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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

Lシステインが「そばかす」に与える効果とは?副作用も医師が解説

公開日:2022年05月26日(木)
最終更新日:2023年11月20日(月)

しみ
そばかすがある若い女性
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Lシステインは肌のターンオーバーを整える働きのある成分で、そばかすやシミに対処するための市販薬・処方薬に配合される場合があります。

食べ物にも含まれていますが、食事でLシステインを十分に取り入れるのは困難です。

そばかすを目立ちにくくするためには、継続的かつ適切な量のLシステインを摂取する必要があるため、市販薬や処方薬から摂取するのがおすすめです。

本記事では、Lシステインがそばかすに与える効果や、Lシステインを含む薬の副作用について詳しく解説します。

 

Lシステインとは?そばかすに与える効果は?

鼻の上にそばかすがある女性

Lシステインはアミノ酸の一種です。人体では皮膚や髪の毛、爪などにLシステインが含まれています。

Lシステインにはそばかすやシミの色素沈着を薄くする効果が期待できます。

ニキビなどの肌荒れを改善する効果も見込めることから、皮膚を健やかな状態に保つ上でLシステインは欠かせない成分です。

 

Lシステインの持つ働き

Lシステインは、主に皮膚が生まれ変わる機能をサポートする働きがあります。

Lシステインの摂取によって、そばかすなどの色素沈着をともなう肌トラブルやニキビ、湿疹といった炎症を改善させる効果が期待できます。

また、Lシステインの働きはそばかすなどを改善に導くことだけではありません。

肌だけでなく体への効果も見込めるため、健康を維持する成分とも言えます。

Lシステインの持つ働きについて詳しく解説します。

 

ターンオーバーの正常化

そばかすは、ターンオーバーのペースが低下し皮膚内部に生まれたメラニン色素がうまく排出されなくなることで発生しやすくなります。

Lシステインには低下してしまった肌のターンオーバーのペースを正常に近付ける働きがあることから、皮膚の生まれ変わりが進みそばかすの色素沈着が薄くなる効果が見込めます。

また、ターンオーバーが促進されると古い角質の蓄積や毛穴詰まりも改善されることがあるため、Lシステインの摂取によってニキビなどの肌荒れ改善効果も期待できるでしょう。

 

抗酸化作用

Lシステインには体内の「活性酸素」を除去する抗酸化作用もあります。

活性酸素は呼吸で体内に取り込まれた酸素がより活性化したもので、他の物質を酸化させます。

活性酸素はそばかすやシミ、くすみといった肌トラブルの原因となり得るのですが、Lシステインには活性酸素を除去してくれる働きが期待できるのです。

この抗酸化作用によって活性酸素が減少すると、そばかすが発生、悪化するリスクが軽減されます。

 

エネルギーの吸収を助ける

Lシステインには体に必要なエネルギーを効率良く生成・吸収する機能をサポートする働きもあります。

この働きによって、食べ物などで摂取されたエネルギーが体内に行き渡りやすくなり、疲労やだるさが緩和される効果が期待できます。

 

二日酔いの改善

お酒を大量に飲むと、後で二日酔いの状態になり頭痛などの症状が現れる場合があります。

こうした二日酔いの主な原因は、アルコールが肝臓で分解されたことで発生する「アセトアルデヒド」です。

アセトアルデヒドはタバコの煙にも含まれる有害物質で、二日酔いの代表的な症状である頭痛や吐き気、胃痛などを誘発します。

本来であれば肝臓内の「アルデヒド脱水素酵素」によって分解、無毒化されるのですが、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれないとそれらが体内をめぐり二日酔いの症状が現れる場合があります。

そこでLシステインを摂取することで、アセトアルデヒドの無毒化が促進され二日酔いの症状が緩和する効果が期待できるのです。

 

 

Lシステインの副作用

Lシステインの錠剤をのむ女性

Lシステインの副作用のリスクは低い傾向にあり、決められた摂取量を守れば副作用が生じることはほとんどありません。

しかし、ごくまれに腹痛や吐き気、下痢といった消化器官の不調が副作用として現れる場合があります。

またLシステインを過剰に摂取すると、体内の糖の分解や吸収を促すインスリンの働きが妨げられ糖尿病のリスクが上昇する恐れがあります。

これらの副作用が起きる可能性を抑えるために、Lシステインを含む薬を飲む際は必ず用法、容量を守りましょう。

なお、インターネット上などで「Lシステインを摂取すると白髪が増える」という情報が出回っていますが、こうした現象が起こることは医学的には証明されていません。

Lシステインにメラニン色素の蓄積を防ぐ働きがある点から「毛髪の色素までなくなる」と解釈されている可能性がありますが、白髪の発生とLシステイン摂取の因果関係は明らかになっていません。

そして「Lシステインが白髪の原因になる」という情報と併せて「ビタミンなど特定の栄養素をLシステインと一緒に摂ると白髪が生えにくくなる」という情報も流れています。

こちらの情報についても医学的には実証されていません。

 

