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わきがの原因のアポクリン汗腺を除去する方法を美容外科医が解説

公開日:2022年03月19日(土)
最終更新日:2024年02月15日(木)

わきが・多汗症
両脇を見せる女性
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わきがの原因は、アポクリン汗腺と呼ばれる組織から分泌される汗であると言われているため、わきがを治療するためにはこのアポクリン腺に対してアプローチをしていく必要があります。

本記事では、わきがの原因であるアポクリン腺を除去する方法や、わきがの治療について詳しく解説します。

 

 

アポクリン汗腺ってなに?

アポクリン汗腺の断面図のイラスト

アポクリン汗腺(アポクリン腺)とは、その名前の通り汗を分泌するための組織です。

アポクリン腺はわきがの原因として知られており、わきが治療においても、このアポクリン腺を除去するというのが治療の大きな目的となります。

 

 

なぜ汗をかくのか?

人間が汗をかく理由の多くは、体温を調節するためだとされています。

汗をかいてその汗が蒸発することによって、体温が上がりすぎないように調節しているのです。

また新陳代謝と言われるように、汗をかくことで体の中の様々な物質が汗とともに外に流れ出ます。

この作用によって、体の中に溜まった不要な油や毒素などを体の外に排出することができます。

そのため人間が健康的に生きるためには、汗をかくことが必須であり、完全に汗を止めることはできません。

また汗の中には一種のフェロモンのような働きを持つものもあり、特にアポクリン腺から分泌される汗に関しては、性ホルモンの影響を強く受けていることが分かっています。

 

 

エクリン腺とアポクリン腺

汗は体温調節の働きを担っており、汗を止めてしまうことは健康上良くありません。

汗を分泌している汗腺には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類が存在しています。このうち体温調節に関連しているものは、エクリン腺から分泌される汗です。

エクリン腺から出る汗の98%以上は水分でできているため、サラサラしており、発汗直後は無臭です。

若干の塩分なども含んでいるため、発汗後そのまま放置してしまうと、細菌が繁殖して臭いの原因となることがありますが、わきがの臭いを発生させるわけではありません。

体温調節を目的としていることから、エクリン腺は全身に分布しており、脇以外にも様々な場所から汗をかきます。

一方、アポクリン腺から分泌される汗には、水分以外にも、たんぱく質や脂肪酸、糖質、アンモニアなど、臭いの原因になりやすい成分を豊富に含んでおり、白くベタベタしているという特徴があります。

アポクリン腺は脇や乳首、陰部、耳など、体の中の特定の部位にのみ分布しており、 ここから分泌される汗がわきが臭の原因です。

アポクリン腺から出る汗は、本来、フェロモンに似た役割を果たしていると考えられており、アポクリン腺を除去したとしても、体温調節に影響を及ぼすということはありません。

 

 

アポクリン腺の場所は脇だけではない!?

注意すべきこととしては、アポクリン腺が存在するのは脇の下だけではないということです。

脇の下以外にも、胸(乳首)や陰部付近などに多く分布しているため、その部分からわきが臭がするということもあります。

わきがの治療のために脇の手術を行い、アポクリン腺を除去することができたとしても、胸や乳首に存在するアポクリン腺が多い方であれば、手術後にも臭いが残ってしまう可能性があります。

「手術をしたのに臭いが消えなかった」という場合は、脇の下のアポクリン腺が残っている可能性以外にも、胸のアポクリン腺から臭いが出ているという可能性も考えられるでしょう。

脇以外のアポクリン腺にアプローチすることも可能なため、わきが以外にも体の臭いにお悩みがあるという方は、専門医に相談するのがおすすめです。

 

 

わきが治療は大きく分けて2種類

わきが手術をしているところ

わきがの臭いの原因はアポクリン腺から分泌される汗であり、この汗をいかに少なくするかということが臭いを改善するためには重要です。

そのためわきがの治療としては、汗の分泌を止める、もしくは、アポクリン腺そのものを取り除くという選択肢があります。

アポクリン腺そのものを取り除く治療の方が効果は高いですが、手術の負担が大きかったり、 より大掛かりな手術が必要になるというデメリットもあります。

一方、汗の分泌を止めるというアプローチは、根本的な解決になっておらず、わきがの臭いが残ってしまうという点がデメリットです。

どちらの治療が優れているということではなく、現在の臭いの状態や体質、許容できるダウンタイムの期間など、様々な要因を考慮した上でご自身に合った治療を検討していくことが最も重要です。

