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公開日:2023年07月09日(日)
最終更新日:2023年07月11日(火)
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目次
美容整形で頬骨とほうれい線の間にある「メーラーファット」という脂肪を除去すると、頬の丸みや目立つほうれい線を改善できる可能性があります。しかし、メーラーファットの除去は「老ける」といわれることもあり、本当のところはどうなのか知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、脂肪吸引によりメーラーファットを除去するとどのようなメリットが得られるのかを詳しく解説します。またメーラーファット除去のデメリットや、失敗しない美容クリニックの選び方も紹介します。頬の脂肪が気になり、美容整形を考えている方はぜひ参考にしてください。
メーラーファットとは、頬骨とほうれい線の間にある皮下脂肪のことを指します。メーラーファットが多いと、加齢による頬のたるみや、目立つほうれい線、ゴルゴラインといわれる目頭から頬にかけてのシワなどの原因になります。
生まれつきメーラーファットが多い方もおり、コンプレックスになりやすいのも特徴です。メーラーファットが多いと、頬の丸みが強調されて顔が大きく見えてしまったり、若くてもほうれい線が深く刻まれてしまったりする原因となります。ダイエットでは落としにくい脂肪のため、美容整形で理想の頬を手に入れたいと考える方も多く、近年注目を集めています。
メーラーファットを除去する美容整形とはどのようなものなのでしょうか。メーラーファット除去のために行われるのは、いわゆる「脂肪吸引」です。カニューレという細いチューブを施術箇所に差し入れ、脂肪を吸引します。
メーラーファットの場合、鼻の中または口角の内側からカニューレを差し入れることが多く、傷口もごくわずかなため、基本的には跡が残る心配や過剰な痛みの心配をする必要ありません。
狙った部分の脂肪だけを除去でき、短期間ですっきりした頬を目指せるのが特徴です。小顔や顔やせ、老けた印象になるのを防ぐのに効果的で、男性女性問わず施術を受けられる美容整形です。
メーラーファットと混同されやすい脂肪に、バッカルファットがあります。バッカルファットとは、メーラーファットのように皮膚の表面に近いところにある皮下脂肪ではなく、頬の表情筋よりさらに深い位置にある脂肪の塊のことです。加齢とともに下垂し、ほうれい線を深くしたり、口角の横からフェイスラインにかけてブルドッグ状のたるみを作る原因になったりします。
バッカルファットは頬の上の方にあるため、生まれつきバッカルファットが多い方は顔が太っているように見えることもあります。メーラーファットと同じく、ダイエットなどでは簡単に減らせない脂肪のため、脂肪吸引による除去で小顔効果やたるみ防止を目指すことも可能です。
メーラーファット除去は、ほうれい線など口周りのたるみやシワの改善に効果的な施術です。一方バッカルファット除去はブルドッグ顔やフェイスラインのたるみ予防に効果的とされています。いずれも小顔効果が期待できるでしょう。
肌の奥にある脂肪のため、脂肪吸引する際は口腔内(こうくうない)から行うのが一般的です。
ジョールファットもメーラーファットと混同されやすい脂肪です。ジョールファットは口角の横付近にあり、ジョールファットが多いと頬から口元にかけてのラインがもったりとした印象になります。フェイスラインをシャープに見せたい方にとっては、コンプレックスとなる脂肪かもしれません。脂肪の塊としては小さなものですが、ジョールファットがあると口角に影ができ、疲れた印象や老けた印象に見えることがあります。
ジョールファットの除去は、口角のたるみやマリオネットラインの予防、すっきりとしたフェイスラインを目指す方におすすめです。ジョールファット除去も口腔内(こうくうない)から施術するのが一般的です。
メーラーファットの除去にはどのようなメリットがあるのか、さらに具体的に解説します。
生まれつきメーラーファットが多い方の悩みになりがちなのが、「笑ったときの頬の丸み」です。ぷっくりと持ち上がる頬はチャーミングな印象ですが、顔が大きく見えたり、太っている印象に見えたりすることもあるため、笑顔に自信が持てないと悩む方もいるかもしれません。
メーラーファットはほうれい線の上付近にあるため、笑うと持ち上がり、どうしても頬の丸みを強調します。メーラーファットの除去で押し上げられる脂肪がなくなれば、頬が丸くもったりせずすっきりとした印象になれるでしょう。
