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公開日:2022年03月19日(土)
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わきが(ワキガ)は、アポクリン腺とよばれる汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌と反応することで、ワキガ特有のにおいが生じている状態です。
こまめに汗をふきとったり、皮膚を清潔に保つことで、わきがの臭いをある程度抑えることはできますが、これらはあくまでも“ケア”であって、根本的な解決方法や治療方法とはいえません。
わきがを治療するためには、においの原因であるアポクリン腺そのものを取り除いたり、発汗を抑えるなどの治療が必要になります。
ワキガの治療には保険適応が認められているものとそうでないものがありますが、一例として、保険適応が認められている剪除法という手術では、脇の下のアポクリン腺を直接切除して取り除くため、わきがの原因を根本的に治療することが可能です。
保険適応外の治療としては、ミラドライやボトックス注射などが行われることもあり、それぞれの治療にはメリットとデメリットがあります。
とはいえ、ワキガそのものは病気とはいえず、体質と表現するほうが適切です。
しかし、ワキガを気にしすぎてしまい、他人との接触を極端に避けるようになってしまったり、社会生活に影響を及ぼすこともあるため、必要に応じて適切な治療を行うこともまた重要です。
実はそんなワキガの原因であるアポクリン腺は、「ワキ以外の場所」にも存在していることが分かっており、「ワキガの手術をしたのに匂いが消えない!」という方が少なからずいらっしゃいます。
そこで今回は、ワキガの原因であるアポクリン腺に関して詳しく解説をしていきます。
ワキガの原因を完全になくすためには、ワキ以外にもケアが必要な場所があります。
共立美容外科の人気のわきが多汗症の料金や治療方法についてはこちら。
ワキガとは、腋臭症ともよばれる独特な臭いを発生させる体質のことであり、男女問わず発生します。
比較的日本人には少ないといわれていますが、日本人には匂いに敏感な人が多いという特徴もあり、ワキガ体質によって対人関係に影響が出てしまっているという人も少なくありません。
通常、思春期の頃よりワキガのにおいが出てくるようになり、性活動期ににおいが強くなると言われています。
高齢になれば臭いは消えていきますが、思春期など最も匂いに敏感になる時期には、ワキガ体質によって必要以上に悩みを抱えてしまうようになります。
ワキガは遺伝するという特徴があり、両親のどちらかや親族にワキガ体質の人がいるという場合には、自身もワキガになる可能性があります。
しかし、人間は自分自身の臭いには気が付きにくいため、自分がワキガであるという事に気づかず、周りに指摘を受けることで、精神的に大きなショックを受けてしまうこともあります。
ワキガの臭いが「伝染る」という誤解や差別的な表現がなされることがありますが、ワキガはあくまでも体質であり、においが人に感染するということはありえません。
そんなワキガのニオイの原因となるのは、脇の下に多く存在するアポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗です。
汗腺というのは汗を分泌する組織なのですが、汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺という2つの種類のものが存在しており、臭いの原因となるのは、アポクリン腺から分泌される汗です。
アポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚にある細菌と混ざり発酵して臭いが強くなることで、ワキガ独特の匂いを発生させることになります。
正確には汗が臭っているわけではなく、アポクリン腺から分泌される汗が臭っているということになります。
そのため、ワキガを治療するためには、単純に汗の分泌を抑制するだけでは不十分であり、アポクリン腺から分泌される汗を止める、もしくは、アポクリン腺そのものを取り除く必要があります。
人間が汗を分泌するためには汗腺と呼ばれる組織が必要になります。
感染には体温の調節を目的としたエクリン腺と、ワキガの原因となるアポクリン腺と呼ばれるものが存在します。
エクリン腺から分泌される汗は、運動や病気などで体温が上がった際に分泌される「一般的な汗」であり、エクリン腺は全身に分布しています。
エクリン腺から分泌される汗の成分の大半は水分であり、この汗は直接的に臭いの原因にはなりません。
そのため、いわゆる“汗かき体質”の人は、このエクリン腺が多いため汗の分泌量が多いと考えられます。
一方、アポクリン汗腺から分泌される汗には、脂肪酸、鉄分、色素、尿素、アンモニア等、様々な物質を含んでいます。
アポクリン腺から分泌される汗は、エクリン腺からの汗と違って粘り気があり、特殊なニオイがするのが特徴です。
