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アキーセルとベイザーの脂肪吸引の違いを医師が解説

アキーセルとベイザーの脂肪吸引の違いを医師が解説

公開日: 2022年04月29日 (金)
最終更新日: 2022年04月29日 (金)
アキーセルとベイザーの脂肪吸引の違いを医師が解説

「小顔になりたい」「お腹まわりの贅肉をとりたい」など、ピンポイントの部位にアプローチしてスッキリとした見た目を手に入れられる脂肪吸引。

しかし脂肪吸引には「アキーセル脂肪吸引」「ベイザー脂肪吸引」などいくつかの方法があるため、「どの方法が合っているのかわからない…」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこのコラムでは、アキーセル脂肪吸引の特徴、メリットやリスク・副作用のほか、アキーセル脂肪吸引とともに注目を集めているベイザー脂肪吸引との違いについてもご紹介します。

脂肪吸引を受けるか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

アキーセル脂肪吸引とは

二の腕の脂肪をつまむ看護師

二の腕やお腹、顔の脂肪吸引で使用されるアキーセル脂肪吸引。

アメリカMMT社が開発した脂肪吸引機器を使用した脂肪吸引の方法です。

FDA(アメリカの厚生労働省にあたる機関)で認可を得ており、日本のクリニックでも導入されています。

人や部位によっても個人差はありますが、アキーセル脂肪吸引の特徴を以下の表にまとめました。

 

 

アキーセル脂肪吸引の特徴
適用可能な部位 顔・二の腕・お腹・背中・腰・お尻・太もも・ひざ・ふくらはぎ・足首
料金の目安 顔:800,000円、二の腕全体:550,000円、お腹まわり:1,200,000円、太もも全体:1,000,000円
手術時間 二の腕:35分、お腹まわり:1〜2時間、太もも:2〜3時間
通院回数の目安 3〜4回
回復までの期間 1カ月
制限事項 3日〜1週間程度圧迫固定
仕事・外出 翌日から可能
シャワー 手術部位をのぞき、当日から可能
入浴 1週間後から可能
洗顔・メイク 手術部位をのぞき、当日から可能

 

テレワークであれば翌日から可能で、回復までの期間も1カ月程度と短いのが特徴です。

 

アキーセル脂肪吸引は、まずは止血剤が入った麻酔液を皮下脂肪層に注入します。

そして、高周波を発生させながら細かく振動する吸引管「カニューレ」で、粒状にやわらかくほぐれた脂肪を吸引していきます。

手術後、脂肪組織周辺の組織が収縮して、タイトニング効果で引き締まっていきます。

 

 

メリット

アキーセル脂肪吸引のメリットを説明する看護師

アキーセル脂肪吸引を選んだ方がよいのは、どのような方なのでしょうか?

3つのメリットと、この手術がおすすめの方をご紹介します。

 

 

メリット① 最大90%の脂肪を除去できる

アキーセル脂肪吸引では、隅々まで届きやすい細いカニューレを使用して皮下脂肪を細かくするため、最大90%もの皮下脂肪を吸引できます。

筋肉・骨・皮膚の割合によって仕上がりに個人差はありますが、大量の脂肪を吸引できるため、今の状態よりもスッキリと見せられるのがメリットです。

従来の脂肪吸引では手術が難しかった顔の手術も可能なため、小顔に見せたい方にもおすすめです。

 

メリット② 痛みが少ない

アキーセル脂肪吸引に使用する細いカニューレは、吸引口(穴)も小さくすむため、手術中の痛みをおさえられます。

また、脂肪細胞をとりまいている血管・線維組織・神経・筋肉などにダメージを与えることなく、脂肪細胞のみをバラバラにして取り除くことができるため、手術後の内出血・腫れなどもおさえられます。

手術中・手術後ともに、痛みが苦手な方におすすめです。

 

メリット③ 回復までのダウンタイムが短い

アキーセル脂肪吸引は、従来の脂肪吸引に比べてダウンタイムが短くなっています。

個人差はありますが、手術後7日ほどで痛みがひき、2週間もすると人目にふれてもわからないほど皮膚がなめらかになるといわれています。

手術後2カ月ほど経つと、色素沈着などもほとんどなくなって自然な状態に戻るといわれていますので、なるべく早くキレイな皮膚の状態に戻したい方におすすめです。

 

 

 

副作用とリスク

副作用のイメージ

アキーセル脂肪吸引にはメリットがある一方で、リスク・副作用もあります。

手術直後と手術後の経過別でご紹介しますので、理解してから手術を受けるようにしましょう。

 

手術直後

手術直後には、腫れ・むくみ・内出血・熱っぽくなる場合があります。

テレワークの方は翌日からでも仕事復帰できる場合がほとんどですが、動く必要がある仕事をされている方など、心配な方は術後1週間ほどお休みをとった方が安心です。

 

術後3日〜1週間

術後3日間〜1週間ほどは、強い筋肉痛のような痛みを感じる場合があります。

ほとんどの場合、日常生活に支障がない程度ですが、あまりに痛みがひどい場合は鎮痛剤を処方してもらうなどして対処しましょう。

 

術後1〜3週間

皮膚が硬くなったり、凹凸が感じられたり、つっぱり・こわばりを感じたりする「拘縮」と呼ばれる状態になる場合があります。

長くても3カ月程度でおちつくといわれていますが、早期回復のためには、セルフマッサージなどのアフターケアが必要です。

 

 

まれに起こりうるリスク

そのほか、すべての患者さまではありませんが、まれに以下のようなリスクが起こる可能性があります。

 

  • 脂肪吸引をした部位の麻痺やしびれ
  • 左右差が出る
  • 手術跡が残る
  • 思ったように細くならない

 

