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公開日:2022年10月24日(月)
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最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。
目次
ニキビに効果があるという化粧品や民間療法など、インターネット上には様々な情報が飛び交っています。
ネットの情報や広告などが正しいのかどうかということを判断するためにも、専門医が使用しているガイドライン(指針)について理解しておくことが大切です。
そこで今回は、ニキビ治療のガイドラインを紹介しながら、ニキビ治療の様々な疑問を解決していきます。
ニキビに悩んでいるという方は、ぜひ最後までお読みください。
まずは「ニキビ治療のガイドラインとは何か?」について解説します。
そもそも医療におけるガイドラインとは、「医療指針」を意味する用語であり、一般的に「ガイドライン」といえば、医師などの医療専門職が、治療や診断をする際の指針として用いる教科書のようなものといえます。
ガイドラインは、各学会などの専門家たちが意見交換をした後に作成されており、医療の進歩に合わせて、年々アップデートも行われます。
例えば、ニキビ治療のガイドライン(尋常性痤瘡治療ガイドライン)であれば、日本皮膚科学会が作成を行っており、2017年に最新版が改定されています。
2022年現在でもガイドラインの改定やアップデートのための研究や意見交換などが行われており、医療技術の進歩や新薬の登場に合わせて適切に変更されていくと考えられます。
このように、ガイドラインというのは、「医療の専門家が参考にしている指針」であり、 科学的根拠に則った医療を行うためにはなくてはならないものです。
ニキビの治療を行うにあたっても、しっかりとガイドラインを参照していくことで、口コミや広告に惑わされずに、正しい治療やケアを行うことができるようになります。
ガイドラインの中でも、ニキビ治療ガイドライン(尋常性痤瘡治療ガイドライン )は、専門家以外が見ても分かりやすく作られています。
もちろん、医薬品の成分名や専門用語などがたくさん使われていますが、ポイントを抑えてしまえば難しいものではありません。
ガイドラインを読んでいくにあたって、「根拠」と「推奨度」を把握しておくことで理解がしやすくなりますので、それぞれについて簡単に解説します。
医療を行う上で、科学的根拠というのは最も重要視されるべき考え方の一つです。
過去の経験則や成功体験ではなく、「統計学的に根拠があるかどうか」、「科学的に安全かどうか」といった判断がとても大切です。
このような科学的な根拠のことを「エビデンス」といいます。
それぞれの治療にエビデンス(根拠)が存在するかどうか、また、エビデンスの信頼性はどれぐらいなのか、といったことを考えながら治療を進めることが重要と言えます。
化粧品などの広告には、「アンケートで〇〇%の人が改善」といったような研究報告が記載されていることがありますが、その研究が信頼に足るものかどうかというのは不明です。
しかし、ガイドラインに記載されている研究というのは、 専門的な知見を持った第三者による審査が何度も行われていますので、エビデンスの信頼性は非常に高いということになります。
ニキビの治療を行っていくにあたっても、個人の口コミなどを参考にする前に、科学的な根拠のある、信頼できるエビデンスのある、ガイドラインに沿った治療を行うということが非常に重要といえます。
ニキビ治療ガイドラインには、それぞれの治療方法や施術方法に「推奨度」 が設定されています。
その治療方法や医薬品が「どれくらい推奨できるのか」といった、推奨レベルを示しているのが推奨度です。
だからこそ、治療を検討していくにあたっては、信頼できるエビデンスがある治療を選択するのはもちろん、その中でもより推奨度の高い治療を正しく行うことが重要になります。
また、ガイドラインの中には、「推奨しない」という治療方法もいくつか掲載されていますので、現在自分がやっている治療方法が科学的に正しいのかどうかということもチェックすることができます。
以上のように、ガイドラインを参考にする際には、「根拠」と「推奨度」をしっかりと確認していくことがポイントになります。
ではここからは、「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」を参考にしながら、ニキビ治療の疑問を解決していきます。
そもそもニキビ治療に洗顔は効果的なのでしょうか?
