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公開日:2022年07月19日(火)
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目次
最近、ドラックストアや薬局などで「歯周病に効く」と記載があるデンタルケア商品が増えているせいか、歯周病は歯科医院に行かなくても自分で治せると思われている傾向にあります。
歯科治療が苦手な方は、「なるべく自分で治したい」と考えるお気持ちは大変良く分かりますが、残念ながら歯周病はどんなセルフケアを行っても自分で治すことはできない病気です。
しかし、なるべく早い段階で歯周病のサインに気がついて、丁寧にセルフケアを習慣化し、歯科医院にて定期健診と治療を受けることで、症状の進行を抑えることは十分に可能です。
今回のコラムでは、自分では歯周病を治すことができない理由、そして歯周病を予防して進行を抑えるための3つの対策法をご紹介しましょう。
歯周病とは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに歯垢(プラーク)が入り込み、歯周病菌が毒素を出して、最終的に歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)を破壊してしまう歯の病気です。
通常、健康的な歯茎は薄いピンク色をしていて、引き締まっていて弾力があり、歯磨きやデンタルフロスを使っても歯茎から出血することはありません。
しかし、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに細菌が繁殖すると、歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れてしまい、歯磨きやフロスを使った時に歯茎から出血することがあります。
歯周病の恐ろしさは、虫歯のように痛みや腫れがないため、自分では気が付きにくく、適切な治療を受けずに放置した場合は、知らぬ間に症状が進行してしまうことです。
歯周病は重度の段階になると、歯ぐきがブヨブヨになって膿が出たり、歯を支えている歯槽骨が溶けて歯がグラグラして、最後には、歯が抜けてしまいます。
歯周病にならないように、そして歯周病になっても症状の進行を加速させないためにもセルフケアを習慣化して、かかりつけの歯科医院で診療、治療を受けることが大切です。
歯周病になる直接的な原因はお口の中にある歯垢(プラーク)です。
私たちの口の中には約700種類の細菌が棲み着いており、歯垢1mgの中には10億個の細菌が潜んでいます。
日頃の歯磨きが十分に磨けていなかったり、磨き残しがある場合は、歯垢の中の細菌がネバネバした粘着性のある物質を作り、歯茎に炎症を引き起こして、硬い歯石と変化するのです。
歯石は歯の表面にガッチリと張り付いており、歯ブラシでは取り除くことができないため、歯科医院で除去してもらう必要があります。
歯周病に気が付かずに症状を放置し続けてしまうと、歯石の周りに細菌が入り込んで、毒素を出し続けて歯を支えている骨まで溶かしてしまう、というわけです。
歯周病は自覚症状がありませんが、以下の点に心当たりがあると歯周病の可能性がありますので、早めに歯科医院で口内をチェックしてもらうことをおすすめします。
その他にも、歯ぎしりや食いしばり、噛み締めといったクセがある方、喫煙習慣がある方、糖尿病やホルモン異常、骨粗鬆症などの全身疾患がある方も、歯周病になりやすい傾向にあることが分かっています。
冒頭にもお伝えしたとおり、自分で歯周病を治す方法は残念ながらありません。
歯周病は歯周病菌など細菌による感染症の一種ですが、市販のデンタルケア商品や塗り薬などを使っても、自力では歯周病を治すことはできませんので、歯科医院での治療が必要です。
では、なぜ自分で歯周病を治すことができなのかというと、その理由はセルフケアだけでは歯周病の原因となる歯垢(プラーク)と歯石を完全に除去できないからです。
歯と歯の間にある歯周ポケットには歯垢が溜まっており、歯磨きで歯垢は取り除くことができますが、歯石が石灰化して、硬い歯石になると、歯ブラシでは取り切ることはできません。
歯科医院には歯科衛生士によるスケーリング(歯石除去)という治療があり、先端が尖っているスケーラーという専用の器具を使って一つ一つ、丁寧に歯石を除去していきます。
歯茎より上に付着した歯石は超音波スケーラーを使い、歯茎より下と歯と歯の間に付着した歯石はハンドスケーラーを使って、器具を使い分けてガリガリ削り取る方法が一般的です。
最近は、市販のスケーラーも見かけますが、自分でスケーラーを使って歯石を取ることは歯や歯茎を傷つけたり、出血するリスクがあり、危険ですので避けるようにしてください。
ネット上には「歯周病を自分で治す方法」と題して、数多くの方法が紹介されていますが、歯周病は自分で治すことはできませんので、早めに歯科医院の治療を受けるしかありません。
歯周病は進行性の病気ですので、症状を放置した状態にすると進行が加速して、外科手術が必要なレベルになったり、治療期間が長引くことになるので注意が必要です。
ここからは、ネット上にある「歯周病を自分で治す方法」は効果なしの理由をみていきます。
