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公開日:2023年11月15日(水)
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目次
本記事ではプラセンタ注射に興味を持っている方に向けて、プラセンタ注射の概要や期待できる作用、メリット・デメリット、プラセンタ注射に関するよくある質問などをご紹介します。更年期障害にお悩みの方や肌トラブルを何とかしたいと考えている方は、本記事を参考にしてプラセンタ注射への理解を深めてみましょう。
プラセンタ注射は、ヒトの胎盤から抽出されたエキスを使って作られたプラセンタ製剤を注入する施術です。施術は医療機関でしか受けることができません。プラセンタと一口に言っても市販されているプラセンタ配合のサプリメントやドリンク、化粧品などは、ウマ由来やブタ由来などヒト由来以外のプラセンタが使われている場合もあります。
美容目的のイメージが強いため、女性のための施術と考えている方もいますが、疲労回復や自律神経の不調を改善する効果も期待できるため、男性の間でも注目度が高まりつつあります。
そもそもプラセンタは、人間を含めた哺乳類の胎盤を指しています。胎盤は妊娠中の女性の子宮内で、胎児の成長とともに作られる組織です。胎児に栄養や酸素を送り、老廃物や二酸化炭素を受け取る役割を持っていて、胎児の健やかな成長に欠かせません。
胎盤はタンパク質・糖質・脂質・アミノ酸・ミネラル・ビタミン・酵素の他、細胞の分化を促進する成長因子などが豊富に含まれています。出産後の貴重な栄養源となるため、哺乳類の中には産後に自分の胎盤を食べる動物もいます。
プラセンタ注射に用いられるプラセンタ製剤は、厚生労働省の薬事法の承認を受けた「メルスモン」と「ラエンネック」の2種類があります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
メルスモン | ラエンネック | |
製造会社 | メルスモン製薬株式会社 | 株式会社日本生物製剤 |
厚生労働省の認可 | 1965年に認可済 | 1974年に認可済 |
製法 | 加水分解法 (胎盤の細胞膜を強酸で分解してエキスを抽出) |
分子分画法 (特殊なフィルターを使って抽出) |
原料 | ヒトの胎盤から抽出された成分のみ | ヒトの胎盤・臍帯・羊膜から抽出された成分 |
効能・効果 |
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向いている人 |
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プラセンタ注射は副作用が比較的少ない施術ですが、中には副作用が出る方もいます。
症状の出方や程度には個人差がありますが、代表的な副作用は痛み・発赤・腫れ・悪寒・発熱・発疹・頭痛・かゆみ・内出血・青あざなどです。また、肝機能数値上昇などの障害や注入時のショック症状も報告されています。
注入時に注射のような痛みが出ることがありますが、ダウンタイムはほぼなく、ほとんどのケースで翌日からメイクが可能です。
プラセンタ注射で期待できる効果を、美容効果と美容以外の効果に分けてご紹介します。
期待できる美容効果は以下のとおりです。
また、美容以外では以下のような効果が期待できます。
プラセンタ注射で前述したような効果が期待できるのは、プラセンタ注射で得られる作用が影響しています。どのような作用があるのか、詳しく見ていきましょう。
プラセンタ注射には、血行促進作用があります。血行が促進されるのは、プラセンタ製剤に含まれる成分が血を作り出す組織を刺激する働きを持つからです。
血行が促進されると代謝がアップして、肌のターンオーバーが促されます。その結果、肌の透明感がアップしたり美肌になったりする効果が期待できます。血行が良くなると老廃物が排出されやすくなるため、くまやくすみ、シミの改善も期待できるでしょう。
血行が改善すると疲労物質も効率良く排出されるので、疲れも取れやすくなります。
プラセンタ注射は細胞を活性化させる作用があるため、真皮層にある線維芽細胞の働きも活発になります。
線維芽細胞は表皮の下にある真皮層にあり、美肌成分とも呼ばれるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生成する細胞です。線維芽細胞を活性化すると、これらの美肌成分の生成が促されます。
コラーゲンやエラスチンは、肌の弾力やハリのもととなる成分です。真皮層のコラーゲンやエラスチンが増えると、シワやたるみが改善されて若々しいハリのある肌が目指せます。また、コラーゲンが多く生成されることで肌の回復力が高まり、ニキビ跡の改善にも効果が期待できます。
