高いワキガ手術と、安いワキガ手術の違いを美容外科医が解説

「ワキガ治療を考えていて、そのための手術を調べてみたら高すぎてびっくりした!」というご意見をいただくことがあります。
治療方法によっても異なりますが、ワキガ手術やワキガ治療は、基本的には自費診療となっております。
一部保険適用が可能な手術もありますが、傷跡が残ってしまうなどのデメリットがあり、全ての方におすすめのの治療法とは言えません。
本記事では、ワキガ治療の種類を紹介しながら、高いワキガ治療と安いワキガ治療の違いについて解説していきます。
ワキガ治療の基本

ワキガとは、医学的には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれる状態であり、腋窩(わきの下)から独特の臭いを発生させる体質のことを言います。
ワキガには体質が大きく関連しており、汗を分泌する組織の一つである「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺の働きが臭いの主な原因です。
アポクリン腺から分泌される汗に含まれる脂質・タンパク質が皮膚表面の細菌の作用で分解され、ワキガ特有の臭いが発生します。
汗腺には二つの種類があり、ワキガの原因となるアポクリン腺の他に、体温調節に関わる汗を分泌するエクリン腺があります。
エクリン腺から分泌される汗はさらさらしており、成分の大半は水分です。体温が上がった時に体温調節のために分泌される汗は、このエクリン腺からの汗です。
そのため、多汗症や汗かきだからといって、必ずしもワキガになるわけではありません。
アポクリン腺から分泌される汗は、脂質やタンパク質を含んでおり、これが細菌によって分解されることでワキガ臭を発生させます。
ワキガ治療では、アポクリン腺の機能を抑制するか、アポクリン腺を取り除くというアプローチが主に行われます。
汗の分泌を抑える方法は、主にエクリン腺からの汗に対して効果があり、多汗症や汗かき体質の改善には有効ですが、ワキガの臭い改善には必ずしも十分ではありません。
アポクリン腺の機能が残っている限り、ワキガの臭いを完全に消すことは難しいため、治療法の選択には注意が必要です。
ワキガのケアの限界と効果的な対策?
ワキガに悩む多くの人が日々のケアに取り組んでいますが、その効果には限界があることをご存知でしょうか?ここでは、日常的なわきがケアの方法とその限界、そしてより効果的な対策について解説します。
日常的なワキガケア方法
・制汗剤や消臭剤の使用
・こまめな汗ふき
・皮膚の清潔維持
ドラッグストアでは、汗を抑える制汗剤や臭いを緩和する消臭剤など、様々なワキガケア製品が販売されています。これらの製品を適切に使用することで、ワキガの臭いをある程度抑えることが可能です。
ワキガケアの効果と限界
日常的なケアを徹底することで、ワキガの臭いを軽減できる場合があります。特に、アポクリン腺から分泌される汗を皮膚の常在菌と反応する前に拭き取ることができれば、臭いの発生を防ぐことができます。しかし、このようなケアには限界があります。
・常に汗を拭き取ることは現実的ではない
・制汗剤や消臭剤の効果は一時的
・アポクリン腺自体を除去することはできない
より効果的なわきが対策とは?
日常的なケアで十分な効果が得られない場合、以下のような医療的アプローチを検討することが考えられます。
・ボトックス注射治療
汗の分泌を抑制
効果は半年から1年程度持続
・ミラドライ治療
高周波でアポクリン腺を破壊
永続的な効果が期待できる
・ワキガ手術
アポクリン腺を直接除去
最も確実な方法だが、身体的な負担がある
ワキガ手術は高い?
ワキガ治療やワキガ手術を行うためにはそれなりの費用が必要になります。
数万円でできる治療から数十万円の治療まで様々な治療法があり、それぞれの治療にメリットとデメリットがあります。
安い治療法が悪いということではなく、また、高い治療法なら必ず上手くいくというわけでもありません。
ご自身にとって最適な方法を選択することが重要です。
ワキガ治療の分類①

