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【先発品とジェネリック】プロペシアとフィナステリドの違いとは?

公開日:2022年09月17日(土)

薄毛治療
AGAの患者のイラスト
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プロペシアは、男性型脱毛症(AGA)の代表的な治療薬です。

近年、プロペシアと同様の成分を含んだ「フィナステリド錠」というジェネリック医薬品も登場しています。

ジェネリック医薬品であるフィナステリド錠は、先発医薬品であるプロペシアよりも費用が安く、コストを抑えてAGA治療ができるというメリットがあります。

そこで今回は、先発医薬品とジェネリック医薬品の違いをじっくりと解説しながら、プロペシア(先発品)とフィナステリド(ジェネリック)に関して、それぞれのメリットをご紹介していきます。

 

先発品とジェネリックの定義

プロペシアの箱

まずは先発品とジェネリックの定義を確認していきましょう。

先発品とジェネリックの違いをしっかりと理解しておくことで、費用対効果の優れた治療を行うことが可能になります。

 

先発品(先発医薬品)

先発品とは、正式には「先発医薬品」とよばれる医薬品です。

医薬品には様々な特許があり、「最初に発売された医薬品」がそれらの特許を保有しています。

このような「最初に発売された医薬品」で「新薬としての特許を持っている」医薬品が先発品(先発医薬品)です。

 

後発品(ジェネリック医薬品)

後発品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品の特許が切れた後に発売が開始される医薬品であり、「先発医薬品と同一の有効成分を同一量含み、同一の投与経路から投与される」医薬品です。

効能効果や用法用量、副作用が「原則的には」同一であり、先発医薬品と同等の薬理作用を発揮すると考えられるにも関わらず、「先発医薬品よりも薬価が安く設定されている」という特徴があります。

国や厚生労働省としては、国民医療費を抑制するために、ジェネリック医薬品使用促進のプログラムを行うなど、ジェネリック医薬品の普及促進に力を入れています。

ジェネリック医薬品を使用することで薬価を抑えることができるため、患者負担額(調剤薬局で薬をもらう際の支払金額)も減らすことができるという大きなメリットがあります。

 

ジェネリック医薬品の特徴

  • 先発医薬品と成分含有量が同じ
  • 先発医薬品と投与経路が同じ
  • 先発医薬品と効能効果が同じ(原則)
  • 先発医薬品と副作用が同じ(原則)
  • 薬価が安い

 

先発医薬品とジェネリック医薬品の4つの違い

AGAに悩んでいる男性

先発医薬品とジェネリック医薬品は、「原則的」にほとんど一緒です。

配合成分とその含有量が同じであり、投与経路が同一であるため、期待される効果や副作用も同様であると考えられます。

しかし、ジェネリック医薬品に関する文書をよく読んでみると、ジェネリック医薬品は先発医薬品と「原則的に同一である」という表現がなされている場合が多いです。

つまり、「原則的には同一」であっても、いくつかの違いが存在するということです。

ここでは、先発医薬品とジェネリック医薬品の違いを4つご紹介しながら、違いをひとつひとつ詳しく解説します。

 

参考)ジェネリック医薬品の疑問に答えます/厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000078998_3.pdf

 

  • 薬価が違う
  • 製薬メーカーが違う
  • 添加物が違う
  • 効能効果が違う(場合がある)

 

薬価が違う

先発医薬品とジェネリック医薬品では薬価が違います。

薬価というのは薬の値段のことであり、薬価が安い医薬品を使用することで、調剤薬局での支払金額(自己負担額)は小さくなります。

保険診療の場合、自己負担額は基本的に3割負担になりますが、ジェネリック医薬品を使用することで、さらに自己負担額を減らすことができます。

薬価や医療費を削減できるというのが、ジェネリック医薬品を使用する最大の目的となります。

 

製造販売を行う製薬メーカー(製薬企業)が違う

先発医薬品とジェネリック医薬品の大きな違いが「製造販売元」です。

医薬品の製造販売元である製薬メーカーには、先発メーカーと後発メーカーとよばれる製薬企業があります。

先発メーカーとは、先発医薬品を取り扱う製薬企業であり、一般の方もよく名前を耳にするような、大手の製薬企業が名を連ねています。

テレビCMなどで、「〇〇製薬」や「〇〇薬品」という企業名を目にするケースの大半は先発メーカーであると考えられます。

一方、後発メーカーとは、後発品の製造販売を主にする製薬企業であり、比較的マイナーな企業が多いのが特徴です。

医薬品のメーカーなど気にしないという方が大半かと思いますが、医薬品の品質管理や製品管理、患者への対応やサポート、製造工場が場所(海外製かどうか)などは、製薬メーカーによって異なります。

もちろん、どの企業も品質・製品管理は徹底していますが、中には製造工程でトラブルを起こす企業があることも否定できません。

企業規模の有無で成分が変わるわけではありませんが、製薬メーカーの違いによって、考え方や企業理念に違いがあることも知っておきましょう。

 