またヒアルロン酸は、肌に潤いを与えてくれる成分です。ヒアルロン酸の生成が促進されると、保湿効果で肌が潤いを取り戻します。乾燥肌の改善にも効果が期待できるでしょう。
プラセンタ注射には、体を老化させる活性酸素を取り除く抗酸化作用もあります。
活性酸素とは文字通り酸素が活性化した状態のことで、免疫機能を働かせるために必要不可欠なものです。しかし活性酸素が増えすぎてしまうと、肌の老化や疲労の原因になる他、生活習慣病やがんなどにもつながります。
プラセンタの持つ抗酸化作用によって活性酸素が取り除かれると、細胞の老化を防いでアンチエイジング効果が期待できます。またコラーゲンへのダメージやメラニンの生成を抑えるので、肌のハリや弾力アップ、シミ防止なども見込めるでしょう。
プラセンタ注射は肝臓細胞も活性化させるため、肝機能を回復させる作用もあります。
肝臓細胞が活性化されると肝臓の働きが良くなるので、肝臓脂肪の減少にも効果が期待できるでしょう。また、アルコールやウイルスによるダメージで繊維化した肝臓細胞が修復される効果もあるため、肝炎の治療にも用いられています。肝炎は肝硬変や肝臓がんの引き金となるので、プラセンタ注射をすればこれらの病気の予防にもつながります。
肝機能が低下した状態では、体内の有毒物質がスムーズに分解されません。プラセンタ注射で肝機能が回復すると、疲れや倦怠感の改善も実感しやすくなります。肝臓の働きをサポートするため、二日酔い予防や改善にも効果的です。
基礎代謝を向上させる作用も、プラセンタ注射で得られる作用の一つです。
基礎代謝が向上することにより、細胞や組織の働きがアップする効果が期待できます。自然と身体機能が高まるため、免疫力やダメージを受けた細胞の修復も活発に行われるようになります。基礎代謝がアップすれば脂肪の燃焼も促せるので、痩せやすい体づくりも目指せるでしょう。
また細胞のエネルギー代謝が高まるため、疲労が回復しやすくなる効果も期待できます。疲れがたまっている方、倦怠感に悩まされている方にもおすすめです。
プラセンタ注射は、ホルモンの調整を行う内分泌調整作用を持っています。
ホルモンは、体内のさまざまなところにある内分泌腺で作られています。
50代で多くの女性が悩まされる更年期障害は、女性ホルモンの減少によってホルモンバランスが崩れることで引き起こされるものです。プラセンタ注射の作用で内分泌腺の働きが調整されると、更年期障害の症状の緩和が期待できます。
女性ホルモンの急激に減少する閉経前後の10年間は「更年期」と呼ばれ、下記のような症状が起きる場合があります。
しかし、更年期障害は女性だけに関係するものではありません。男性の場合、男性ホルモンの減少とともに、更年期障害の症状が現れることがあります。男性ホルモンの分泌が少しずつ減少し始める40歳以降であれば、いつでも更年期障害の症状が起きる可能性があります。
またプラセンタ注射は、内分泌調整作用により月経痛や月経前緊張症(PMS)、月経不順の改善にも効果が期待できるとされています。
抗アレルギー作用も、プラセンタ注射で得られる作用の一つです。
プラセンタ注射をすると、体が持っている免疫機能の調整・回復が行われます。花粉やさまざまなアレルゲンによるアレルギー反応を抑えられるため、アレルギー症状の改善が期待できるでしょう。アトピー性皮膚炎にお悩みの方の体質改善にもおすすめです。
プラセンタ注射には、自律神経のバランスを調整する作用もあります。
自律神経のバランスが乱れると、のぼせやめまいなどの症状が出ることがあります。前述した更年期障害は、女性ホルモンのバランスが崩れるだけでなく、自律神経の影響もあるので、自律神経が整うことによっても症状の改善が期待できるでしょう。
また、冷え性も自律神経の乱れによって引き起こされる症状の一つです。冷えによって交感神経が優位になると腸の動きが悪くなって便秘が起きやすくなるため、プラセンタ注射を行えば、冷え性や便秘が改善する可能性もあります。
プラセンタ注射のメリットは、副作用がほぼないことです。
美容を目的とした施術や更年期障害の治療の中には副作用が出るものもありますが、ヒト由来の胎盤を使用するプラセンタ注射は、前述した通り副作用がほとんどありません。プラセンタと併用可能な治療も多いため、その他の治療を受けている方でも受けやすいこともメリットといえるでしょう。
また、皮下や筋肉に注射するプラセンタ注射は、プラセンタを内服するよりも比較的早く効果が得られると言われています。
美容や健康にさまざまな効果が期待できるプラセンタ注射ですが、デメリットも存在しています。