脂肪を支えている土台が緩むと肌はたるみます。皮下脂肪はコラーゲン繊維に包まれて形を保っており、上層の皮膚と下層にあるスマス筋腱膜をつなぐ靱帯組織で支えられています。そのため肌へのさまざまなストレスや加齢により、皮下脂肪を支える靱帯組織が傷付いたり伸びたりしてしまうと、脂肪を支えきれなくなるのです。
メーラーファットが多ければ多いほど頬は大きくたるむ可能性があり、老けて見える原因になってしまうでしょう。メーラーファットを除去すれば、老けた印象になる頬のたるみを改善できたり、たるんでしまう前に予防できたりします。
ほうれい線の上に位置するメーラーファットは、ほうれい線を深く目立たせる原因にもなります。加齢とともに顔の皮膚がたるんでくると、ほうれい線に被さるような形で深いシワを作ってしまうのです。
加齢による変化は誰しもに起こることのため、ほうれい線ができるのを予防するには何かしらの対策が欠かせません。その中の一つとして、メーラーファットの除去は役に立つといえます。
脂肪は小さな脂肪細胞が集まってできており、一つひとつの脂肪細胞が肥大化することで肥満となります。脂肪吸引は脂肪細胞そのものを取り除く施術のため、リバウンドがあまり起こりません。例えば食べ過ぎや運動不足などの脂肪細胞を肥大化する原因が発生しても、細胞の数自体が少ないため、全体のボリュームがそこまで増えなくなるのです。
脂肪細胞は思春期以降増えないとされているため、除去してから新たに作り出される心配もないです。残された脂肪細胞が肥大化することはありますが、既に取り除いた分は肥大化しないため、元どおりになってしまう可能性は低いといえるでしょう。
頬のたるみは毎日のセルフケアや、エステなどである程度ケアすることはできますが、継続的に行わなければならない点がネックです。美容整形でもたるみの改善を行う施術としてヒアルロン酸やボトックスなどがありますが、これも定期的に繰り返し施術する必要があります。その点脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを取り除く施術のため、一度の施術でしっかりと効果を感じられるのがメリットです。
メーラーファットの除去は、頬の丸みやたるみ、ほうれい線で悩む方、これからたるむのが心配な方にとてもメリットの多い美容整形です。しかしメーラーファットを除去したことで、場合によってはかえって老けて見えてしまうリスクがある点はしっかりと押さえておきましょう。ここでは、メーラーファットの除去によりなぜ老けて見えてしまうのか、理由を解説します。
先述のとおりメーラーファット多いと、頬の丸みが助長され太った印象に見えることがあります。これは、裏を返せばハリのある若々しい状態の頬ともいえます。そのためメーラーファットを取り除くとハリが失われ、頬がこけたようになってしまうことがあるのです。ハリが失われ、頬がこけた状態は、とても老けた印象に見えてしまうでしょう。
頬をすっきり見せたいからといって、メーラーファットを全て取り除けば良いというものではありません。頬がこけて見えることで老けた印象になるのを防ぐには、メーラーファットを過剰に取り除かないことも必要になってきます。十分な経験と知識のある医師にしっかりと相談し、無理のない施術を行うことが大切です。
皮下脂肪は、表皮と筋肉に挟まれるように存在しています。脂肪吸引によって皮下脂肪が除去されれば脂肪の体積は減りますが、表皮や筋肉の体積は変わらないため、表皮の下に隙間ができ、余った表皮がたるみます。そうなればかえってほうれい線が目立ち、老けて見えてしまうでしょう。
こうしたたるみは施術後時間が経過してから出ることが多いため、実施経験が多く、一人ひとりの肌の状態を見ながら適切に施術できるクリニックや、アフターフォローの充実したクリニックを選ぶ必要があります。
メーラーファットの除去は、一般的に鼻の中からカニューレを通して行います。放射状に何度もカニューレを動かしながら脂肪を吸引するため、小鼻の辺りから猫のひげのような跡が残ることがあります。口腔内(こうくうない)から施術した場合も同様で、施術の仕方によってはカニューレを動かした方向に跡が残り、笑ったときに目立ってしまうでしょう。頬はすっきりし、ほうれい線も目立ちにくくなるかもしれませんが、施術によってできた不自然なシワによって、余計に老けた印象に見えることもあります。
メーラーファットの除去を真剣に考えているなら、以下のデメリットやリスクもしっかり理解しておきましょう。
メーラーファット除去は医師の技術力に頼るところが多く、場合によっては左右差が生じることがあります。施術の際は左右差が出ないようデザインし、除去する脂肪を見定めて行います。しかしこれを誤ると、左右異なる仕上がりになってしまいます。
