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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

ジルコニアセラミッククラウンの特徴と費用相場は?メリット・デメリットを解説!

公開日:2022年03月06日(日)
最終更新日:2023年10月27日(金)

美容歯科
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ジルコニアセラミッククラウンの特徴

セラミッククラウンをはめているところ

「ジルコニアセラミッククラウン」とは内側部分にジルコニア(酸化ジルコニウム)を使用し、上からセラミック(陶器)を焼き付けて製造された被せ物(クラウン)です。

すべてがセラミックで作られた「オールセラミック」は唯一壊れやすいという欠点がありますが、ジルコニアは強度が高く、耐久性に優れています。

数あるセラミック素材の中でもジルコニアは強度・耐久性が高く、「人工ダイヤモンド」と呼ばれるほどです。実際に、ジルコニアはスペースシャトルの本体にも使用されています。

ジルコニアはジュエリーの素材(キュービックジルコニア)としてもよく使用されていますが、近年はその頑丈さから歯科医療の分野でも使われるようになりました。

現在は、ジルコニアセラミックは虫歯治療、セラミック矯正、インプラント体、クラウンブリッジなど幅広い歯科治療に使用されています。

「オールセラミック」と同じく、「ジルコニアセラミッククラウン」は金属を使用していないため、金属アレルギーになる心配はありません。

「ジルコニアセラミッククラウン」の内側に使われているジルコニアは強さとしなやかさを兼ね備えており、とにかく丈夫であることが特徴です。

例えば、かみ合わせが多い部分である奥歯に使用しても欠けたり割れたりすることが少なく、ちょっとした衝撃を受けても壊れにくいため、長期間保つことができます。

 

ジルコニアセラミッククラウンの費用相場は?

ジルコニアセラミッククラウンの画像

「ジルコニアセラミッククラウン」は虫歯の治療や外傷、セラミック矯正の治療に使用されています。基本的に健康保険の適用外で、自由診療となります。

価格は、歯科医院の価格設定や治療法、個人の口腔内環境などの条件によって異なりますが、1本あたりの費用相場は13万円〜18万円程です。

すべてがセラミックで作られた「オールセラミック」の費用相場と比較すると、「ジルコニアセラミッククラウン」は約3分の2の価格です。

保険適用の銀歯やレジン(歯科用プラスチック)に比べ自己負担額は大きくなりますが、体に優しい素材で、かつ長持ちすることを考えると、ジルコニアセラミックを選ぶ価値は十分にあるでしょう。

 

ジルコニアセラミッククラウンのメリット

歯を見せている女性

ここからは、「ジルコニアセラミッククラウン」を選ぶメリットについてみていきましょう。

 

強度があり、丈夫で割れにくい・耐久性が高い

「ジルコニアセラミッククラウン」はオールセラミッククラウンと比べて強度があり、耐久性に優れています。長年使用しても割れにくく、壊れにくいのが最大のメリットです。

オールセラミックはすべてにセラミックを使用していて割れやすいのに対し、「ジルコニアセラミック」は内部にジルコニアが使われており、強度が高いです。

「ジルコニアセラミック」は歯ぎしりや食いしばりがある方やかみ合わせが強い奥歯、前歯の差し歯に使用しても割れてしまう心配が少なく、十分に耐えられる強さがあります。

ただし、極端に強い衝撃を受けた場合は割れる可能性もあります。万が一破損した場合は、歯科医院を受診して被せ物の状態をよく確認してもらいましょう。

 

金属アレルギーの心配がない

「ジルコニアセラミッククラウン」は素材に金属を一切使用していません。金属アレルギーの心配がなく、安全性の高さでもメリットがあります。

例えば、保険適用の素材である銀歯(パラジウム銀合金)は金属アレルギーのリスクがあり、リンパ球に悪影響を起こす可能性が指摘されています。

それに対して、「ジルコニアセラミッククラウン」は長年使用しても金属イオン成分が唾液とともに体内に入ることはありません。そのため、口内で安定した状態を保つことができます。

 

長年使用しても変色が少ない

「ジルコニアセラミッククラウン」は金属ではありませんので、時間が経っても変色したり、色がくすんだり、黄色く老朽化することはほとんどありません。

銀歯を入れたときのように銀イオンの影響で歯茎が変色することもなく、経年による見た目の変化が少ないこともメリットの一つです。

「ジルコニアセラミッククラウン」ならば奥歯に使用しても変色や変形が少ないため、噛む力が強い方や歯ぎしりの癖がある方にもおすすめです。

 

むし歯の再発リスクを防ぐ

「ジルコニアセラミッククラウン」は歯の表面が滑らかな質感です。プラークや汚れが付きにくく、長期間清潔に保つことができるのがメリットです。

土台の歯とセラミックの間に隙間ができにくいため、しっかりとセルフケアをしていれば、むし歯の再発を防ぐことができます。

 

