小陰唇の大きさ平均は?肥大の原因や悪化させない解決策を医師が解説
最終更新日: 2022年10月08日 (土)
「女性器のビラビラが下着に当たって違和感がある」「パートナーに大きいと言われた」などの悩みはありませんか?
小陰唇の大きさに関するトラブルはデリケートな部分ですが、実はひそかに悩んでいる方が多くいるのです。
小陰唇の大きさは人と比べるのが難しいため、自分は普通なのか肥大しているのかもわかりにくいのではないでしょうか。
大きさに悩んでいて原因を知りたい、今よりも肥大させないための方法や肥大を治す方法を知りたいという方はぜひご覧ください。
小陰唇の大きさ平均は?
小陰唇の大きさの平均は、幅1~1.5㎝、長さ4~5㎝ほどだといわれています。
まっすぐに立った状態で、大陰唇から小陰唇が少しはみ出すのが一般的です。
しかし小陰唇の大きさは個人差が大きく、基本的には左右対称ではありません。
小陰唇を指でつまめたり指で引っ張って4cm以上あるなら、平均より大きいサイズの可能性があります。
肥大の原因とは?
小陰唇の肥大の原因は、主に以下の4つです。
- 先天性によるもの
- 思春期更年期や妊娠出産などホルモンバランスの影響によるもの
- 小陰唇の老化によるもの
- 象皮症など病気によるもの
ひとつずつ説明します。
先天性によるもの
小陰唇の大きさは、生まれ持った遺伝子の影響を受けやすいため、肥大しやすいタイプの人がいます。
先天性による小陰唇肥大は、リンパ管奇形やホルモンバランス異常などさまざまな原因があり、女性の体が大きく成長する思春期以降に気にし始める方が多いようです。
思春期更年期や妊娠出産などホルモンバランスの影響によるもの
ホルモンバランスが大きく変化する時期に、小陰唇が肥大するケースがあります。
女性は、思春期更年期や妊娠出産などでホルモンバランスが乱れやすい状態になるため、小陰唇が大きくなったり垂れてしまったりするといわれています。
小陰唇の老化によるもの
老化によって、小陰唇やその周りの皮膚のハリがなくなり垂れやすくなるのです。
また、小陰唇を覆っている大陰唇の肉が痩せてしまい小陰唇が目立って見えるようになるため、肥大しているように感じる場合があります。
象皮症など病気によるもの
女性器周辺の皮膚病である「象皮症」などによって、小陰唇が肥大しやすくなり潰瘍ができた症例があります。
小陰唇が肥大する主な原因をご紹介しましたが、はっきりと医学的に分かっているわけではありません。
遺伝的な要因が大きく、女性ホルモンのバランスや老化によって肥大を発症する場合があるとの見解を示している医師が多いようです。
しかし、巷でよく言われる「性経験が豊富」というのは小陰唇肥大とあまり関係はありません。
小陰唇肥大によって起こり得るトラブル
小陰唇肥大によって起こり得るトラブルは以下の5つです。
- デリケートゾーンの菌の繁殖
- 痛みや違和感
- 小陰唇の黒ずみ
- 他人やパートナーの目が気になる
- 排尿しにくい
ひとつずつ説明します。
デリケートゾーンの菌の繁殖
膣周辺は、恥垢が付着しやすい部分であり、小陰唇が肥大していると大陰唇との間に溜まりやすいためこまめにケアする必要があります。
菌が繁殖すると痛みやかゆみ、臭いの原因となりかねません。
毎日お風呂で優しく洗ったり、下着を綺麗なものに定期的に取り換えたりなど気を付けましょう。
特に生理中は、長時間生理用品を使用すると雑菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
痛みや違和感
「座っている時に当たる感じがする」「自転車に乗るときに痛い」など、普段の生活に支障がでる方もいます。
また、下着に小陰唇が食い込んだりタイトなズボンを履くと痛いと感じるケースも。
自分にしかわからない部分ですが、毎回のこととなるとストレスになってしまいます。
締め付けのない衣服を選んだり、小陰唇周辺に負担のない生活を心掛けるようにしましょう。
小陰唇の黒ずみ
小陰唇が大きいと、下着との摩擦が増えるため色素沈着が起こり黒ずみやすくなったり、小陰唇の見える範囲が広いため黒ずみが目立つ場合があります。
見た目の印象が良くないので、コンプレックスを抱えてしまうケースもあるのです。