 

 

切るわきが治療

わきがの治療は、「メスを使って切る治療」と「切らない治療」に分類することができます。

メスを使って切る治療は、脇の下を切開して、そこからアポクリン腺を取り除いていくという方法です。いわゆる手術であり、体に大きな負担がかかります。

また、小さいとはいえ体に傷が残ってしまったり、治療後にはある程度のダウンタイムが必要というデメリットがあります。

直接わきがの原因であるアポクリン腺を取り除くことができるため、仕事や学校などを休めるという方であれば切るわきが治療もおすすめです。

しかし、体に傷を残したくないという方や、長期間のダウンタイムが許容できないという方であれば他の治療を検討していく必要があるでしょう。

 

 

切らないわきが治療

切らないわきが治療として、汗の分泌を止めるためのボトックス注射や、切らずにアポクリン汗腺を除去するという治療法があります。

ボトックス注射の場合はあくまでも汗の分泌量を抑制するという目的で行われるため、根本的にわきがの原因を解消できるわけではありません。

しかし、脇の下に注射を打つだけの手術であるため、数分間の手術で治療が完了します。ダウンタイムもなく、学校や仕事が終わった後でも施術可能です。

注射の痛みはありますが、大きな炎症や痛みがあったり、傷跡が残るようなことはないでしょう。

しかし、ボトックス注射はあくまでも対症療法的な考え方であり、先述の通りわきがの根本的な解決にはなりません。

多汗症にお悩みの方であればボトックス治療がおすすめですが、わきがの臭いにお悩みの場合は、ボトックス治療では効果が不十分である可能性が高いでしょう。

わきがの臭いに対する効果を求めるのであれば、汗を止める治療ではなくアポクリン腺を除去する治療がおすすめです。

 

 

アポクリン汗腺を除去する手術方法は?

アポクリン汗腺を除去する手術方法を説明する看護師

共立美容外科では、「切らずに」、「アポクリン腺を除去する」治療を行うことが可能です。

共立美容外科が独自に開発をしたローラークランプ法と呼ばれる手術であれば、メスを使って大きな傷をつけることなく、アポクリン腺を除去することができます。

従来の方法とは異なるアプローチでわきがの臭いを改善でき、傷跡が残ったりダウンタイムが長いといったようなデメリットもありません。

ただしデメリットとして、治療のコストが高い点が挙げられます。

従来のメスを使った手術方法であれば保険適用が可能であるため、多くの場合3割負担で手術を受けることができます。

また、美容整形外科や美容クリニックだけではなく、一般的な皮膚科や総合病院、外科などでも治療を受けられる場合が多く、 美容外科への来院に抵抗があるという方でも受けやすいでしょう。

一方、メスを使った手術の大きなデメリットとしては、 先にも述べたように手術の傷跡が残ってしまうということや、 ダウンタイムが長いといったことが挙げられます。

病院によっても違いますが、 両脇を手術した後には2日間の入院が必要となるケースもあります。

小さな傷跡であっても、そこから細菌感染を引き起こす可能性もあるため、手術後にはできるだけ安静にしていなくてはなりません。

手術当日にすぐ仕事や学校に復帰する必要がある場合には、メスを使った手術を受けるのは難しいでしょう。

このようにどの治療にも、メリットとデメリットがあります。

重要なことは、様々な選択肢を知った上でご自身にとって最も良い方法を選択するということです。

体質や臭いの強さだけではなく、ライフスタイルや家族のサポート、仕事や学校への影響など様々なことを考慮した上で、ご自身に合った治療を選ぶことが大切です。

共立美容外科では、専門のカウンセラーがお悩みをお聞きしております。

手術を受ける受けないにかかわらず、お気軽にご相談ください。

無理に手術をすすめるようなことはしませんので、お一人おひとりのお悩みを解決できる最も良い方法を一緒に考えましょう。

 

 

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このページの監修・執筆医師

  • 磯野 智崇(いその ともたか)

    磯野 智崇(いその ともたか)

    共立美容グループ 総括副院長

    • 略歴

      • 1995年
        聖マリアンナ医科大学 卒業
        1995年
        聖マリアンナ医科大学形成外科 入局
        1999年
        東大宮総合病院整形・形成外科 入職
        2002年
        共立美容外科 入職
        2009年
        共立美容外科 浜松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会
      日本美容外科学会認定専門医

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