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公開日:2022年08月12日(金)
最終更新日:2022年10月08日(土)
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目次
「年齢を重ねても、美しい肌と健康な体でいたい!」という願いは、多くの人が持っている願いなのではないでしょうか。
加齢に負けない肌と体を維持する上で強い味方になってくれるのが「コラーゲン」です。
ドラッグストアや通販サイトではこの「コラーゲン」を摂取出来ると謳う商品が多く販売されていますので、一度は手に取ってみたことのある方も多いと思います。
さらに、近年では「コラーゲンペプチド配合」と書かれた商品を目にする機会も増えてきました。
そこで今回は、「コラーゲンとコラーゲンペプチドには、どんな違いがあるの?」「コラーゲンペプチドとはどんなもの?」という疑問を解決しながら、美肌のメカニズムについてご紹介していきたいと思います。
「美容と健康のために必要」ということは分かっていても、そもそもコラーゲンがどんなものなのか説明できる方は少ないのではないでしょうか。
体重60kgの人の場合、体内には約3.6kgものコラーゲンが存在しており、美と健康の維持に大きく貢献しています。
コラーゲンの減少を防ぎ、コラーゲンペプチドの力によってシワや肌のたるみを防ぐために、コラーゲンとコラーゲンペプチドの性質について理解しておきましょう。
コラーゲンはタンパク質の一種です。
肌の本体である真皮層の大部分を構成する成分であり、さらに骨や血管、粘膜や筋肉などにおいても、重要な役割を担っています。
構成する成分は非必須アミノ酸のグリシンとプロリン、そしてプロリンを元に作られるヒドロキシプロリンから構成されており、三本のタンパク質の紐が三つ編み状に絡み合っています。
肌の真皮層にある繊維芽細胞という細胞の中で生成されます。
繊維芽細胞の中でコラーゲンを生成する際に必要な栄養素は、アミノ酸とビタミンCで、そして鉄分です。
つまり体内で新たに生成し、美と健康を維持するためには、アミノ酸とビタミンC、そして鉄分が必要です。
「ペプチド」とは、アミノ酸とアミノ酸がペプチド結合し、2つ以上つながった状態のことを意味します。
コラーゲンペプチドは、コラーゲンを形成する3本の紐が溶けた状態の「ゼラチン」を、さらに細かくした状態を意味します。
コラーゲンと比較した場合に、コラーゲンペプチドの方が分子が細かく、体内に吸収されやすいことが分かっています。
また、コラーゲンを経口摂取した場合、消化吸収の過程でコラーゲンペプチドへと形を変えるということも近年の研究により判明しています。
加えて、コラーゲンペプチドは繊維芽細胞を活性化させる力をもっており、肌細胞の深層部から皮膚をサポートする効果も期待できます。
少しでも多くのコラーゲン生成を促したい場合は、アミノ酸、ビタミンC、鉄分に加えて、コラーゲンペプチドの摂取をおすすめいたします。
コラーゲンを経口摂取しても、体内のコラーゲン量が直接増えるわけではありません。
コラーゲンが分解される過程で出来たアミノ酸がコラーゲン生成の材料になり、同じく分解の過程で生み出されたコラーゲンペプチドが繊維芽細胞の動きを活発化させることで、美肌のメカニズムにつながると考えられています。
コラーゲンペプチドを摂取した場合も同様であり、体内のコラーゲン量を増やすわけではありません。
コラーゲンペプチドは、あくまでコラーゲンを生成する土台である繊維芽細胞の活性化を促す働きしか持っていませんので、コラーゲンペプチドを摂取する際には、アミノ酸やビタミンC、鉄分を一緒に摂取することがポイントとなります。
コラーゲンは分子量が大きいため、肌に塗布しても内部まで浸透することはありません。
コラーゲンが含まれる化粧品を塗布しても肌のコラーゲン量が増えませんが、高い保湿力を持っていますので、乾燥から肌を守ってくれる効果は期待できます。
コラーゲンをさらに細かくしたコラーゲンペプチドの状態か、さらに細かいアミノ酸の状態であれば、化粧品が肌に浸透し、繊維芽細胞を活性化させる効果があるのではないかと考えられています。
化粧品に配合されたコラーゲンペプチドからコラーゲンを生成するためには、ドリンクやサプリメントからコラーゲンペプチドを摂取する場合と同様に、コラーゲン生成に欠かせない他の栄養素を摂取することが欠かせません。
いずれにせよ、化粧品の効果は肌の表皮層までしか届きません。
真の意味での美肌を手に入れていくためには、コラーゲンペプチド配合の化粧品で肌の表皮をケアすると同時に、コラーゲンやコラーゲンペプチドを経口的に摂取することで、インナーケアも心がけていくことがおすすめです。
肌の真皮層を超音波エコーで確認してみると、よく紫外線を浴びる肌の真皮層は、紫外線を浴びていない部分の真皮層と比較して、コラーゲン量が減少していることが分かっています。
