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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

背中のニキビや角栓をケアする方法を美容外科医が解説

公開日:2022年04月28日(木)
最終更新日:2023年04月07日(金)

ニキビ
背中が綺麗な女性
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このコラムを読むのに必要な時間は約 8 分です。
最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。

だんだんと気温も高くなってきて、肌の露出が増えてきていると思います。

あなたの背中は綺麗ですか?この時期、意外と背中の毛穴ケアに力をいれる人も多いんです。

夏に向けてオフショルや水着などもコンプレックスなく楽しめるよう今のうちにしっかりと背中が汚く見えてしまう原因とその改善をお伝えします。

 

背中が綺麗に見えないのは「毛穴」のせいかもしれません。

背中のニキビ

スタイル抜群でもちらっと見える背中がぶつぶつ、ざらざらだと悩んでしまいますよね。

そんな背中のお悩みは「毛穴」のせいかもしれないんです。

背中は体の中でも皮脂量が多いパーツのひとつです。

皮脂量が多い部分の毛穴は皮脂腺の出口も大きくなりやすいので毛穴が開いて目立ちやすいと言われています。

それに加えて背中は手が届きづらく自分自身では確認しづらい部分のひとつであり、しっかりとケアしていると思っていても実はできていないという可能性も。

しかし、背中のぶつぶつ、ざらざら、ニキビの原因となるのはひとつではありません。

症状や肌の性質など様々な原因によって背中の毛穴はどんどん悪化してしまう可能性があるのです。

今回はこんな背中の毛穴ケアを撃退するべく背中の毛穴のお悩みごとに改善方法をお伝えしていきます。

 

 

背中の毛穴のお悩みはなぜ起こる?原因を解説

角栓ができる仕組みのイメージ図

➀凸凹毛穴

見た感じはそんなに目立たないのに触ってみるとぶつぶつ?ざらざら?そんな凸凹毛穴を起こしてしまっていませんか?

これは「毛穴の詰まり」が原因です。

背中の皮膚は顔の何倍も厚いと言われており、その分角質の層も厚いということになります。

そのため肌のターンオーバーが少しでも乱れてしまうと古い角質が溜まりやすく毛穴のぶつぶつやざらざらが気になるようになってしまいます。

肌のターンオーバーの乱れは「乾燥」が原因となってしまうケースが多いです。

洗浄だけではなく、お風呂上がりのボディケアをもう一度見直してみるのもいいかもしれませんね。

油分の多いクリームばかりを塗るのではなく、化粧水を追加してみるのも効果的でしょう。

 

②黒ずみ毛穴

凸凹毛穴でご紹介した毛穴の詰まりを放置していくと黒ずみ毛穴の原因となってしまうんです。

実は黒ずみ毛穴は、毛穴に詰まった角栓の表面が空気に触れ酸化することで黒く固まってしまったものです。

黒ずみ毛穴が気になってゴシゴシと擦ったり、つまんでみたりする人もいますがこれは絶対NGです。

毛穴の刺激となってしまい、繰り返し黒ずみ毛穴を起こしてしまう原因ともなってしまいます。

スクラブやピーリングなどを使用し、適切にケアしてあげるのが◎

さらに黒ずみ毛穴にはもうひとつの原因があります。

紫外線などの外的な刺激により毛穴が刺激されてしまい、メラニンを過剰生成してしまうことによって色素沈着を落としてしまっているというパターンです。

これもしかしてシミ?と感じた方は今からでも遅くありません。しっかりとUV対策を行って背中の毛穴ケアをしましょう。

 

③炎症を起こした背中ニキビ

炎症を起こして赤くなってしまった赤ニキビが背中一面に広がってしまっている?そんなことになってしまっていませんか。

こんな悪化してしまった赤ニキビの原因は「皮脂の過剰分泌」にあります。

背中は皮脂腺が多く、もともと皮脂の分泌が多い部分とされています。

なのに➀②にあったように毛穴が詰まってしまっていると毛穴外に皮脂を逃がすことができず、毛穴の中でアクネ菌が皮脂を餌にして増殖・炎症を起こしてしまうというメカニズムです。

加えて、背中は汗をかいても服を脱ぐわけにもいかないし、服の中に手を入れて拭くこともできず、常に清潔に保つということが難しい部分でもあります。

そのため、炎症が起きやすく「背中ニキビ」が誕生しやすくなるのです。

 

 

角栓以外の別の病気の場合もあるって本当?

毛孔性苔癬や粉瘤を説明する医師

➀粉瘤

粉瘤はニキビと間違えやすい症状のひとつでもあるが全くの別物です。

皮膚の下に嚢胞(のうほう)という袋状のものができ、そこに古い角質や皮脂がたまってしまうことで皮膚下にしこりのようなものができます。

粉瘤は「良性の腫瘍」とも言われており、放置することでどんどん角栓や皮脂がたまってしまい大きくなっていく場合もあります。

ニキビであれば薬を塗ったり日々のスキンケアを積み重ねることで症状は緩和されますが、粉瘤の場合は改善されず化膿してしまう場合もあるので早い段階の見極めが重要です。

軽度のものであれば塗り薬や飲み薬で治すこともできますが、大きくなってしまうと切開を伴う手術が必要なシーンもあるので注意しましょう。

 

②毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛孔性苔癬は毛穴の出口付近の肌が角化することで起こる皮膚疾患のひとつと言われています。

