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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

そばかすができにくい日本人の特徴を医師が解説

公開日:2022年04月28日(木)

しみ
そばかすが鼻と頬にある女性
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欧米人と比べると、日本人にはそばかすのできる体質の人が少ない傾向にあります。

そして「そばかすができた」と本人が認識していても、実際はそばかすではないことがあります。

そもそもそばかすは直径2~3mm程度の色素沈着で、顔に現れた場合左右対称に発生するのが一般的です。

また10代もしくはそれ以前の年齢で発生することがあります。

このようなそばかすとしての特徴を満たす色素沈着が日本人にみられることはあまり多くなく、集まって発生したシミやニキビ跡などをそばかすと勘違いしていたというケースも珍しくありません。

さて日本人が欧米人と比べそばかすのある人が少ない点については、メラニン色素のバランスが関係しています。

そこで今回は、日本人にそばかす体質の人が少ない理由や日本人と欧米人の肌の違いなどについて解説していきます。

 

日本人はそばかすができにくい?

そばかすについて説明する欧米人

日本人は欧米人と比べるとそばかすのある人があまり多くありません。

そして実際東洋人の肌はそばかすが発生しにくい傾向にあり、そばかすのように茶色っぽい色素沈着が生じても実は小さなシミだったというパターンは少なくないのです。

一方シミがある程度年齢を重ねた方にみられる傾向があるのに対し、そばかすは子どものうち、早ければ6歳前後で発生する場合があります。

また人によっては思春期が過ぎる頃にそばかすが消失するケースもあるのです。

こうした発生年齢の大きな違いがある点から、そばかすにはシミと異なる特徴があるといえます。

そして日本人でも遺伝的な要因でそばかすができやすい体質の人は存在し、そばかす体質の方は早ければ子どもの頃からそばかすが発生することがあります。

 

日本人と欧米人でそばかすのできやすさが違うのはなぜ?

日本人にそばかすのできやすい人が少なく欧米人にそばかす体質の人が多いのは、人種によって体内に保有するメラニン色素のバランスが異なるためです。

まずメラニン色素は「ユーメラニン」(黒色メラニン)と「フェオメラニン」(黄色・赤色メラニン)の2種類に分けられます。

これらのうちどちらのメラニンを多く保有しているかで肌や毛髪の色に違いが生じます。

例えばユーメラニンが多ければ髪の毛の色が黒色やダークブラウンになりやすく、フェオメラニンが優位であれば金髪、赤毛の傾向がみられ肌は色白であることが多いです。

そしてフェオメラニンが多い人はそばかすができやすい傾向にあるのです。

ユーメラニンとフェオメラニンどちらが多いかは遺伝的な要因で決まります。

日本人をはじめ東洋人にはユーメラニンの方が多く、一方欧米人などの白人にはフェオメラニンの方が多い傾向にあります。

そのため欧米人にはそばかすができやすい人が多いのです。

なお日本人の中にも両親や祖父母からの遺伝によってフェオメラニンが優位である人は存在します。

日本人でもフェオメラニンを多く保有している人は毛髪が明るいブラウンであったり色白である傾向がみられ、またそばかすが出やすい傾向もみられます。

 

そばかすは好印象?

そばかすがある人の中にはそれをコンプレックスとしてメイクで隠す人もいますが、そばかすがあることをポジティブに捉える人もいます。

特に欧米人の中には自分のそばかすをチャームポイントとして捉え、あえてメイクで隠したりそばかす治療を受けたりしない人がいます。

またそばかすのない人の中にはそばかすに憧れを抱く人もおり、主に女性がそばかすがあるように見せるそばかす風のタトゥーを顔に入れる場合もあるのです。

そんな中日本ではしシミやそばかすのない肌を理想とする人が多く、スキンケアにおいても美白目的のケアが重視される傾向にあります。

そのためそばかすができると「隠したい」「取り除きたい」と考える方が多いです。

もしどうしてもそばかすが気になるという場合は、スキンケアを工夫したり医療機関で根本的なそばかす治療を受けたりすることでそばかすが薄くなったり除去できたりといった効果が望めます。

 

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そばかすを予防する方法は?

そばかす予防をする女性

欧米人の肌にできやすいそばかすですが、日本人においてもそばかすのリスクがまったくないという訳ではありません。

遺伝的な要因以外に普段の過ごし方が原因で発生する場合もあるからです。

そばかすはスキンケアや生活習慣の問題で肌のコンディションが低下すると発生するリスクが大きくなります。

そのためお肌の状態を維持すればそばかすが予防できる可能性があるのです。

またそばかす体質の遺伝などの要因でそばかすが既にできてしまったという方でも、外的刺激を防ぐためのスキンケアをしたりや生活リズムを整えたりすれば、そばかすが濃くなるのを防げる効果が見込めます。

それではそばかすの発生や進行を予防するためにはどのような点に気を付ければ良いかを具体的にご説明します。

 

紫外線対策をする

そばかすはメラニン色素が皮膚組織に蓄積した時に発生しやすくなります。

そして既にそばかすができている場合、紫外線を浴びることでそばかすの色が濃くなる恐れがあります。

紫外線はメラニン色素の生成、蓄積の大きな要因なので、そばかすの発生や悪化を予防するには日焼け止めクリームや日傘などで肌を紫外線から守ることが重要です。

普段屋外で過ごす時間が長い方であれば紫外線対策の重要性は高いですが、デスクワークなどで室内にこもりがちの方でも油断はできません。

窓から差し込む日光によって紫外線を浴びる可能性があるからです。

特に夏場は日中オフィスや自宅で過ごしていても窓越しに紫外線を浴びるリスクが大きいため、室内で過ごす日でも日焼け止めクリームを塗るのが推奨できます。

また日焼け止めクリームは時間経過にともなって効果が落ちていくことが多いため、2~3時間おきに1度塗り直すと1日中紫外線から肌を保護できる可能性が高まります。

 