ニキビ治療のガイドラインは、このような基本的な疑問にも答えを出してくれています。
結論としては、「ニキビには1日2回の洗顔」がガイドラインで推奨されています。
ニキビに対する洗顔の効果を測定したいくつかの研究が行われており、その中のひとつでは、「1日2回の洗顔を1日1回にしたところ、ニキビの症状が悪化した」というような報告がされています。
洗顔による皮脂の除去に伴うニキビの予防効果には、合理的な根拠があると考えられており、ガイドラインでは1日2回の洗顔が推奨されているということになります。
さらに、オイルクレンジングによる研究も行われており、研究の結果、「オイルクレンジングがニキビ悪化の要因となる根拠はない」と結論付けられています。
オイルクレンジングがニキビを悪化させるという科学的根拠はなく、むしろ安全に使用することができるメイク落としである、とも期待されています。
オイルクレンジングがニキビを悪化させるといったような広告やネット記事はたくさんありますが、ガイドラインを見てみると、そこには科学的事実がないことが分かります。
では次に、ニキビに対するスキンケアや基礎化粧品の使用についての疑問をガイドラインで調べてみます。
結論としては、「低刺激性でノンコメドジェニックの基礎化粧品を使用したスキンケアがニキビに対して有用である」と推奨されています。
日本でもニキビに対するスキンケアの研究が数多く行われており、ガイドラインに沿ったニキビ治療(医薬品の使用)に加えて、スキンケア基礎化粧品を使用することで、併用効果が認められたというポジティブな結果が報告されています。
ガイドラインに記載された研究の中には、スキンケア製品のみでニキビが改善したといった報告もあり、毎日のスキンケアの重要性が科学的にも認められています。
しかし、スキンケア製品を選択していく際には、低刺激性のものやノンコメドジェニックのものを適切に使用する必要がありますので、専門家による肌診断やスキンケア指導をうけることも大切と言えます。
美容クリニックなどで行われるケミカルピーリングに関しても、ガイドラインには記載があります。
ニキビ治療のガイドラインにおいて、ケミカルピーリングは条件付きで推奨されています。
具体的には、「標準治療が無効あるいは実施できない場合において、グリコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングが選択肢のひとつとなる」と記載されています。
「標準治療を検討した上で」という条件付きではありますが、ケミカルピーリングがガイドラインで推奨されています。
通常、ガイドラインでは、ケミカルピーリングのような保険適用外の治療や施術を推奨することは稀ですので、ケミカルピーリングが「条件付きで推奨されている」というのは、ケミカルピーリングの効果を学会も認めているということです。
共立美容外科では、ニキビ治療のガイドラインに則ったケミカルピーリングを実施することが可能です。
標準治療とケミカルピーリングを組み合わせた治療も可能ですので、お一人おひとりのニキビやお肌の状態に合わせた治療を実施することができます。
さらにガイドラインには、「メイクアップ指導を選択肢の一つとして推奨する」という記載があります。
ニキビの治療を行っていくことはもちろんですが、メイクを活用してニキビを上手く隠していくことで、生活の質(QOL)を向上させることができます。
ニキビが気になって目を見て人と話せない、ニキビがあるからマスクを外せない、他人が自分のニキビを見ている気がして外出したくない、など、 ニキビによって精神的ダメージを受けてしまい、 QOL が著しく低下してしまう可能性もあります。
適切なメイクアップ指導を受けることで、ニキビを目立たせないようなメイクができるようになれば、対人関係やコミュニケーション、メンタル的なトラブルも解消できる可能性があります。
しかし、メイクそのものが毛穴を詰まらせてしまったり、肌にダメージを与えてしまう場合もありますので、美容皮膚科医などの専門家による指導を受けることが重要です。
根拠のあるニキビ治療を行っていくためには、ニキビ治療のガイドライン(尋常性痤瘡治療ガイドライン)を参考にすることが必須と言えます。
今回ご紹介したように、ニキビ治療のガイドラインは、洗顔やスキンケア、メイクアップ指導など、医薬品の使用方法以外にもニキビに関する様々な疑問に答えてくれています。
自分が行なっているニキビ治療が正しいのかどうか、インターネットの情報は信頼できるものなのか、といったこともガイドラインを参照することで明らかにすることができます。
共立美容外科では、ガイドラインに則った治療を行いながら、美容皮膚科・美容外科としての、最新の医療技術を組み合わせていくことも可能です。
治らないニキビに悩んでいるという方は、自分だけで判断せず、まずはお気軽に共立美容外科までご相談ください。
ニキビは治すことができますので、ぜひお早めに正しい治療を始めていただければと思います。
このページの監修・執筆医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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