固定している期間中は洗顔や洗髪ができないため、少々不自由な生活を強いられる可能性が高いでしょう。
なお、固定期間は美容外科によってまちまちですが、およそ2~7日が平均的な期間となっています。
ダウンタイム期間が長い
鼻プロテーゼ手術を受けると、術後1週間程度は目立つ腫れや内出血が見られます。
そして術後7日目を目安として抜糸を行うと、腫れや内出血は急激に引き、術後2週間が経過するとほぼ元の状態に戻ります。
しかし、元の状態に戻ったのは表面だけで、挿入したプロテーゼはまだしっかりと定着していません。
それは、プロテーゼ挿入後には時間をかけて組織が形成されるためで、組織がしっかりと形成されるまでには約1カ月間かかるからです。
つまり、術後1か月間は鼻をなるべく触らない、そっと洗顔するなどの注意が必要になるということです。
術後感染症の可能性
鼻プロテーゼは手術であるため、術後には患部の免疫力が低下します。
すると、もともと体内に存在していた菌や外部から侵入してきた菌が内部で増殖し、炎症が起こることがあります。
これは術後感染症と呼ばれ、鼻プロテーゼを受けたからといって必ず起こるものではありません。
しかし、万が一感染した場合には、抗生剤の投与で経過観察後、改善が見られない場合にはプロテーゼ除去の手術が必要になる場合があるのです。
なお、再度鼻プロテーゼを挿入する場合では、プロテーゼ除去後4カ月以上経過してからでないと再手術は行えません。
位置がずれる可能性
鼻プロテーゼを挿入する場所が間違っていた場合、腫れや内出血が引いた後にプロテーゼの位置がずれて曲がっていることがあります。
信頼のおける美容外科に在籍しており、なおかつ熟練した医師であれば、そのようなミスを犯す可能性は低いでしょう。
一方、知識や技術が未熟な医師が手術を担当した場合には、鼻プロテーゼを間違った場所に挿入し、トラブルが発生する可能性があるのです。
適切な場所に挿入すればこのような可能性は極まれなのであまり心配しなくても大丈夫です。
数十年後に極まれに凸凹が目立つ可能性
鼻プロテーゼは、手術後20年~30年は美しい形状を維持できます。
しかし、プロテーゼはシリコン製であるため、経年劣化することはありません。
ただ、時間がたつと、シリコンの周りが石灰化して鼻の表面に凸凹が現れて目立つことがあるのです。
こうなると再手術の必要性が高まりますので、これもまたデメリットといえばデメリットになります。
しかし、このようなことは極まれで、少なくとも5年、10年で起こるのではなく数十年先のことになります。
あまり心配しなくても大丈夫です。
体質によっては異物反応を起こすことも
鼻プロテーゼは人体に害を及ぼす可能性が低いシリコンで作られています。
しかし、体質によっては異物反応が起こり、鼻プロテーゼが外部に出てきてしまうことがあるのです。
このような異物反応はめったに起こるものではありませんが、体質によってはこのようなトラブルがあるということは手術前に知っておく必要があるでしょう。
アレルギー体質などで鼻プロテーゼ手術に対する不安があるなら、まずは医師に相談してみてください。
この場合では、別の隆鼻術を提案してもらえます。
術後数日間は禁酒
鼻プロテーゼ手術後は、しばらくの間お風呂で体を温めたり、激しいスポーツをしたりすることを禁じられます。
その理由は、体を温めたりスポーツをしたりすると血流が良くなり、ダウンタイム期間が長引く可能性があるからです。
また、鼻プロテーゼ手術当日から2~3日は禁酒しなければなりませんが、これもまた、飲酒によって血流が良くなるからです。
毎日飲酒する方にとっては辛いかもしれませんが、ダウンタイムを長引かせないためにも、術後2~3日は飲酒を控えることが重要です。
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鼻プロテーゼのデメリットを軽減させるには?
