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公開日:2023年02月03日(金)
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本格的に寒くなり始めてきましたが、肌の乾燥を感じ始めた方も多いのではないでしょうか。冬場は乾燥しやすいといわれていますが、そもそもなぜ冬場だと乾燥しやすいのでしょう?夏場と比べて、特別なスキンケアをする必要はあるのでしょうか。
そこで、今回は冬の肌の状態と、その対策について解説します。
ぜひ最後までご覧になってください。
多くの人が「乾燥してきたな…」と感じ始めるのは、寒くなり始めた12月ごろが多いようです。四季のうち、最も冬が乾燥しやすいとされていますが、このときの冬とは11月頃から3月頃までを指しています。
そのうち、最も乾燥するとされているのは気温の下がる1月〜2月です。
冬場が乾燥しているのは、空気に含まれる湿度が夏場よりも低いからです。
夏場の空気は、南から運ばれてくる太平洋の湿った空気です。冬場の空気は、シベリアからくる空気が日本海側で雪を降らせます。その空気が太平洋側へ来るときには、温度も気圧も下がります。太平洋側に到達するころには、空気は非常に乾燥した状態となっているのです。
冬場の気候によってお肌が乾燥してしまうわけをご説明します。
元々空気が乾燥している上、エアコンやヒーターなどで室内を温めることで、余計に湿度が低下します。室内の湿度が50%より下がったときに、肌の乾燥を感じ始めるといわれています。
当然ですが、気温が低いことにより身体が冷えます。身体が冷えると、血液の流れが悪くなってしまいます。血行不良により、肌に栄養が届きにくくなってしまうのです。
結果的に肌トラブルが発生し、ターンオーバーが乱れる原因となってしまいます。ターンオーバー(肌の新陳代謝)の乱れは、皮膚のバリア機能の低下につながります。
人の肌は、ある一定の周期で新しく生まれ変わるようになっています。この肌の代謝サイクルをターンオーバーといいます。
そもそも、人の身体全てが60兆個にも及ぶ細胞でできています。皮膚だけではなく人間をかたち作る骨や血液、内蔵の全ては細胞が入れ替わることによって健康を保っています。
これを「細胞の新陳代謝」といいますが、ターンオーバーは「肌の新陳代謝」なのです。
肌の表面は、皮脂膜で覆われています。皮脂膜は肌の最も外側を守ってくれる、保護的な役割をしています。冬は夏よりも皮脂の分泌量が低下します。
皮脂膜の保護が充分でないことにより、肌の潤いが不足してしまうのです。
理想的なスキンケアは、やみくもに保湿するのではありません。人間の肌がどんな構造をしていて、どうして乾燥してしまうか、などの根本を知ることも大切です。
本当に必要なケアを理解して、しっかりと対策しましょう。
人の皮膚は外側1枚しかないように見えますが、実は層状の構造をしています。
大きくは表皮、真皮、皮下組織の3つに分類されます。
表皮はさらに5つに分類されます。角質層、顆粒層、有棘層、基底層と、ケラチノサイトが占めています。
表皮の90%を占めるケラチノサイトは、表皮の最下部である基底層にて作られます。ケラチノサイトは基底層から顆粒層、そして角質層へと形を変えながら押し上げられていきます。最初は核を持っていたケラチノサイトは平らな角層細胞となり、角層にとどまって皮膚を保護します。その後また新しいケラチノサイトが形を変えてやってくると、古い角質や垢となって剥がれおちるのです。
ターンオーバーには周期があります。理想的な周期はおよそ28日間です。ターンオーバーが理想的な周期で繰り返されることによって、常に健康な肌で守られている状態になります。肌のバリア機能があることで、紫外線などの刺激や肌にとってストレスとなる要因から守ることができます。さらに角質層の中に水分が閉じ込められることで、潤いのある肌をキープすることができるのです。
冬の肌は乾燥によって、ゴツゴツとした状態になっています。その状態だと、どんなにいい成分でも浸透していかない場合があります。しっかりと潤いを浸透させるために、スキンケアを見直しましょう。
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気候の理由から、冬は肌が乾燥しがちです。もちろん通年スキンケアは大切ですが、冬は特に乾燥対策を意識することで、なめらかな肌を目指せるでしょう。
大切なのは、毎日お肌を労わることです。
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このページの監修・執筆医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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