日本美容外科医師会認定医院 | 相談・施術の流れ|美容整形・美容外科なら共立美容外科・歯科 ドクターひとりひとりが日々、技術の向上に努力しています。
公開日:2022年05月31日(火)
最終更新日:2023年11月02日(木)
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目次
サロン脱毛や医療脱毛では、腕や脚のほか腹部の脱毛が受けられるコースもあります。
しかし、腹部の脱毛を考えている女性の中には「妊娠線があると脱毛できないのではないか」と心配する方もいます。
本記事では、妊娠線があると脱毛ができないのか、またどのような妊娠線だと脱毛を断られる可能性があるのかについて解説します。
腹部に妊娠線ができている方でも脱毛が受けられる可能性があります。
エステ脱毛で照射される光や医療脱毛で照射されるレーザーは、肌の黒い部分に反応し毛根に熱ダメージを与えます。
そのため、ピンク色の妊娠線や白っぽく見える妊娠線は光やレーザーが反応するリスクが低く、脱毛を受けても大きな肌トラブルが生じにくい傾向があります。
妊娠線の状態によっては脱毛ができないケースもあります。
例えば妊娠線が赤くなっている場合は、照射される光やレーザーが毛だけでなく妊娠線にまで反応してしまい肌にダメージが及ぶリスクがあります。
妊娠線が赤く見えるのは珍しくありません。発生してまもない妊娠線は、皮膚のすぐ下にある毛細血管が透けて見える影響で赤くなる傾向があり、時間の経過とともに白っぽい線になっていきます。
また、妊娠線は色素沈着を起こして茶色っぽくなることもあります。
妊娠線に色素沈着が生じる要因は複数挙げられますが、例えば紫外線などの外部刺激や妊娠中の女性ホルモンの働きなどです。
色素沈着を起こしている部分は脱毛の光やレーザーが反応し、やけどにつながる恐れがあるため、茶色っぽくなっている妊娠線があると腹部の脱毛ができなくなる可能性があります。
なお、施術で使われる機器の機能や色素沈着の程度によっては、妊娠線があっても脱毛できる場合もあるため、施術担当者と十分に相談した上で脱毛を検討しましょう。
妊娠線の状態に少しでも不安がある場合は、脱毛サロンよりもクリニックで脱毛の相談をするのがおすすめです。
医療機関で肌の状態を見てもらった上で、施術の可否を判断してもらうのがよいでしょう。
妊娠中は妊娠線が気になってくるだけでなく、ホルモンバランスが妊娠前の状態から変化する影響で体毛が濃くなることも多いです。
「マタニティーフォトを撮影したい」「産婦人科の検査でお腹を出す時に恥ずかしい思いをする」という理由から腹部の毛に抵抗を感じたり、腹部の毛を定期的に処理するわずらわしさから「脱毛を受けたい」という気持ちが強くなることもあるでしょう。
しかし妊娠中の脱毛にはリスクがともなうため、施術を受けている期間にトラブルが発生することもあるかもしれません。
どうしても脱毛を受けたいのであれば、妊娠中ではなく出産後に脱毛するのがおすすめです。
なお、脱毛に通っている間に妊娠が発覚するケースも少なくありません。
その場合は施術を受けるのを一旦ストップし、この先の施術プランについてどうすればよいかを通っているサロンまたはクリニックに相談しましょう。
サロンやクリニックによっては、妊娠が発覚したら出産のタイミングに合わせて脱毛の契約期間を延長したり、契約している施術プランの途中解約に応じてくれたりすることがあります。
妊娠前と比べて、妊娠中はホルモンバランスの変化にともなって肌が敏感になる傾向にあり、体調の変化も生じやすいです。
そのためエステ脱毛においても医療脱毛においても、脱毛が原因で肌の炎症をはじめ複数のトラブルが起こる可能性があります。
妊娠中に脱毛を受けるのがおすすめできない理由について具体的に解説します。
脱毛は通常、毛が生え始めてから抜けるまでの周期である「毛周期」を考慮しながら実施します。
毛周期の乱れているタイミングで脱毛を受けると、効果が実感しづらくなることがあります。
妊娠中はホルモンバランスが変化する影響で毛周期が乱れやすくなるため、妊娠中に脱毛を受け続けても脱毛効果が思うように得られない可能性があります。
妊娠中は肌が敏感になる傾向があり、妊娠前と比べると紫外線や化粧品による刺激を受けやすいです。
肌がダメージを受けやすい妊娠中は、皮膚に少しの刺激が加わっただけでも肌トラブルが生じることがあり、人によっては長い間使っている化粧品が原因で炎症が起きるケースもあります。