まず、プラセンタ注射は半永久的な効果は期待できません。効果の持続期間は比較的短い上、個人差が大きいです。一般的に2〜3日から数週間程度効果が期待できるとされています。
効果の持続期間だけでなく、効果の出方にも個人差があります。施術を受けたからといって、必ずしも期待する効果が得られるとは限らないことも理解しておきましょう。
また、2006年に開かれた薬事・食品衛生審議会血液事業部会安全技術調査会において、日本赤十字社がプラセンタ注射を受けた方の献血制限措置を行うことが了承されました。そのため、プラセンタ注射を一度でも行うと献血ができません。これは、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)や未知の感染症に対するプラセンタ製剤の安全性に確証が得られていないからです。
※参考:厚生労働省. 「ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について」
施術を受ける方によっては、プラセンタ注射が保険適用で受けられる可能性もあります。
プラセンタ注射=美容のイメージが強いかもしれませんが、元々は肝硬変や更年期障害の治療を目的として厚生労働省に認可されたものです。医師の判断のもと、以下の疾患に該当する方は保険適用で施術が受けられます。
保険適用でプラセンタ注射を受ける場合、1回1A(アンプル)までと決められています。1Aは2mlです。ただし、肝機能障害を患っている方の場合、地域によって2Aまで認められていることもあります。
これらの症状に当てはまらない方や美容を目的として施術を受ける方は自費診療です。
※参考:一般財団法人 日本プラセンタ医学会. 「プラセンタ治療に関するQ&A」
プラセンタ注射という存在を知っていても、「よく分からない」と感じている方も多いはずです。プラセンタ注射によくあるQ&Aをご紹介するので、施術を受ける前に疑問を解消しておきましょう。
前述した通り、プラセンタ注射の効果の持続期間には限りがあります。そのため、施術直後の状態を維持するには、1〜2週間に1回程度を目安に定期的に施術を受けなければなりません。
施術頻度の目安は以下のとおりです。
施術を受ける目的 | 頻度 |
更年期障害改善 | 週1〜2回(安定した場合2週間に1回) |
肌荒れ・ニキビ改善 | 週1〜2回(安定した場合2週間に1回) |
老化防止 | 週1〜3回 |
冷え性・肩こり改善 | 週1〜2回 |
生理痛・生理不順改善 | 週1〜2回 |
アレルギー・アトピー性皮膚炎改善 | 週1〜4回 |
体質改善 | 週1〜2回(安定した場合2週間に1回) |
疲労回復・風邪予防 | 任意 |
肝機能障害治療・改善 | 週1〜4回 |
ただし、上記の頻度はあくまで目安です。クリニックの方針や施術を受ける方の体質によって適した頻度は異なります。症状に合った間隔で施術を受けるために、必ず医師に相談し、指示を仰ぐようにしてください。
プラセンタ注射は、基本的に誰でも受けられます。
美容を目的とした施術の中には、妊娠中・授乳中は受けられないものも見受けられます。しかし、乳汁分泌不全の治療にも用いられるプラセンタ注射は、妊娠中や授乳中であっても受けられます。胎児による影響はないとされていますが、不安な場合は一時的に中断することも検討してみましょう。
前述した通り一度でもプラセンタ注射を打つと、その後献血ができなくなります。今後献血をしたいと考えている方は、施術を避けるようにしてください。
プラセンタ注射を打ったことが直接的な原因となって太ることはありません。
「プラセンタ注射は太る」という噂があるのは、施術後に代謝がアップすることと関係しています。代謝がアップしてエネルギー消費量が増えることにより、施術後はいつもより空腹感を感じやすくなる方も少なくありません。その結果、食べ過ぎてしまうと太ってしまうので、プラセンタ注射を受けると太るといわれているようです。
しかし代謝がアップすると脂肪が燃えやすくなるため、太りにくい体質を目指すこともできます。過度な暴飲暴食を避ければ、プラセンタ注射を受けても太ってしまうことはありません。
プラセンタ注射がアメリカで禁止されている明確な理由は分かっていません。
過去にプラセンタの製造過程で問題があったことが、製造禁止になった理由だといわれています。感染症のリスクも製造禁止の一因といわれていますが、プラセンタ注射の施術が開始されてから現在まで50年以上、感染症の発症が認められたケースはありません。
アメリカではカプセルによるプラセンタの服用は認められているため、プラセンタ自体は安全なものと認識されていると考えられます。また、日本で使用されるプラセンタ製剤は厚生労働省から認可を受けたものです。
