眼瞼下垂の症状とは?セルフチェックする方法を美容外科医が解説

「最近、まぶたが重く感じる…」、「以前よりも視界が狭くなった…」という方は「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の症状が起きているかもしれません。
「眼瞼下垂」は年齢とともに症状が進行することが多いので、心当たりのある方は早めに診察を受けて治療するのがおすすめです。
本記事では、「眼瞼下垂」に見られる主な症状と自分が当てはまっているかどうかセルフチェックする方法をご紹介します。
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは?

「眼瞼下垂(がんけんかすい)」とは、何らかの原因によりまぶたが垂れ下がり、正常な位置よりも下がってしまい、目を開けようとしても十分に上まぶたが上がらなくなる状態のことをいいます。
通常目を開く際には、脳から「目を開く」という命令が動眼神経を通じて伝わり、眼瞼挙筋と呼ばれる筋肉が働きます。次に軟骨に伝わり、最終的にまぶたが開くという仕組みです。
しかし「眼瞼下垂」では、目を開く過程で何らかの異常が起きているため、まぶたを引き上げる機能に支障をきたしてしまいます。その結果、普通に目を開こうとしても上まぶたが重く感じて、なかなかまぶたが上がらず、目が開きにくくなってしまうのです。
眼科や神経内科の専門的な診察で「眼瞼下垂」と診断された場合、見にくさや視野を改善するための治療に保険が適用されます。手術をすれば、数週間で改善が見込めることが多いです。
眼瞼下垂に見られる主な症状

一般的に上まぶたが瞳孔(黒目の中心部分)にかかっている状態を「眼瞼下垂」といいます。しかし、実は「眼瞼下垂」と診断される明確な基準は決められていません。
そのため、「眼瞼下垂」かどうかは眼科・クリニックの担当医師によって、それぞれ判断基準が異なるというのが現状です。
ここからは、まぶたを上げ下げする筋肉「上眼瞼挙筋」の末端部の膜である腱腱膜が上へずれてしまい、目が開きにくくなっている状態を「眼瞼下垂」として説明していきます。
では、一般的に「眼瞼下垂」によく見られる症状についてみていきましょう。
▽ 「眼瞼下垂」によく見られる症状
- まぶたが重く、目が開きにくい
- 年齢とともにまぶたがたるむ
- ものが見えにくい
- 視野の狭窄化に伴う視力の低下
- いつも眠たそうな表情に見られる
- おでこにシワが寄る
- 目が疲れやすい
- ドライアイ
- 眼精疲労
- 頭痛、肩こり
- 慢性疲労 など
「眼瞼下垂」になると、まぶたが下がり、黒目の一部が隠れてしまいます。そのため、視界が悪くなり、目が疲れやすいというのが共通して見られる症状です。
ものが見えにくいので、無意識に顎を上げて見ようとして額に力が入る癖がつき、おでこに深いシワが寄ってしまったり、慢性的な肩こりや頭痛、眼精疲労になることもあります。
二重まぶたの幅が広がったり、まぶたが三重になる方も多く、メイクをする時にアイラインが真っ直ぐに引けなくなったと感じる方も多いです。
「眼瞼下垂」の症状は両目に現れる方もいれば、片側だけに現れる方もいます。
先天性のケースはほとんどが片側のみですが、後天性の場合は年齢とともに徐々に症状が現れたり、脳梗塞などの病気が原因で突発的に起こるケースもあります。
眼瞼下垂の症状が起こる原因
「眼瞼下垂」の約80%は、加齢により神経系統に異常が出ている、または筋肉系統の眼瞼挙筋腱膜に異常をきたしていることが原因です。
その他にも、腱膜に異常が出たり、まぶたの皮膚などに異常が出るケースもあり、そのほとんどが加齢による筋肉の変性や皮膚の異常などの機能異常といえます。
眼瞼下垂の2つのタイプ