また、もともと人の骨格は完全に左右対称ではないため、メーラーファットの除去で左右差が目立ってしまうことも考えられます。メーラーファット除去により、アンバランスな表情になるかもしれない点はデメリットといえます。
メーラーファットを除去すると、皮膚がひきつるように感じることがあります。この皮膚のひきつれは、脂肪吸引のダウンタイムの一つである「拘縮」に関係があります。拘縮は脂肪吸引をした後の皮膚の空洞部分を埋めようとする働きの中で起こるもので、肌表面が堅くなったり凸凹したりするのが代表的な症状です。
拘縮が起こると、皮膚がひきつるように感じることもありますが、基本的には一過性のもので、3カ月~半年程度で落ち着きます。ただし皮下脂肪を取り過ぎていた場合、ひきつれがさらに長く続く可能性もあります。
メーラーファットを除去しても、思ったような効果が期待できないことがあります。脂肪を取り過ぎてしまうと頬がこけて見えたり、反対に取る量が少な過ぎれば施術前とほとんど変わらない仕上がりになったりするかもしれません。これも医師の経験や技術力に左右される部分のため、クリニック選びは慎重に行う必要があるでしょう。いずれにしても、思ったような仕上がりになるとは限らない点は理解しておく必要があります。
一度取り除いた脂肪細胞は、再生されることはありません。リバウンドしないというメリットにはなりますが、他の部分の脂肪が肥大してしまうと凹凸がかえって目立ち、不自然な印象になります。脂肪のある部分はふっくらとし、メーラーファットを取り除いた部分は細いままという、アンバランスな状態になるのです。
取り除いた脂肪は再生しないため、もし仕上がりに満足がいかなくても、基本的に元に戻すことはできません。もちろん、脂肪を失った部分に再度脂肪を注入する、マイクロCRFなどの施術を行えば改善させることはできます。しかし、ケガが治るように元の状態に戻るわけではない点は理解しておきましょう。
美容整形には基本的にダウンタイムがあります。1~2日程度の軽度なものから、数週間、数カ月以上続くものなど施術内容によってさまざまです。また、現れる症状も施術内容や部位によって異なります。
メーラーファット除去の術後に予測される、ダウンタイムの症状は以下のとおりです。
カニューレを差し込む際にできる傷口はとても小さいため、数日程度で落ち着くのが一般的です。2~3日は腫れや痛みが出るためテーピングを巻いて過ごします。テーピングが取れた後もしばらくむくんだ状態が続いたり、内出血が起きたりしますが、2~3週間程度で次第に落ち着くでしょう。拘縮は術後1~2カ月頃から現れ始め、術後3カ月〜半年程度で落ち着きます。
個人差はありますが、ダウンタイムの症状や長さとしては比較的重いものになるため、よく理解した上で施術するようにしましょう。
メーラーファット除去は、頬の丸みやほうれい線などのコンプレックス解消や、将来的な老け顔予防に有効な施術です。しかし、施術には豊富な経験や確かな技術力が欠かせず、クリニック選びは慎重に行う必要があります。ここでは、メーラーファット除去で後悔しないためのクリニック選びのポイントを紹介します。
メーラーファットの除去には医師の豊富な経験が欠かせません。骨格や筋肉、脂肪の付き方などは人それぞれ異なります。どの程度除去すれば理想の形に仕上がるかは、経験が豊富でなければ分からないでしょう。
そのため、クリニックを選ぶ際は、脂肪吸引の豊富な実績があるかどうかの確認が大切です。顔はもちろんのこと、さまざまな部位の施術実績があれば、ご自身の骨格に合わせた柔軟で適切な施術をしてもらえる可能性が高まるでしょう。まずはクリニックのホームページなどで、どれくらいの施術実績があるのか確認してみてください。
施術実績を確認する際は、実際の症例写真も同時に確認してください。件数だけが紹介されていても、どのような施術を行い、どのように変化したのかが分からなければ技術力を推し量ることができません。また、症例写真は古過ぎないかどうかも確認しましょう。直近の脂肪吸引の実例があることを確かめるのも、良いクリニック選びに欠かせません。
医師がきちんとカウンセリングを行ってくれるかも確認すべきポイントです。初めに看護士やカウンセリング担当のスタッフが、簡単に来院目的を聞くことはよくあります。しかし、本格的な相談やどのような施術をすべきかなどのカウンセリングは、担当する医師が行ってくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
当然ですが、施術に関する細やかな説明は医師でなければできません。悩みはそのまま施術に直結するため、医師に一から相談できるかどうかは重要です。じっくりと担当医師に相談でき、カウンセリングが受けられるかの確認も大切です。
