埋没法の瞼板法7つのデメリット!避けたほうがいい理由を美容外科医が解説
最終更新日: 2022年03月14日 (月)

美容クリニックが行っている「埋没法」は手術時間が10分程度と短く、日帰りで切開せずに二重まぶたになれるため、「プチ整形」と紹介されることが多い人気のある二重整形手術です。
埋没法の「瞼板法(けんばんほう)」はメリットが多いと思われがちですが、実は患者様にとって目の負担になり、数多くのデメリットがあるのをご存知でしょうか。
このコラムでは、埋没法で二重まぶたになりたい方に知っていただきたい、瞼板法7つのデメリットについて解説していきます。
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埋没法の瞼板法とは?
埋没法には大きく分けて「瞼板法(けんばんほう)」と、「挙筋法(きょきんほう)」の2種類の手術方法があります。
最近は、瞼板法を推奨しているクリニックが多い印象です。
数多くの美容クリニックのホームページには瞼板法のメリットを多く掲載していますが、実際はデメリットの方が多いのが事実ですので、患者様はよく理解しておく必要があります。
まずは瞼板法の手術方法について解説していきます。
瞼板法では、上まぶたの縁、結膜のすぐ裏にある「瞼板(けんばん)」と呼ばれる板状の軟骨に糸をかけます。
コラーゲン線維で作られている軟骨ですから、硬く、弾力性もあります。
医師はこの硬い瞼板に針をグサリと刺して、糸を瞼板に引っ掛けてまぶたの皮膚と結び付けて固定し、二重まぶたを形成する手術方法です。
まつ毛の生え際に瞼板がありますので、手術後には瞼板に糸が露出した状態になります。
瞼板は硬い組織ですから、目を閉じると糸を縫い付けた部分がへこみ、瞬きや目を擦った時には瞼板が歪むことがあるので注意が必要です。
瞼板法の7つのデメリット
「瞼板法(けんばんほう)」には以下の7つのデメリットがありますので、事前に知っておきましょう。
1.強い痛み・腫れを伴う
瞼板法はほとんど痛みがないとよく紹介されていますが、実際は手術中に強い痛みを伴い、晴れやすいので多くの麻酔を使用しなければなりません。
先程も述べたように、「瞼板(けんばん)」は硬い軟骨組織ですので、医師はある程度力を入れて太い針で挿入しなければ瞼板に突き刺さりませんので、患者様はその時に痛みを伴います。
もちろん、手術には麻酔を使用しますが、軟骨自体に直接麻酔を注入することができませんので、瞼板の周辺だけに麻酔を注入して手術します。
瞼板には麻酔が効いていませんので患者様は想像しているよりも痛みを伴うことが多いです。
実際に、瞼板法では挙筋法よりも大量の麻酔を使用することになります。
そして、医師が「瞼板」に針を刺して、今度はまぶたの皮膚を固定するために、糸を強く結ぶ必要があります。まぶたに強く糸を縛ると、当然ながら、術後は腫れが強く出ます。
このように、瞼板法は麻酔時と手術中にも強い痛みを感じ、手術後も腫れが強く出てしまいますので注意が必要です。
最近は、3点、4点と複数の点どめで二重ラインの持ちを強くする手法が紹介されていますが、多くの点を留めるとそれだけ強い痛みと腫れが伴いますので、注意しましょう。
2.仕上がりが不自然になる
瞼板法はまぶたの皮膚から軟骨部分の瞼板に糸を通して強く結びつけますので、瞼板が歪んでしまい、二重ラインの食い込み方が不自然になる時があります。
瞼板の一般的な高さは個人差がありますが約8〜10㎜ですので、糸を通す位置はまぶたの端から大体7〜8㎜くらいの場所になります。
そのため、二重ラインが10㎜以上の幅広い二重をご希望の方は、残念ながら瞼板法では実現しませんので、仕上がりの二重幅が狭くても問題ない場合に限る手術方法になります。
瞼板法で二重ラインの幅を広くしようとする場合、糸を強く結ばなければならず、瞼板が歪んでラインが無理に食い込んでしまい、見た目が不自然になってしまうので要注意です。
3.角膜を傷つける、瞼板の変形リスク
瞼板法の手術後は、瞼板の表面に糸が乗っかって、結膜側に糸が露出しますので、瞬きをしたり、目を擦った時に角膜に傷がつくリスクがあります。
数年経った時に糸が劣化して切れてしまった場合、切れた糸の断端が角膜を傷つける可能性もあります。
瞼板がダメージを受けて目がゴロゴロしたり、ドライアイのリスクもあるのです。
瞼板法では瞼板に糸を留めるために、どうしても瞼板が変形してしまうリスクも避けられません。
毛細血管が破壊すると栄養や酸素を供給する機能にも悪影響が出てきます。
4.二重のラインがとれやすい
埋没法は糸で二重ラインを人工的に再現していますので、絶対に取れないということはなく、その効果は永久ではありません。
瞼板法は点だけで留めていますから取れやすいです。
また、硬い瞼板に糸を通すので、経年によって糸の力に負けてしまうと、二重ラインが取れやすくなるので注意が必要です。