「眼瞼下垂」のタイプは大きく分けて2つあります。年齢とともに症状が現れて進行する「後天性腱膜性眼瞼下垂症」と生まれつきまぶたが下がって見えにくい「先天性眼瞼下垂症」です。
症状は同じですが、タイプによって治療法が異なりますので、どちらのタイプか正しく理解しておくことが大切です。
後天性腱膜性眼瞼下垂症
「後天性腱膜性眼瞼下垂症」では、年齢とともに筋肉系統の眼瞼挙筋腱膜が伸びたり、断裂する症状が現れて、まぶたが開きにくい症状が進行していきます。
例えば、激しいスポーツをしている最中に、ふくらはぎの筋肉が急激に収縮して、アキレス腱が切れてしまう「アキレス腱断裂」になってしまうことがあるでしょう。
「アキレス腱断裂」と同様に、今まで問題なくまぶたが開いていても、年齢とともに上眼瞼挙筋の末端にある腱膜が伸びていき、筋肉系統の眼瞼挙筋腱膜に異常をきたすようになるのです。
眼瞼挙筋腱膜が過剰に伸びてしまったり、断裂してしまったり、眼瞼挙筋腱膜と瞼板軟骨が付いている部分が外れてしまうケースもあります。
なお、「後天性腱膜性眼瞼下垂症」になってしまう原因は加齢だけではありません。コンタクトレンズの長時間の使用や、花粉症シーズンで目やまぶたを強く擦ることで起こる慢性刺激による腱の損傷も原因になり得ます。
また、神経の刺激が筋肉に届かなくなる「重症筋無力症」と呼ばれる筋肉異常のケース、脳梗塞などの後遺症でまぶたを引き上げる神経が麻痺した「動眼神経麻痺」という神経異常のケースも稀にあります。
いずれにしても、「後天性腱膜性眼瞼下垂症」は年齢とともに症状が進行していきますので、早めに治療して改善することが大切です。
先天性眼瞼下垂症
眼瞼下垂症の約20%は遺伝的な「先天性眼瞼下垂症」です。
「先天性眼瞼下垂症」は生まれつき筋力不足により、まぶたを上げたり下げたりする「上眼瞼挙筋」と呼ばれる筋肉や神経に発達異常がある状態のことをいいます。
普通に目を見開こうとしてもなかなかまぶたが上がらずに、瞳孔の一部が隠れてしまう症状です。
自覚症状としては、まぶたが開きにくい、まぶたが重くて目を見開くのが疲れる、視界がまぶたで遮られるといったものがあり、弱視や斜視の原因になることがあります。
生まれつき上眼瞼挙筋あるいは筋肉を動かす神経に異常がある場合、まぶたを上げる筋肉自体が弱くなってしまった外眼筋の変性が見られる人もいます。
もしかして眼瞼下垂?セルフチェック方法

上まぶたが垂れ下がってくる「眼瞼下垂」の症状は生まれつきの先天性の場合もありますが、約80%は加齢や筋肉の衰えによる後天性な要因によって起こります。
「年々まぶたが重くなって、目を開いているのも疲れる…」と感じている方は、眼瞼下垂の症状にどれだけ当てはまっているか、以下のセルフチェック(自己診断)をしてみましょう。
セルフチェックはあくまでも簡単に自己診断するためのものです。眼瞼下垂症の可能性がある方は、眼科・形成外科・クリニックなどの専門医に相談しましょう。
①目の開き具合をチェックする
- 鏡を前において、目を閉じてください。
- 次に、力を入れずに自然に目を開けます。
- まぶたと目の位置をチェックします。
その時に、以下の状態であれば、眼瞼下垂症の可能性があります。
- 目が十分に開いていない
- まぶたが黒目の中心部分にかかっている
- まぶたの開きと眉毛の高さに左右の差がある
②目の筋力をチェックする
- 両目を閉じます。
- 眉毛の上を指で軽く押さえます。
- そのままの状態で目を開けてください。
自然と目が開けば眼瞼下垂症の可能性は少ないです。
目を開けられなかったり、額に力が入ってしまう方は、眼瞼下垂症の可能性があります。
③自覚症状をチェックする
以下の症状が2つ以上当てはまった方は、眼瞼下垂症の可能性があります。
- 年々、まぶたが重くなったと感じる
- 以前よりも目を開きにくくなった
- 目を開くときに力が必要になった
- 視野が狭くなった気がする
- ものを見る時におでこに力が入る
- 目と眉の間隔が広くなった気がする
- 昔より目が小さくなった気がする
- 上まぶたがくぼんできた
- 逆さまつげで目が痛い
- 眼精疲労、頭痛、肩こりがつらい
- まぶたが三重や四重になった
- 周囲から目つきが悪い、眠そうと言われるようになった
④進行具合をチェックする
どれくらい眼瞼下垂の症状が進行しているかは以下の基準でおおよそ判定できます。
正常の基準…黒目と白目がしっかりと見える。
■軽度
上まぶたが黒目にかかっているが、瞳孔(黒目の中心部分)にはかかっていない。
意識して目を開けたら瞳孔は隠れない。
■中等度
上まぶたで瞳孔の一部が隠れてしまっている。眉を引き上げないと目が開かない。
意識的に目を開けても瞳孔の一部が隠れている。
■重度
眉を上げても上まぶたが瞳孔の半分以上を隠してしまい、視界が狭い。まぶたがくぼんでいる状態。力を入れて眼を開けても、瞳孔が半分以上隠れている。
眼瞼下垂の可能性がある方は、早めの診察・治療で改善しましょう

眼瞼下垂症はそのまま放置していると、視野が狭くなったり、目が疲れやすくなるだけではなく、慢性的な頭痛や肩こり、不眠の他、額に深いシワができたり外見の変化も起こります。
眼瞼下垂症には様々な原因があり、人によって適切な治療が異なりますので、まずは専門医の診察を受けることが大切です。
症状の進行具合や発症原因によって、担当医が適切な治療法を提案してくれるでしょう。
重症・中等症では、ほとんどの場合、手術が推奨されますが、軽症の方でもまぶたが下がることによって日常生活に支障をきたす可能性があるため、適切な治療を受けるのがおすすめです。
全国に26院展開する共立美容外科では、軽度、中度、重度の眼瞼下垂に対応した一人ひとりに合わせた眼瞼下垂の診察・治療をしております。
共立美容外科では、1989年の開院以来、「痛くない手術」をモットーに、痛みや腫れなどの負担を少しでも軽減するように配慮しています。
年齢とともにまぶたの衰えが気になる方、目を開きにくくなったと感じる方は、一度共立美容外科へご相談ください。
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