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公開日:2022年03月10日(木)
最終更新日:2022年11月22日(火)
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目次
ここで紹介する特徴はあくまで傾向にすぎません。全てのケースに当てはまるわけではありません。
テストステロンが多いと男性らしいイメージで女性にモテる。
このような話を耳にしたことはないでしょうか。
実は、この話には医学的な根拠があり、テストステロンの量が多い男性はそうでない男性よりも女性からモテやすいといわれています。
しかしその反面、テストステロンが多いと、少々困った問題が発生することもあるのです。
それではまず、テストステロンの量が多い男性の特徴から見ていきましょう。
テストステロンは、10代の第2次性徴が見られるあたりから20代にかけて分泌量が増え、男性らしい骨格や筋肉などを形成します。
また、ヒゲや体毛が濃くなるなど、男性的な特徴も現れやすくなります。
テストステロンは集中力や行動力などを司るホルモンであるため量が多い男性はエネルギッサシュでチャレンジ精神旺盛という特徴が見られます。
また、テストステロンの量が多い男性はくよくよと考え込むことが少ないため、仕事で少々失敗したとしても、それをロジカルに分析して次回に備える能力が長けているという話もあります。
たとえば、研究者の中には幾度もの失敗を繰り返して成功をつかみ取る方がいますが、このようにエネルギッシュでチャレンジ精神が旺盛な男性は、テストステロンの量が多いと捉えることができるでしょう。
テストステロンは男性らしさを司るホルモンですが、その作用が暴走してしまうと、暴力的になってしまう可能性があります。
もちろん、テストステロンの量が多いからといって必ずしも暴力的になるかというと、そのようなことはありません。
それは、テストステロンの作用によって一時的に攻撃的になったとしても、その直後には急激にテストステロンの分泌量が低下して、正常な精神状態に戻ることがほとんどだからです。
なお、テストステロンが一定量にキープされている男性は、DVなどの攻撃的な行動に出る可能性が低いと考えられています。
「テストステロンが少ない男性は女性的なのでは?」と考える方がいるでしょう。
しかし、テストステロンが少ないからといって、必ずしも思考や容姿が女性寄りに傾くことはありません。
では、テストステロンの量が少ない男性にはどのような特徴があるのでしょうか。
運動をしても筋肉がつきにくく、その代わりに脂肪がつきやすいという特徴があります。
運動も食事制限も頑張っているのに、筋肉が増えず脂肪も減らないという場合には、もしかするとテストステロンの量が少ないことが原因かもしれません。
しかしその裏を返すなら、食事や治療などでテストステロンの量を増やせば、筋肉量を増やして脂肪がつきにくい体づくりを目指せるという捉え方もできますね。
筋肉量が多い人ほど疲れにくいといわれていますが、それは、筋肉が増えることで自分の体をしっかり支えることができるためです。
また、筋肉量が多いと関節の可動域も広がるため、筋肉に柔軟性が生まれて疲れにくい体を目指せます。
反対に、テストステロンの量が少ないことで筋肉が増えない状態が続くと、筋力も徐々に弱り、自分の体を支えること自体が難しくなることがあります
そしてこのような状態になると、体力の衰えを顕著に感じる、疲れやすいなどの不調が起こりやすくなるのです。
テストステロンは精神にも影響を及ぼすことがあり、体内量が少ないと男性更年期症状が現れやすくなります。
男性更年期症状には、体力の衰えやメタボリックシンドロームなどの身体的症状のほか、抑うつ症状やイライラ、不安、やる気消失、焦燥感などがあり、テストステロンの量が少ないと、これらの精神的症状も現れやすくなります。
女性といえば、女性ホルモンに容姿や行動が支配されているようなイメージがあるかもしれません。
しかし、一見エレガントなで家庭的なイメージの女性でも、実は男性を押しのけて活躍する敏腕実業家だった、などという話は決して珍しくありません。
では、テストステロンの量が多い女性にはどのような特徴があるのでしょうか。
テストステロンの量が多い女性は、どちらかというと男性的な思考が得意で、どうかすると攻撃的というイメージを持たれることがあります。
攻撃的という言葉からはあまり良いイメージが湧かないかもしれませんが、その攻撃性が仕事に向けば、とんでもないアイディアで世間をあっと言わせたり、事業の拡大で大成功でききたりする要素を持っているということなのです。
