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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

高いわきが手術と安いわきが手術の違いを美容外科医が解説

公開日:2022年03月30日(水)
最終更新日:2024年03月01日(金)

わきが・多汗症
両手を上げている女性
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最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。

「わきがの手術を調べてみたら高すぎてびっくりした!」というご意見をいただくことがあります。

治療方法によっても異なりますが、わきがの手術やわきがの治療は、基本的には自費診療です。

一部保険適用が可能な手術もありますが、傷跡が残ってしまうなどのデメリットがあり、全ての方におすすめのの治療法とは言えません。

本記事では、わきが治療の種類を紹介しながら、高いわきが治療と安いわきが治療の違いについて解説していきます。

 

わきが治療の基本

ワキガ治療の基本を説明する看護師

そもそもわきがとは、医学的には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれる状態であり、腋窩(わきの下)から、「わきが臭」という独特の臭いを発生させる体質のことを言います。

わきがには体質が大きく関連しており、汗を分泌する組織の一つである「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺の働きが臭いの原因です。

アポクリン腺から分泌される汗が皮膚の常在菌と反応することで、わきが特有の臭いが発生するようになります。

汗を分泌する組織である汗腺には二つの種類があり、わきがの原因となるアポクリン腺の他に、体温調節に関わる汗を分泌するエクリン腺と呼ばれる組織が存在します。

エクリン腺から分泌される汗はサラサラしており、成分の大半は水分です。

お風呂や運動などで体温が上がった時に体温を調節するために分泌される汗は、このエクリン腺からの汗です。

そのため、多汗症や汗かきだからといって、必ずしもわきがになるわけではありません。

一方、わきがの原因であるアポクリン腺から分泌される汗は、異性を引きつける「フェロモン」としての効果があることも知られており、ベトベトしていて白く濁っているという特徴があります。

汗だけでは臭いは発生しませんが、汗が細菌と混じり合うことで、特殊なたんぱく質が生成されてしまい、わきが臭を発生させます。

アポクリン腺から分泌される汗と皮膚の常在菌という二つの要素が組み合わさることで、わきが特有の臭いを発生させるというメカニズムです。

そのため、わきが治療では汗の分泌を止める、もしくは、アポクリン腺を取り除くというアプローチが必要になります。

なお、皮膚や体は皮膚の常在菌によって守られているため 、皮膚の常在菌を除去するというのは現実的ではありません。

汗を止めるという方法は、主にエクリン腺からの汗に対して効果があります。

多汗症や汗かき体質など、「臭い」ではなく汗そのものに悩みを抱えている方には有効な手段となります。

しかし、わきがの臭いを改善させるという意味では、汗を止めるだけでは不十分であることが多いです。

たとえエクリン腺から分泌される汗を止めても、アポクリン腺から分泌される汗が残っている限り、わきがの臭いは消えません。

 

毎日のわきがケアには限界がある?

わきがをケアするための製品には様々なタイプのものがあり、ドラッグストアでは、汗を止める制汗剤や臭いを緩和する消臭剤などが販売されています。

これらのケア用品を使用したり、汗をこまめにふき取ったり、皮膚を清潔に保つことで、わきがの臭いをある程度緩和することは可能です。

たとえアポクリン腺から分泌される汗が多かったとしても、皮膚の常在菌と反応する前に拭き取ることができれば、わきがの臭いは発生しません。

毎日のケアを徹底的に行い、臭いを発生させないようにすることも大切です。

しかし、臭いのケアには限界があり、アポクリン腺が残っている限り、臭いを完全に取り除くことはできません。

 

わきが手術は高い?

わきがの治療やわきがの手術を行うためにはそれなりの費用が必要になります。

数万円でできる治療から数十万円の治療まで様々な治療法があり、それぞれの治療にメリットとデメリットがあります。

安い治療法が悪いということではなく、また、高い治療法なら必ず上手くいくというわけでもありません。

ご自身にとって最適な方法を選択することが重要です。

 

わきが治療の分類①

切るわきが手術と切らないわきが手術についてカウンセリングしている医師と看護師

ここからは、わきがの治療法をグループに分けて、それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。

まず、わきが治療は「切る手術」と「切らない治療」に分類することが可能です。

 