ここからは、わきがの治療法をグループに分けて、それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。
まず、ワキガ治療は「切る手術」と「切らない治療」に分類することが可能です。
切るワキガ手術
切るワキガ手術は、名前のとおりメスを使用して脇の下を切開する、文字通りの「手術」です。
切開して直接アポクリン腺を取り除くことができるので、十分な治療効果を見込めます。
しかし、手術を行うことになるため、体への負担は大きく、ダウンタイムが長かったり、手術の傷跡が残ってしまったりする点がデメリットです。
切らないワキガ治療
一方、切らないワキガ手術としては、ボトックスという薬剤を投与して汗を止める方法や、レーザーや特殊な光線を照射してアポクリン腺を消失させる方法、外部からアポクリン腺を吸引する方法などがあります。
治療の種類によって効果に差はありますが、一般的に「切らないワキガ治療」は体へのダメージが少なく、手術の傷跡が残らないというメリットがあります。
ただし、治療の自己負担額が高くなってしまうという点がデメリットです。
ワキガ治療の分類②

ワキガ治療を別の角度から分類すると、「保険適用が可能な手術」と「自費診療の治療(施術)」に分けることができます。
保険適用というのは、一般的な病気などと同様に、一部自己負担(基本は3割)のみで医療サービスを受けることができる仕組みのことです。
病院にかかった時に支払っているお金は、かかった医療費の一部であり、全額を支払っているわけではありません。
保険適用は、医療に対する自己負担額を少なくして、必要な治療を受けられるようにするための日本の医療制度です。
ワキガの手術にも保険適用が可能なものがあり、保険適用の治療法を選択することで医療費の自己負担額を抑えることが可能です。
手術そのものが安くなるわけではありませんが、個人の代わりに保険が医療費の大半を支払ってくれるというようなイメージです。
保険適用のワキガ手術は「安い分効果が無い」という印象を持っている方もいるかもしれませんが、実際にはそれなりの医療費がかかっています。
そのため、保険適用だからといって効果が薄いということではありません。
保険適用が可能な手術
保険適用が可能なわきがの手術では、文字通りの「手術」が行われます。
術式によって手術の方法は多少異なりますが、基本的には脇の下にメスを入れて、そこからアポクリン腺を取り除いていくという治療を行います。
直接アポクリン腺を取り除くことができるので、再発が少ないとされています。
保険適用が可能で、自己負担額が少ないというのも大きなメリットです。
しかし、手術には医師の技術が大きく影響するため、手術を受ける病院やクリニック選びが重要です。
直接目で見ながらアポクリン腺を取り除く手術であるため、医師の技術や経験によっては「取り残し」が起きる可能性もあるでしょう。
保険適用が可能な手術ですので、美容整形外科以外にも様々な病院で手術を受けることができます。
しかし、手術の実績や症例数が少ない病院で手術を行うと、手術後にも臭いが残ってしまうといった問題が発生する可能性もありますので、しっかりとした実績のあるクリニックや医師を選んで手術を受けましょう。
自由診療(自費診療)で行う治療
自費診療で行う治療としては、ボトックス注射やミラドライ、共立美容外科オリジナルの「ローラークランプ法」などが挙げられます。
治療によって効果は異なりますが、どの治療も「切らないわきが治療」という点が共通しています。
そのため、体への負担が少なく、ダウンタイムもほとんどないのが特徴です。
手術の傷跡も残らないため、体に傷跡を残したくないという人にもおすすめです。
しかし、費用の高さがデメリットであると言えます。
3割の自己負担で治療が可能な手術と比べると、全額自己負担となるこれらの治療方法は、どうしても「高い」と感じるでしょう。
費用を抑えたいという方は、違う治療法を検討した方が良いかもしれません。
ワキガ治療やワキガ手術を行う上で、何を重要視しているのかを考えていくことが大切です。
共立美容外科では、ワキガに関するお悩みや希望の治療法、ご予算などをお伺いしながら、それぞれに合った治療法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
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