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公開日:2022年03月10日(木)
最終更新日:2022年10月22日(土)
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目次
二重整形の埋没法には大きく分けると挙筋(きょきん)法と瞼板(けんばん)法の2通りの手術方法があります。
ネット上には両者のメリット・デメリットについての様々な情報が溢れていて、調べれば調べるほどわからなくなった方も多いのでは?
このコラムでは、埋没法の挙筋法と瞼板法の違いとそれぞれのメリット・デメリットについて分かりやすく解説していきます。
瞼板法はデメリットが多いので、お勧めは挙筋法になります。
二重整形の埋没法とは、メスを使わずに医療用の糸をまぶたの皮膚の内側に通して、糸を固定して二重ラインを作る手術方法です。
埋没法は手術時間が10分から20分と短く、術後の痛みや腫れといったダウンタイムも少ない特徴があり、また抜糸をすればお直しできるとあって、幅広い年代層に人気があります。
二重整形の埋没法には大きく分けて挙筋法(きょきんほう)と瞼板法(けんばんほう)の2つの手術方法があります。
両者の違いはまぶたに糸をかける位置です。
まぶたの上の方にある筋肉(挙筋腱膜)に糸をかけて二重を作る
まぶたを引き上げる時に使われる眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉に糸を通して結び付け、二重を形成する手術方法です。眼瞼挙筋は柔らかい筋肉組織です。
上まぶたの縁にある軟骨部分(瞼板)に糸をかけて二重を作る
結膜のすぐ裏にある瞼板と呼ばれる板状の軟骨に糸をかけて、二重ラインを形成する手術方法です。瞼板はコラーゲン線維で作られている硬い軟骨組織になります。
まずは、挙筋法(きょきんほう)のメリットからみていきましょう。
挙筋法の手術方法は、天然の二重の構造に近い二重を形成することができるので、仕上がりが自然で目がパッチリと大きくなり、美しい完成度になるのがメリットです。
生まれつき二重まぶたの人は、挙筋腱膜から繊維組織が皮膚側にしっかりと入り込んでいる状態です。
一重まぶたの人は、挙筋腱膜からの繊維組織がないために皮膚が食い込みません。
そこで挙筋法によって、二重ラインにする皮膚と挙筋腱膜部分を糸で連結させると、もともと二重まぶたの人と同じ構造になりますので、自然な構造に近い二重ラインが作られます。
挙筋法は二重の幅を大きくして目を大きく見せたい方やパッチリした目元になりたい方に適した方法です。
挙筋法では麻酔を使用することで手術中の痛みはほとんど感じません。
術後の腫れは傷口を回復させるために起こりますが、比較的症状は軽いです。
痛みや腫れが引くまでの期間は個人差がありますが、たいてい2日から3日間が目安になります。
挙筋法では、術後にまぶたの裏側に糸が出てしまうことがありません。
そのため、糸が角膜や眼球を傷つけにくいのがメリットです。
まぶた上部にある挙筋腱膜は角膜や眼球を圧迫しませんので、瞬きをしても角膜が擦れてしまったり、傷付きにくくなります。糸が角膜に触れず、ゴロゴロすることもありません。
挙筋法では、作りたい二重ラインの皮膚と挙筋腱膜を糸で結び付けていきます。
二重ラインと挙筋腱膜には距離がありますので、医師には糸を長く緩く結ぶ技術が求められます。
一度、挙筋法で形成した二重ラインは取れにくく、深いラインがしっかり食い込まれると長持ちするのもメリットです。
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二重整形の埋没法をするならば、瞼板法よりも挙筋法の方がメリットが多く、患者様にとってのデメリットはほとんどありません。
あえて一つ挙げるならば、挙筋法は手術の難易度が高いために、両目の手術時間が20分以上かかってしまうことです。
ただし、手術当日は麻酔を使用することで痛みはほとんど感じませんので、あっという間に終わったと感じるでしょう。
ネット上には「瞼板法の方が優れた手術方法である」、「瞼板法の方がおすすめ」、「当院は瞼板法しか行っていません」といった美容クリニックの情報が多く見られます。
その大きな理由は、挙筋法では眼瞼挙筋という柔らかい組織である筋肉に留めるので、医師に高度な技術と経験が求められることにあります。つまり難しい手術なのです。
挙筋法は瞼板法よりも断然難しい手術になりますから、自信を持って挙筋法を手術している美容外科は少ないのが現状です。
これが美容業界の実態になります。
しかし、繰り返し述べているように、二重整形の埋没法をするならば、瞼板法よりも挙筋法の方が患者様にとってメリットが大きいです。
ただし、挙筋法の仕上がりは医師の技術力やセンスに左右されますので、美容クリニックを選ぶ際には慎重に吟味して、スキルと経験を兼ね備えた医師に依頼することが大切です。