共立美容外科でも、プラセンタ注射の施術を行っています。使用する製剤は、医療用で加熱滅菌された処理を行ったものです。プラセンタ製剤には、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・酵素・糖類・核酸が含まれています。
効果の出方や程度は個人差がありますが、以下のような効果が期待できます。
1Aから注入できますが、適切な注入量や施術の間隔は専門医による診察を行い、適切な量・回数をご提案します。ビタミン点滴との併用も可能です。
ごくまれに注入後一時的に吐き気・頭痛・湿疹・蕁麻疹などの症状が現れることがあります。施術時間は15分程度で、直後からメイクが可能です。仕事や外出も当日から問題ありません。
▼共立美容外科の人気の美容点滴や注射の料金や種類についての詳細はこちら
共立美容外科では、プラセンタ注射以外にもさまざまな美容注射や美容点滴をご用意しています。
どの注射・点滴も効果には個人差があります。また、ごくまれにアレルギー反応や注入後の一時的な副作用が出ることもありますので、ご自身の体質などに関する不安はカウンセリングでお伝えください。
それぞれの美容注射・点滴の特長をご紹介します。
共立モアホワイト点滴は、一般的に白玉点滴・白玉注射と呼ばれる施術です。注射する製剤はグルタミン酸・システイン・グリシンで構成されるグルタチオンを主成分とし、高濃度のビタミンCとL-システインを配合しています。各成分で期待できる効果は以下のとおりです。
グルタチオン
高濃度ビタミンC
L-システイン
若々しく透明感のある美肌を目指せる施術です。また、肝保護作用や抗アレルギー作用があり、アレルギー症状の改善や二日酔い解消効果も期待できます。
▼共立美容外科の人気の白玉点滴(共立モアホワイト点滴)の料金や施術方法についての詳細はこちら
幹細胞順化培養上清液は、ヒト由来の乳歯歯髄幹細胞の培養上清の100%原液を注入する再生医療です。脳・肺・肝臓・心臓・皮膚・骨などの疾患や糖尿病、脊髄損傷などの回復、シワ予防・改善、美肌効果、肌や傷の再生、育毛効果なども期待できます。
培養上清液は、培養液から数%しか抽出できません。不純物を含まない状態で、数百種類の成長因子を含んでいます。正式なドナーから提供された安全性の高いもので、感染症リスクもほぼありません。共立美容外科では、エイジングケアプランと健康増進プランをご用意しています。
▼共立美容外科の人気の美容点滴や注射の料金や種類についての詳細はこちら
美肌注射は、美白・美肌・肝機能向上効果が期待できる施術です。注入する製剤には、ビタミンH・L-システイン・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンB6・アミノ酸が配合されています。
▼共立美容外科の人気の美容点滴や注射の料金や種類についての詳細はこちら
疲労回復を目的とした注射は、体調不良改善・肩こり改善・冷え性改善などに効果が期待できる施術です。注入する製剤には、ビタミンB1誘導体(アリナミン)・肝機能改善・アミノ酸などが配合されてます。
エイジングケア注射・点滴は、美白・エイジングケア・疲労回復などに効果が期待できる施術です。注入する製剤には、ビタミンB6・コエンザイム・α-リポ酸・ビタミンH・L-システイン・ビタミンB1誘導体・アミノ酸などが配合されています。
高濃度ビタミンC点滴は、美白・エイジングケアに効果が期待できる施術です。高濃度のビタミンCを約1時間かけて注入します。
本記事では、プラセンタ注射の概要や期待できる作用、メリット・デメリット、プラセンタ注射に関するよくある質問などをご紹介しました。プラセンタ注射は、美容効果だけでなく、健康効果も期待できる施術です。更年期障害にお悩みの方にも適した施術なので、辛い症状に悩まされている方は施術を検討してみてはいかがでしょうか。
共立美容外科では1Aからプラセンタ注射の施術を行っており、ビタミン点滴と同時に行うことも可能です。お悩みや症状に合わせて注入量や頻度をご提案しますので、まずはお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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新宿・名古屋・大阪・福岡をはじめ
全国26院 共通ダイヤル
0120-500-340
あの久次米総括院長も診察♪
新宿本院 直通ダイヤル
0120-500-340
銀座院 直通ダイヤル
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渋谷院 直通ダイヤル
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