鼻プロテーゼ手術には多くのデメリットがあることがわかりました。
しかし、ご紹介してきた中には、回避できるデメリットもあるのです。
鼻プロテーゼで起こる位置のずれは回避できる
上記では、知識や技術が未熟な医師が手術を担当した場合には、鼻プロテーゼの位置がずれるトラブルが起こることあるとお伝えしました。
つまり、知識豊富で高い技術力を持つ医師に手術を依頼すれば鼻プロテーゼの位置がずれるトラブルは回避できるということなのです。
では良い医師を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。
日本美容外科医師会認定の美容外科であること
日本美容外科医師会とは、美容外科医が中心となって結成された団体で、美容医学の推進と、美容医療の質向上を目指すことが結成の目的となっています。
日本美容外科医師会は1997年に結成されたため、まだ歴史がそれほど古いとはいえません。
とはいえ、全国の優秀な医師が役員を務めているため、この団体の認定を受けた美容外科なら、ひとまず信頼性が高いと判断できるでしょう。
患者さんの疑問や不安解決に尽力する医師であること
医師の良し悪しは、カウンセリングの段階でほぼ判断できます。
カウンセリングは、鼻プロテーゼの方法やメリット、デメリット、できることやできないこと、料金などを医師が説明し患者さんにとってベストな方法を提案する場です。
それと同時に、患者さんが抱えている疑問や不安を解決する場でもあるのです。
つまり、患者さんの疑問や不安解消に尽力できる医師なら、手術を任せられると判断できるということですね。
特に、デメリットについての説明は大切ですので、この点についてしっかりと患者さんが納得するように説明できる医師なら優秀な医師として捉えることができるでしょう。
反対に、患者さんの疑問や不安の解決に尽力せず、強引に手術を勧めてくる医師は要注意です。
このように、カウンセリングの段階で良い医師かそうでないかを判断できますので、万が一信頼できない医師だと感じた場合にはひとまず手術を保留し、別の美容外科でカウンセリングを受けることが望ましいでしょう。
鼻プロテーゼにはメリットもあります
今回は鼻プロテーゼのデメリットを中心にお伝えしてきましたが、デメリットがある鼻プロテーゼでも実は見逃せないメリットもあるのです。
定着後には通院の必要なし
鼻プロテーゼは、プロテーゼが定着するまでに少々時間がかかりますが、一度定着してしまえば美しい形状を維持でき、通院の必要もありません。
隆鼻術にはヒアルロン酸注入という方法もありますが、この場合ではヒアルロン酸が体内に吸収された時点で再手術が必要になります。
一方、鼻プロテーゼならその必要がありません。
また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに横に広がることがありますが、鼻プロテーゼならそのようなことは起こりません。
細く高い鼻筋が手に入る
鼻プロテーゼを挿入すると鼻筋が通り、細く見える効果が生まれます。日本人の特徴として挙げられることが多いのが鼻の低さですが、鼻プロテーゼ手術を受けてしまえばシュッと高い鼻筋と鼻先を手に入れることができるのです。
また、鼻筋が通ることで小鼻が小さく見えるようになりますので、小鼻の張り出しが気になる方にもおすすめです。
さらに、鼻が高くなると顔全体に立体感が出るため、メイク映え効果も狙えます。
傷口が目立たない
鼻プロテーゼは鼻の内部を切開して挿入するため、表面から傷口が見えて目立つ心配がありません。
どれほど小さな傷口でも、それが顔にあるとどうしても目立ってしまいますが鼻プロテーゼならその心配がありません。
自然な仕上がり
鼻プロテーゼは、既成のプロテーゼをそのまま挿入するのではなく、医師が患者さんの顔立ちをよく観察した上で、顔全体のバランスが整う形に加工します。
そのため、鼻だけが妙に高い不自然な仕上がりになることがありません。
海外で鼻プロテーゼ手術を受けた場合には、不自然な仕上がりになってしまうことがありますが、それは、担当医が顔全体のバランスを無視してプロテーゼを挿入したことが原因です。
一方、日本国内の美容外科医なら、日本人の顔の特徴を熟知しているため、顔全体がバランよくまとまった仕上がりになるのです。
カウンセリングで疑問を解決しておきましょう
鼻プロテーゼのデメリットを知ってしまうと、なかなか手術に踏み切れないかもしれません。
しかし、どのような手術にもデメリットがあり、鼻プロテーゼも例外ではないというだけのことです。
鼻プロテーゼで理想の鼻を手に入れたいなら、まずは行動することが大切ですので、ひとまず気になる美容外科でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
上記では美容外科や医師の選び方についてご紹介しましたので、ぜひ参考にしていただき、鼻プロテーゼ手術を検討してみてください。
鼻プロテーゼにはメリットもデメリットもあります
今回は、鼻プロテーゼのデメリットを中心にお伝えしてきました。
お伝えしてきた通り、鼻プロテーゼにはデメリットがありますが、その反面見逃せないメリットもあるのです。
また、鼻プロテーゼのデメリットを軽減する対策としては、信頼できる美容外科を選ぶことと優秀な医師を選ぶことが挙げられます。
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