食生活に注意する

ジャンクフードなどで日々の食事を済ませ栄養の偏りが生じていると、肌の新陳代謝を促進するビタミンCなどが十分に摂取できない可能性があります。

新陳代謝のペースが遅くなると皮膚組織でメラニン色素が作られた時に長い間排出することができず、やがて蓄積してそばかすの発生につながる恐れがあります。

そのため健康的な肌を維持するには毎日栄養バランスのとれた食事をとりビタミン類、タンパク質などの栄養素を摂取しましょう。

ちなみに不足していると感じる栄養素をサプリメントで補うという手段もありますが、栄養素によっては多量摂取すると腎機能や肝機能の異常、脱水症状などの不調につながるリスクがあるものもあります。

加えてビタミン類など特定の栄養素を必要摂取量の何倍も摂ったからといって肌のコンディションが劇的に良くなるということはありません。

そのためサプリメントを利用する場合はパッケージで示されている1日あたりの摂取量を必ず守りましょう。

 

十分な睡眠をとる

そばかすを予防するためには日々睡眠を十分にとることも欠かせません。

睡眠不足はホルモンバランスの乱れをまねき、それにともなって肌のターンオーバーのペースが低下する可能性があります。

ターンオーバーが正常なペースで行われていないと、新陳代謝のスピードがメラニン色素の生成スピードに追い付かないということになりかねません。

皮膚がメラニン色素をうまく追い出せずメラニン色素が蓄積すると、そばかすができるリスクが大きくなります。

そのためターンオーバーのペースを正常に保つためには、忙しい時期でも十分な睡眠時間を確保しホルモンバランスの乱れを防ぐことが推奨できます。

加えて深い眠りにつけると成長ホルモンが分泌される傾向にあるのですが、この成長ホルモンにはターンオーバーを促進する働きが期待できるのです。

そういった点でも睡眠はそばかすのない健康な肌を保つためには大切な役割を持つといえます。

ちなみに「ベッドに入ってから何分経ってもうまく寝付けない」という方は、うまく脳と体がリラックスモードに入れていない可能性があります。

寝る間際までパソコンやスマホを操作したりゲームをしたりしていると交感神経が働いてしまい寝ようとしてもなかなか寝付けず、もし眠れたとしても深い眠りに入るのが困難になります。

そのため寝る前はスマホのような光を発する液晶画面は見ないのがおすすめです。

そして部屋の照明を暗くしたり軽いストレッチをしたりして過ごすと心身ともにリラックスモードになり、ベッドに入ってから入眠するまでの時間が短縮され、深い眠りも正常なタイミングでやってくる効果が見込めます。

 

ストレスを溜め込まない

ストレスが蓄積されるとホルモンバランスが崩れることにともない、肌の新陳代謝のスピードが鈍くなる恐れがあります

そのため皮膚組織で作られたメラニン色素をしっかり排出できるように、ストレスを適度に発散し新陳代謝のペースを正常な状態に保ちましょう。

またストレス発散の手段としては体を筋力トレーニングやジョギング、ウォーキングなどで体を動かすことが挙げられます。

加えて何か趣味がある方はそれに没頭することでもストレス緩和効果が期待できます。

 

肌への刺激を避ける

そばかすを予防する上では肌への刺激を避けることも必要です。

肌に何らかの刺激が加わると、ダメージから肌を守る手段としてメラニン色素が作り出されます。

例えば洗顔時強く顔をこすったり肌に合わない化粧品を使い続けたりすると、肌が刺激を感知してメラニン色素の生成が促進されてしまう傾向にあるのです。

そのためそばかすを予防するのであれば、洗顔やスキンケアをする時肌を強くこすったり肌に合っていない洗顔料や化粧水、乳液を使うのは推奨できません。

手指やタオル、コットンの摩擦は極力避け、また化粧水やローションを付ける時に顔を叩くのもやめましょう。

そして洗顔料や化粧品は低刺激のものを選ぶのがおすすめです。

メントールやスクラブ、アルコール、合成界面活性剤を含まないものが肌への負担が少ない傾向にあります。

ちなみに肌への刺激はバリア機能を損なう原因となり、そばかす以外にもニキビやシワ、シミなどあらゆる肌トラブルを誘発する恐れがあります。

そのため日頃からちょっとした刺激も避けるのが望ましいです。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 島田 茂孝(しまだ しげたか)

    医師

    島田 茂孝(しまだ しげたか)

    熊本院 院長
    日本形成外科学会認定形成外科専門医

    • 略歴

      • 1995年
        島根医科大学医学部 卒業
        1995年
        太田熱海病院 外科 入局
        1996年
        熊本機能病院 整形外科 入局
        1997年
        恵寿総合病院 形成外科 入局
        1998年
        昭和大学医学部付属病院 形成外科 院外助手
        1999年
        今給黎総合病院 形成外科入局
        2000年
        前橋赤十字病院 形成外科入局
        2001年
        横浜労災病院 形成外科入局
        2002年
        太田熱海病院 形成外科 入局 部長就任
        2005年
        鶴岡市庄内病院 形成外科 入局 部長就任
        2009年
        荒尾市民病院 形成外科 入局 部長就任
        2018年
        共立美容外科・歯科 入職
        2019年
        共立美容外科・歯科 大分院院長就任
        2022年
        共立美容外科 熊本院院長就任
    • 主な加盟団体

      日本形成外科学会
      日本美容外科学会

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