Lシステインを含む食品

マグロの赤身

Lシステインは市販薬や処方薬だけでなく食品からも取り入れることが可能です。レバーや魚、卵、ごま、にんにく、ブロッコリーなどから摂取することができます。

しかし食品から摂取できるLシステインは少量です。

その他に体内のLシステインを増やす方法として、「メチオニン」を摂取するという方法もあります。

メチオニンは必須アミノ酸の一つです。

システインを体内で合成できるため、メチオニンを摂取することでLシステインの体内での増加が期待できます。

システインの合成に必要なメチオニンは鶏肉や牛肉、マグロ、チーズなどから摂取することができます。

 

Lシステインと一緒に摂取しておきたい栄養素

Lシステインと一緒にビタミンCを摂ると、Lシステインの働きがより活発になります。

Lシステインのそばかす改善効果を高めたいという場合は、ビタミンCを一緒に摂取するのがおすすめです。

また、ビタミンCそのものにもメラニン色素の生成に関わる酵素の働きを阻害する作用があるため、Lシステインとともにメラニン色素の蓄積を防ぐ働きが期待できます。

なお食べ物からではなくサプリメントからビタミンCを摂る場合は注意が必要です。

ビタミンCを含むサプリメントにはLシステインも含まれていることがあります。

そのため、LシステインとビタミンC入りのサプリメントを一緒に摂取してしまうとLシステインの過剰摂取につながる可能性があります。

Lシステインの過剰摂取を避けるためには、ビタミンC入りサプリメントのラベルを見てLシステインの有無をチェックするか、サプリメントは利用せず食べ物からビタミンCを摂取するのがよいでしょう。

また、Lシステインのそばかす改善効果を実感するためには肌への刺激を避けることも大切です。

Lシステインを摂取しているからといってスキンケアを怠ってしまうと、肌が紫外線のダメージを受けるなどしてそばかすが以前より濃くなってしまう恐れがあります。

 

Lシステインが配合された薬

Lシステインが配合された薬としては「ハイチオール」が挙げられます。

ハイチオールはLシステインを主成分とする薬です。肌のターンオーバーを促進することでそばかすやシミ、ニキビ、湿疹などの肌トラブルを改善に導く効果が見込めます。

ハイチオールは市販薬としても販売されていますが、医療機関の処方薬にもあります。一般的には、医療機関で処方されるハイチオールの方が市販薬よりも有効成分の量が多いでしょう。

また医療機関では個人の肌のコンディションに合わせて薬を処方されるため、ハイチオール以外にも必要な薬があると判断されれば他の外用薬、内服薬も併せて処方してもらえることがあります。

自分の肌に合った治療を提案してもらえるという点でも、市販薬より医療機関で処方される薬でケアするのがおすすめです。

なお、妊娠中の方は必ず医師に相談した上でハイチオールを服用しましょう。

 

 

 

そばかす改善には長期的な服用がおすすめ

Lシステインの錠剤のイメージ

Lシステインの摂取によってそばかすの改善を図るのであれば、Lシステインを含む薬を継続的に服用するのが望ましいです。

肌のターンオーバーは通常28日前後の周期で行われており、これは新しく作られた皮膚が表面の層まで押し上げられ古い角質として排出されるまでに約28日かかるということを意味します。

皮膚が生まれ変わるまでにこれだけの日数がかかることから、ターンオーバーのペースを整える働きを持つLシステインの効果の有無を確かめるには、数ヶ月間Lシステインを摂取し様子を見る必要があるのです。

Lシステインを摂取し続けるうちに、そばかすを形成するメラニン色素がターンオーバーで追い出されていくでしょう。

一方で「短期間でそばかすの色素を除去したい」という場合は、Lシステインの摂取だけでは不十分です。

仮にLシステインを大量に摂取したとしてもそばかすの改善が早まることはありません。それだけでなく、副作用が生じるリスクが上がってしまいます。

即効性を求める場合は、レーザー治療など別の手段を検討する必要があります。

なお、医療機関ではレーザー治療とLシステインでのケア両方をそばかす治療に取り入れることもあります。

例えば「レーザー治療を受けるための下準備」としてLシステインが処方されるケースもあるでしょう。

これはLシステインでターンオーバーのペースを整えてからレーザーを照射することで、レーザー治療後の経過が良好になる効果が見込めるためです。

共立美容外科ではさまざまなそばかす治療を行っています。

そばかす治療についてはこちらをご覧ください。

 

▼共立美容外科の「しみ、そばかす治療」の料金や治療方法についての詳細はこちら

 

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このページの監修・執筆医師

  • 浪川 浩明(なみかわ ひろあき)

    浪川 浩明(なみかわ ひろあき)

    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1991年
        帝京大学医学部医学科 卒業
        1991年
        東京厚生年金病院 形成外科入局
        2006年
        共立美容外科・歯科 入局
        2009年
        共立美容外科・歯科 新宿本院院長就任
        2009年
        共立美容グループ 副院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本形成外科学会会員
      日本顎顔面外科学会会員
      日本手の外科学会会員
      日本マイクロサージャリー学会会員
      日本職業・災害医学会会員

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