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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

妊娠線はどうしてできる?いつから予防すればいい?

公開日:2022年06月10日(金)
最終更新日:2023年12月07日(木)

妊娠線・肉割れ
妊娠線を虫眼鏡で強調する女性
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妊娠線が形成される要因は複数ありますが、特に胎児の体が大きくなる妊娠後期にさしかかると妊娠線がより発生しやすくなる傾向にあります。

そして一度形成された妊娠線は出産を終えても消えないケースが多く「海や温泉で人目が気になってしまう」などの理由から心理的な負担につながることも少なくありません。

一方で妊娠線を予防する方法も存在します。

本記事では妊娠線ができる理由や、妊娠線を予防するためのスキンケアや生活習慣の工夫について解説します。

 

 

妊娠線はどうしてできる?

妊娠線が形成されるメカニズムは肉割れと同じです。何らかの要因で皮膚が引っ張られて断裂することで妊娠線が発生します。

皮膚が断裂する具体的な原因としては、主に胎児の成長にともなう腹部の膨張や、母体の脂肪の増加が挙げられます。

胎児の発育や、脂肪が増えることで体のあらゆる部分の皮膚が引き伸ばされ、妊娠線の形成につながるのです。

そして妊娠線は腹部にスイカの縞模様のように形成されることが広く知られていますが、他にも太ももやバスト、臀部などに妊娠線が発生することもあります。

 

妊娠線ができやすい人

妊娠中はホルモンバランスが変化する影響で肌が乾燥する傾向にあります。

肌が乾燥すると皮膚が引っ張られるような状況になった時に断裂しやすくなり、妊娠線ができやすくなります。

そのため、特に肌が乾燥しやすい冬場は妊娠線のリスクも上がるのです。

また、空腹状態になると気分が悪くなるという症状の出る「食べづわり」の時期も、カロリーを多く摂取する影響で妊娠線が形成されやすくなる傾向にあります。

そして妊婦さんの各々の状況によって妊娠線のリスクが上がるパターンもあります。

例えば多胎妊娠の方や痩せ型であった方などは妊娠線が形成されやすいです。

妊娠線のできやすい妊婦さんの特徴について詳しく解説します。

 

多胎妊娠の方

双子以上の多胎妊娠の妊婦さんの場合、1人の子どもを妊娠している単体妊娠の妊婦さんと比べて腹部の皮膚が大きく引き伸ばされることが多いです。

そのため妊娠線が発生しやすい傾向にあります。

 

高齢出産の方

年齢を重ねるにつれて皮膚の伸縮性は徐々に低下します。

皮膚の柔軟性が低下した状態で妊娠した場合、伸縮しづらくなった皮膚が胎児の体や自らの脂肪で引き伸ばされ妊娠線が形成されるリスクが高くなります。

高齢出産に該当する妊婦さんは妊娠線が形成される可能性が高いため、早めに妊娠線の予防を意識するのがおすすめです。

 

痩せ型の方

妊娠前痩せ型であった妊婦さんは腹部の元々の表面積が小さいです。

腹部の表面積が小さいと、胎児が成長するにつれて腹部の皮膚が本来の伸縮性を超える形で引き伸ばされるため、妊娠線が形成される可能性が高いといえます。

 

骨盤が小さい方

妊婦さんの骨盤の横幅が広いと胎児の頭部が骨盤でしっかりと支えられます。

しかし妊婦さんの骨盤の横幅が小さめな場合、骨盤は胎児の頭部を十分に支えることができず胎児の体の向きが不安定になる場合があります。

胎児の体が不安定だと妊娠中腹部が前方に大きく膨らみやすくなり、それに伴い腹部の皮膚が引っ張られ妊娠線も形成されやすくなるのです。

なお、腹部の膨らみ方は骨盤の形状以外に腹筋の量なども影響します。

そのため、必ずしも「骨盤の横幅が広ければお腹が出ない」「骨盤の横幅が狭いからお腹が出る」というわけではありません。

 

経産婦の方

出産をすでに経験し2人目以降の子どもを妊娠しているという方は、これまでの妊娠の影響で子宮が大きくなりやすく腹部の皮膚も伸びやすい傾向にあります。

そのため経産婦の方は最初の妊娠と比べて腹部が膨張するスピードが速く、妊娠線が形成されるリスクも高いです。

そして妊婦さんによっては妊娠初期の段階から腹部の膨張が目立つようになることもあるため、経産婦の方は早めに妊娠線の対策をすると良いでしょう。

 

 

妊娠線を予防する方法

妊娠線の発生要因の一つは肌の乾燥です。そのため、スキンケアをすることで妊娠線をある程度予防できる可能性があります。

また、スキンケア以外の妊娠線予防法として挙げられるのが体重管理です。

妊娠線を予防する方法について詳しく説明します。

 

保湿

肌が乾燥状態に陥ると硬くなって伸縮性を失います。

その状態で皮膚を引っ張る力が働くと、すぐに皮膚が断裂して妊娠線ができやすくなります。

妊娠線の形成を避けるためにはクリームなどのスキンケア用品で念入りに肌を保湿しましょう。

特に入浴後は皮膚から一気に水分が蒸発する傾向にあるため、お風呂から上がったら早めに保湿を行うことが大切です。

化粧水やローション、手やかかとに塗るような保湿クリームを保湿に用いる方もいますが、市販品の中には妊娠線予防クリームや妊娠線予防オイルといった妊娠線の予防に特化した商品もあります。

