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公開日:2022年05月26日(木)
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目次
Lシステインは美白効果の望める成分の1つであり、そばかすやシミに対処するための市販薬・処方薬に配合される場合があります。
食べ物にも含まれていることがありますが、食事でLシステインを十分に取り入れるのは困難です。
そばかすを目立ちにくくするために摂取する場合、市販薬や処方薬から摂取すると継続的かつ適切な量のLシステインが取り入れられる可能性が高いです。
さて今回はLシステインがそばかすに与える効果や、Lシステインを含む薬の副作用について詳しくお伝えします。
Lシステインはアミノ酸の一種で、人体では皮膚に加え髪の毛や爪などにLシステインが含まれています。
そしてこのLシステインにはそばかすやシミの色素沈着を薄くする効果が期待できます。
またニキビなどの肌荒れを改善する効果も見込める点から、皮膚を健やかな状態に保つ上でLシステインは欠かせない成分であるといえます。
Lシステインは主に皮膚が生まれ変わる機能をサポートする働きが見込める成分です。
そのため、Lシステインの摂取によってそばかすなどの色素沈着をともなう肌トラブルやニキビ、湿疹といった炎症を改善させる効果が期待できます。
そしてLシステインの働きはそばかすなどを改善に導くことだけではありません。
肌だけでなく体にもあらゆる効果をもたらすことが期待されるため、美白成分であると同時に健康を維持する成分ともいえるのです。
それではLシステインの持つ働きについて詳しくご説明します。
そばかすがターンオーバーのペースが低下し皮膚内部に生まれたメラニン色素がうまく排出されなくなることで発生しやすくなる場合があります。
Lシステインには低下してしまった肌のターンオーバーのペースを正常に近付ける働きがあるので、皮膚の生まれ変わりが進みそばかすの色素沈着が薄くなる効果が見込めます。
またターンオーバーが促進されると古い角質の蓄積や毛穴詰まりも改善される可能性があるので、Lシステインの摂取でニキビなどの肌荒れが改善する効果も期待できるのです。
Lシステインには体内の「活性酸素」を除去する抗酸化作用もあります。
まず活性酸素は呼吸で体内に取り込まれた酸素がより活性化したもので、他の物質を酸化させる可能性を持ちます。
そして活性酸素はそばかすやシミ、くすみといった肌トラブルの原因となり得るのですが、Lシステインには活性酸素を除去してくれる働きが期待できるのです。
この抗酸化作用によって活性酸素が減少すると、そばかすが発生、悪化するリスクが軽減されます。
Lシステインには体に必要なエネルギーを効率良く生成・吸収される機能をサポートする働きもあります。
この働きによって食べ物などで摂取されたエネルギーが体内に行き渡りやすくなり、疲労やだるさが緩和される効果が期待できます。
お酒を大量に飲むと、後で二日酔いの状態になり頭痛などの症状が現れる場合があります。
こうした二日酔いの主な原因は、アルコールが肝臓で分解されたことで発生する「アセトアルデヒド」です。
アセトアルデヒドはタバコの煙にも含まれる有害物質で、二日酔いの代表的な症状である頭痛や吐き気、胃痛などを誘発します。
本来であれば肝臓内の「アルデヒド脱水素酵素」によって分解、無毒化されるのですが、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれないとそれらが体内をめぐり二日酔いの症状が現れる場合があります。
そこでLシステインを摂取することで、アセトアルデヒドの無毒化が促進され二日酔いの症状が緩和する効果が期待できるのです。
Lシステインの副作用のリスクは低い傾向にあり、決められた摂取量を守れば副作用が生じることはあまりありません。
一方でごくまれに腹痛や吐き気、下痢といった消化器官の不調が副作用として現れる場合があります。
またLシステインを過剰に摂取すると、体内の糖の分解や吸収を促すインスリンの働きが妨げられ糖尿病のリスクが上昇する恐れがあります。
これらの副作用が起きる可能性を抑えるために、Lシステインを含む薬を飲む際は必ず用法、容量を守りましょう。
ちなみにインターネット上などで「Lシステインを摂取すると白髪が増える」という情報が出回っていますが、こうした現象が起こることは医学的には証明されていません。
Lシステインにメラニン色素の蓄積を防ぐ働きがある点から「毛髪の色素までなくなる」という解釈が生まれている可能性がありますが、白髪の発生とLシステイン摂取の因果関係は明らかになっていないのです。
そして「Lシステインが白髪の原因になる」という情報にともない「ビタミンなど特定の栄養素をLシステインと一緒に摂ると白髪が生えにくくなる」という情報も流れています。
こちらの情報についても医学的には実証されていません。
Lシステインは市販薬や処方薬だけでなく食品からも取り入れることが可能で、レバーや魚、卵、ごま、にんにく、ブロッコリーなどから摂取することができます。
