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公開日:2022年07月19日(火)
最終更新日:2023年06月13日(火)
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目次
しみ・そばかす・ニキビ …そんな肌トラブルを改善してハリツヤのある肌を目指す人には、ビタミンC「シナール」がおすすめです。
このコラムでは、「シナールの基礎知識」や「服用する際の注意点」について解説します。
ドラッグストアなど「市販で購入できるシナールの選び方」もご紹介するので、初めて使おうと思っている人はぜひ最後までお読みください。
シナールとは、主成分が「アスコルビン酸(ビタミンC)」「パントテン酸」の複合ビタミン剤のこと。
まずは「アスコルビン酸(ビタミンC)」と「パントテン酸」それぞれによってもたらされる効果について、表にまとめてみました。
アスコルビン酸(ビタミンC) | パントテン酸 |
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|
シナールは、「アスコルビン酸」の持つ「抗酸化作用」や「コラーゲンの生成」などを「パントテン酸」によって高めた薬です。
「ビタミンC」は尿と一緒に排出されやすいため、摂取しすぎる心配はありませんが、その分効果が実感できるまでに時間がかかるのが難点です。
最低でも1ヶ月ほど飲み続けるようにしましょう。
シナールは、主にシミやニキビなどを改善するための美容目的で服用する人が多いビタミン剤です。
シナールの服用によって肌に期待できる効果は、以下のとおりです。
シナールに配合されている有効成分「アスコルビン酸」は、メラニン色素を抑えるはたらきがあります。
また、「アスコルビン酸」には抗酸化作用もあるため、シミの原因になる紫外線などのダメージから細胞を守って新たなシミの発生を防ぐほか、抗酸化作用によって肌の細胞が整えられることからニキビの予防も期待できます。
さらに、年齢とともに減少していく「コラーゲン」の生成を促して乾燥肌を防ぎ、ハリやツヤのある若々しい肌につながる嬉しい効果も。
ただし継続的にシナールを服用しなければ肌質の改善につながりにくいため、用法容量を守りつつ、長期間で繰り返し服用することが大切です。
ニキビができたら「ビタミンC」の入った薬を塗布する人も多いのではないでしょうか?
最近では、「ビタミンC」を簡単に補えるドリンクもコンビニなどで手軽に購入できます。
しかしシナールは、「ニキビ跡を薄くしたい」という理由での服用はあまりおすすめできません。
シナールに配合されている「アスコルビン酸」は、シミのもととなるメラニンの生成を阻害するはたらきがあります。
すでにできてしまったニキビ跡を薄くするよりも、これからシミの元になるであろうメラニンを抑えることに使われてしまい、ニキビ跡の改善にはほとんど使われません。
さらに、体内ではさまざまな器官が「ビタミンC」を必要としています。
優先順位が高いのは「脳」「白血球」「副腎」で、肌への効果はしばらく後になってからです。
また「ビタミンC」は汗や尿によって排出されやすいこともあり、長期間服用しなければなりません。
実際に長期間服用していても完全にニキビ跡を改善するのは難しいため、ニキビ跡を早く改善したい場合は、レーザーなどの美容医療を利用するのがおすすめです。
シナールは皮膚科や美容外科をはじめとした、さまざまな診療科で取り扱われていますが、保険適用で処方される目的は以下の2つです。
シミやそばかすの改善など、美容に関する処方は自由診療となり、保険適用となりませんので、注意しましょう。
メラニンの生成を抑えて抗酸化を促すシナールですが、クリニックなどで処方される処方薬のほかに、市販で買えるものもあります。
処方薬と市販薬のシナールの大きな違いは、「有効成分」と「配合量」です。
処方薬 | 市販薬 |
アスコルビン酸、パントテン酸 | アスコルビン酸、パントテン酸、L-システイン、リボフラビン酪酸エステル、酢酸d-α-トコフェロール |
市販薬のなかには、パントテン酸を配合せずにほかの有効成分で補っている場合も多く見られます。
市販で購入する際には、あらかじめ成分を確認しましょう。
市販で購入する際に、どのような成分に注目すればよいのでしょうか?