さらに、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれている少量の脂肪酸が、皮膚常在菌によって分解されることで低級脂肪酸になり、この物質がワキガの臭いを発生させていると言われています。
ワキガ体質の人が必ずしもよく汗をかくというわけではなく、汗の分泌量が少なかったとしてもその汗がアポクリン腺から分泌された汗である場合には、ワキガ独特の臭いを発生させる可能性があります。
ワキガを治療するためにはこのアポクリン腺を取り除く必要があり、完全に汗の分泌を止めてしまう必要はありません。
ワキガの原因となるアポクリン腺は、脇の下だけではなく、外耳道、乳房(乳首周辺)、外陰部、肛門の周辺などにも存在していることが分かっています。
動物にとってアポクリン腺は、仲間同士の確認や異性をひきつけるフェロモンのような役割をしています。
人の場合も同様であり、アポクリン腺から分泌される汗と「性ホルモン」には切っても切れない関連があります。
性ホルモンにはアポクリン汗腺を活発化させる作用があり、性活動が活発になるとワキガの臭いが強くなるという特徴があります。
そのため、思春期以降にワキガが発症することが多かったり、生理などの周期に合わせて匂いが強くなるというケースもあります。
アポクリン腺自体は誰でも持っているものですが、ワキガ体質の人はアポクリン腺の量が人よりも多く、またアポクリン腺から分泌される汗の量が多いという特徴もあります。
以上のように、アポクリン腺はワキ以外の組織にも存在しているため、ワキガの手術としてはワキに対する治療を行ったとしても、胸などにワキガのにおいが残ってしまうという可能性もあります。
また陰部にもアポクリン腺は多く存在しているため、パートナーとの性行為の際にワキガの臭いを感じられてしまうという可能性もあります。
ワキガの臭いを完全になくすためには、脇だけではなく、胸や陰部などに存在するアポクリン腺に対する治療も検討していく必要があるかもしれません。
そんなワキガの治療法には、様々なものがあるのですが、外科的にアポクリン腺を切除することが最も有効な手段であると言えます。
保険適用で行うことができるワキガの手術として、前除法と呼ばれる手術が代表的です。
前除法は脇のしわにそって、5センチ程度の切り込みを数本入れ、アポクリン腺を目で確認しながら直接的な切除を行う手術方法です。
剪除法はしっかりとアポクリン腺を切除できるため、たしかな効果が期待できる手術なのですが、メスを使った治療であるため脇の下に手術の跡が残ってしまう可能性もあります。
脇のシワに沿ってメスを入れるため、多くの場合手術の後は時間の経過とともに目立たなくなります。
元々、脇の下に隠れる部分であるため、他人に見られてしまうという心配はまずありません。
しかし体に傷をつけるということになってしまうため、自分自身の美容上の悩みの種になってしまう可能性もあります。
そのため体に傷をつけたくないという人は、メスを使わない治療も検討していく必要があります。
メスを使わないワキガの治療法としては、汗の分泌を抑えるような治療が行われることがあります。
ボトックス注射やレーザー治療などを行い、アポクリン腺からの汗の分泌を抑制します。
しかし、この方法では、一時的に汗の分泌を止めることができても、アポクリン腺そのものが無くなるわけではないため、効果は限定的です。
ボトックス治療などは、半年程度で効果が切れてしまうため継続的に何度も施術を受ける必要があります。
手術によってアポクリン腺を根治的に取り除くのか、汗の分泌を抑制して臭いのレベルを下げるのか、人によって目的や方法は変わりますので、 しっかりとカウンセリングを受けた上で治療に臨んでいく必要があります。
また、先にも述べたように、アポクリン腺は腋以外の組織にも存在しているため、脇の治療を受けただけではワキガの臭いが残ってしまうという可能性もあります。
ワキガの手術をしたのに臭いが残っているという方は、脇以外のアポクリン腺から臭いが生じている可能性もあるため、胸や陰部などの検査を行う必要があるかもしれません。
ワキガの臭いというのは、体に対して特別大きな害になるということはありません。
放置しておいても健康的な被害が出るということもありません。
しかし対人関係や社会生活を行う上で、ワキガのにおいが精神的なストレスとなってしまう可能性は大いにあります。
ワキガの臭いの悩みはとてもナイーブなものであり、なかなか人には相談しづらい悩みかもしれません。
しかし、共立美容外科では専門のカウンセラーがご相談を承っております。
一般的には相談しづらい悩みかもしれませんが、医師が直接お話を伺いますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
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このページの監修・執筆医師
医師
島田 茂孝(しまだ しげたか)
大分院 院長
日本形成外科学会認定形成外科専門医
略歴
主な加盟団体
日本形成外科学会
日本美容外科学会
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