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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

美容成分の宝庫「ハトムギエキス」の効果や使い方とは?

公開日:2022年09月17日(土)

エイジングケア
お皿に盛られているハトムギ
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「ハトムギエキス」という成分を耳にしたことがありますか?

ハトムギエキスは、近年特に注目を集めているスーパーフードということもあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、美を維持するためには必要不可欠なハトムギエキスについてご紹介いたします。

化粧品としても、食品としても大きな効果が期待できるハトムギエキスについて正しく理解し、より理想的な美しさを追求していきましょう。

 

ハトムギってどんなもの?

スプーンですくっているハトムギ

イネ科ジュズダマ属の植物であるハト麦は、穀物の中でも特に栄養価が高く、豊富なタンパク質を含んでいます。

栄養がたっぷり含まれている「麦」ですので、「鳩」がよく好んで食べていたことが名前の由来とも言われています。

ハトムギエキスタンパクの構成成分としては、12種類ものアミノ酸が確認されており、肌のバリア機能や美白を維持するグルタミン酸や、肌の代謝を促しメラニンの色素沈着を防ぐシステイン、コラーゲンの主要な構成成分であるプロリンなど、美肌にとって重要な成分が、「これでもかという」ほどにつまっています。

あまりにも栄養価が高いため、「食べる美容液」とも称されているのが、ハトムギの大きな特長です。

 

ハトムギから取り出した栄養素がハトムギエキス?

「ハトムギエキス」という言葉に明確な基準はなく、一般的には美肌にとって重要な栄養素を、ハトムギから抽出したものをハトムギエキスと呼称しています。

そのため、「ハトムギエキス配合」との記載がある場合でも、一律に同じ効果が得られるわけではありません。

抽出方法や配合成分をしっかりと確認し、自分にとって必要な有効成分が含まれているか確認する必要があります。

 

【漢方薬:薏苡仁】元祖ハトムギエキス

ハトムギの殻を除去して乾燥させたものを生薬にした「薏苡仁(ヨクイニン)」という漢方をご存じでしょうか、

薏苡仁は、約2000年前から伝わる中国古代の薬物書である「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」にも記載がある、非常に古くから人類に親しまれてきた漢方です。

薏苡仁を服用することによって、関節痛や神経痛、むくみなどに効果がみられるとして、今でも多くの人に愛飲されています。

特に日本においてはイボの治療にも使われることが多く、ハトムギエキスの肌再生能力や肌のバリア力に注目が集まっています。

 

ハトムギエキスってどうやって取り入れたらいいの?

袋に入っているハトムギ

漢方の他にも、ハトムギに含まれるアミノ酸を上手に摂取することによって、より美しい肌や健康な身体を目指すことができると考えられます。

では実際に、どのようにハトムギエキスを摂取するとよいのでしょうか?

 

ハトムギエキスでスキンケア

特に近年注目が集まっているのが、ハトムギから抽出されたハトムギエキス配合のスキンケア用品です。

そもそも人間の肌の角質層では、「天然保湿因子(NMF)」と「細胞間脂質」、そして「皮脂膜」という3つの要素が結合することによって、保湿と水分貯蓄が行われています。

この3大要素の一つである天然保湿因子は、水分を掴んで離さず、角質層内部のうるおいを保つ重要な役割をになっているのですが、約40%がアミノ酸によって構成されています。

ハトムギエキスの特長はなんといってもアミノ酸の含有量ですので、ハトムギエキス(=アミノ酸)が配合された化粧品には、高い保湿効果が期待できます。

また、ハトムギエキスに含まれるアミノ酸によって角質内の水分量が十分な状態にあると、肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進されます。

肌のターンオーバーによって古い角質を排出し、またハトムギエキスによって整えられ新たな表皮へと生まれ変わるサイクルが整うと、メラニンなどの色素沈着が起こりにくくなります。

さらに、新たな表皮はハトムギエキスの効果でバリア機能が高くなっていますので、乾燥に強く、外部からの刺激にも負けない肌を生成することが可能です。

穀類由来の成分であるハトムギエキスは比較的低価格であることが多く、小さなお子さまでも安心して使用していただくことができるというメリットもあります。

 

ハトムギエキス配合のスキンケアを行う際の注意点

ハトムギエキスが配合された化粧品は、「麦アレルギーや稲アレルギー」をお持ちの方が塗布した場合、アレルギー症状が現れる場合があります。

スギ花粉やブタクサによる花粉症などの場合は極めてアレルギー反応が起こる心配はありませんが、イネ科の植物に由来する花粉症をお持ちの方は特に注意が必要です。

 

ハトムギ茶を飲む

ハトムギのアミノ酸を手軽に体内に取り入れたい場合は、ハトムギ茶がオススメです。

ハト麦茶を飲む事によって12種類のアミノ酸が体内に届けられ、身体の内側から美しい肌を生成する効果に期待が持てます。

特にコラーゲンを生み出す際に必要なプロリンや、新陳代謝を促すアスパラギン酸を摂取することができますので、身体の内側からも美肌へ大きくアプローチすることが可能です。

ハトムギ茶はノンカフェインで、ホットにしてもアイスにしても美味しく飲むことができますので、日常生活に非常に取り入れやすいハトムギエキスです。

 

ハトムギ茶が流産を促すってホント?