特に下着は、肌に優しい素材のものを選び摩擦が少ないように工夫しましょう。
他人やパートナーの目が気になる
Tバックだと小陰唇がはみ出てしまうため着たいけど諦めている、水着を着ると不安で海やプールに行けない、人に大きいと思われたら嫌なので温泉に行けない、など楽しみを制限している方もいます。
また、スポーツジムやエステに行くのを躊躇したり、パートナーにどう思われるか気になって消極的になってしまう原因となるのです。
気にしすぎないのが大切ですが、着るものをゆったりとしたものにしたり着替えなどの際に人と一緒にならない店舗を選んだりしましょう。
排尿しにくい
小陰唇が大きいと、尿が真っすぐに出なかったり曲がったりする場合があるため、飛び散って排尿しにくいという悩みを抱えている方がいます。
また、小陰唇周辺に飛び散った尿は綺麗にふき取りにくいため、菌の繁殖を招く可能性があります。
極度の排尿障害があれば小陰唇縮小手術を検討しましょう。
悪化させないための方法
小陰唇肥大を悪化させないためには、できるかぎり摩擦や負担がないようにするのが大切です。
具体的な方法をご紹介します。
- 締め付けのないボクサータイプの下着を使用する
- 下着の素材に気を付け肌に優しいものを選ぶ
- ストッキングやガードルなど締め付けるタイプの衣服を避ける
- 座りっぱなしや小陰唇周辺を圧迫し続ける姿勢が多い場合、こまめに体勢を変える
- 自転車に乗るのはできる限り避ける
- 小陰唇周辺をごしごし洗わない
自分の生活に合った方法を取り入れましょう。
解決策は?
小陰唇肥大の解決策は、以下の3つです。
- 気にしすぎない
- アンダーヘアで隠す
- 美容外科で小陰唇縮小手術をする
ひとつずつ説明します。
気にしすぎない
小陰唇の大きさは個人差があり、左右対称の綺麗なサイズや形、色を持っている人の方が少ないです。
人に聞いたり比べるのが難しい部分のため悩みが深くなりやすいですが、日常生活で支障のある痛みや違和感がなければ、気にしすぎないようにするのも必要です。
インターネットやSNSで同じ悩みを持っている人のエピソードを見たり、医療機関に相談したりして、同じような人は沢山いるのだと知ると気にならなくなるケースもあります。
アンダーヘアで隠す
温泉などで人に大きいと思われないか心配という方は、アンダーヘアで隠すのがおすすめです。
自然に生やしておくのもいいですが、VIO脱毛で小陰唇の大きさが目立ちにくいデザインにするのも可能です。
医療機関の脱毛であれば、専門知識を持つ医師がいる場合があるため検討しましょう。
美容外科で小陰唇縮小手術をする
「座った時に違和感がある」「下着と擦れて痛い」など、どうしても小陰唇肥大のトラブル解決が必要な場合は美容外科に相談しましょう。
また、コンプレックスが大きくなり何をするにも消極的になってしまうのであれば、小陰唇縮小手術をすることで煩わしさから解放され、毎日を前向きに過ごせるようになるケースもあります。
小陰唇縮小手術は美容外科などで行っており、小陰唇が飛び出ている部分を切除してサイズを小さくします。
基本的には日帰りでできる手術で、1週間程度で痛みや腫れも引いてくるため検討するのもいいかもしれません。
小陰唇縮小手術が必要かどうか判断してもらうためにも、一度カウンセリングだけでも受けてみるのもおすすめです。
肥大した小陰唇を物理的に小さくするには、医療機関での縮小手術が主な治療となります。
信用できる医師のいる医療機関を受診しましょう。
一人で悩まず専門家に相談しよう
今回の記事では「小陰唇の大きさ平均は?肥大の原因や悪化させない方法・解決策を紹介」と題して
- 小陰唇の大きさ平均は?
- 小陰唇の肥大の原因とは?
- 小陰唇肥大によって起こり得るトラブル
- 小陰唇肥大を悪化させないための方法
- 小陰唇肥大の解決策は?
以上の内容をご紹介しました。
小陰唇肥大は、見た目の問題だけでなく生活する上で違和感が出る可能性もあります。
また、小陰唇肥大によるコンプレックスがあると生活も豊かになりません。
自分だけで抱え込まず、専門家のいる医療機関などに足を運ぶのも検討しましょう。
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