最近は、取れにくい二重ライン形成として、固定位置を増やす手術方法が紹介されていますが、結局糸で固定している限りは、数を増やしたとしても取れてしまうリスクはあります。
あまり多くの位置に糸を固定すると瞼板に負担がかかり、万が一、一点が取れた場合は、ライン全体が変になります。
修正する時に、抜糸もしづらくなるのでおすすめできません。
5.眼瞼下垂になるリスク
ネット上の一部の情報では「挙筋法(きょきんほう)は眼瞼下垂になりやすいのでやめたほうがいい」と説明しているサイトがありますが、この説明に医学的根拠はありません。
埋没法には「瞼板法(けんばんほう)」と、「挙筋法(きょきんほう)」の2種類の手術方法がありますが、手術方法が直接的な眼瞼下垂症を引き起こす原因になることはありません。
ただし、瞼板法では軟骨部分の瞼板に糸を通して結びつける時に力が強すぎた場合、瞼板が破損または歪むリスクがあり、眼瞼下垂症状が現れる可能性があるので注意が必要です。
6.一般眼科の診察に支障をきたすリスク
瞼板に糸を通して結び付けるやり方は、上まぶた(上眼瞼)が反転しにくくなります。
後々、一般眼科の診療を受ける時に支障をきたすリスクがあります。定期検診やコンタクトレンズの検診、目の治療を受ける時に難しくなる可能性もあります。
7.ライン修正しにくい
埋没法は二重ラインを変えたい時に修正することができます。
瞼板法も術後にライン修正をすることはできますが、瞼板にしっかり結ばれた糸は取りづらく、抜糸が難しいです。
抜糸を何度も繰り返すと、糸に対してアレルギー反応を引き起こすリスクが高まるので注意が必要です。
なるべく一回目の手術で理想的な目元に近づくのが理想的といえます。
瞼板法は避けたほうがいい理由
ここまで瞼板法のデメリットをご説明して、意外にも多くの注意点があることをご理解いただけたかと思います。
ではなぜ、多くの美容クリニックは「埋没法は瞼板法がおすすめ」「瞼板法の方が挙筋法よりも優れている」と紹介されているのでしょうか。
その理由は、瞼板法の方が挙筋法よりも手術が簡単なため、医師によって結果に技術差が生まれずに、同じ金額で一定した手技で多くの患者様に対応できるからです。
つまり、クリニック側にとって挙筋法よりも瞼板法の方が簡単な手術のため都合がよく、短時間で売上にも簡単に結びつくので、瞼板法が大々的に推奨されているという背景があります。
大手の美容クリニックでは多くの新人医師が勤めていますので、簡易的な瞼板法が採用されています。
クリニックの中には瞼板法のみ対応しているところも多いです。
埋没法は挙筋法がおすすめ
実際のところは、これまでご説明してきたように、瞼板法は患者様にとって目の負担やデメリットが多いので、埋没法をするならば断然、挙筋法がおすすめです。
挙筋法は生まれつき二重の構造を元に二重ラインを作るので仕上がりが自然で美しく、痛みや腫れが少なく、ラインが取れにくいです。眼瞼下垂のリスクもありません。
挙筋法は患者様にとってデメリットがほとんどなく、瞼板法よりも優れた手術方法になります。
医師にとっては手術スキルと症例経験が求められますので、難しい手術です。
美容クリニックのホームページで「挙筋法は簡単な手術」、「挙筋法をすると眼瞼下垂になる」などと誤った説明をしているクリニックは信用性に欠けますので、避けたほうが無難です。
美容クリニックと担当医師を選ぶ際には、スキルと経験があるか確認し、カウンセリングでお悩みとご希望の相談をして、しっかりと手術の内容を理解した上で、決めることが大切です。
共立美容外科「共立式P-PL挙筋法」のご紹介
共立美容外科では、天然の二重ラインに限りなく近づけるキレイな仕上がりが実現する「共立式P-PL挙筋法」を提供しております。
「共立式P-PL挙筋法」では、解剖学的に生まれつき二重の構造を再現することで、ナチュラルでパッチリした二重ラインが長持ちする二重整形手術です。
患者様のリスクを最小限に抑えるため、手術では痛みや内出血を軽減する極細の針と髪の毛よりも細い医療用の糸を使用し、眼瞼挙筋(目を開ける筋肉)とまぶたの皮膚を固定します。
ダウンタイムの症状と期間は個人差がありますが約2日〜1週間、術後から約10日程でパッチリクッキリした二重ラインを実感して頂けるでしょう。
※当院では瞼板法は患者様にとってデメリットが多く、医師の技術も必要ない簡易的な方法ですからおすすめしていませんが、患者様からのご希望があれば対応いたします。
カウンセリングでは、症例経験が豊富な医師がまず患者様の問診とお悩み、ご希望などのご相談をお伺いした上で、患者様にとって最適な手術方法と二重ラインをご提案いたします。
はじめて二重整形をされる方はご不安で疑問点が多いかと思いますが、メール・お電話・オンラインにてどうぞ、お気軽にご相談頂ければと思います。
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