切るわきが手術

切るわきが手術は、名前のとおりメスを使用して脇の下を切開する、文字通りの「手術」です。

切開して直接アポクリン腺を取り除くことができるので、十分な治療効果を見込めます。

しかし、手術を行うことになるため、体への負担は大きく、ダウンタイムが長かったり、手術の傷跡が残ってしまったりする点がデメリットです。

 

切らないわきが治療

一方、切らないわきが手術としては、ボトックスという薬剤を投与して汗を止める方法や、レーザーや特殊な光線を照射してアポクリン腺を消失させる方法、外部からアポクリン腺を吸引する方法などがあります。

治療の種類によって効果に差はありますが、一般的に「切らないわきが治療」は体へのダメージが少なく、手術の傷跡が残らないというメリットがあります。

ただし、治療の自己負担額が高くなってしまうという点がデメリットです。

 

わきが治療の分類②

わきが手術をしているところ

わきが治療を別の角度から分類すると、「保険適用が可能な手術」と「自費診療の治療(施術)」に分けることができます。

保険適用というのは、一般的な病気などと同様に、一部自己負担(基本は3割)のみで医療サービスを受けることができる仕組みのことです。

病院にかかった時に支払っているお金は、かかった医療費の一部であり、全額を支払っているわけではありません。

保険適用は、医療に対する自己負担額を少なくして、必要な治療を受けられるようにするための日本の医療制度です。

わきがの手術にも保険適用が可能なものがあり、保険適用の治療法を選択することで医療費の自己負担額を抑えることが可能です。

手術そのものが安くなるわけではありませんが、個人の代わりに保険が医療費の大半を支払ってくれるというようなイメージです。

保険適用のわきが手術は「安い分効果が無い」という印象を持っている方もいるかもしれませんが、実際にはそれなりの医療費がかかっています。

そのため、保険適用だからといって効果が薄いということではありません。

 

保険適用が可能な手術

保険適用が可能なわきがの手術では、文字通りの「手術」が行われます。

術式によって手術の方法は多少異なりますが、基本的には脇の下にメスを入れて、そこからアポクリン腺を取り除いていくという治療を行います。

直接アポクリン腺を取り除くことができるので、再発が少ないとされています。

保険適用が可能で、自己負担額が少ないというのも大きなメリットです。

しかし、手術には医師の技術が大きく影響するため、手術を受ける病院やクリニック選びが重要です。

直接目で見ながらアポクリン腺を取り除く手術であるため、医師の技術や経験によっては「取り残し」が起きる可能性もあるでしょう。

保険適用が可能な手術ですので、美容整形外科以外にも様々な病院で手術を受けることができます。

しかし、手術の実績や症例数が少ない病院で手術を行うと、手術後にも臭いが残ってしまうといった問題が発生する可能性もありますので、しっかりとした実績のあるクリニックや医師を選んで手術を受けましょう。

 

自由診療(自費診療)で行う治療

 

自費診療で行う治療としては、ボトックス注射やミラドライ、共立美容外科オリジナルの「ローラークランプ法」などが挙げられます。

治療によって効果は異なりますが、どの治療も「切らないわきが治療」という点が共通しています。

そのため、体への負担が少なく、ダウンタイムもほとんどないのが特徴です。

手術の傷跡も残らないため、体に傷跡を残したくないという人にもおすすめです。

しかし、費用の高さがデメリットであると言えます。

3割の自己負担で治療が可能な手術と比べると、全額自己負担となるこれらの治療方法は、どうしても「高い」と感じるでしょう。

費用を抑えたいという方は、違う治療法を検討した方が良いかもしれません。

わきが治療やわきが手術を行う上で、何を重要視しているのかを考えていくことが大切です。

共立美容外科では、わきがに関するお悩みや希望の治療法、ご予算などをお伺いしながら、それぞれに合った治療法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 磯野 智崇(いその ともたか)

    磯野 智崇(いその ともたか)

    共立美容グループ 総括副院長

    • 略歴

      • 1995年
        聖マリアンナ医科大学 卒業
        1995年
        聖マリアンナ医科大学形成外科 入局
        1999年
        東大宮総合病院整形・形成外科 入職
        2002年
        共立美容外科 入職
        2009年
        共立美容外科 浜松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会
      日本美容外科学会認定専門医

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