わきが手術や治療の失敗例を美容外科医が解説
最終更新日: 2024年09月30日 (月)

美容外科で行われる手術や治療の中でも、わきが治療は満足度が低下しやすい治療でもあり、クリニック選びを慎重に行う必要があります。
わきが手術は鼻や目の美容整形治療とは異なり、比較的目に見えない(見えにくい) 部位の施術であるため、クリニックや病院によっては、カウンセリングに時間をかけられていないということが、満足度が低下してしまう大きな原因として挙げられます。
わきがの手術には保険適用が可能なものがあるため、美容整形外科だけではなく、一般的な病院で治療が行われることもあり、専門的なカウンセリングではなく、一般的な問診のみで手術が行われることもあります。
カウンセリング不足は、満足度が低下してしまう原因の一つです。
手術や治療による体への影響や長期的な傷跡のリスク、予想される治療効果など、医師と患者さんとの間で「認識のズレ」が生じやすくなります。
- 一度手術を受ければ完全にニオイが消えると思っていたのに、臭いが残ってしまった…
- 傷跡はほとんど目立たないと言われたけれど、自分でイメージしていた以上に大きな傷跡が残った…
- 手術後、腕や指などに違和感が出現するようになった…
などなど
患者さんが考えていた以上の治療効果が得られず、逆にイメージしていた以上のデメリットが出現することで、満足度の低下やクレームへとつながってしまいます。
そこで今回は、わきが治療の失敗例などを紹介しながら、失敗しないクリニック選びのコツなどを解説していきます。
わきが治療を受けたいという方や、すでにわきがの手術を受けて治療に満足できていないという方も、ぜひ最後までお読み頂けると嬉しいです。
わきが治療を理解するために必要な知識
わきが治療を失敗しないためにも、まずはわきがについて知識を深めておく必要があります。
ご存知の方も多いと思いますが、わきがというのはアポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗が原因となります。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺という二つの種類が存在し、わきがの原因となるのはアポクリン腺です。
そのため、汗を止めてあげればわきがの臭いが改善するわけではなく、アポクリン腺を取り除くということが非常に重要になります。
ここが一つ目の大きなポイントです。
「多汗症の治療や脇汗を止める治療を行ったのにわきがの臭いが取れない」という方は、エクリン腺から分泌される汗を止めることはできていても、アポクリン腺から分泌される汗を止められていないということが考えられます。
このように、わきがの治療を成功させるためには、汗を止めるだけではなく、アポクリン腺に対するアプローチというのが非常に重要になります。
ボトックス注射などで、比較的簡単に汗の分泌を止めることはできますが、それだけではわきがの臭いを改善させることは難しいです。
わきがのニオイが発生するメカニズムを理解しておくことで、失敗しないわきが治療を選択することが可能です。
理想的なわきが治療・わきが手術とは?
メスを使った切るわきが治療や、最新の技術を応用した切らないわきが治療など、わきが治療には様々なアプローチが存在するため、それぞれの治療のメリットやデメリットを理解しながら、最適な治療を選択していくことになります。
わきが治療の目的はもちろん「わきがの臭いを改善する」ということになりますが、理想としては、「ニオイを改善する」だけではなく・・・
- 傷跡を残さずニオイを改善する
- ダウンタイムなく治療ができる
- 仕事を休まず手術ができる
- 日常生活に影響を及ぼさない
- 再発しない
- 一度の治療で効果が続く
などなど
わきがのニオイを改善するというのは当然のこと、ただ単純にニオイを取り除くだけではなく、「傷跡を残さず」、「日常生活に影響を与えず」、「他人にばれないように」治療や手術を行うということも非常に重要な要素となります。
治療内容によっては、ニオイは改善しても傷跡が残ってしまったり、ニオイを改善する効果が弱かったり、ダウンタイムが長く仕事を休まなければならなかったりなど、様々なデメリットが生じてしまいます。
治療開始前にこれらのデメリットの説明を受けていたとしても、「医師と患者さんのイメージ」がかけ離れていることで、わきが治療の満足度が低下してしまう原因となります。
これらを改善するためには、カウンセリングに力を入れ、おひとりおひとりにとって最適な治療方法を提案していくということが重要になります。
費用を抑えたい方、体に傷をつけたくない方、ダウンタイムのない治療を希望される方、会社を休まずに手術を受けたい方など…