メーラーファットの除去は、一人ひとりに合った施術を受けることが大切です。カウンセリングを受ける際は、きちんとご自身の悩みに寄り添い、実際の顔の状態を見ながら適切な施術を提案してくれているかどうかを、しっかり確認するようにしましょう。カウンセリングの段階で納得がいかなければ、断るのも大切なことです。
美容整形はメリットばかりではありません。ダウンタイムの程度や考えられるリスクなど、デメリットの説明をきちんとしてくれるかどうかも、良いクリニック選びの判断基準になります。
脂肪吸引は、皮膚に器具を差し込み、本来ならばそこにあるはずの脂肪を取り出す施術です。少なからず肌や体調に負担を与えるもののため、しっかりとしたリスク説明は欠かせません。安易に「大丈夫」とせず、きちんとリスクを説明してくれるかどうかも確認しましょう。
美容整形ではアフターフォローの充実も見逃せないポイントです。特に脂肪吸引となるとダウンタイムも長くなるため、長期にわたってしっかりサポートしてくれるクリニックを選びましょう。アフターフォローの内容はクリニックによって異なります。自分が納得し、安心できるフォロー内容のクリニックを選ぶようにしてください。
繰り返しとなりますが、メーラーファットの除去は肌への負担を伴う施術のため、不安や疑問点を含めしっかり相談でき、信頼できるクリニックでの施術を選びましょう。共立美容外科では、担当の医師が時間をかけて丁寧にカウンセリングを行います。プライバシーに配慮し、完全個室で行うため不安な点も遠慮なく聞きやすいでしょう。
どのような施術になるかや、実際に使用する機器の説明などもしてもらえるため、十分に納得してから施術を依頼することが可能です。他のクリニックでの脂肪吸引に失敗した方の修復も相談できるので、気になっているならまずはカウンセリングを受けてみると良いでしょう。
共立美容外科では独自の器具を使う、「共立式KB脂肪吸引」という脂肪吸引を行っています。顔をはじめ全身に対応しており、豊富な実績と解剖学を熟知した脂肪吸引の技術を持つ医師が担当します。共立美容外科の脂肪吸引を詳しく紹介します。
共立美容外科の脂肪吸引「共立式KB脂肪吸引」では、独自に開発し特許を取得している「KBシース」を用いて施術を行います。KBシースとは傷跡を残さないようにするための保護器具です。通常、脂肪吸引を行うと、カニューレを何度も動かすため挿入口が摩擦熱でダメージを受けます。KBシースはこの摩擦熱によるダメージを避け、傷跡を最小限にするために考え出された傷跡保護器具です。
また、脂肪を吸引するカニューレは53種類用意されており、施術部位や一人ひとりの体型に合わせてサイズを選べます。顔の脂肪吸引の場合は、基本的に直径1.4~1.6mmのカニューレを使用。極細のカニューレを使うことで拘縮の際に皮膚が凸凹するのを防いだり、神経や血管を傷付けるリスクを軽減したりといった配慮のある施術を実現します。
顔の脂肪吸引は、筋肉や骨格、脂肪の量を適切に見極められる医師の知識や技術力が欠かせません。また顔には筋肉や脂肪の他にも、神経や血管などがたくさん通っています。これらを傷付けずに施術するために、共立美容外科では、解剖学を熟知した医師が一人ひとりの顔の状態に合わせて施術を行います。
脂肪吸引では使用する器具以上に医師の技術が欠かせません。なめらかな仕上がりを実現するには、皮膚に触れた感触を元に脂肪吸引を行う必要があります。あまり吸引しなければ意味がありませんが、脂肪を取り過ぎると皮膚と筋肉が直接触れてしまい、外から筋肉の動きが見えるなど、決して美しいとはいえない状態にもなりかねません。共立美容外科では、職人技ともいえるブラインド技術によってこうした吸引の過不足を防ぎ、凹凸のないなめらかな仕上がりを実現しています。
▼共立美容外科の「共立式KB脂肪吸引」の料金や手術についての詳細はこちら
メーラーファットは気になるものの、美容整形で失敗するのは避けたいと考える方も多いはずです。少しだけ脂肪吸引してもらうはずが、取り過ぎて老けて見えてしまったり、かえってたるみを助長してしまったりしては本末転倒でしょう。
共立美容外科では、医師が直接カウンセリングを行い、一人ひとりの状態に合った施術内容を提案します。職人技ともいえる技術力で理想の仕上がりを実現するだけでなく、術後3カ月目まで毎月1回の検診があるなど、アフターフォローも充実しています。電話やメールでの無料相談も受け付けているので、一人で悩まず、まずは気軽にご相談ください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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