ニキビと大きく違うのは「皮脂の詰まり」が原因ではないということです。

肌が乾燥していると起きやすいと言われており、治療には毛穴の出口を軟化させるような薬での改善の治療が進められることが多いです。

角栓と間違えてスクラブなどの毛穴に刺激を与えるようなケアをしてしまうとより悪化を招き炎症・色素沈着の原因となってしまう場合もあるので注意してください。

また、保険外治療ではレーザー脱毛・ピーリングなどの美容医療も改善の方法とされているので専門機関で相談してみるといいでしょう。

 

③毛のう炎

  • 毛のう炎は毛包の浅い部分に細菌が入り込み、炎症を起こしてしまう状態のことをいう
  • 皮膚の表面に赤く腫れるようなぶつぶつができるという特徴がある
  • ニキビよりも小さいサイズであることが多く、痒み、痛みを伴うため見分けがつきやすい
  • カビの一種であるマラセチア菌が毛穴奥にまで侵入してしまい同じような炎症を起こすケースもある。

マラセチア毛包炎と言われています。この場合背中だけでなく胸や腕などの体全体にも同じような症状がでるので、その場合にはすぐ専門機関に相談をおすすめします。

 

こんな症状が出た場合はすぐに皮膚科などの専門機関で診察を。

  • 皮膚の下のしこりがはっきりと分かる
  • どんどんしこりが大きくなる
  • しこりの真ん中に黒い点がある
  • しこりを押すと中からドロドロした臭いのあるものが出てくる

粉瘤の可能性が高いです。

 

  • 左右対称に赤みなどの症状が出ている
  • ニキビのように広がってはいない
  • 小児期から思春期の年齢に多い

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)である可能性が高いです。

 

  • にきびのような赤いぶつぶつができる
  • にきび対策では改善しない
  • かゆみやズキズキとした痛み、熱っぽさを感じる

毛嚢炎である可能性が高いです。

 

それぞれのニキビや角栓との見分け方は以上になります。

対策をしてもなかなかよくならない場合には手遅れになる前に専門機関で受診しましょう。

手遅れになってしまうと治療にも時間がかかってしまうケースもあります。

どれもこれもニキビケア・毛穴ケアではよくなりません。しっかりと見極めてくださいね。

 

 

 

自宅でできる背中ニキビケア

背中を綺麗に洗っている女性

➀とにかく清潔にすることを心がける

背中ニキビを改善する一番の近道は「清潔」を意識して行うことです。

背中洗ってないよ!って人はいないと思います。

ただ意識的に隅々まで洗っているという人も多くはないのでは?

手が届きづらく、自分では確認しづらい部分だからこそ意識的に洗うようにしましょう。

汗で蒸れやすい場所でもあるのでこまめに汗拭きシートでふき取る、こまめに着替えをおこなうなど常に綺麗にする心がけを行いましょう。

 

②食生活を整える

ニキビの大きな原因は「皮脂の過剰分泌」です。

体内から排出される皮脂の量は生活習慣と大きな繋がりがある。

脂質や糖質の多い食生活を続けることでホルモンバランスは崩れ皮脂の分泌が多くなってしまいます。

炭水化物や糖分は男性ホルモンを刺激し、皮脂の過剰分泌を加速させてしまう原因となるので要注意です。

摂りすぎにも注意すべきですが、取らなさすぎるのもNG。バランスが摂れていて規則正しい食生活が理想的です。

 

③身につける衣服の素材に気をつける

常に身につけている「衣類」にも細心の注意を払いましょう。

アクリルやポリエステルの割合が多い服は摩擦帯電により肌に刺激を与えやすいと言われており、背中ニキビができやすい人にはおすすめできません。

着用する際にはしっかりとインナーを着て直接肌に当たらないよう心がけましょう。

夏の蒸れやすい時期にが天然素材の綿や麻などの通気性、吸水性に優れていてかつ肌に優しい素材のものを選ぶと◎です。

 

 

自宅でできる角栓ケア

角栓が綺麗になるイメージ図

➀角質ケアを取り入れる

角栓ケアに必要なのは「正常なターンオーバーを促すこと」です。

上手くはがれて落ちていくはずだった角質がうまくはがれず肌に残ってしまう人には週に1~2度の角質ケアを取り入れるといいでしょう。

スクラブやピーリング効果のある洗浄料で洗うと効果的です。

しかし、既に炎症を起こしているニキビがある時には刺激になる可能性があるのでおすすめしません。

あくまで凸凹とした角栓が気になる時にお試しください。

優しく丁寧にケアしてあげましょうね。

 

②シャンプーやボディソープのすすぎ残しに気をつける

角栓の詰まりの原因はすすぎ残したシャンプーやボディソープであるケースが多くあります。

十分に流せているつもりでも残ってしまっているという場合もよくあります。

髪の毛が長い人は、ついつい髪に残っていたシャンプーが背中に流れてきてしまうということも少なくありません。

髪→体の順で洗うようにして、全身をしっかりと洗い流すよう心がけましょう。

 

まとめ

今回は背中のぶつぶつ、ざらざらの原因となる「背中の毛穴」についてご紹介しました。

凸凹毛穴、黒ずみ毛穴、ニキビなどの改善、予防は、人の肌に合わせた正しいケアが必要です。

もう一度自身の生活を見直して自身の肌に向き合ってみてください。

美容クリニックでも、ダーマペンやハイドラフェイシャル、ピーリングなどの背中のニキビ、角栓、毛穴治療を行っています。

セルフケアで治らない場合は、クリニックでの治療も選択肢の1つです。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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