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公開日:2022年11月06日(日)
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目次
近年、「美肌作りに漢方薬を使用したい」という方が増えています。
漢方薬には様々なタイプのものがあり、血液の巡りを改善したり、水分の代謝を活発にしたり、様々な効果を期待することができます。
漢方薬の中には、肌トラブルに効果が期待できるものもあり、「美肌漢方」と呼ばれる漢方薬もあります。
しかし、肌トラブルの原因や根本的な体質によっては、効果が期待できないだけではなく、予期せぬ副作用が発現してしまう可能性もあります。
そこで今回は、漢方薬の基本を解説しながら、肌トラブルに使用される美肌漢方について紹介します。
漢方薬は東洋(主に中国)で発達した医療技術のひとつであり、鍼灸などと同様に「東洋医学」というカテゴリーに分類されます。
漢方薬を用いた漢方治療では、一般的にイメージされるような「医薬品」を用いた薬物治療とは異なり、「体質」にフォーカスした治療が行われます。
そのため漢方治療では、疾患や症状だけではなく、1人1人の体質や気質などが重要となるため、漢方薬を用いて本格的な体質改善を行う場合には、専門家による総合的な診断などが必要となります。
また、ひとつの種類の漢方薬には、「生薬」と呼ばれる複数の漢方成分が配合されており、生薬の配合比率や種類などによって、漢方薬の効果や副作用は変化します。
漢方薬を2種類以上服用するという場合には、配合されている生薬が重複しないように注意しなければなりません。
漢方薬の歴史は古く、長い時間をかけて先人達の知恵が蓄積されたものが東洋医学です。
だからこそ、東洋医学や漢方にはまだまだ分からないことも多く、「科学的な薬理作用は不明」 という漢方薬も少なくありません。
しかし、時間をかけて多くの人に使用されてきた経験値から、「どのようなタイプの人に効果が期待できるのか」ということは明らかになっていますので、使用経験則に基づいて適正使用を行うことが重要になります。
数ある漢方薬の中でも、美肌効果、美白効果、ダイエット効果、肌質改善などが期待できる漢方薬は「美容漢方」と呼ばれることもあります。
漢方薬だけではなく、漢方の成分である生薬が美容効果を持つ場合もあります。
漢方薬には根本的な体質改善効果が期待できるため、西洋医学でもなかなか治療することが難しい、肌トラブルやホルモンバランスの改善に使用されることもあります。
体質や肌質に応じて適切な美容漢方を使用していくことで、体の内側から肌トラブルを改善したり、肌荒れしにくい強く健康な肌を手に入れることも可能になります。
また、しつこい便秘や辛い生理痛などを緩和しながら、ホルモンバランスや自律神経の乱れによる肌荒れを未然に防ぐ効果も期待できます。
漢方薬の種類は非常に多く、美肌効果や美容効果が期待できる漢方にも様々なタイプのものがあります。
さらに、体質や気質に合った漢方薬を使用しなければ、十分な効果が出ないのはもちろん、思いもよらぬ副作用が出現してしまう可能性もあります。
また、漢方薬の中には、使用初期に肌トラブルが一時的に悪化する「好転反応」と呼ばれる症状が出現するケースもあります。
好転反応とは、東洋医学(漢方・鍼灸など)による体質改善の初期症状として実現する可能性がある反応です。
体質や症状が変化する過程で、一時的に体調が悪くなってしまうといった反応が出現する場合があります。
マッサージや鍼治療などを受けた後に、「揉み返し」などの一時的な頭痛や倦怠感が出現することはよく知られています。
揉み返しは、血液の流れやリンパの流れが良くなったことによる一時的な体調不良であり、広い意味ではこれも好転反応と言えます。
漢方治療においても、このような一時的な体調不良が出現することがあります。
漢方の服用を開始した結果、全身の血の巡りや「体液のつまり」が改善し、体質が良い方向に変化しているからこそ、一時的な頭痛や肌荒れ、倦怠感などの「好転反応」が出現してしまう可能性があります。
漢方治療を行う際には、服用後に出現した反応が「好転反応なのか副作用なのか」を見分けることが必要になるため、 漢方薬による本格的な体質改善をとなりたいという方は、医師の指導の下で漢方薬を使用していくことが重要になります。
ここからは、美肌におすすめな漢方薬をご紹介します。
美肌漢方や美容漢方と呼ばれるものの多くは、肌荒れや肌トラブルを改善する作用を持つ漢方薬です。
肌のトラブルには様々なタイプのものがあるため、トラブルと体質(肌質)に合わせて漢方薬を選んでいくことが重要になります。
今回は、以下の3つの肌トラブルに対して効果が期待できる漢方薬をご紹介します。
特に女性に多い肌トラブルの原因には「ホルモンバランスの乱れ」があります。
生理の前後など、定期的に肌トラブルが起こるという方は、ホルモンバランスの乱れによる肌トラブルの可能性があります。
