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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

エラスチンって食べ物やサプリメントで摂取することはできるの?

公開日:2022年08月21日(日)

エイジングケア
肌に弾力がある女性
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食事から美容成分を摂取するというと、一般的にはコラーゲンやヒアルロン酸などを取り入れる方は多いですよね。

実は、食事から摂取できる美容成分の中には「エラスチン」という物質が存在します。

そこで今回は、肌のハリを整えるためには必要不可欠なエラスチンの働きと、体内のエラスチンを増やす方法についてご紹介していきます。

エラスチンを含む食べ物やサプリメントについての情報もご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

エラスチンとはどんな成分?

エラスチンのイメージ

エラスチンは、コラーゲンと同じく繊維状のタンパク質です。

コラーゲンは伸び縮みが出来ない代わりに引っ張られても強度を保つことのできる「膠原繊維」という性質を持っていますが、エラスチンはしなやかにしなることができる弾力を持った「弾力繊維」という性質を持っています。

私たちの皮膚の基礎部分である真皮層では、肌がたるんだりシワができることのないようにコラーゲンが表皮層をしっかりと支えると同時に、エラスチンが肌の弾力やハリを保っています。

またエラスチンはコラーゲンを束ねる役割を担っていますので、エラスチンが不足した肌は弾力とハリを失うだけでなく、コラーゲンをとどめておくことも難しくなってしまうのです。

肌以外の部分でも、エラスチンは人体にとって非常に重要な成分です。

エラスチンはその弾力性を活かして、血管や心臓に弾力を与えたり、じん帯を収縮させる役割を担っているからです。

年齢に負けず、健康的に体を機能させるために必要な弾力を陰で支えているのが、エラスチンなのです。

 

エラスチンはどうして減少するのか?

コラーゲンが繊維芽細胞の中で、線維芽細胞が老化を迎えるまで継続的に生成されるのに対し、エラスチンは乳児期から青年期にかけて繊維芽細胞の中で1度作られた後は、継続して生成されるわけではないことが分かっています。

そのため体内のエラスチン量は25歳ごろにピークを迎え、壊れてしまったエラスチンは再生することもありませんので、年齢とともに減少してしまいます。

特に40歳を過ぎてからの減少スピードは著しく、肌の年齢サインだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞の要因にもなりかねません。

 

エラスチンの減少を予防する方法は?

お肌のハリのためにも、健康のためにも重要なエラスチン。

少しでも減少を防いで、いつまでも若々しく過ごしたいですよね。

体内のエラスチン量を維持するためには、どんな方法が有効なのでしょうか。

 

紫外線ケア

体内のエラスチンは、紫外線によっても減少してしまうことが分かっています。

一口に紫外線といっても、その中にはUV-AとUV-Bの2種類の光が存在しています。

UV-Bは肌に対して一時的に強い刺激を与え、肌が赤くなる炎症や、日焼けなどの原因になります。

一方でUV-AはUV-Bと比較するとエネルギー量としては小さいですが、肌の真皮層にまで到達し、肌の酸化を引き起こしてしまいます。

エラスチンが減少するのも、このUV-Aによる肌の酸化が深く関係しています。

UV-Aが肌の真皮層に届くと、私たちの体はUV-Aのダメージを軽減しようとして、活性酵素を分泌します。

この活性酵素がUV-Aのダメージだけでなく、コラーゲンやエラスチンまでもを分解してしまうことで、体内のエラスチン量は減少してしまうのです。

活性酵素を生成させないためには、紫外線から肌を守ることがとても重要です。

特にUV-Aは曇りの日であっても地上に降り注いでおり、カーテンや窓ガラスを通過して屋内にも届いています。

UV-Aに対する効果を表す数値は「PA」という数値で表記されていますので、PA値の高い化粧品や日傘などを活用しましょう。

また、活性酵素を除去できる物質として、アスタキサンチンという抗酸化成分の力も注目されています。

紫外線を浴びないように気を付けながら、日光を浴びてしまった場合はアスタキサンチン配合の化粧品などをスキンケアに取り入れましょう。

 

質のよい睡眠と、ストレスレスな生活を心がける

紫外線によって肌が酸化する「酸化ストレス」と同様に注意したいのが、「糖化ストレス」です。

糖化とは、消化・吸収が出来ずに体内に余ってしまった糖が、タンパク質と結びつくことによって、AGEsと総称される老化物質を生成してしまうことです。

AGEsにはエラスチンを変質させてしまう性質がありますので、エラスチンを減少させないためには、AGEsの生成を防ぐことが重要になります。

糖化ストレスを防ぎ、AGEsの生成を阻害するためには、糖分が多く含まれる食品の摂取を控えたり、適度な運動を心がけることが重要です。

また近年の研究では、糖化ストレスと睡眠に深い関係があることが判明しています。

良質な睡眠を取れている人の体内にはAGEsが蓄積しにくいことが分かっていますので、普段から食生活に注意するとともに、質の良い睡眠をとるように心がけましょう。

 

エラスチンを摂取する方法は?