自然な歯の色に近い色を再現できる

「ジルコニアセラミッククラウン」は見た目に自然な白さと透明感があり、審美性にも優れた材質です。天然歯のように光を透過して自然な仕上がりになります。

従来のジルコニアは周囲の天然歯との調整が難しく、審美的に課題がありましたが、近年の技術進歩で天然歯に近い色を再現できるようになりました。

セラミック治療の仮止めの段階で、どんな仕上がりになるか経過を確認できるため、歯科医と相談しながらイメージに近い仕上がりにできるでしょう。

見た目の美しさはオールセラミックには敵いませんが、審美性と金属並みの耐久性を兼ね備えている点が「ジルコニアセラミッククラウン」を選ぶメリットと言えます。

 

 

ジルコニアセラミッククラウンのデメリット

セラミッククラウンのデメリットを説明する看護師

「ジルコニアセラミッククラウン」にはデメリットもあります。

 

自己負担額が大きくなる

「ジルコニアセラミッククラウン」は前歯や奥歯、複数歯の連結されたブリッジなどに幅広く使用されている人気の材質です。

治療費は健康保険の適用外で自由診療となることから、自己負担額が大きくなるのがデメリットです。

 

オールセラミッククラウンよりも審美性が若干劣る

「ジルコニアセラミッククラウン」の外部はセラミックであるため十分に見た目の美しさを再現できますが、オールセラミックと比べると透明感や審美性がやや劣ります。

目立つ前歯に使っても大丈夫か心配な方もいるかもしれません。前歯に使用しても十分な白さは出せますが、一度歯科医院で素材を確認して決めると良いでしょう。

 

セラミッククラウン治療の注意点

「ジルコニアセラミッククラウン」を含むセラミック治療は歯科医院の技術・スキルによって完成時の満足度が変わります。そのため、歯科医選びは非常に大切です。

セラミック治療では、硬い素材であるジルコニアを研磨して、患者の歯の形にピタリと合うように微調整をする必要があり、歯科医院には高い技術が求められます。

ジルコニアの研磨や微調整が上手く行かない場合は、歯と被せ物の間に隙間が生じて、汚れや歯垢が溜まりやすくなったり、虫歯が再発するリスクが高まります。

セラミック治療後に虫歯ができやすくなると、硬い材質のジルコニアを取り除くことも難しい上に、さらに自分の歯を削らなければなりません。

また、ジルコニアセラミックは一度作ると修理することができないため、完成した被せものに満足できなかった場合は、再度作成しなければならず、費用負担が大きくなります。

ジルコニアセラミックはオールセラミックよりも研磨や調整が難しく、歯科医院には高いスキルが求められます。

セラミック素材は天然歯との接着性に優れた材質です。ジルコニアを適切に研磨して、上手く調整して治療することができれば、むし歯の再発リスクも抑えることができます。

セラミック治療は保険適用外の自由診療であるため、治療後に何度も定期検診に通うことを考えると、治療費の比較はもちろんのこと、信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。

ジルコニアセラミックは強さと頑丈さ、耐久性において、セラミックの中でも優秀な素材ですが、セラミックは他にもハイブリッドやメタルボンドなどの種類もあります。

セラミック治療を受ける際には、症例の実績がある医師にセラミックの種類についてよく説明を受けて、ご自身にはどの材質が適しているか相談した上で決めると良いでしょう。

 

まとめ

共立美容外科の前に立っている看護師

「ジルコニアセラミッククラウン」は、頑丈で耐久性の高い材質であるジルコニアを内部に使った優秀な被せものです。

数あるセラミック材質の中でも耐久性の面で優れており、かみ合わせの強い奥歯や目立つ前歯に使用しても、自然な仕上がりになります。

仕上がりの美しさではオールセラミックにやや劣りますが、オールセラミックの壊れやすいというデメリットをカバーできるため、審美性と耐久性どちらも求める方には「ジルコニアセラミッククラウン」がおすすめです。

まずはセラミック治療の実績がある歯科医院に適切な治療法やセラミックの種類を相談した上で、後悔しない治療を選択しましょう。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 会田 隆介(あいた りゅうすけ)

    医師

    会田 隆介(あいた りゅうすけ)

    歯科医院長
    日本アンチエイジング歯科学会認定医

    • 略歴

      • 2008年
        鶴見大学歯学部 卒業
        2009年
        鶴見大学総合歯科研修医 終了
        2010年
        鶴見大学保存学教室 入局
        2011年
        都内歯科医院
        2012年
        共立美容外科・歯科院長
    • 主な加盟団体

      日本顎顔面インプラント学会会員
      日本歯周病学会会員
      日本保存学会会員
      日本口腔インプラント学会会員

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