このような場合、肌質を改善する漢方薬というより、女性ホルモンや血液の流れを整えてあげる漢方薬が効果を示す場合があります。
当帰芍薬散は、全身の血の巡りを整えることで、女性の悩みである生理不順や冷え性などに効果が期待できる漢方薬です。
当帰芍薬散は、ホルモンバランスが崩れやすい方の肌トラブルの改善にも使用されることがあります。
むくみや水分の代謝を改善する効果も期待できますので、肌荒れだけではなく、顔の血色が良くなったり、肌のトーンがワントーン明るくなるような、間接的な美肌作用も期待できます。
桂枝茯苓丸は、気や血の巡りを改善させることで、ホルモンバランスの乱れや生理不順に対して効果が期待できる漢方薬です。
桂枝茯苓丸は、「月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび」などに幅広く適応を持っており、 女性ホルモンの変化に伴う様々な症状改善に効果が期待できます。
生理周期に合わせて肌トラブルが起こるという方にもオススメな漢方薬です。
肌トラブルの中でも、ニキビや吹き出物など、熱や膿をもった肌トラブルは非常に厄介です。
大きな赤ニキビや黄色ニキビなどは、症状が落ち着くまでに時間がかかるだけではなく、症状改善後にも色素沈着が残ってしまうといった問題があります。
炎症性ニキビの後に出現する色素沈着は、数ヶ月から数年消えないようなシミになってしまう可能性もあるため、炎症性ニキビに対しては「いかに早く炎症を取り除くか」という治療が重要になります。
このような「熱をもったニキビや吹き出物」に対しても、漢方薬が有効である場合があります。
清上防風湯は、体の中にこもっている熱を取り除くような作用が期待できる漢方薬です。
ニキビの中でも、大きな炎症性のニキビや、化膿して熱を持ったようなニキビなどに使用されます。
特に、比較的体力があって、顔が脂っぽいタイプの若い世代の思春期ニキビなどに効果が期待できます。
一方、ホルモンバランスの乱れや女性ホルモンの影響などに伴う「大人ニキビ」には適していません。
十味敗毒湯は、体の中に溜まった毒素を体外に排泄する効果が期待できる漢方薬です。
膿を持った黄色ニキビや、患部がジュクジュクしているような傷跡などに使用していくことで、体の中に溜まってしまった熱や毒素を取り除き、徐々に肌を落ち着かせていく効果が期待できます。
膿をもったニキビや吹き出物などを潰してしまうと、肌の深い部分である真皮に傷がついてしまい、クレーターなどのしつこいニキビ跡の原因になります。
十味敗毒湯を使用して患部の熱を取り除いていくことで、炎症性の肌荒れを鎮静化させていくことができます。
お通じが悪く便秘傾向の人は、体内に毒素を溜め込んでしまうため、体内の毒素が肌荒れという形で表面化してしまうことがあります。
便秘や胃腸のトラブルに合わせて肌荒れが起こるという方は、肌へのアプローチだけではなく、便通を改善させていくような治療が有効です。
漢方薬の中には、便秘や下痢など、胃腸のトラブルを総合的に改善する効果が期待できるものがあります。
体質に合わせてこのようなタイプの漢方薬を使用することで、便通が改善し、結果的に肌トラブルや肌荒れの改善も期待できる場合があります。
便秘の改善は全身のデトックスにつながるため、肌荒れだけではなく、肌のくすみや顔の血色なども良くなる可能性があります。
六君子湯は、胃腸のトラブル全般に使用することができる漢方薬です。
特に、体力がなく胃腸が弱いタイプの人、食が細い人、疲れやすく虚弱体質の人などに使用されます。
六君子湯によって消化管の機能を高めることで、体内の毒素を排泄し、 効率的にエネルギーを取り込むことができるようになります。
その結果、顔色が良くなり、肌ツヤが改善する可能性があります。
大建中湯は便秘だけではなく「お腹のハリ」にも効果が期待できる漢方薬です。
お腹の冷えや痛み、腹部膨満感が出現していて、全身の血流や栄養状態が悪化してしまっている方に使用することで、胃腸の働きを改善させ、体力を回復させる効果が期待できます。
肌や髪にも栄養を届けやすくなり、様々な肌の悩みにアプローチできる可能性があります。
美肌漢方と呼ばれる漢方薬には様々なものがありますが、現在の体質やお悩みに合わせた漢方薬をチョイスしていくことが重要になります。
ホルモンバランスの乱れに伴う肌荒れなのか、オイリー肌による肌トラブルなのか、栄養不足に伴うターンオーバー低下によるものなのか。
まずは肌トラブルの原因を明確にし、トラブルと体質に合わせた漢方薬を選択することが大切です。
共立美容外科では、肌診断やスキンケア指導などを通して、お一人おひとりに合ったスキンケアの方法をご提案しております。
漢方薬のアドバイスなども行なっておりますので、お肌にお悩みがあるという方は、まずはお気軽に共立美容外科までご相談ください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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