市販薬のシナールに配合されている3つの有効成分について詳しくご紹介します。
「L-システイン」には、以下のはたらきがあります。
「L-システイン」は肌の代謝を促進するだけでなく、体の新陳代謝を促すことで必要なエネルギーをつくり、疲労感や倦怠感を軽減します。
また、紫外線などによって生じる肌トラブルのもと「活性酸素」を、抗酸化作用によって取り除き、ニキビ・しみ・しわなどの肌トラブルの予防に役立ちます。
「リボフラビン酪酸エステル」には、以下のはたらきがあります。
「リボフラビン酪酸エステル」は「ビタミンB2」として知られている有効成分です。
体内の脂質を効率よくエネルギーに変えられるため、過剰皮脂によるニキビの改善にも使われます。
「トコフェロール酢酸エステル」には、以下のはたらきがあります。
「ビタミンE」として知られる「トコフェロール酢酸エステル」は、「ビタミンC」の働きを助ける効果があるため、「ビタミンC」とあわせて処方されることが多い成分です。
体内に保持されやすいため、決まった用法・用量を守って服用しましょう。
シナールには、「シナール配合錠」と「シナール配合顆粒」の2種類がありますが、薬の形が異なるだけで、配合される成分や1回分の量に含まれている有効成分の量は変わりません。
飲みやすい形状を医師に相談して服用しましょう。
シナールは「ビタミンC」を主成分としていて代謝・排出がされやすいことから、安全性が高く大量摂取による副作用も起こりにくい薬だといわれています。
シナールの服用で考えられる副作用は、以下の4点。
副作用が胃腸にあらわれるのは、ビタミンによる作用です。
シナールに含まれる「ビタミンC」には下剤としての働きもあるため、胃腸を中心に副作用が確認されているのです。
シナールを服用するうえでの注意点は「糖尿病や肝機能障害の検査に影響が出る場合がある」という点です。
シナールに含まれる「アスコルビン酸」の働きによって、尿の中の糖が検出しづらくなり、尿検査に影響を及ぼします。
また、尿や便の中にある少量の出血なども見逃す可能性があるため、シナールを服用している場合は、あらかじめ内服中の薬として申告しましょう。
ここでは、シナールに関するよくある質問をまとめてみました。
シナールの服用が初めてで心配な人は、こちらを参考にしてみてください。
シナールは排出や代謝が早いことから安全性の高いビタミン剤なため、服用できない人はいません。
しかし、糖尿病の人の場合、まれに血糖値が高くなったように見える副作用があります。
これは体がビタミンCとブドウ糖を勘違いしたことによる副作用です。誤ってインスリンの投与を行わないようにしましょう。
持病や常飲している薬があり不安な方は、あらかじめ医師に相談するのがおすすめです。
現在、シナールを服用して太ったり、白髪の原因になったりといった報告はされていません。
また、服用してもすぐに排出されることから、体内に蓄積されて悪影響となることもないのがメリットです。
妊娠中や授乳中でもシナールを服用して問題ありません。
とくに妊娠中などは、食事から「ビタミンC」の摂取が難しい場合もあるため、病院でシナールを処方されることも。
しかし、妊娠中・授乳中に独断で薬の服用を決めるのは大変危険です。
あらかじめ、服用前に担当医に相談すると良いでしょう。
シナールはドラッグストアなどでも購入できますが、処方薬の方が有効成分を多く配合していてエイジングケアにより効果的なため、クリニックで処方してもらうのがおすすめです。
しかし前述のとおり、シナールはニキビを事前に予防するのには適していますが、すでにできたニキビ跡には効果がでにくくなっています。
もしもニキビ跡の改善を目的としてシナールの処方を考えている場合は、クリニックでニキビ跡に直接アプローチできる治療をおこなうのが効果的です。
共立美容外科では、たとえば「ダーマペン」「マッサージピール」「フラクショナルレーザー」「ハイドラフェイシャル」など、経験豊富な医師がその人のニキビの状態にあった治療をおこないます。
ニキビが気になっている人は、まずはお近くの共立美容外科のクリニックにご相談ください。
▼共立美容外科の人気のニキビ治療の料金や施術についての詳細はこちら
このページの監修・執筆医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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