添加物が違う

先発医薬品とジェネリック医薬品に配合されている成分は同一です。

しかし、添加物に違いがある場合があります。

添加物というのは、医薬品を製造する際に必要になる物質であり、錠剤の形を作ったり、成分と混ぜ合わせるために必要になるものです。

カプセルの中身は一緒でも、カプセルに違いがあるとイメージすると分かりやすいでしょう。

先発医薬品とジェネリック医薬品の添加物に違いがあることで、効果発現や副作用などに影響を及ぼす可能性も報告されています。

例えば、添加物そのものにアレルギーを持っているという方の場合、先発医薬品であれば問題なく服用できていたのに、ジェネリック医薬品に変更したタイミングでアレルギー反応が出現するという可能性も否定できません。

もちろん、逆の場合も考えられるため、先発医薬品からジェネリック医薬品に変更した途端に調子が良くなるという可能性もあります。

このように、添加物の違いは、先発医薬品とジェネリック医薬品の大きな違いといえます。

 

効能効果が違う場合がある

先発医薬品とジェネリック医薬品の中には、効能効果に違いを持つものもあります。

先発医薬品が「効能効果ごとに特許を持っている」場合があり、このようなケースでは、先発医薬品でしか認められていない効能効果がある場合があります。

そのため、先発医薬品とジェネリック医薬品の効能効果が全て同じと考えるのは間違いです。

 

先発医薬品とジェネリック医薬品の違いを理解する

  • 薬価が違う
  • 製薬メーカーが違う
  • 添加物が違う
  • 効能効果が違う(場合がある)

先発医薬品とジェネリック医薬品の違いを4つご紹介しました。

どちらが良いということではなく、それぞれの定義を理解し、「何が同じなのか」、「何が違うのか」といったことを考えた上で、自分に最適な医薬品を選択していくことが重要となります。

 

プロペシア(フィナステリド)とは?

抜け毛に悩んでいる男性

プロペシアとは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として活用されている医薬品です。

世界的な超大手の製薬メーカーであるMSD社が製造販売の承認を取得しており、日本でも数多くの症例に使用されている医薬品です。

 

プロペシアとフィナステリドの違い

フィナステリドとは、プロペシアの成分の名称であり、一般名ともよばれる名前です。

主要成分であるフィナステリドを含んだ先発医薬品がプロペシアということになります。

一方、「フィナステリド錠」とよばれるAGAの治療薬も存在します。

これは、フィナステリドを主要成分としたジェネリック医薬品の名称であり、この場合、AGA治療薬であるプロペシア(先発品)と同等の効果が期待できる、より低価格な後発医薬品であるといえます。

そのため、フィナステリド錠はプロペシア錠よりも薬価が安くなるため、より低コストでAGA治療を行うことができるということになります。

 

先発医薬品プロペシアを選択するメリット

先発医薬品であるプロペシアを選択するメリットとしては、「先発医薬品である安心感」が挙げられます。

医薬品としての承認取得を受けたり、その医薬品としての研究データを蓄積しているのは、先発医薬品です。

多くの臨床データを持つ信頼性や、世界で数多くの症例に使用されてきたという経験と実績こそが、先発品の安心感につながっているといえます。

大手製薬メーカーが製造販売元である安心感というのも大きく、製造管理や品質管理などにこだわっているような「ブランド品」を使用したいという方は、先発品を選択するのがおすすめです。

 

ジェネリック医薬品フィナステリド錠を選択するメリット

ジェネリック医薬品であるフィナステリドを使用する最大のメリットは「薬価」です。

医薬品購入時の支払額を抑えることができるという、非常に大きなメリットがあります。

特に、AGAのように長期間の治療が必要な場合には、毎回の医薬品費を抑えることができることで、トータルの費用としては大きな差が生まれます。

低価格にAGA治療を行いたいという方は、ジェネリック医薬品であるフィナステリド錠を選択するのがおすすめです。

 

ジェネリック医薬品フィナステリド錠使用時の注意点

ジェネリック医薬品であるフィナステリド錠には、コストを抑えてAGA治療が行えるという大きなメリットがあります。

しかし、後発品フィナステリド錠を販売している製薬メーカーは多く、製薬メーカーによっても信頼性は異なります。

フィナステリド錠を使用する際には、「どのメーカーのフィナステリド錠なのか」ということも確認しておきましょう。

ジェネリック医薬品を賢く使用し、コストを抑えてAGA治療を実践していきましょう。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 玉田 洋(たまだ ひろし)

    玉田 洋(たまだ ひろし)

    共立美容グループ 中国四国エリア統括就任
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1990年
        愛媛大学医学部 卒業
        1990年
        愛媛大学付属病院 入局
        2004年
        共立美容外科 高松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 中国四国エリア統括就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員

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