わきがの臭いを改善するだけではなく、それぞれに理想とする治療方法が存在するはずです。
それらを明確にしておくことが、治療満足度を上げるための重要な方法となります。
共立美容外科ではカウンセリングに力を入れているため、患者さんからの満足度も非常に高く、わきが治療のクレームなどもほとんどありません。
患者さんは自分の理想とするわきが治療をしっかりと理解した上で、許容できるデメリットや、絶対に避けたい副作用などを明確にして治療に臨むことができます。
納得のいくわきが治療を行うためには、クリニック選びも非常に重要となります。
わきが手術でよくあるクレーム
わきが治療でよくあるクレームや満足度の低下する原因の多くは、カウンセリング不足にあります。
医師と患者さんの認識の違いやズレが大きくなるほど治療の満足度は低下してしまいます。
- 思ったほどニオイが改善されない
- イメージしていたよりも傷跡が大きい
- 最初に言われた費用よりも高くなっている
などなど
これらのクレームが発生する原因は「認識のズレ」にあるといってもいいでしょう。
専門的な知識を持つ医師が説明するだけでは、患者さんにしっかりと理解していただくためには不十分である可能性があります。
医師にとっては当たり前のことであっても、クリニックに受診される方にとっては当たり前ではありません。
だからこそ共立美容外科では、より患者さんに近い存在であるカウンセラーによるカウンセリングに力を入れております。
医師の説明というのは、時に、専門的すぎてわからない場合が多いですよね。
医師の説明不足というわけではなく、医師にとっては、何が「世間一般の当たり前」で、何が当たり前でないのかが分からないのです。
だからこそ、医師の問診に加えてカウンセラーとのカウンセリングを行い、しっかりとお互いの信頼関係を構築するということが重要だと考えています。
費用の問題
費用の問題で満足度が低下してしまうということも多いです。
よくあるのが、施術の範囲が広くなってしまって、最初に提案された金額よりも高くなるというケースや、保険適用が可能と言われていたのに、問診をしたら保険適用外の治療ばかりをすすめられたというようなケースです。
最初に提案された金額は少なくても、切除範囲や治療内容によってどんどん金額が大きくなってしまうというケースも多いです。
最初にしっかりと固定された金額を提案してくれるクリニックを選ぶということが重要です。
ただ、ダウンタイムや傷跡、再発のリスクを考えると、ローラークランプ法やミラドライなど、実際保険適用外の治療の方が良い場合もあるため、自分自身でも見極めが重要になります。
長く残る傷跡の問題
保険適用が可能なわきが治療では、手術の傷跡が残ってしまうという問題点があります。
どのクリニックでも、医師は傷跡を出来る限り小さくするように努力はしますが、メスを使って切開をする以上まったく傷跡を残さないということは不可能です。
また、治療効果や傷跡の大きさなどは、医師の技術や経験に左右される部分も多く、経験不足の医師が施術を行うことで、見本となる症例写真とは全く異なるような大きさの傷跡が残ってしまうというケースもあります。
確かな経験を持つ医師が行った症例写真を見て治療を決断した患者さんが、経験の浅い医師の治療を受けることで、「傷跡がイメージしていたものと違う」というようなトラブルが生じる可能性があります。
共立美容外科では、確かな経験や技術を持つ医師のみが手術(施術)にあたっております。
手術の症例数も多く、経験豊富な医師が治療を行うことで、どの患者さんに対しても一定レベル以上の手術が可能になります。
そのため、最初に提示された症例写真と大きく認識がずれるということはまずありません。
手術を行う医師自身がしっかりと患者さんと面談させていただくことで、お互いの信頼関係の構築をさせて頂いております。
わきが治療を失敗しないために必要なこと
わきが治療を行うことができるクリニックは多く、美容外科以外の一般的な病院で手術を受けることも可能です。
美容外科ではなく一般的な病院で手術を行う場合、かかりつけの病院ならではの安心感というのはありますが、美容外科とは傷跡や手術痕などに対する考え方が根本的に異なる場合も多く、わきが治療の満足度が低下する要因の一つとなります。
安心して、ご満足いただけるわきが治療やわきが手術を受けていただくためには、しっかりとしたカウンセリングがあるクリニックを選ぶことが重要です。
自分が悩んでいることやライフスタイル、理想的なわきが治療などのイメージをしっかりと共有して手術に臨むというのがとても大切です。
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