市販の薬用歯みがき粉(歯磨き剤)の中には「歯周病に効く」と宣伝されている商品がありますが、どんなに丁寧に歯磨きをしても、歯垢と歯石を完全に除去することはできません。
歯周病予防をアピールしている商品は、薬用成分による歯茎の炎症を抑える効果は期待できますので、まだ歯周病にかかっていない方は歯周病予防に役立つでしょう。
しかし、すでに歯周病の症状がみられる方は歯と歯の間の歯垢は取り除くことができても、硬くなった歯石は取り除くことはできませんので、歯周病の根本的な治療にはならないのです。
最近は、「歯周病はマウスウォッシュで治そう!」といった情報も見かけますが、繰り返しになりますが、マウスウォッシュで歯周病の原因となる歯垢、歯石を除去することは不可能です。
お口の中には歯と歯の間に歯垢が溜まり、歯周病菌は多くの細菌と結びついて、バイオフィルムというバリアを作り、シンクのヌメリのようなヌルヌルした物質を作り出します。
丁寧にマウスウォッシュで口をゆすいでも完全に歯垢、ヌルヌルしたバイオフィルムは除去できず、歯石は残ったままになりますので、結局、歯周病が治ることはありません。
ドラッグストアや薬局で販売されている「歯周病に効くと謳っている塗り薬(軟膏)」はどうでしょうか。
多くは殺菌作用や消炎作用のあるグリチルレチン酸二カリウム、ヒノキチオール、セチルピリジニウム塩化物水和物、アラントイン、トコフェロール酢酸エステルなどを配合しています。
マウスウォッシュを使っても、口内に歯石がある限りは、細菌は繁殖し続けて、歯周病は徐々に進行していきますので、歯周病の根本的な改善策にはなりません。
歯科医院の中には、歯周病を飲み薬(抗生物質)で治療すると提案しているところもあるようですが、抗生物質は殺菌作用に留まりますので、残念ながら歯周病の治療にはなりません。
歯周病が重度レベルに進んでいて、歯茎に強い痛みや腫れが出ている場合は歯周ポケットに抗生物質を注入したり、抗生物質の飲み薬が処方されることがあります。
「なんだ、歯周病は自分で治せないんだ…」とガッカリするのはまだ早いです。
歯周病は進行型の病気だと申し上げました。セルフケアを徹底すれば、進行を抑えることが可能です。
歯周病を完治させることは難しいですが、セルフケアで進行のスピードを緩めれば、健康的な口内環境を維持することができますので、キレイな歯と歯茎を保つことができます。
歯周病予防、歯周病の進行を抑えるために大事なことは、口腔内に歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を溜めないことです。では、3つの予防法をみていきましょう。
セルフケアの基本は丁寧な歯磨き(ブラッシング)です。歯周病対策には歯と歯茎の間にある歯周ポケットを意識して、歯ブラシを小刻みに少しずつ動かして隙間を磨いていきます。
歯磨き粉(歯磨き剤)を使うと泡立ちが良く、口の中がスッキリしますが、歯磨きの目的は歯垢(プラーク)を取り除くことですので、泡があると早く済ませてしまわないように注意。
毎食後、歯と歯茎の間に歯磨きを斜め45度に当てて、軽く1センチくらい小刻みに動かします。
力を入れすぎると毛先が寝てしまい、歯垢を取り切れず、歯や歯茎を傷つけるのでNGです。
就寝時はお口の中が乾燥して細菌が増えやすいので、特に寝る前には丁寧に磨くことを習慣にしましょう。
歯科医院ではブラッシングの正しいやり方を指導しています。
歯ブラシでは届きにくい、歯と歯の隙間の汚れ、歯垢は歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯垢を徹底的に取り除きましょう。
歯と歯の隙間がある方、すきっ歯の方は歯間ブラシが適しています。
歯間ブラシは歯と歯の間にスッと挿入できる細い針金のワイヤーに毛が付いた小さな歯ブラシです。
歯と歯の隙間がほとんどない方はデンタルフロスが適しています。
デンタルフロスは糸を歯と歯の間に通し、歯と歯の間に付いた汚れや歯垢を取り除くことができます。
歯と歯の間は細かい溝があり、全部の歯を1本1本掃除することは時間と手間がかかることですが、一日1回のお掃除を習慣化すれば、菌が住みにくい口腔環境になるでしょう。
歯周病予防、症状の進行を抑えるには口腔ケアの他にも、生活習慣を整えることも非常に重要です。
生活習慣を改善すると免疫力が高まり、歯周病予防に役立ちます。
喫煙習慣がある方は歯周病になりやすく、症状の進行を早めるので禁煙するのが正解です。
食生活は栄養バランスを意識して、十分な睡眠と適度な運動、ストレス発散を心がけましょう。
全国26院を展開する「共立美容外科・歯科」では痛みを最小限に抑えて、健康な歯と歯茎を維持する歯周病治療に力を入れております。
歯周病はセルフケアで予防しながら、歯科医院での定期的な診断・適切な治療、そしてメインテナンスが大切です。
無料カウンセリングのご予約、お問い合わせはお気軽にどうぞ。
このページの監修・執筆医師
諸岡 梨沙(もろおか りさ)
日本アンチエイジング歯科学会認定医
メディカルアロマセラピスト認定医
略歴
主な加盟団体
日本口腔インプラント学会
日本審美歯科学会
日本補綴歯科学会
顎機能咬合学会
アンチエイジング歯科学会
アンチエイジング歯科学会認定医
メディカルアロマセラピスト認定医
ヨガインストラクター
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