これは紫外線に含まれるUV-Aという光が、肌の真皮層にある線維芽細胞の中にあるテネイシンCをというタンパク質を減少させることで、線維芽細胞の働きが鈍化し、コラーゲン生成を阻害しているのではないかと考えられています。
コラーゲンやコラーゲンペプチドの摂取を意識をする際には、コラーゲンを生成する線維芽細胞を守るために、紫外線ケアも心がけましょう。
特にUV-Aは、一年を通して地球上に降り注いでいます。
窓ガラスやカーテンも通過する性質を持っていますので、屋内でも油断は禁物です。
摂取方法は大きく分けて2通りあります。
「コラーゲンが豊富な食品を摂取し、体内でコラーゲンペプチドへと分解する方法」と、「コラーゲンペプチド配合のサプリメントやドリンクを摂取する方法」です。
また健康や美容に効果的とされるコラーゲンペプチドの摂取量の目安は、1日あたり5gから10gです。
過剰に摂取した場合は副作用を誘因してしまう可能性がありますので、注意が必要です。
コラーゲンペプチドの元になるコラーゲンを豊富に摂取出来る食品は、動物性食品と海洋性食品の2種類、そしてコラーゲンを元に作られたゼラチンです。
動物性食品の中では、牛・豚・鶏の骨を煮込んだものや、皮の部位、軟骨などを中心に、コラーゲンが豊富に含まれています。
海洋性食品では、コラーゲンの代名詞とも言えるフカヒレやすっぽん、魚の皮やうなぎなどに豊富に含まれていると言われています。
またゼラチンを使用したグミやゼリーも、コラーゲンと同様の働きが期待されています。
コラーゲンを食品から摂取する場合に注意したいのは、脂質や糖類の量です。
コラーゲンが豊富な動物性食品や海洋性食品には、脂質が多く含まれているものが多く、コラーゲンを10mg摂取することに気を取られていると、脂質の過剰摂取になってしまう場合もあるので、注意が必要です。
またゼラチンは砂糖とともに使用されることが多い食品です。
手軽に食べやすいからという理由でグミやゼリーなどを摂取し続けていると、「太る」「ニキビができやすくなる」などの副作用も起こりやすくなります。
毎日の食事から継続してコラーゲンを摂取することは非常にハードルが高いので、必要に応じてコラーゲンペプチド配合のサプリやドリンクを、健康的な食事と併用することもオススメです。
サプリメントやドリンクを選ぶ際は、その他に配合されている美容成分や原材料にも注目しましょう。
例えば肌の弾力の元となるエラスチンは、コラーゲンと共に美肌に欠かすことの出来ない成分ですが、食品から摂取することが出来ません。
肌のハリが気になる場合は、コラーゲンペプチドと共にエラスチンが配合された商品を選ぶことで、より効果的なアプローチが期待できます。
また、多くのコラーゲンドリンクでは、飲みやすい味にするために糖分が多く添加されている場合もありますので、継続して服用する場合は、カロリーや糖分についてきちんと確認をしておきましょう。
コラーゲンの生成には、コラーゲンやコラーゲンペプチドの摂取だけでは不十分です。
食品摂取によってコラーゲンを摂取する場合も、サプリメントやドリンクでコラーゲンドリンクからコラーゲンぺプチドを摂取する場合も、アミノ酸や鉄分を合わせて摂取することで初めて、コラーゲンの摂取に十分な栄養素が充足します。
特に鉄分は、月経によって定期的な出血がある女性には不足がちな栄養素です。
月経がある場合の30歳から49歳の女性では、1日あたり10.5gの鉄分摂取が推奨されていますので、美肌のためにも、日常的に意識して鉄分を摂取するよう心がけましょう。
「コラーゲンペプチドがコラーゲンを作るメカニズムに役立つことは分かったけれど、直接コラーゲンを増やす方法はないの?」とお考えの方にオススメなのは、コラーゲン注入です。
シワやたるみなどコラーゲン量の減少が気になる部分に直接コラーゲンを補うことができるのは、美容医療ならではの方法です。
施術には医療用の細い針を使用しますので、施術痕も目立たず、ダウンタイムも1時間以内のお手軽さが人気です。
またコラーゲンを生成する線維芽細胞を増やす、肌再生医療も人気です。
ご自身の耳の後ろから採取した線維芽細胞を増殖し、肌トラブルが気になる場所に移植することで、コラーゲンの生成能力を増強することが出来ます。
コラーゲン注入のように年月が経つと体内に吸収されるわけではないので、より長期的な美肌へのアプローチが期待できます。
今回はコラーゲンが作られるメカニズムと、コラーゲンペプチドの効果的な活用方法についてご紹介いたしました。
体内に吸収されやすい、「細かいコラーゲン」であるコラーゲンペプチドの性質を正しく理解して、効果的な摂取で美肌を目指してみてはいかがでしょうか。
コラーゲンペプチドの摂取や、コラーゲン不足と思われる肌のお悩みには、美容医療の専門医によるカウンセリングもおすすめです。
年齢に負けない美肌作りのご相談は、ぜひお気軽に共立美容外科までお問い合わせください。
このページの監修・執筆医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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