見た目が女性的でエレガントなイメージでも、良い意味で攻撃性が強い女性の場合では、テストステロンの量が多い可能性が考えられるでしょう。
女性的なイメージが強い女性の中には、ものごとを決める際に男性の意見を仰ぐ、他人の意見を聞いてから行動するなどの特徴が見られることがあります。
一方テストステロンの量が多い女性の場合では行動力があり、誰かに意見を求めるよりも「まずは自分で行動してみよう」という思考になることが多いようです。
女性にとってあまりありがたくない現象ですが、テストステロンの量が多いと、体毛が濃くなる、声が低くなるといった男性化現象が見られることがあります。
もちろん、体毛や声質は遺伝によるところが大きいのですが、思春期以降に体毛が濃くなったり声が低くなったりしたのであれば、それはテストステロンの影響を受けている可能性が考えられるでしょう。
まず、テストステロンの量が少ない=女性ホルモンの量が多いということではありませんので、この点についてはあらかじめ頭に入れておいてください。
それでは、テストステロンの量が少ない女性の特徴について見ていきましょう。
テストステロンの量というと男性がフォーカスされやすいですが、実は、テストステロンは女性の体内でも重要な役割を担っているのです。
また、テストステロンが女性に及ぼす影響は閉経後のほうが強いと考えられていますが、それはテストステロンが卵巣から分泌されるものであり、更年期を迎えて卵巣の働きが低下すると、女性ホルモンのエストロゲンとともに、テストステロンの量も減少するからです。
すると、ホルモンのバランスが崩れて、更年期障害の諸症状が現れやすくなります。
なお、女性更年期症状には、ホットフラッシュやめまい、耳鳴りなどの身体的症状のほか、抑うつ症状ややる気喪失、不安やイライラなどがあります。
このように、テストステロンは女性の体内でも重要な役割を担っているため、テストステロンとエストロゲンのバランスが崩れやすい更年期前後には、あらゆる不調が起こりやすくなるのです。
テストステロンの量が減少する中高年以降になると、それまでは尖っていた顔つきの方でも、穏やかな顔つきになることがあるという話があります。
では、これは本当のことなのでしょうか。
実は、テストステロンの減少で顔つきが変わるという研究はあらゆる機関で行われており、その結果、テストステロンの量と顔つきに因果関係はないと結論付けられているのです。
しかし、テストステロンの量で顔つきが変わるという説が、依然として囁かれているという事実があります。
では、その理由は一体どのような点にあるのでしょうか。
上記では、テストステロンが多い男性と女性、少ない男性と女性の特徴についてご紹介してきました。
そして、ここで思い返していただきたいのは、男女ともにテストステロンの量が多い方には、エネルギッシュに行動できる、建設的な思考を持つという特徴があるという点です。
一方、テストステロンの量が少ない方の場合では、筋肉がつきにくく脂肪がつきやすい、更年期障害の諸症状が現れやすいという特徴があることがわかりました。
そして、これらの特徴をまとめるなら、「テストステロンの量が多い人は活動的で老化しにくく、テストステロンの量が少ない人は非活動的で老化しやすい」ということになります。
そして、テストステロンの量が減れば、それに伴い自信を失ったり非活動的になったりして、顔つきまで変わる可能性があるということなのです。
つまり、顔つきの印象をそのままに、若々しい印象を維持したいなら、テストステロンの量をキープする、もしくは増やす対策を行う必要があるということですね。
今回は、テストステロンの量が多い人と少ない人の特徴を、男女別にご紹介してきました。
ご紹介してきた中でいえることは、テストステロンの量が多い人ほど活動的で若々しく、少ない人ほど非活動的で老化スピードが速いということです。
特に男性の場合では、男性機能の低下によって自信を無くしてしまうケースが見受けられますので、そのような方は、テストステロンの量を増やす食事を摂ったり、積極的に運動を実践したりするなどの対策をして、テストステロン対策を行ってみると良いでしょう。
なお、テストステロンの量を効率良く増やしたいなら治療という選択肢もありますので、気になる方は、ひとまず医師に相談してみることをおすすめします。
共立美容外科ではテストステロン補充療法を行っています。
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このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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