妊娠線予防に特化したスキンケア用品は、肌が敏感になりやすい妊娠中に使うことを想定して皮膚に刺激を与えにくい成分が使われていることが多いです。

商品によっては新生児の肌にも使えるタイプもあり、そうした商品を選べば生まれた赤ちゃんの肌を保湿したいという時にも使用できます。

妊娠線予防クリームや妊娠線予防オイルは、ドラッグストアやベビー用品店、インターネット通販などで手に入るので、成分や香りの種類、テクスチャーなどを考慮しながらご自身に合った商品を見つけましょう。

 

セルフマッサージ

妊娠線ができやすい部分にセルフマッサージを行うのもおすすめです。

揉んだりさすったりすると皮膚の伸縮性がアップし断裂しにくくなるため、妊娠線が形成されにくくなる効果が期待できます。

マッサージは妊娠線予防クリームやオイルを塗るついでに行うと良いでしょう。

クリーム、オイルを用いた方が手の摩擦による肌の負担が少なくなります。

クリームやオイルを肌に馴染ませながら、手で円やらせんを描くようにマッサージしましょう。

なお、力を入れてマッサージをすると皮膚がかえって断裂しやすくなることがあります。

また、腹部を強くマッサージしてしまうと胎児に負担をかけることにもつながります。

マッサージは優しく行うようにしましょう。

つわりの時期など体調が優れない時にマッサージを行うと体の調子がより悪くなる可能性があります。体調の良くない日はマッサージをするのは避けましょう。

 

体重の急激な増加を避ける

妊娠中は食べづわりやホルモンバランスの変化の影響で脂肪が付きやすく、体重が増加する方も多いです。

体重が急激に増加すると皮膚が脂肪で引っ張られ、妊娠線ができる可能性が上がってしまいます。

特に腹部や太もも、臀部、二の腕は体の中でも脂肪が付きやすいため、体重増加を原因とする妊娠線が発生しやすいです。

脂肪増加による妊娠線の形成を予防するには、体重管理をすることが重要です。

動物性脂肪や糖分の多いものを控えめにするなどの工夫をして、脂肪が増加するのを防ぎましょう。

そして妊娠中の体重管理は妊娠線予防のためだけではなく、ご自身と胎児の健康を守るためにも大切です。

例えば、太り過ぎてしまうと妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった疾患を発症することがあります。これらの疾患を発症すると出産後も治療や生活上の注意が必要です。

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病が胎児の発育に影響するリスクもあります。

さらには肥満の影響で出産時に陣痛が正常なペースで生じず、胎児が産道からうまく出てこられなかったりするケースもあります。

こうした太り過ぎに伴うさまざまなリスクを避けるためにも、妊娠中は意識して体重管理をするようにしましょう。

 

妊娠線の予防はいつから始めればいい?

妊娠線を予防するのであれば、腹部が膨らみ始める時期よりも前から保湿やセルフマッサージといった対策を行うのが理想的です。

妊娠初期の段階から妊娠線予防クリーム、妊娠線予防オイルを使い始める方もいますが、つわりの時期に腹部のマッサージを行うと気分が悪くなってしまう可能性もあります。

体調の変化が心配な場合は、つわりの症状が治まる妊娠5ヶ月目ごろから妊娠線予防ケアを始めるのがおすすめです。

また、つわりの症状が治まった時期でも、体調の優れない日はマッサージを行うのを避けるようにしましょう。

マッサージそのものの刺激や、マッサージで血行が促進されることによって体の調子が悪化する恐れがあるためです。

 

できてしまった妊娠線は消せる?

一度形成されてしまった妊娠線が自然に消えることはほとんどありません。

妊娠線のできた部分に妊娠線予防クリームや妊娠線予防オイルなどのスキンケア用品を塗った場合、肌が潤うことや美容成分が補給されることで多少断裂線が目立ちにくくなる可能性はあります。

しかしスキンケアをし続けても妊娠線を根本的に消すのはほぼ不可能でしょう。

できてしまった妊娠線をどうしても消したいという場合は、医療機関を受診して妊娠線を消すための治療を受けることをおすすめします。

妊娠線は医学的には肉割れと同じく「線状皮膚萎縮症」という皮膚の異常とみなされるため、皮膚科や美容皮膚科で治療を受けることが可能です。

また、治療の際はメスを入れることもないため、入院をする必要がなく治療後は普段通りの生活を送ることができます。

具体的な治療方法としては、炭酸ガスを注入して断裂した皮膚の再生を促す方法や、ダーマペンで肌に小さな穴を開けて皮膚の再生を促すといった方法が挙げられます。

こうした医療機関での専門的な治療を受けることで、気になる妊娠線を消せる効果が見込めます。

妊娠線治療の中には治療から数日間跡が残る治療法もあるため、治療を受ける際は副作用が起こるか、また副作用がどのぐらいの期間続くかを予め担当医に確認しておくと良いでしょう。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    日本美容外科医師会理事
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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