肌が綺麗な女性

体内にあるエラスチンを維持することと同じくらい重要になるのが、エラスチンの生成を助けることです。

前述のとおりエラスチンは繊維芽細胞の中で一度しか生成されませんが、繊維芽細胞の分裂と増殖を活性化することが出来れば、エラスチンの生成量を増加させることが可能です。

 

コラーゲンを摂取する

繊維芽細胞を活性化させるためには、コラーゲンの摂取が欠かせません。

コラーゲンを口から摂取すると、体内でアミノ酸に分解されて吸収されるのですが、アミノ酸はビタミン Cや鉄分とともに、繊維芽細胞の中でコラーゲンを生成する材料になります。

またコラーゲンがアミノ酸に分解される過程で発生するコラーゲンぺプチドという物質は、繊維芽細胞の働きを活性化させることが分かっています。

美容や健康に効果を感じることのできるコラーゲンの摂取量目安は、1日あたり5gから10gとされています。

コラーゲンの過剰な摂取は糖化ストレスの原因にもなりかねませんので、コラーゲンを豊富に含む食べ物やサプリメント、コラーゲンドリンクなどを積極的に摂取していきましょう。

 

サプリメントを服用する

エラスチンは「水に溶けない」「抽出できる個体があまりわかっていない」などの特徴から、近年まで研究がほとんど進んでいませんでした。

そのためエラスチン自体の摂取方法に関しては、現時点ではまだあまり検証が進んでおらず、今後の研究に期待が集まっています。

現時点で分かっているのは、エラスチンは分子構造が大きいため、塗布によって皮膚に浸透することはありません。

エラスチン配合の化粧品などは、その性質から保湿力に対する効果は期待できますが、体内のエラスチン量を増やす効果はありません。

また、エラスチンが豊富に含まれているのは、豚のじん帯や魚の心臓部分など、直接食べ物として摂取することは困難です。

エラスチンをより小さい分子構造に分解したエラスチンペプチドの状態で配合したサプリメントなどの健康補助食品の効果は、まだはっきりと分かっていませんが、エラスチンとしての機能を維持したまま体内に吸収されることは難しいのではないかと考えられています。

コラーゲンやエラスチンをサプリメントで取り入れる場合には、肌の生まれ変わりが活発に行われる22時から2時頃に体内で有効活用されるように、就寝する1時間から1時間半に摂取すると良いとされています。

睡眠2時間前からはスマートフォンを触るのをやめたり、白湯などの温かい飲み物で体を温かくして良質な睡眠を心がけるとともに、寝る前のインナーケアをライフスタイルに取り入れましょう。

 

唯一の直接アプローチは「再生医療」

エラスチンを直接摂取する方法は研究段階ですが、エラスチンを生成する繊維芽細胞を増殖させることは、現代の医療で可能となっています。

繊維芽細胞を増殖させる医療は、「肌再生医療」や「真皮繊維芽細胞再生療法」と呼ばれています。

一般的な肌再生医療では、まず患者さん自身の耳の後ろから、細胞を培養するための皮膚を米粒大ほど摂取します。

麻酔を使用するため痛みはほとんどなく、処置自体は15分程度で終了します。

その後5週間程度をかけて厚生労働省指定の施設で培養した繊維芽細胞を、特に肌の老化や年齢サインが気になる場所に注入するのが、肌再生医療です。

施術は麻酔をした上で非常に細い医療用の針を使用して行われるため痛みがほとんどなく、ご自身の細胞を培養したものを移植するため、副反応などもほとんど報告されていません。

肌に移植された繊維芽細胞は体内で増殖し、エラスチンやコラーゲンの生成量を増加させる効果が期待できます。

エラスチンやコラーゲンが増加することにより、肌のたるみやシワの改善、肌のハリや弾力が回復することに期待がもてます。

肌の中で細胞が増殖するのを待つ必要がありますので、施術後すぐの効果を期待することは出来ませんが、一度摘出した細胞を凍結保存しておくこともでき、年1回の継続移植も可能です。

経口摂取と異なり、加齢に伴うお肌の変化が気になる部分に直接アプローチすることができますので、体内のエラスチン量を確実に増やしたい方は、肌再生医療をご検討ください。

 

エラスチン医療の力で正しく摂取するのがオススメ

肌を触る女性

私たちの美と健康に欠かすことの出来ないエラスチンですが、エラスチンを食べ物や化粧品からそのまま摂取することは現在の研究段階では困難と言わざるを得ません。

エラスチンのためのセルフケアは、コラーゲンを含む食べ物やサプリメントを摂取し、紫外線ケアやライフスタイルを見直すことで整えましょう。

さらに、現段階では、体内のエラスチンを確実に増加させたい場合に有効な方法は肌再生医療しかありません。

エラスチンの減少にお悩みの方は、ぜひお気軽に共立美容外科までご相談ください。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 島田 茂孝(しまだ しげたか)

    医師

    島田 茂孝(しまだ しげたか)

    熊本院 院長
    日本形成外科学会認定形成外科専門医

    • 略歴

      • 1995年
        島根医科大学医学部 卒業
        1995年
        太田熱海病院 外科 入局
        1996年
        熊本機能病院 整形外科 入局
        1997年
        恵寿総合病院 形成外科 入局
        1998年
        昭和大学医学部付属病院 形成外科 院外助手
        1999年
        今給黎総合病院 形成外科入局
        2000年
        前橋赤十字病院 形成外科入局
        2001年
        横浜労災病院 形成外科入局
        2002年
        太田熱海病院 形成外科 入局 部長就任
        2005年
        鶴岡市庄内病院 形成外科 入局 部長就任
        2009年
        荒尾市民病院 形成外科 入局 部長就任
        2018年
        共立美容外科・歯科 入職
        2019年
        共立美容外科・歯科 大分院院長就任
        2022年
        共立美容外科 熊本院院長就任
    • 主な加盟団体

      日本形成外科学会
      日本美容外科学会

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