そうした状態で脱毛を受けた場合、脱毛前に行うシェービングの刺激や脱毛で照射される光・レーザーの刺激によって湿疹などの炎症が起きるリスクがあります。
また、万が一薬が必要になるほどの炎症が起きても妊娠中は胎児への悪影響のリスクなどから使用できない薬も多く、外用薬や内服薬を思うように使うことができません。
妊娠中は、肌トラブルを誘発しないよう脱毛をはじめとする肌への刺激要素を避けるようにしましょう。
妊娠前に脱毛を受けていて痛みを感じたことがないという方でも、肌が刺激に敏感になる妊娠中に脱毛を受けると光やレーザーの照射で痛みを感じる可能性があります。
施術中の痛みを軽減するような処置が行われたとしても、妊娠中の脱毛では痛みが生じることがあります。
施術中に痛みを感じることは大きな負担となる上、痛みへの恐怖から施術そのものに嫌悪感を抱いてしまうケースもあるでしょう。
そうなると途中で脱毛に通うのをやめてしまうということにもなりかねないため、心理面のデメリットがあるという点でも肌が刺激を受けやすい妊娠中の脱毛は推奨できません。
妊娠中は体調の変化が生じやすく、脱毛の施術そのものが体の負担になってしまうことがあります。
例えば、光やレーザーを施術箇所に照射している間はずっと同じ体勢で過ごさなくてはならないため、それが原因で体調が悪くなってしまう恐れがあります。
特に背中や腹部など広範囲の施術ではより長い時間同じ体勢が続くため、体調を崩してしまうリスクが高いです。
また、つわりが起こる時期には料理の匂いなど普段嗅いでいるような匂いでも吐き気を感じることがあります。
吐き気の頻度やきっかけは妊婦さんによってさまざまですが、つわりの時期に脱毛に行くと施術の過程で使用されるジェルなどの匂いで気分が悪くなってしまう可能性があります。
こうした体調不良を起こすケースもある点から妊娠中の脱毛はおすすめできません。
妊娠中は腹部の中央に存在する「正中線」が濃くなることがありますが、出産後正中線は自然に薄くなる傾向にあります。
しかし、妊娠線は出産を終えて腹部の膨張がなくなっても自然に消えることはほぼありません。
妊娠線は皮膚の外側の層にあたる表皮のほか、その奥の層にある真皮が断裂しているタイプが多いです。
表皮だけの損傷であれば月日の経過にともない修復されることがありますが、真皮の損傷が自然に回復することはほとんどありません。
一度できてしまった妊娠線は長い年月が経過しても残ってしまうことが多く、子どもを産んだことのある女性の中には10年以上、または20年以上前の妊娠によって形成された妊娠線に悩む方もいます。
一方、自宅で行える保湿やマッサージといったセルフケアにより妊娠線がある程度目立ちにくくなる可能性もあります。
そして妊娠線が形成される前の段階でセルフケアを継続的に行うと、妊娠線が発生するリスクも下げられるため、いっそう妊娠線が目立ちにくくなる効果が期待できます。
ただし、自宅でのセルフケアで妊娠線を完全に消すのは難しいでしょう。
もし「腹部の脱毛で妊娠線を見られることに抵抗がある」などの事情で脱毛前に妊娠線を消しておきたいのであれば、医療機関で妊娠線治療を受けるのがおすすめです。
皮膚科や美容皮膚科といった医療機関であれば肌の状態に合わせて治療法を提案してもらえるため、目視でわかりにくくなるほど妊娠線を薄くしてもらえる可能性があります。
妊娠線除去の治療を受けてすぐの脱毛は避けた方がよいでしょう。
妊娠線除去の施術の後、しばらく腹部に跡が残ることがあるためです。
まず妊娠線治療にはピーリングやレーザー治療、炭酸ガス治療、ダーマペンなどさまざまな手段があり、それらの治療法では切開や縫合を行わずに妊娠線をケアすることが可能です。
しかし、レーザー治療や炭酸ガス治療、ダーマペンに関しては施術後数日程度赤みや色素沈着が部分的に残る可能性があります。
妊娠線除去の治療にともなう何らかの跡が腹部に残った場合、治療の跡が消えるのを待たずに脱毛を受けると光やレーザーが治療の跡に反応して肌がやけどをするリスクが生じます。
光・レーザーの誤反応による肌トラブルを避けるためにも、妊娠線を除去してすぐには脱毛を受けないようにしましょう。
また妊娠線の除去と腹部の脱毛の両方を希望する場合は、妊娠線の治療時に担当医師に脱毛がいつごろから受けられるかを確認しておきましょう。
▼共立美容外科の人気の妊娠線治療の料金や流れについての詳細はこちら
このページの監修・執筆医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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