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公開日:2022年11月15日(火)
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目次
歯並びがきれいだと、見た目が美しいだけでなく、口内が清潔になり健康的な生活にもつながります。虫歯や歯周病などの予防もでき、噛み合わせがしっかりしていることで正しい咀嚼ができ、栄養の吸収にも役立ちます。
歯並びの矯正をしようと思った時にまず思いつくのは、ブラケットやワイヤーなどを使った矯正でしょう。しかし、高額な費用や見た目の問題からも、なかなか治療に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
歯並びを治療したいけど、矯正器具が目立つのは気になる…という人におすすめなのが、アソアライナーです。アソアライナーとは、透明で目立たないマウスピース型をした装置で、弱い力で少しずつ歯を動かしていく矯正治療です。
今回はアソアライナーについて、特徴やメリットデメリットなどを紹介していきます。
アソアライナーとは、ブラケットやワイヤーなどを使わないマウスピース型の装置のことをいいます。アソアライナーは、ASOインターナショナルという矯正専門の技工所が作っており、プラスチックの弾性を利用したものです。透明で薄く、審美性にも優れています。
アソアライナーは、主に歯列矯正後の後戻りや、軽度の歯列矯正の場合に使用されるものです。アソアライナーにはいくつかのタイプがあり、大きくソフトタイプ、ミディアムタイプ、ハードタイプに分けられます。ソフト・ミディアムタイプのアソアライナーは、歯の移動には適しているものの、アライナー自体が非常に薄いため、変形を起こしてしまうことがあります。
変形したライナーを使っていると、計画通りに矯正が進まないことがあるため、ある程度の装着期間を目処にミディアムに移行し、さらにハードへの移行をしていきます。
ハードタイプは、保定装置としてだけではなく、ソフト・ミディアムタイプでうまく歯の移動ができなかった場合の是正の役割も持ちます。
アソアライナーは取り外しが可能なので、食事や歯磨きの邪魔になることはありません。口腔内を清潔に保つことができ、虫歯や歯周病を防げるという特徴もあります。見た目も透明で周囲からも気付かれにくく、人前に出る仕事をされている人でも、ストレスを感じずに治療することができます。
ブラケットやワイヤー矯正に比べ、アソアライナーには下記のような特徴があります。
アソアライナーの施術では、まず医師とのカウンセリングを行います。その後、治療を実際に行うとなった場合には、精密検査を行います。
それから、マウスピースの型を作成し、その後からは早速アソアライナーによる治療に入っていきます。一定の期間(7〜10日間)でソフト・ミディアム・ハードと段階を踏んで取り替えながら装着し、それを何度か繰り返していきます。
最後は、リテーナーと呼ばれる保定用のアソアライナーをお渡しして、施術は完了。その後は、定期的な検診を行っていただくような形となります。
アソアライナーで矯正するメリットは下記のとおりです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
歯の矯正治療で最もイメージしやすいのが、金属色が目立つということでしょう。しかし、最近では、パッと見て分からないほどの目立たない矯正装置も開発されてきています。
ワイヤーによる矯正治療も、半透明の素材を使うなどとして目立たなくなってきています。アソアライナーでは透明なマウスピースを使用するため、パッと見ただけでは矯正をしていることに気づかれることはほとんどありません。
アソアライナーは、矯正治療で使われるようなブラケットやワイヤーを使用しないため、口の中に装置が当たり、痛みを生じることがほとんどありません。アライナーを交換した時には若干の締め付けを感じ、痛みや違和感が出ることもありますが、丸1日経てばそれも感じなくなる程度です。
また、アソアライナーは患者様自身の歯の動きに合わせてアライナーを作っていくため、痛みや違和感は感じにくくなっています。
アソアライナーはアライナーを装着することで歯を動かして矯正する治療であるため、ワイヤー矯正などと違い、簡単に取り外すことができます。食事や歯磨きなどの際は、取り外すことで普段通りに行えます。また、人前に出る時など、大事な場面だけ取り外すことも可能です。
ブリッジやワイヤー矯正のように使用する装置が本格的でなかったり、治療する期間が短かったりすることから、アソアライナーは比較的低コストで治療できる点もメリットです。
マウスピース矯正であれば取り外しが可能なため、歯並びを矯正しながらホワイトニングを行うこともできます。ワイヤーやブラケットなどの異物もないため、いつでもホワイトニングが可能です。
さらに、アライナーを使ってホームホワイトニングに活用することができ、白さを定着させることができます。また、矯正用のマウスピースをホワイトニング併用のマウスピースに換えることも可能です。
アライナーはプラスチック製であるため、金属アレルギーを起こす心配がありません。重篤な金属アレルギーをお持ちの方であっても、安心して治療を行うことができます。
アソアライナーで矯正するデメリットとして、下記のようなことが挙げられます。
それぞれみていきましょう。
喋りにくさは軽減されているとはいえ、アライナーを装着してすぐは、発語に慣れないこともあり得るでしょう。不快感を感じることもありますが、ステージが進むにつれて徐々に慣れていくことでもあるため、あまり大きなデメリットであるともいえないでしょう。
アソアライナーは、比較的軽度の歯列の矯正を対象としています。抜歯が必要な場合、歯を大きく移動させなければならない場合など、全体的な歯列の移動が必要な場合には向いていない場合もあります。
また、上下の顎のバランスが悪かったり、顎変形症などで骨格に何らかの問題がある場合も、適応できない可能性があります。
アライナーは毎日17時間以上連続して装着しなければいけません。装着時間が不十分でない場合は、効果を十分に得られないことがあります。
毎日17時間以上の装着が難しい人は、アソアライナーでの矯正は難しくなってくるでしょう。
アソアライナーと同じく透明のマウスピースを使って歯を矯正していく方法には、「インビザライン」があります。インビザラインと比べて、アソアライナーはマウスピースが完成するまでのスピードが早いというメリットがあります。
それは、アソアライナーは日本で製作されている矯正装置であるためです。そのため、すぐにアライナー製作に取り掛かれ、できあがれば納品も早く、すぐに矯正治療を開始できます。
また、インビザラインと比較して安い金額で矯正治療ができます。インビザラインと比べ、対応できる範囲が軽度〜中度と限定的であり、アライナーの使用枚数が少なく短い期間で治療が完了するためです。
今回は、アソアライナーを使った矯正治療について解説しました。
歯並びは気になるけど、矯正は時間もお金もかかるし…と悩んでいる方も多いでしょう。そんな人は、一度アソアライナーを検討してみても良いかもしれません。
もしかしたら、歯が少ない人はワイヤーのような強力な力で矯正したほうがいい場合もあるかもしれません。その場合でも、歯に少し大き目のかぶせ物をすれば、アソアライナーでも矯正できる可能性もあります。歯の状態を一度医師に診てもらうのが良いでしょう。
マウスピース矯正は、ワイヤーやブラケットよりも手軽に歯並びを整えることができますが、医師には高度な技術が要求されます。信頼できる医師に相談し、ご自身の歯の状態に最適な治療方法を見つけてくださいね。
このページの監修・執筆医師
諸岡 梨沙(もろおか りさ)
日本アンチエイジング歯科学会認定医
メディカルアロマセラピスト認定医
略歴
主な加盟団体
日本口腔インプラント学会
日本審美歯科学会
日本補綴歯科学会
顎機能咬合学会
アンチエイジング歯科学会
アンチエイジング歯科学会認定医
メディカルアロマセラピスト認定医
ヨガインストラクター
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