しびれや麻痺、息苦しさなどが続くなど、何か心配ごとがあればすぐにクリニックに相談しましょう。

 

 

アキーセル脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の違いを比較

お腹の脂肪をつまむ医師

近年、アキーセル脂肪吸引と同じく注目を集めている脂肪吸引の方法として、「ベイザー脂肪吸引」があります。

脂肪組織だけを効率的に吸引できるため、従来の脂肪吸引のように体に負担がかからないことなど、2つの機器には共通点も多く、「どちらを受けるべきか…」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

そこで、2つの違いを表で比較しました。

 

アキーセル脂肪吸引 ベイザー脂肪吸引
原理 カニューレの高周波で脂肪細胞を粒状にして吸引する ベイザー波で脂肪細胞を液状にして、カニューレで吸引する
吸引できる量 皮下脂肪全体から最大90% 皮下脂肪全体から最大90%
仕事・外出 翌日から可能 翌日から可能
顔の手術 可能 可能
回復までの期間 1カ月 1ヵ月
おすすめの人 痛み・ダウンタイムをより少なくしたい方・脂肪注入をしたい方 ボディデザイン・引き締めを求める方

 

アキーセル脂肪吸引は脂肪細胞を「粒状」にするのに対し、ベイザー脂肪吸引は「液状」にしてから取り除くなど、原理に違いがあります。

そのため、「引き締め」や「ボディデザインの自由度」などはベイザー脂肪吸引の方が得意としている一方で、アキーセル脂肪吸引は「脂肪による豊胸や顔の脂肪注入」を得意としています。

アキーセル脂肪吸引で取り除いた粒状の脂肪は、細胞レベルでのアンチエイジングが期待できる「脂肪由来幹細胞」が豊富に含まれています。豊胸やエイジングケアに使用すると定着しやすいため、脂肪注入に適しているのです。

 

当院は脂肪吸引を1989年以来35年ほど行っています。

当院としておススメなのは、53種類の細かいカニューレを使用して、傷跡保護器具KBシースを使う共立式KB脂肪吸引+ベイザー脂肪吸引の組み合わせです。

ベイザーを使用してのコンデンスリッチ豊胸や顔のへこみ治療のマイクロCRFなどの脂肪注入の患者さまの満足度は高い傾向にあります。

 

 

 

アキーセル脂肪吸引のクリニックの選び方

アキーセル脂肪吸引のクリニックの選び方を説明する医師

アキーセル脂肪吸引はリスクも伴う手術になるため、クリニック選びが重要です。どのようなクリニックを選ぶべきか、選び方を3つご紹介します。

 

選び方① 実績のあるクリニックを選ぶ

アキーセル脂肪吸引は特殊なカニューレを使用するため、医師の技術が必要になります。

前述したとおり、まれに仕上がりに左右差がでる場合がありますが、こういった失敗は医師の技術不足が原因です。

アキーセル脂肪吸引をよく熟知していて、実績も積んでいるクリニックを選びましょう。

 

選び方② カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ

アキーセル脂肪吸引によって理想の仕上がりを目指せるかどうかは、個人の筋肉量や骨、皮膚などによって変わってきます。

カウンセリングで仕上がりイメージを持てないと、「イメージと違う…」といったトラブルの原因になります。

カウンセリングでは仕上がりを予測してもらい、術後のイメージをしっかり持つことが大事です。

 

選び方③ アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ

術後は、クリニックにて圧迫用のコルセットをつけますが、その後は包帯・サポーター・コルセットなどでセルフでの圧迫固定が必要になります。

また、こわばりを取るために皮膚と深部組織をほぐすストレッチやマッサージなども行うとよいでしょう。

このようなアフターケアの方法を教えてくれたり、経過をみてもらえたり、何かあったときにすぐに相談できたりするクリニックを選ぶと安心です。

 

 

手術の流れ

アキーセル脂肪吸引の手術は、どのように行われるのでしょうか。実際の手術の流れの目安をご紹介します。

 

カウンセリング

問診票を記入後、専門医によるカウンセリングを受けます。

理想とするスタイルをヒアリングし、お客さまの状況やバランスをみて、最適な方法で手術内容を決定します。

 

手術

デザインマーキングを行った後、手術に入ります。

静脈麻酔・局所麻酔などの麻酔を使って眠っている状態で行うため、ほとんどの場合、手術中の痛みはありません。

うとうとしている間に、範囲の広い太ももまわりでも2〜3時間で手術が終わります。

 

手術後

手術後はコルセットなどで圧迫固定をします。

しばらく休んで問題がなければ、帰宅いただけます。

回数や日数の間隔はクリニックにもよりますが、経過を見るために、1日後・3日後など、定期的に通院が必要です。

術後1週間ほど経ったら抜糸を行います。

 

 

最後に

共立美容外科の入り口の前で案内する医師

このコラムではアキーセル脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の違いを美容外科医が分かりやすく解説しました。

どちらも脂肪吸引で使用される良い器械です。しかしながら、どちらもあくまで1つの医療機器にすぎないため、実際の仕上がりの良し悪しは、医師の技術によります。

失敗しないように、クリニック選びは慎重にしましょう。

緻密なボディデザインをして、気になる箇所をしっかり引き締めたい方は、共立式KB脂肪吸引と組み合わせたベイザー脂肪吸引を選択したほうがよいでしょう。

美容外科学会認定医が多数在籍する共立美容外科でもベイザー脂肪吸引を受けられますので、悩まれている方はぜひご相談ください。

 

ベイザーのバナー

▼共立美容外科のベイザー脂肪吸引についての詳細はこちら

カウンセリングの予約バナー

 

 

このページの監修・執筆医師

  • 日本美容外科学会
  • 日本美容外科学会認定専門医

磯野 智崇

(いその ともたか)

医師の詳細

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