「ハトムギには子宮収縮を促進する作用がある」と言われることがあり、その結果、ハトムギが流産を促すと考えられる場合があります。

しかし、これはあくまでも噂であり、科学的根拠はありません。

この説の真実としては、以前の日本の劣悪な衛生環境において、ハトムギにはカビが生えやすく、そのカビが流産などを誘発していたことからきているのではないかと考えられており、むしろハトムギ茶にはアミノ酸以外にもビタミンB群やカリウム、鉄分、食物繊維などが豊富に含まれていますので、むくみを解消する作用や、貧血予防、お通じの改善など、妊娠中の身体にとって嬉しい効果も多く期待できます。

しかし、デトックス効果が優れているあまりに、身体の熱を放射しすぎてしまうことも考えられます。

妊婦さんにとって冷えは大敵ですので、ハトムギの経口摂取前には念のため医師にご相談されることをおすすめいたします。

 

ハトムギごはんで栄養を余さず摂取する

ハトムギ

白米の2倍のタンパク質と、8倍の食物繊維を含んでいるといわれているハトムギは、白米と一緒に炊き上げてみるのもオススメです。

洗米後の白米1合に対して10g程度の焼きハトムギを混ぜて通常通り炊飯することで、ハトムギエキスたっぷりのハトムギごはんの完成です。

ハトムギには独特の匂いや味がほとんどありませんので、ご飯の味は損ないながらも、穀物の香ばしさと食感だけをプラスした感覚で、抵抗なく召し上がっていただけるかと思います。

特にハトムギの食感は噛み応えがあり、少量でもお腹を満足させることが可能です。

 

ハトムギのおすすめな食べ方

ハトムギは、白米と混ぜて炊く以外にも、グラノーラのようにヨーグルトをかけて食べたり、サラダにトッピングする食べ方もオススメです。

市販の「焼きハトムギ」なら、おせんべいの代わりにポリポリとスナック感覚で食べることもできますので、小腹がすいた時でも太りにくいおやつを探している方にはぴったりです。

 

サプリメントでハトムギエキスを摂取

漢方(薏苡仁)と同じく、美容への効果を感じられるほどハトムギエキスを摂取したい場合は、サプリメントがオススメです。

ハトムギエキス配合のサプリメントを摂取する場合は、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや、肌の新陳代謝の効果を高めるビタミンB6が配合されているものを選ぶか、もしくは一緒に摂取することによって効果が高まると考えられます。

指定された用法・用量を守ったうえで、よりハトムギエキスの効果を発揮することのできる摂取を心がけましょう。

 

ハトムギエキス配合のサプリメントを摂取するタイミング

基本的にサプリメントは「食品」に分類されますので、自分の好きなタイミングで気軽に摂取していただければ問題ありません。

必要な栄養素が消化・吸収されやすいタイミングとしては、食事の30分前~食間が効果的といわれていますが、それぞれのサプリメントによって指定されているタイミングがある場合にはそちらを参考にされてください。

また、一般的な肌周期は約28日間と考えられており、今の肌が正常にターンオーバーしたとしても、ハトムギエキスの摂取効果を感じられるのは約1ヶ月後です。

「すぐに効果が出ない」「変化を全く感じられない」といって数日間でサプリメントの摂取をやめてしまうと。思ったような効果が得られないこともあります。

まずは用法と用量を守ったうえで、最低でも1ヶ月程度継続して服用されることをおすすめいたします。

 

美肌作りにはハトムギエキスが欠かせない

ハトムギエキスを説明する看護師

ハトムギは私たちの身体に必須のアミノ酸を多く含んでおり、積極的に摂取していただくことで、美肌作りをサポートすることができます。

コラーゲンの主要成分であるプロリンや、お肌の美白に欠かせないグルタミン酸など、年齢に負けない美しさにを維持するためには、欠かすことのできないアミノ酸を豊富に含んでいますので、美肌のためには、ぜひとも積極的に摂取されることをおすすめいたします。

ただし、使用する化粧品やサプリメントによってハトムギエキスの質は異なっていますので、「どのハトムギエキスを使えば良いか分からない」という方は、共立美容外科までお気軽にご相談ください。

共立美容外科では、無料の肌診断やカウンセリングも実施しておりますので、お一人おひとりの肌トラブルやお悩みに対して、最適なアプローチを提案させていただきます。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 玉田 洋(たまだ ひろし)

    玉田 洋(たまだ ひろし)

    共立美容グループ 中国四国エリア統括就任
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1990年
        愛媛大学医学部 卒業
        1990年
        愛媛大学付属病院 入局
        2004年
        共立美容外科 高松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 中国四国エリア統括就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員

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