続いては、瞼板法(けんばんほう)のメリットについてみていきましょう。
瞼板法とは、まぶたにある瞼板と呼ばれる硬い板に糸を留めて二重を形成する手術方法になります。瞼板は硬い軟骨組織です。
医師にとって瞼板法は挙筋法よりも簡単な手術方法なので、医師の技術力やセンスに影響を受けずに、仕上がりの差がほとんどありません。
瞼板法はスキルが未熟な医師が行っても、安定した仕上がりになるので、新人医師を多く抱えている大手の美容クリニックで積極的に採用されています。
患者様にとって、瞼板法のメリットは簡単な手術ですから、手術時間が両目で10分程度と短いことです。その他にはメリットが特になく、デメリットのほうが多い手術方法です。
患者様にとって、瞼板法は挙筋法と比べるとデメリットの方が多いので、事前に確認しておきましょう。
幅広の二重ラインは作れない
そもそも瞼板法では物理的に二重の幅が10㎜以上のラインを作ることができません。
一般的に瞼板の高さは8〜9㎜くらいですので、もし二重の幅が10㎜以上のラインを希望される場合、瞼板よりも高い位置にある挙筋にかける必要があります。
そのため、瞼板法は二重ラインの幅が狭い仕上がりでも良いならば問題ありませんが、二重ラインが大きいパッチリした目を希望される方は、必然的に挙筋法となります。
瞼板法でも麻酔を使用しますが、挙筋法と比べると痛みや腫れが強く出やすいので注意が必要です。
そのため、挙筋法よりも多くの麻酔の量が使用されます。
手術では瞼板という軟骨組織に糸を通しますが、軟骨には直接麻酔を注入することができないため、瞼板の周辺に麻酔を注入することになります。
瞼板に麻酔が効いていない中で、硬い瞼板に向かって太い針を使って通す必要がありますので、強い痛みを伴うことが多いです。
また、瞼板は硬い組織のため、糸を通して結びつけると瞼板が変形したり歪みやすく、まぶたが腫れやすいのもデメリットになります。
瞼板法の手術は簡単に早く終わりますが、手術後に糸は眼球に接する場所に露出します。
瞼板は硬い組織ですから、瞬きで角膜に接して眼球を傷つけてしまうリスクが高くなります。
瞼板に糸を通しますので、万が一、手術によって瞼板にある毛細血管が破壊されると酸素供給が行き渡らなくなり、目がゴロゴロしてドライアイのリスクも高まるので要注意です。
瞼板法は二重ラインが取れにくいというネット情報が見受けられますが、実際は瞼板組織は軟骨ですから糸の力より強いです。
そのため、二重のラインが取れやすくなるので要注意。
ここまで、挙筋法と瞼板法のそれぞれの メリット・デメリットを見ていきました。
ネット上の多くのサイトには「瞼板法がおすすめ」と書かれているために、最近は瞼板法に興味を持つ患者様が増えているように見受けられます。
しかし、実際は瞼板法はデメリットのほうが多く、患者様にとってメリットはほどんどない、というのが事実であります。
そもそも、まぶたの硬い組織に糸を通す必要があるので、必然的に太い針を使って、多くの麻酔を注入して手術をすることになり、痛みや腫れのリスクが高いです。
痛みを我慢して手術をした後も糸がほつれやすく、ゴロゴロした違和感にも慣れないケースが多いため、おすすめできる手術方法ではありません。
二重整形の埋没法を検討されている方は、瞼板法よりも安全性が高く、仕上がりも自然でキレイな挙筋法をおすすめします。
挙筋法はまぶたの皮膚を傷つける心配がなく、痛みや腫れも抑えられて、パッチリした大きな目も実現できます。お直しする際に抜糸しやすい点もおすすめの理由です。
挙筋法は患者様にとってメリットばかりなので、自信を持っておすすめできますが、難しい手術になりますので、信頼できるクリニック、医師を選ぶことが重要になります。
瞼板法では医師が強めに結んだとしても技術差があまり現れませんが、挙筋法ではスキル不足の医師が行った場合、挙筋腱膜に負荷がかかって損傷し、眼瞼下垂になるリスクがあります。
技術と経験が伴った熟練の医師が挙筋法を行えば、挙筋法によって眼瞼下垂になるリスクはほぼ起こり得ませんので、患者様は医師選びを慎重に行うことが大切です。
共立美容外科では1989年の開院以来、30年以上にわたって埋没法の二重整形手術を提供させていただいております。
「共立式埋没P-PL挙筋法」は挙筋法をベースに当院が独自の工夫を加えた手術方法です。高度な技術と症例事例の経験がある医師だけが提供できる手術になります。
手術では極細の針を使い、痛みや腫れ、出血、違和感が少ないので麻酔は極少量で済みます。ラインが取れにくく、まぶたを返しても糸が見えない美しい仕上がりが特徴です。
ダウンタイムは個人差もありますが、通常は3日間〜1週間くらいで腫れが引いた後、パッチリとした瞳が際立つ仕上がりを実感していただけるでしょう。
二重整形の埋没法をお考えの方は、共立美容外科の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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