しかし食品から摂取できるLシステインは少量です。
また体内のLシステインを増やす方法としては、直接この成分を取り入れるほか「メチオニン」を摂取するという方法が挙げられます。
メチオニンは必須アミノ酸の1つで、システインを体内で合成することができます。
このシステインが合成されることにともない、Lシステインも体内で増加することが期待できるのです。
ちなみにシステインの合成に必要なメチオニンは鶏肉や牛肉、マグロ、チーズなどから摂取することができます。
Lシステインと一緒にビタミンCを摂ると、Lシステインの働きがより活発になり美白効果が出やすくなる傾向にあります。
そのためLシステインのそばかす改善効果を高めたいという場合はビタミンCを一緒に摂取することが推奨できます。
そしてビタミンCそのものにもメラニン色素の生成に関わる酵素の働きを阻害する作用があるので、Lシステインとともにメラニン色素の蓄積を防ぐ働きが期待できます。
なお食べ物からではなくサプリメントからビタミンCを摂る場合は注意が必要です。
ビタミンCを含むサプリメントにはLシステインも含まれている場合があります。
そのため、LシステインをビタミンC入りのサプリメントを一緒に摂取してしまうとLシステインの過剰摂取につながる可能性があります。
もしLシステインの過剰摂取を避けながらビタミンCを同時に摂取するのであれば、ビタミンC入りサプリメントのラベルを見てLシステインの有無をチェックするか、サプリメントは利用せず食べ物からビタミンCを摂取するのが望ましいです。
また、Lシステインのそばかす改善効果を実感するためには肌への刺激を避けることも欠かせません。
Lシステインを摂取しているからといってスキンケアを怠ってしまうと、肌が紫外線のダメージを受けるなどしてそばかすが以前より濃くなってしまう恐れがあります。
Lシステインが配合された薬としては「ハイチオール」が挙げられます。
ハイチオールはLシステインを主成分とする薬で、肌のターンオーバーを促進することでそばかすやシミ、ニキビ、湿疹などの肌トラブルを改善に導く効果が見込めます。
このハイチオールは市販薬としても販売されていますが医療機関の処方薬にもあり、医療機関で処方されるハイチオールの方が有効成分の量が多い傾向にあるのです。
そのため市販されているハイチオールを自己判断で使用した時よりも、処方薬のハイチオールを服用した時の方がそばかすの色素沈着に高い効果が見込めます。
また医療機関では個人の肌のコンディションに合わせて薬を処方されるため、ハイチオール以外にも必要な薬があると判断されれば他の外用薬、内服薬も併せて処方してもらえることがあります。
ご自分の肌に合った治療を提案してもらえるという点でも市販薬より医療機関で処方される薬でそばかすをケアするのが望ましいです。
なお妊娠中の方は医師に必ず相談した上でハイチオールを服用しましょう。
Lシステインの摂取によってそばかすの改善を図るのであれば継続的にLシステインを含む薬を服用するのが望ましいです。
長期的なLシステインの摂取が推奨できる理由については肌のターンオーバーのペースが関わっています。
肌のターンオーバーは通常28日前後の周期で行われており、これは新しく作られた皮膚が表面の層まで押し上げられ古い角質として排出されるまでに約28日かかるということを意味します。
皮膚が生まれ変わるまでにこれだけの日数がかかることから、ターンオーバーのペースを整える働きを持つLシステインの効果の有無を確かめるには、数ヶ月間Lシステインを摂取し様子を見る必要があるのです。
そしてLシステインを摂取し続けるうちに、そばかすを形成するメラニン色素がターンオーバーで追い出されていき、肌の色が元の状態に近付いてきたことが実感できるようになります。
一方で「長期的に経過を観察するのではなく、短期間でそばかすの色素を除去したい」という場合は、Lシステインの摂取だけでは不十分です。
仮にLシステインを大量に摂取したとしてもそばかすの改善が早まることは見込めず、また副作用が生じるリスクが上がるというデメリットが生じます。
そんな中即効性のあるケアを望む方には、医療機関ではレーザー治療など別の手段を用いたそばかす治療が推奨される傾向にあります。
ちなみにレーザー治療とLシステインでのケア両方がそばかす治療に取り入れることもあります。
例えば医療機関によっては「レーザー治療を受けるための下準備」として患者さんにLシステインを処方する場合があるのです。
これはLシステインでターンオーバーのペースを整えてからレーザーを照射することで、レーザー治療後の経過が良好になる効果が見込めるためです。
共立美容外科ではさまざまなそばかす治療を行っています。
そばかす治療についてはこちらからご覧ください。
▼共立美容外科の「しみ、そばかす治療」の料金や治療方法についての詳細はこちら
このページの監修・執筆医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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